漆喰の外壁にはどんな特徴があるのか、また漆喰のメリット・デメリットを知ることで、外壁・外装リフォームの時の選択肢の一つにもできます。
外壁塗装コンシェルジュ 建物工事のアドバイザー
漆喰の外壁が近年見直されていることを知っていましたか?
世界の歴史的建造物の壁に多く使われている漆喰(しっくい)ですが、自然素材の持つ力が改めて注目されています。
乾湿機能、防臭機能、インフルエンザウィルスも死滅させる殺菌作用等を生かしたシックハウス症候群に悩まされることない家づくりも可能な漆喰の特徴を解明していきます。
漆喰とは?

漆喰(しっくい)とはどんなものかご存じですか? 姫路城の白壁、倉敷の土蔵の白壁、沖縄の赤い瓦屋根の白い縁取り、はたまた地中海に浮かぶ島中を白く埋める家々の外壁、これらは皆、漆喰でできています。
バチカンの礼拝堂にあるミケレンジェロが描いた有名な天井画も、生乾きの漆喰の壁に描かれたものです。このように漆喰は、昔から壁材として住居の内外で広く使われてきました。
漆喰の主成分は、石灰岩を焼いた後、砕いて水と反応させた水酸化カルシウムで、「消石灰」と呼び習わされていたものです。
漆喰外壁の特徴
漆喰を壁材として施工した場合、成分の水酸化カルシウムが二酸化炭素を吸収しながら硬化が進んで元の石灰岩に戻っていく特徴を持っています。そのため上手にメンテナンスを続けると、年月を経て非常に固くなり、100年単位の使用が可能になります。
漆喰外壁を用いた場合のメリット・デメリット
外壁材に漆喰を使用した場合、防臭効果や防音性、耐インフルエンザ性などのメリットがあり、デメリットはちょっとしたことでもキズがつきやすい、施工時間が長いなどの点があげられます。
実際に家の壁に漆喰を使ってみよう考えている方のために、ここでもう少し細かくメリットとデメリットをみてみましょう。
漆喰外壁のメリット:優れた機能性と快適性
メリットは大きく2つに分かれます。建材として優れている点と住む人に快適性をもたらす点です。
漆喰は、パターンや着色によって洋風から和風まで多様なデザインが可能です。静電気を溜めにくい性質がありますので表面に埃を寄せつけず、時間を経ても当初の風合いを保ちます。石材と同等の防火性を持ち、防音性も他の建材に比べ優れています。
また、脱臭効果があり「家の匂い」を除く一方、強アルカリ性の漆喰の成分は殺菌作用が高く、菌の繁殖を防ぐことからカビの発生を抑えます。
近年の研究ではインフルエンザウィルスを死滅させる作用を発揮することも報告されています。
ホルムアルデヒドのようなシックハウス症候群を引き起こすと考えられるVOC(揮発性有機化合物)を吸収・分解する性質も備えていて、漆喰は施工された住居の質を高める壁材と言えます。
漆喰外壁のデメリット:キズに弱い
一方、デメリットですが、施工後しばらくは漆喰の匂いが気になることと、ひっかき傷がつきやすいことが挙げられます。
また、工程に乾燥時間を取らなければならないため、他の壁材に比べ施工時間が長く、また仕上げ作業に熟練を要することから、結果として施工費用が高くなります。
さらに、漆喰は主成分の水酸化カルシウムに混ぜる骨材や糊など、施工業者のノウハウによって成分が異なり、材料コストも相当な開きがあります。
従って良い業者の選択に気を遣う必要があります。施工直後の漆喰の匂いは「潮の匂い」というべきもので、これは原料の石灰岩(古代の貝殻等の堆積物が石化したもの)の匂いと、粘度を高める混ぜる海藻から作った糊の匂いが合わさったものです。
施工時それに配慮して糊を化学合成のものに変更することもありますが、いずれにしても乾燥が進むにつれて完全に無臭となります。
ひっかき傷対策を考慮に入れた材料を使って漆喰を作る業者もありますので、小さなお子さんがいる場合、施工業者を探すポイントの一つとされたら如何でしょう。
漆喰外壁は定期的なメンテナンスで長持ちする
漆喰は耐用年数が100年と言われていますが、そこまで持たせるにはやはり定期的なメンテナンスが欠かせません。
職人によるメンテナンスは10年に1度ぐらいを目安にすればよいと思います。日常の手入れは、汚れを消しゴムや水洗いで落とす程度で十分だと思いますが、頑固な汚れは塩素系漂白剤を薄めて布で拭き取るようにしてください。
最後に…
漆喰の外壁についてまとめて書いてきましたが、分かりづらいところはありましたでしょうか?不明点等あれば以下の塗装の無料相談フォームまたはお電話で気軽に私たちへご相談くださいね。
あなたにとって安心・納得の情報になれば嬉しいです。
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