モルタル外壁の特徴や構造、適した塗装時期などを知っておくと、あなたのお家の塗装工事が考えやすくなります。
外壁塗装コンシェルジュ 建物工事のアドバイザー
今のお家でこれからも安心して過ごすためには、外壁塗装でのメンテナンスが必要になってきます。
外壁にはいくつか種類がありますが、モルタル外壁は多くのお家に使われており、あなたの住宅にも使われているかもしれません。
モルタルならではの特徴や注意点などがあり、適正な価格や工事方法で塗装するためにも、モルタル外壁の塗装について、一緒に確認していきましょう。
- 目次
- モルタル外壁ってなに?
- モルタル外壁を塗装するメリットとデメリット
- 【費用】モルタル外壁塗装の費用はいくら?
- 【特徴】自宅がモルタル外壁かどうかを見分ける方法
- 【構造】モルタル外壁の施工方法は?構造を確認しよう
- 【劣化】モルタル外壁に起きる劣化・補修方法は?
- 【塗料】モルタル外壁にオススメの塗料は?
- 【流れ】モルタル外壁塗装の作業工程を確認しよう
- 【時期】モルタル外壁塗装に適した時期っていつ?
- 【リフォーム】モルタル外壁からサイディング外壁にリフォームできる?
- 【業者】モルタル外壁の塗装工事で大切な「業者選び」
- このページを見てくれたあなたへ。
モルタル外壁ってなに?
モルタル外壁は、お家に使われている外壁の一種で、昔から使われている外壁材になります。
現在、お家の外壁で特に多いと考えられるのが、下記の2つです。
モルタル外壁 | 塗り壁の一種で、硬い泥のような材料を塗り固めて作る外壁。 表面のデザインは、職人さんの手作業で仕上げられるため、味のある外壁になります。 |
---|---|
サイディング外壁 | サイディングボードと呼ばれるパネル状の外壁材を、お家に張り付けて作られる外壁。 レンガ調や石材調など、オシャレなデザインが豊富にそろっているのも特徴の一つです。 |
近年の新築では、施工のしやすさ、デザインの豊富さなどから、サイディング外壁で建てられるお家が多いですが、歴史としてはモルタル外壁の方が古くから使われています。
サイディング外壁のデザインが豊富と言っても、モルタル外壁も表面の仕上げ方にたくさんの種類があり、様々な表情を出すことが可能です。
しかし、キレイで正常な状態を保つためには、基本的には塗装工事によるメンテナンスが必要となります。
モルタルの成分
モルタルは、セメントと砂を水で混ぜ合わせて作られており、実は、コンクリートと成分がとても似ています。
建築材料 | 成分 |
---|---|
モルタル | セメント+砂+水 |
コンクリート | セメント+砂+水+砂利 |
ここでの「砂」と「砂利」の違いは粒の大きさで、砂の方が細かく、砂利の方が粒は大きめです。
また、モルタルとコンクリートの違いは、砂利の有無だけでなく、それぞれの成分がどのくらい含まれているかという点などにもあります。
モルタルはセメントよりも砂が少ない分量で混ぜられますが、コンクリートは砂や砂利に比べて、セメントの分量が一番少ないのです。
セメント・砂・水が練り合わさったモルタルは、泥のような材料となり、お家の壁面に塗り固めていくことで、モルタル外壁が作られていきます。
そもそも外壁塗装ってなに?
外壁塗装とは、専用のペンキを塗ってお家の外壁を保護するメンテナンスのことです。
「ペンキを塗るだけで保護?」と思うかもしれませんが、モルタル外壁を裸のままにしておくと、雨水や紫外線の影響を直接受け続けてしまうため、すぐに傷んでしまい、雨漏りに繋がることがあります。
外壁塗装を定期的に行なうと、大きな劣化を防ぐことにつながり、さらにお家のイメージチェンジもできるのです。
モルタル外壁の寿命は?
大切なマイホームでは、いつまでも安心して過ごしたいものですよね。
モルタル外壁は、塗られている塗料で出来た、「塗膜(とまく)」と呼ばれる薄い保護膜が表面に作られており、塗膜の寿命は約10年です。
塗膜が傷んだまま放置しておくと、保護膜が機能せずに、雨水を外壁の内部へ侵入させやすくなります。
劣化が進行すると雨漏りの恐れもあるので、一般的には定期的な塗り替えが必要とされています。
モルタル外壁そのものの寿命
モルタル外壁といった塗り壁は、ひび割れしやすい特徴があります。
モルタル材を塗り固める時に、不適切な施工や手抜き工事をしたり、かなり大規模な地震などがあれば、外壁そのものが大きくひび割れて、崩れ落ちてしまったりすることがあります。
また、モルタル外壁の奥にある下地部分が、あなたの見えないところで傷んでしまう可能性があるので、専門知識をしっかり持った優良業者に、外壁の点検をしてもらいましょう。
モルタル外壁を塗装するメリットとデメリット
メリットは、塗り直しするだけでキレイにできる工法があるので、メンテナンスに必要以上の大金や時間、手間が基本的にはかからないことです。
また、サイディングボードを使うのとは違い、自由度が高いデザインに仕上げられて、ほかのお家にはない雰囲気の外壁を手に入れることが出来ます。
サイディングボードやタイル材だと目地が複雑になり、材料を加工する必要が出てきますが、モルタルは泥のような液体状なので、その手間がかかりません。
モルタルはコンクリートに近い素材でできており、遮熱性や耐火性、耐久性に優れています。
新築の住宅ではあまり使われなくなったと言われて久しいモルタル塗装ですが、ほかのお家の外壁にはないオシャレさや美しさを求める人にはうってつけでしょう。
デメリットは、デザインの自由度が高い分、職人さんの技術力が試されることです。
事前に、モルタル塗装の経験が豊富か、得意かどうか、業者さんや職人さんに確認するようにしましょう。
また、ここまで説明してきたように、ひび割れやすいというのはモルタル外壁の宿命です。
原因は紫外線や雨、地震、地盤の劣化など、事前の対策が難しい事象なので、定期的な点検とメンテナンスを欠かさないようにするのがポイントになります。
【費用】モルタル外壁塗装の費用はいくら?
あなたのお家のモルタル外壁を、塗装工事でメンテナンスする時、 どのくらいの費用が掛かるのかは、一番知っておきたいですよね。
モルタル外壁塗装の相場は、下記のようになっています。
工事内容 | 費用相場 |
---|---|
モルタル外壁の塗装工事(約30坪) | 約60~90万円 |
約30坪のお家であれば、大体100万円弱が外壁塗装の費用相場ですが、お家の塗装工事を行う場合、屋根と外壁をセットで行うのが一般的です。
もし、屋根と外壁を一緒に塗装する場合、約60~120万円が相場となっているため、お家の外装全体をメンテナンスするには、約100万円前後かかるという事になると覚えておくとよいでしょう。
ほかの種類の外壁よりも、モルタル外壁の塗装費用は安い?
モルタル外壁とサイディング外壁では、相場は大きく変わりません。
それは、お家一軒一軒によって傷み具合や必要な工事が違うため、元々外壁塗装の相場価格は幅が広いからなのです。
そのため、モルタル外壁の塗装が100万円のお家もあれば、サイディング外壁の塗装が100万円のお家もあります。
ただし、モルタル外壁とサイディング外壁の塗装工事では、「コーキング(シーリング)」という工事が、大きな違いの1つとして挙げられます。
工事や費用の差を知るためにも、もう少し詳しく見ていきましょう。
モルタル外壁とサイディング外壁で塗装費用に差が出やすいところ
コーキング(シーリング)とは、弾力のある樹脂を使う工事です。
モルタル外壁・サイディング外壁ともに、ほぼ必ず行われる作業ですが、作業内容に下記のような違いがあります。
外壁の種類 | コーキングの目的 | 詳細 |
---|---|---|
モルタル外壁 | ひび割れ補修 | モルタル外壁はひび割れしやすいため、ひび割れ部分にコーキング材を注入して、雨水の侵入を防ぎ、外壁が膨張・収縮する時のクッション替わりになります。 |
サイディング外壁 | 目地を埋める ・ひび割れ補修 | サイディング外壁は、サイディングボードが何枚も張り付けられて作られますが、ボードの継ぎ目(目地)をコーキング材で埋めなければ、雨水が侵入し、ボードの膨張・収縮によってひび割れが起きてしまいます。 |
サイディングボードの目地(めじ)には、新築時にコーキング材が入れられていますが、段々とひび割れたり縮んだり、弾力が無くなって機能を失ってしまったりするのです。
そのため、外壁塗装を行う時に、コーキング部分もセットで補修する必要があり、モルタル外壁よりも約10万円前後、工事費用が高くなる傾向があります(約30坪の場合)。
ただ、そのまま約10万円の差が付くかというとそうでもなく、モルタル外壁はサイディング外壁に比べてひび割れしやすいので、その補修をするためにも基本的にコーキング工事が必要です。
ひび割れの深さや長さなどは、お家によって変わるため、相場ははっきりしないでしょう。
サイディング外壁の目地補修よりも、モルタル外壁のひび割れ補修が高額になることは少ないですが、お家の状態はそれぞれ違うため、まずは優良業者に調査を依頼してください。
モルタル外壁塗装の施工事例
モルタル外壁のお家に暮らす方々が、 実際にどのくらいの金額で塗装工事を行なっているのか、施工事例も一緒に確認していきましょう。
モルタル外壁塗装のご経験者 | 工事内容 | 工事金額 |
---|---|---|
大阪府茨木市T様 | 屋根・外壁塗装、内装リフォーム | 1,611,175円 |
兵庫県神戸市K様 | 外壁塗装・瓦屋根の葺き替え ・雨漏り修理・塀の塗装 | 2,900,000円 |
東京都東村山市T様 | 屋根・外壁塗装 | 1,080,000円 |
千葉県船橋市U様 | 屋根・外壁塗装、ベランダ防水 | 1,296,000円 |
神奈川県伊勢原市M様 | 屋根・外壁塗装 | 1,300,000円 |
千葉県船橋市K様 | 屋根・外壁塗装 | 877,500円 |
【特徴】自宅がモルタル外壁かどうかを見分ける方法
「ウチの外壁って、多分モルタル…?」
このように、お家の外壁が何で出来ているのか、 あなた自身はっきり分かっていないかもしれません。
外壁を気にすることは滅多にないでしょうし、そもそも「モルタル」という物を知らない人が多いのではないでしょうか。
あなたのお家の外壁が、モルタル外壁かどうかを知るためにも、 モルタル外壁が持つ外観の特徴を、一緒に確認していきましょう。
モルタル外壁の特徴
多くのモルタル外壁は、下記のような特徴があります。
- 表面がデコボコしている、またはザラザラしている
- 線状の継ぎ目がない
表面がデコボコ模様になっていたり、砂壁のようにザラザラしていたりする場合は、モルタル外壁の可能性が高いです。
また、サイディング・ALC外壁などには、目地(めじ)と呼ばれる線状の継ぎ目がありますが、モルタル外壁の多くは目地がないものになります。
ただし、どちらも例外があるので、一緒に詳しく見ていきましょう。
デコボコしているけど、モルタル外壁ではない場合
サイディング外壁・ALC外壁と呼ばれる外壁は、塗り固めて作られるモルタル外壁と違い、どちらもパネル状の外壁材を張り付けて作られる外壁です。
パネル状の外壁材は、それぞれサイディングボード・ALCボードと呼ばれますが、これらのボードの表面が、モルタル外壁の表面に使われるデザインと同じ方法で仕上げられている種類があります。
そのため、モルタル外壁かどうかを確認したい時は、目地があるかどうかを確認してみて、目地が無ければモルタル外壁の可能性が高いでしょう。
目地のあるモルタル外壁もある?
モルタル外壁には、目地が無いものがほとんどですが、サイディング外壁のように目地のあるモルタル外壁も存在するのです。
モルタル外壁はひび割れが起きやすいため、新築時の施工方法によっては、誘発目地(ゆうはつめじ)と呼ばれる目地を作ることがあります。
誘発目地とは、狙ったところにひび割れが起きるようにするための目地で、バラバラにひび割れが起きると見た目が悪いため、少しでも見栄えが良くなるよう直線の溝を作り、そこにだけひび割れが起きるように誘導するわけです。
ただ、施工に手間が掛かることから、誘発目地が設けられていないモルタル外壁のほうが多く存在します。
素人が外壁の種類を判断するのは難しい場合があるので、優良業者に、お家の点検と一緒に確認してもらうようにしましょう。
【構造】モルタル外壁の施工方法は?構造を確認しよう
モルタル外壁の構造を見ていくと、塗装工事がどのように関わってくるのかが分かってきます。
どんな造りになっているのか、一緒に見ていきましょう。
モルタル部分は外から見えない
モルタル外壁の構造を、図で表してみました。
実はあなたが見ているモルタル外壁は、肝心のモルタル部分が見えていないのです。
モルタル外壁を見た時、あなたの目に見えているのは、モルタルの表面に塗られた「仕上げ材」や、その上にある「塗装」ということになります。
つまり、モルタル外壁は仕上げ材や塗装によってオシャレな鎧を着ている状態で、仕上げ材や塗装が無くなると、色も模様もなく、雨や紫外線から守る力もない外壁になってしまうのです。
モルタル外壁のデコボコは「仕上げ材」
モルタル外壁の表面によく見られるデコボコやザラザラは、 モルタルそのものではなく、モルタルの上に付けられた「仕上げ材」で出来ています。
仕上げ材は、デコボコやザラザラの模様など、外壁の見た目をオシャレにするための材料で、一般的なペンキよりも、生クリームのようにふんわりとした質感です。
スプレーガンによる吹き付けや、専用のローラーなど、いくつか方法があり、仕上がる模様にも種類があります。
また、仕上げ材の多くは真っ白なので、ペンキを塗って色を付けることが多いです。
塗装は保護膜としての役割も果たされるため、薄いながらもお家を守るとても大切な部分だと覚えておきましょう。
モルタル外壁はどうやって作られる?
モルタル外壁は、モルタルという材料を、お家の外壁の下地に塗って形を作っていくものです。
泥のような材料を塗り固めて壁や床を作る工事は一般的に「左官工事」と呼ばれます。
ほかにも、瓦屋根の隙間やお城の外壁などによく使われる「漆喰(しっくい)」、頑丈な「タイル壁」の施工も左官工事と呼ばれ、アイロンのようなコテを使って、表面を平らで均一に仕上げる高い技術が必要です。
あなたが普段から見慣れているお家のモルタル外壁は、どのようにして作られたのか、先述した「モルタル外壁の構造」の図も参考にしながら確認していきましょう。
工程 | 施工内容 |
---|---|
STEP1 | お家を新築する時、外壁部分の下地には「木摺り(きずり)」や「ラス下地」と呼ばれる木材が取り付けられます。 木摺りの上に、防水シートを張り付けていきます。 |
STEP2 | 防水シートの上には、ラス網と呼ばれる網が設置されます。 ラス網は、このあとに塗るモルタルを壁にしっかり密着・固定するための材料で、モルタルが網目につかまって、崩れを防ぐことが出来るのです。 |
STEP3 | ラス網の上に、硬い泥のようなモルタルを塗り固めていきます。 コテを使って職人さんの手で塗りますが、表面を均等に仕上げる必要があるため、高度な技術力が求められるところです。 |
STEP4 | モルタルの上に、仕上げ材を塗っていきます。 仕上げ材は、スプレーガンで吹き付けたり、専用のローラーで塗ったりすることで、様々な模様を出すことができます。 |
STEP5 | 仕上げ材の上に塗料を塗って、色や艶(つや)を付けます。 見た目が華やかになるだけでなく、雨や紫外線から外壁を守る保護膜となるため、塗装は大事な役割を果たしているのです。 |
新築工事の際、基本的にこのような流れでモルタル外壁が作られます。
【劣化】モルタル外壁に起きる劣化・補修方法は?
どんな外壁も年月が経てば、段々と劣化していくものです。
モルタル外壁には、どんな劣化が起きやすいのかを知っておくと、あなた自身で劣化状況の簡単な確認ができます。
劣化に対する補修方法と併せて見ていきましょう。
劣化1:ひび割れ
- 塗膜(塗料で出来ている膜)だけひび割れている
- モルタル部分までひび割れている
このように、ひび割れが外壁のどこまで到達しているのかで、細かい作業方法は変わりますが、ひび割れは、先ほどご紹介したコーキング材(シーリング材)を注入して補修することができます。
劣化2:剥がれ
モルタル外壁の剥がれは、大きく2つの規模に分けられます。
塗膜の剥がれ | 一番表面に塗られているペンキは、塗膜(とまく)となって薄い膜になっており、劣化を放置しておくと、段々と塗膜が剥がれてきます。 塗膜が剥がれると、その奥にあるモルタル外壁が裸の状態になるため、紫外線や雨水によるダメージを直接受け続けることになり、外壁や、さらに奥の下地部分が傷んでしまうのです。 |
---|---|
モルタルの剥がれ (崩れ) | 表面の塗膜や仕上げ材の剥がれなどを放置し続けると、その奥にあるモルタル部分が傷みやすくなります。 また、新築時のモルタル施工が適切ではなかったり、傷みが進んだ状態で大きな地震が起きたりすると、モルタルが崩れ落ちてしまう事もあり、雨漏りの可能性や耐震性に影響が出てしまうことがあるのです。 |
塗膜の剥がれは、外壁塗装で新しい塗膜にする事によって健康な状態になりますが、モルタルの剥がれは、モルタル材を使って補修する必要があり、少し大掛かりです。
しかし、防水シートなど下地部分の補修も一緒にできるというメリットがあるので、思い切って補修する、もしくはサイディング外壁にリフォームしてみるのもオススメです。
劣化3:色あせ
モルタル外壁の色あせは、紫外線が原因で起こることが多いです。
長い年月を掛けて徐々に色あせていくため、毎日お家を見ていても、なかなか気が付かないかもしれません。
色あせは、外壁の表面に塗られている塗料の成分が分離している状態なので、塗り替えるべきタイミングを知らせてくれているとも言えるでしょう。
また、マダラに色あせることが多いため、お家の見栄えが悪くなってしまうことも考えられます。
外壁塗装で新しい塗膜に塗り替えて、美しい外観のお家を取り戻すことはもちろん、お家を保護する機能がしっかり備わった外壁にしましょう。
劣化4:チョーキング現象
主にお家の外壁を触ると手に白い粉が付く現象を「チョーキング」と言い、色あせの原因でもあります。
チョーキングは、塗料に含まれる顔料が分離して、白色の顔料が表面に浮き出てしまっている状態です。
外壁を守る力が失われているサインでもあります。
そのため、きちんと洗浄したり、古くなった塗膜を剥がしたりしてから新しい塗料を塗ることで、外壁を保護する力がよみがえるのです。
手で触って確かめられる劣化症状なので、外壁を軽く擦って確認してください。
劣化5:カビ・コケ
カビやコケは、日当たりの悪いジメジメした場所の外壁に発生しやすく、特にモルタル外壁はカビ・コケが付きやすいです。
モルタル外壁の表面は、細かいデコボコになっているため、カビやコケの胞子が付きやすく、さらに水分を含みやすいので繁殖しやすい傾向があり、黒色や緑色に汚れて外壁の見栄えが悪くなってしまうので、一般的には外壁塗装でお手入れをしていきます。
外壁塗装は、基本的に最初に高圧洗浄を行うため、カビやコケをキレイに落としてから塗装することが可能です。
現在はカビ・コケを防ぐ塗料がたくさんあるので、機能にも注目しながら塗料選びをするとよいでしょう。
【塗料】モルタル外壁にオススメの塗料は?
外壁塗装では塗料選びも大事なポイントになります。
モルタル外壁に使われやすい塗料について、一緒に確認していきましょう。
モルタル外壁と相性の良い「弾性塗料」
主に、ゴムのように弾力のある性質を持った塗料のことを、弾性塗料と言います。
外壁は、気温や湿度の変化によって、常に膨らんだり縮んだりを繰り返しており、その動きに付いていけなくなった際に、モルタルの表層や塗膜にひび割れが発生しやすいです。
しかし弾性塗料を使うことによって、外壁の動きに対して柔軟に付いていきやすくなるため、ひび割れを防ぐことにつながるでしょう。
ただし、弾性塗料はその伸縮性から、熱や湿気によって「塗膜の膨れ」を起こす原因にもなります。
膨れが起きにくい適正な施工ができる優良業者に、塗装をお願いするのがオススメです。
弾性塗料の例
塗料メーカー | 塗料名 |
日本ペイント | 高弾性ファイン4Fセラミック |
高弾性ファインシリコンフレッシュ | |
エスケー化研 | 水性弾性クリーンタイトSi |
弾性スーパーセラタイトF | |
水性弾性コンポシリコン | |
エスケー弾性プレミアムシリコン | |
水性弾性クールテクトSi | |
水性弾性セラタイトF | |
水性弾性セラタイトSi | |
水性弾性セラミシリコン | |
弾性クリーンマイルドシリコン | |
弾性クリーンマイルドフッソ | |
関西ペイント | アレス水性弾性シリコン |
セラMシリコンⅢ弾性 | |
セラMフッソ弾性 |
こうして見ると、エスケー化研さん以外は弾性塗料が少ないように見えますが、ここで挙げているのは上塗り塗料と呼ばれる、いわゆる色の付いたペンキのことです。
外壁塗装では、上塗り塗料を2回塗りますが(中塗り・上塗り)、上塗り塗料の前に下塗り塗料という、接着剤の役割や壁面の状態を整えるための塗料を塗ります。
そのため、塗料の種類によっては、弾性・微弾性の効果を持つ下塗り塗料と、上塗り塗料を組み合わせることで、外壁の動きに柔軟な塗膜を作るようできている製品もあるのです。
例:日本ペイント「パーフェクトトップ」の場合
日本ペイントで人気の「パーフェクトトップ」という上塗り塗料は、同じシリーズの下塗り塗料もあり、その中に「パーフェクトフィラー」があります。
下塗り塗料 | 上塗り塗料 (中塗り・上塗り) | 外壁との相性 |
---|---|---|
弾性のない下塗り塗料 | パーフェクトトップ | サイディング外壁と相性◎ |
パーフェクトフィラー (微弾性塗料) | モルタル外壁と相性◎ |
パーフェクトフィラーは、微弾性という性質を持つ下塗り塗料で、パーフェクトトップと組み合わせることによって、モルタルに合った塗装が基本的に可能です。
外壁塗装の優良業者は、このような塗料の知識をしっかり持っているため、あなたのお家のモルタル外壁や、地域の気候、周りの環境に合った下塗り・上塗り塗料を提案してくれます。
モルタル外壁塗装でオススメの色は?
モルタル外壁を塗装工事する時にオススメしたい塗料の色は、白・ベージュなどの明るい色です。
仕上げ材と呼ばれる材料を使って、職人さんが手作業で模様を付けるモルタル外壁ですが、デコボコになっている「吹き付けタイル仕上げ」や、砂壁のような「リシン仕上げ」、職人さんの腕が特に出やすい「コテ仕上げ」など様々あります。
しかし、暗い色・濃い色で塗装すると、これらの模様があまり目立たなくなり、モルタル外壁ならではの外観が、かき消されてしまいやすいのです。
上の図は、吹き付けタイル仕上げのヘッドカットと呼ばれる手法で作られる模様ですが、暗い色のペンキで塗るよりも、明るい色の方が、デコボコ模様の影が見えやすいため、より立体的に見えます。
外壁部分は、お家を見た時に視界の半分以上を占めるため、薄い色、明るい色を選ぶとお家全体に明るいイメージを持たせる事にも繋がるのです。
ただし、「明るい色は汚れが目立ちそう…」と気になる場合は、暗めのベージュや明るめの茶色など、少し濃い色を選ぶのもよいでしょう。
また、外壁塗装に使われる塗料は、「超低汚染性」と呼ばれる、汚れに強い性質を持つ種類がたくさん開発・販売されており、モルタル外壁と相性の良い弾性塗料にも、超低汚染性の塗料は多くあります。
興味がある方は、優良業者に相談してみましょう。
【流れ】モルタル外壁塗装の作業工程を確認しよう
モルタル外壁を塗装する場合、どのような流れで工事が進むのか、大まかに知っておくと、いまいち想像が付かない部分も、少しずつ見えてくるかもしれません。
そのため、一緒にモルタル外壁塗装の作業工程を、詳しく確認してみましょう。
モルタル外壁塗装の流れ
【1】あいさつ回り
ご近所へのあいさつ回りは、トラブルを防ぐためにも欠かせない工程です。
塗装業者によって、タイミングは変わりますが、2、3日前までに済ませることが多くあります。
優良業者であれば、きちんとあいさつしてくれますが、念のためあなたからも、ご近所さんへ事前にお話ししておきましょう。
【2】足場設置
職人さんが安全かつ効率的に作業を進められるよう、お家の周りに足場を設置し、塗料が飛び散らないようメッシュシートで足場を覆います。
【3】高圧洗浄
外壁に対して一般的に最初に行なう作業は、高圧洗浄機で汚れや古い塗膜を洗い流す事です。
しっかり汚れを落としてから塗料を塗らないと、外壁にしっかり密着できないため、下準備が大切になります。
高圧洗浄によって濡れた外壁は、最低でも1日置かなければ乾かず、次の工程は翌日以降になるでしょう。
【4】下地処理
下地処理とは、主に外壁に塗料を塗る前の下準備をいい、高圧洗浄も下地処理と呼ぶ塗装業者もいます。
高圧洗浄以外で考えると、ひび割れ補修をしたり、洗浄で剥がしきれなかった古い塗膜を剥がす「ケレン」という作業を行ったりする作業なども該当するでしょう。
塗料を塗ってしまえば見えないため、手抜きをする塗装業者は下地処理を省いたりします。
優良業者は、塗装が長持ちするためには下地処理が大事な工程だと知っているので入念に作業するはずです。
【5】下塗り
いよいよ塗装の工程ですが、まず中塗りと外壁をしっかりと密着させる接着剤の役割を持つ、下塗りを行います。
この後に塗る中塗りの引き立て役なので、色は透明や白色が多いです。
また、モルタル外壁の傷みが進んでいると、下塗り塗料を塗っても壁面に吸い込まれてしまい、接着剤の役割が果たせなくなってしまうため、傷み具合によって下塗りを2回行う場合があります。
【6】中塗り
下塗りが乾いたら、中塗りをしていきますが、中塗り塗料は次に使う上塗り塗料と同じ、いわゆる色の付いたペンキを使います。
そのため、中塗りの工程で一気にお家の外観が変わっていくでしょう。
【7】上塗り
中塗りがしっかり乾いたのを確認して、最後の上塗りに入ります。
中塗り塗料と同じものを塗り重ねていきますが、職人さんは塗料の厚みにも気を配りながら塗っていく必要があるのです。
塗料には、それぞれ塗る量や乾燥させる時間などが細かく決められており、メーカーによる指定をきちんと守りつつ、気温や湿度に応じて変えていく必要もあるため、専門的な知識や経験は欠かせません。
【8】手直し・点検
下塗り~上塗りまでは、ローラーで塗っていくのが一般的で、ローラーでは入り込めない溝など細かい部分は、基本的に刷毛(はけ)で塗ります。
ほかにも、塗り漏れ・ムラが無いかどうか、モルタル外壁全体を確認しながら塗っていき、塗装作業を終了することが多いです。
【9】足場解体・後片付け
お家の周りに組まれていた足場を解体・撤去して、後片付けと最終点検をすれば工事は完了です。
また、足場を解体する職人さんは、キレイになった外壁を傷つけないように、注意しながら解体を行います。
足場を解体すると、塗装でキレイになったモルタル外壁が現れ、お家が美しく生まれ変わった実感が出てくるでしょう。
モルタル外壁塗装で大事な「乾燥時間」
モルタル外壁塗装の流れを確認してもらえると分かりますが、外壁塗装では、塗料を塗るのと同じくらい、塗った塗料を乾燥させることが大切です。
乾燥していない状態で次の塗料を塗り始めると、塗料がしっかり密着できず、その場ではキレイに仕上がっても、すぐにひび割れたり剥がれたりしてしまいます。
あなたのお家のモルタル外壁を適正に塗装してもらうためにも、モルタル外壁を塗装する場合はどのくらいの乾燥時間が必要なのか、一緒に確認してみましょう。
モルタルによく使われる弾性塗料と非弾性塗料で比較
モルタル外壁には、先ほどご紹介した「弾性塗料」がよく使われますが、弾力をあまり持たない「非弾性塗料」という種類もあり、サイディング外壁と相性が良いです。
大手塗料メーカーであるエスケー化研さんには、優良業者の間で評判がよく、サイディング外壁に使われることが多い「エスケープレミアムシリコン」という塗料と、プレミアムシリコンに弾性を持たせ、モルタル外壁に使われることが多い「エスケー弾性プレミアムシリコン」という塗料があります。
その2つの乾燥時間を比べてみました。
塗料名 | 塗料の乾燥時間 | ||
---|---|---|---|
下塗り後 | 中塗り後 | 上塗り後 | |
エスケープレミアムシリコン | 3~4時間以上 | 2時間以上 | 24時間以上 |
エスケー弾性プレミアムシリコン | |||
※どちらも下塗り塗料は「弾性プレミアムフィラー」を使用した場合の乾燥時間です。 |
このように、乾燥時間は変わりませんでした。
実は外壁の種類よりも、天候で乾燥時間が変わることが多いのです。
外壁の種類よりも、気温や湿度で乾燥時間が変化
外壁塗装の塗料は基本的にそれぞれ、塗料メーカーから乾燥時間が指定されていますが、場合によっては指定の乾燥時間通りに行かないことがあります。
塗料の乾燥が一番左右されるのは気温や湿度です。
晴れていたとしても、湿度が高く気温が低いと、メーカーの指定時間よりも長めに乾燥させる場合があります。
逆に、気温が高く空気もカラッとしていれば早く乾いてくれるので、工程を予定よりも早く進めることができるでしょう。
ただし、これらの判断は、職人さんがその場で乾き具合を見極める知識や経験を持っているからこそです。
ただメーカーの数値どおりに作業するのではなく、一軒一軒のお家、その時々に応じた対応ができる優良業者を選びましょう。
【時期】モルタル外壁塗装に適した時期っていつ?
モルタル外壁の塗装工事について考え始めると、
「塗装工事っていつが良いんだろう?」
このような疑問が浮かぶと思います。
- 季節
- あなたのお家の状態
この2点に焦点を当てて、あなたのお家の外壁塗装に適した時期がいつなのか、一緒に見ていきましょう。
どの季節でも外壁塗装に適している?
季節という点で考えると、夏は外壁塗装に適した時期と言えて、外壁塗装に使われる塗料は、気温が高いほど早く乾くため、工事をスムーズに進めやすいのです。
ただ、正直、雪がまったく降らない地域であればどの時期に外壁塗装を行なっても大丈夫だと考えられます。
外壁塗装は、気温や湿度、天候に大きく左右される工事なので、天気が悪ければ工事を行うことができません。
では、気温や天候から考えて、夏が一番外壁塗装に適しているのかというと、そうとも言えないのです。
それぞれの季節で外壁塗装を行うメリット
春 | 気温・湿度が安定して塗装しやすい |
---|---|
夏 | 気温が高く塗料が乾きやすい |
秋 | 気温・湿度が安定して塗装しやすい |
冬 | 閑散期なので待たずに工事できる |
このように、夏以外にもそれぞれの季節でメリットはあります。
しかし、季節ごとに起きる悪天候については、注意が必要です。
それぞれの季節に起きる悪天候
春 | 春の嵐(春一番・メイストーム)・春雨前線 |
---|---|
夏 | 梅雨・炎天下・台風 |
秋 | 台風・秋雨前線・木枯らし |
冬 | 雪・凍結・霜・夜露 |
このように、天気は一年を通して外壁塗装工事を阻んできます。
そのため、外壁塗装はどの季節でも適していると言えますし、どの季節にも向いていないと言えるでしょう。
ただし、外壁塗装は5℃以下では原則できません。
5℃を下回る地域では冬の塗装工事は向いていないでしょう。
あなたが行ないたい季節に、優良業者へお願いする
「じゃあいつ塗装工事すればいいの!」となりますが、あなたが行ないたい時期にするのが一番です。
塗料の乾きが早いことから、夏がオススメとよく言われますが、塗装業者のほとんどは、閑散期の冬でも営業しており、中には「冬は閑散期な分、腕のいい職人さんが余ることがあるから、自分がお客様だったら冬にお願いする」という優良業者もいます。
ただし、「お家の外壁塗装はどんな季節に行なっても良い」というのは、優良業者にお願いする事が大前提です。
優良業者であれば、季節ごとのどんな悪天候でも無理に施工したりせず、一日ごとに天気をきちんと確認して、適正な環境で工事を行なってくれます。
また、気温や湿度によって塗料の扱い方も変わってくるため、状況に合わせて臨機応変に対応してもらえることで、どんな環境でもしっかり塗料の機能を発揮できる塗装ができるのです。
あなたのお家の状態で塗装のタイミングは変わる
モルタル外壁の塗装工事は、10年ごとが目安なので、あなたのお家が築10年を過ぎていれば、そろそろ塗装工事を行なうタイミングです。
年月による劣化が原因で雨漏りした場合、築10年を過ぎた頃に塗装工事を行なっていれば、外壁材の交換にまで劣化が発展することはしなかったかもしれません。
しかし、適正な塗装の時期から何年も経ってしまうと、塗装工事に外壁材の交換が加わり、掛けずに済んだお金が掛かってしまう事もあります。
また、ひび割れや剥がれなどの傷みが見つかれば、築10年という年数に関係なく、塗装業者に一度見てもらうのがオススメです。
優良業者にお家の点検をしてもらおう
お家の点検をしてもらう事は、下記のようなメリットがあります。
- モルタル外壁の劣化状態を知ることができる
- 今後のための業者選びができる
専門業者さんに点検してもらうと、あなたにとって良い事がたくさんあるので、 それぞれ詳しく見ていきましょう。
モルタル外壁の劣化状態を知ることができる
モルタル外壁が今どのくらい傷んでいるのかは、専門知識や経験がなければ分からない事がたくさんあるので、自己判断だけでなく、専門の業者さんに見てもらうことで、あなたのお家の状態が分かるでしょう。
どんな工事をすべきなのか、今すぐに工事が必要なのかなどについて、塗装業者に聞いてみましょう。
今後のための業者選びができる
塗装業者にお家のモルタル外壁を点検してもらっても、必ず見積もりをお願いしたり、何か工事をしなければいけなかったりするかというと、そんな事はありません。
もし、外壁塗装をしたほうがよいと診断してもらっても、優良業者であれば、見積もりの作成をするかどうかの判断は、あなたに任せてくれます。
多くの塗装業者は無料で見積もりをしてくれるので、「そろそろ塗装した方がいいですね」と言われたら、そのまま見積もりをお願いしてみるのがオススメです。
また、外壁の点検は、塗装業者の対応や人柄をじっくり見ることが出来る、大きなチャンスと言えます。
塗装業者 | 点検の結果、工事が必要な場合 | 点検の結果、工事が不要な場合 |
---|---|---|
優良業者 | あなたの要望に応じて見積もりをして、見積り後も契約や工事を迫ったりしない | お家の状態や、あと何年くらいで塗装すべきなのかを教えてくれる |
悪徳業者 | 見積もり後、契約や工事を迫ったり急かしたりしてくる | 点検や見積もりの費用を請求してきたり、工事が必要と嘘をついたりする |
外壁点検を経験しておくと、数年後に行う塗装工事のための業者選びの時、
「あの時に点検してくれた業者さんは良かったな」
「あの業者さんにはちょっとお願いしたくないかも…。」
など、参考にすることができるのです。
「業者選びの練習」と考えて進めると、工事が必要なくても、あなた自身が未来のあなたを助けてくれる事になります。
【リフォーム】モルタル外壁からサイディング外壁にリフォームできる?
あなたのお家がモルタル外壁で出来ている場合、せっかくメンテナンスをするなら、サイディング外壁にリフォームしたいと思うかもしれません。
サイディング外壁は、モルタル外壁よりも洋風で今っぽいデザインが多いので、憧れる人もいるのではないでしょうか。
「外壁の種類って変えられるの…?」
モルタル外壁からサイディング外壁にリフォームしたい場合、どのように工事を行うのか、一緒に確認しましょう。
工法1:モルタル外壁を撤去してサイディング外壁に張り替える
思い切って、外壁をまるごと交換する工法です。
モルタル外壁の撤去は、下記の材料をすべて剥がしていきます。
- 塗膜
- 仕上げ材
- モルタルの層
- ラス網(モルタルを固定するための網)
- 防水シート
塗膜と仕上げ材は、モルタルの層に密着しているため、基本的にモルタルごと撤去され、サンダーと呼ばれる工具で削り、ハンマーで割りながらの作業となります。
上記の材料を取り除くと、下地となる板が現れますが、下地の上に下記のような、サイディング外壁の材料を取り付けていくことが多いです。
取り付ける順番 | サイディング外壁の材料 |
---|---|
【1】 | 合板(下地となる板) |
【2】 | 防水シート |
【3】 | 胴縁(通気スペースを作るための角材) |
【4】 | サイディングボード |
張り付けるサイディングボードは、もちろん新品なので、すでに工場で塗装されており、 塗装工事をする必要はありません。
このように、外壁の種類を変える工事は大掛かりなので、工事費用は比較的高額になりますが、防水シートも交換できて、お家の健康状態が長く維持できるメンテナンスにもなります。
工法2:モルタル外壁の上からサイディング外壁を重ね張りする
モルタル外壁からサイディング外壁へ変えるには、モルタル外壁を撤去しないまま工事できる場合もあります。
お家のモルタル外壁の上から、サイディング外壁を被せるという工法があり、カバー工法とも呼ばれ、工法1よりも簡単に工事を済ませることができる方法です。
工法1でのサイディング外壁は、下地となる合板(ごうはん)や防水シートが最初に取り付けられますが、カバー工法の場合は、合板と防水シートを使わず、胴縁(どうぶち)をモルタル外壁に取り付けて、サイディングボードを被せます。
モルタル外壁の撤去代や、合板・防水シートなどの費用が掛からない分、カバー工法の方が安く・早く工事を済ませることができますが、注意点もあります。
モルタル外壁をカバー工法でサイディング外壁にする時の注意点
外壁が二重になってお家に掛かる負担も大きくなるため、 重さの軽い「金属系サイディング」を使うことがほとんどです。
ただし、一般的に使われる窯業系サイディングと比べて、デザインの種類は少なくなります。
また、もしもモルタル外壁の下地が傷んでいる場合、 傷みを補修できないままさらにフタをしてしまうことになります。
モルタル外壁の傷みがかなり進んでいる場合は、カバー工法で工事できない可能性があるので、知識や経験の豊富な優良業者に、しっかり調査して判断してもらうのがオススメです。
【業者】モルタル外壁の塗装工事で大切な「業者選び」
塗装業者は、じっくり選ばなければ、工事が失敗してしまう可能性があります。
外壁塗装で一番大事なのは、業者選びと言えるので、ご家族との暮らしを守るためにも、モルタル外壁塗装の業者選びの方法について一緒に見ていきましょう。
業者選びはモルタル外壁塗装で一番大事
初めてお家の外壁塗装を考える時は、
「手抜き工事をされないか不安…」
「お金をだまし取られたらどうしよう…」
「ご近所に迷惑は掛からないかな…」
など、さまざまな不安が出てくるのは当然です。
実際に工事費用をだまし取ったり、不適正な工事を行ったりする悪徳業者が、外壁塗装業界にはたくさん潜んでおり、今も全国で被害が後を絶ちません。
また、悪徳業者ではなかったとしても、あなたとの価値観が合うかどうかも大事になります。
見積もりの時に、ちょっとでも分からない事や不安が出てきた時、あなたが気軽に相談でき、質問に対して詳しく・分かりやすく・納得できる答えをくれる塗装業者は、あなたの立場に立って進めてくれる人です。
使う塗料の種類や実績、資格なども大切なポイントですが、相手の「人」としての部分をよく見て、あなたが心からお家のメンテナンスをお願いしたいと思える優良業者を選ぶようにしましょう。
安心できる外壁塗装の見積もりとは?
業者選びでは、大事な見積もりにもしっかり目を向けてください。
見積もり金額が、モルタル外壁塗装の相場と離れすぎていないか、大幅な値引きがされていないかなど、金額面で少しでも不安や疑問を覚えたら、分かるまで質問して、ほかの塗装業者でも見積もりをしてみるのがオススメです。
また、見積書の内容=工事の内容となるため、詳細がよく分からない見積書のまま工事を行うと、大事なお家に不要な工事をされてしまいます。
優良業者であれば、あなたが安心できるように、どの部分にどんな工事をして、それにいくらお金が掛かるのか、細かく書いてくれるはずです。
また、あなたが焦らず自分のペースで考えられるように、決して契約を急かしたりはしません。
あなたの気持ちを想える優良業者は、見積もりにも自然と思いやりが表れます。
数字ばかりを見るのではなく、塗装業者と出来るだけたくさんお話ししてみましょう。
このページを見てくれたあなたへ。
ここまで一緒に見ていただき、ありがとうございます。
モルタル外壁の塗装工事について確認してきましたが、あなたの抱える悩みや不安が少しでも解決に向かえば嬉しいです。
お家のモルタル外壁を塗装工事したいと思っても、初めてであれば何が適正なのか分からず、不安ばかりが募りますよね…。私たちは、どんな小さなことからでもご相談を無料で受け付けているので、お気軽に以下の外壁塗装の施工に関するご相談フォーム・お電話にてご連絡ください。
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モルタル外壁の塗装工事でお悩み中のあなたへ
ご家族とこれからも安心して暮らすために、モルタル外壁を適正な工事でメンテナンスしたいですよね。
しかし、モルタル外壁や外壁塗装について分からない事ばかりで、進めたくてもなかなか進められないかもしれません…。
私たち外壁塗装コンシェルジュは、モルタル外壁の塗装のことで不安・悩みを抱えている方のご相談・アドバイスから、もしご希望を頂いた場合は地元密着の優良業者のご紹介も行っております。
ご相談もご紹介も無料なので、累計1万人以上(2019年11月25日時点)の方々からご連絡を頂いているため、もしお悩み・ご不安が1つでもあれば、お気軽にご相談頂けると嬉しいです。
不安やストレス無く、今後も安心してあなたと大切なご家族の暮らしが守れるよう、少しでもお役に立てれば嬉しいです。

ご利用無料 / どんなに小さな事でも相談可能 / 365日受付中
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