普段あまり気にすることのないお家の窓ガラスですが、 台風や突然の事故で割れてしまったガラスを、そのままにしておくことは危険です。例え小さなひび割れであったとしても、ケガをする恐れがあったり、 お家の中の温度が安定しにくくなったり、雨水がお家の中に入りやすくなってしまいます。しかし、早めに対処したいけれど、ガラス交換にどれくらい費用が掛かるかは気になるところですよね。窓ガラスにもさまざまな種類があるので、ガラスの特徴と一緒に、ガラス交換に掛かる費用を私と一緒に見ていければと思います。
お家のガラスの種類や交換費用を知っておくことで、あなたのお家の場所に合ったガラス交換をすることができます。
外壁塗装コンシェルジュ 建物工事のアドバイザー
ガラス交換にかかる費用はいくら?
ガラスにヒビが入って交換が必要になったり、違う種類のガラスに変えたいと思っても、 どのくらいお金が掛かるのか気になりますよね。
ガラスは、一般ガラスと機能ガラスに大きく分けることができますが、 ここでは一般ガラスを例に費用相場を見ていければと思います。
一般的な窓に多い90cm×90cmの場合と、 ベランダなどに使われる、床まで高さがある90cm×180cmの大きな窓の場合を確認してみましょう。
90cm×90cmの場合
ガラス名 | 費用相場 |
---|---|
フロートガラス(厚さ5㎜) | 約13,000~18,000円 |
網入ガラス(厚さ6.8㎜) | 約20,000~30,000円 |
型板ガラス(厚さ4㎜) | 約10,000~15,000円 |
すり板ガラス(厚さ3㎜) | 約10,000~15,000円 |
90cm×180cmの場合
ガラス名 | 費用相場 |
---|---|
フロートガラス(厚さ5㎜) | 約20,000~27,000円 |
網入ガラス(厚さ6.8㎜) | 約40,000~50,000円 |
型板ガラス(厚さ4㎜) | 約18,000~23,000円 |
すり板ガラス(厚さ3㎜) | 約15,000~20,000円 |
上記は相場価格なので、お家のガラス交換にかかる費用は、一概に「◯◯円です」と言い切れないのが事実です。
なぜなら、使用するガラスの種類や大きさ、厚さによって、掛かる費用に大きな差が出てくるからです。
さらに、ガラスの厚さは、実はガラスの大きさよりも価格に影響するもので、 厚さがほんの少し違うだけでも10,000円以上価格に差がでることがあるんです。
ガラス以外に費用が掛かる場合もあり、 交通費が必要な業者さんや、日曜祝日、早朝や夜間の施工の場合、施工費が高くなる業者さんもいます。
また、ガラスの種類によっては別途で部品が必要になったり、 ガラスをはめるパッキンを新しく替えなければいけなかったりと、 あなたのお家の窓の状態によっても異なるので、 まずは工事業者さんに相談するのがオススメです。
お家のガラスにはどんな種類があるの?
お家に使われるガラスは、大きく分類すると「一般ガラス」と「機能ガラス」の2種類に分けられます。
特徴や機能が違うので、それぞれの特性を知っておくと、交換したいガラスに必要な機能と予算を考えたガラス選びをすることができます。
あなたの目的に合ったガラスを選ぶためにも、 ガラスの種類を、私と一緒に確認していきましょう。
一般ガラス
一般ガラスとは、昔からお家の窓ガラスとして一般的に使われてきたガラスで、一枚で作られているものです。
一般ガラスの中にも、さまざまな種類があり、 強度や防音性、防犯性、断熱性などはあまり期待できませんが、比較的安い価格で購入することができるガラスです。
透明度が高く、光を取り入れることに優れたガラスが多いので、明るい空間作りにぴったりです。
一般ガラスの種類をもう少し細かく見てみましょう。
フロートガラス
一般的によく使われる透明なガラスで、透視性が高く、光を取り入れる機能に優れているガラスです。
多くのお家で使われており、 たくさんの種類のガラスがある中でも加工がしやすいという特徴も持っているので、 後にご紹介する強化ガラスや防音ガラスなども、フロートガラスを加工して作られています。
窓ガラス以外にも、ガラステーブルや棚の扉など家具の一部として使われることが多く、 たくさん流通されていることから安く購入することができます。
網入ガラス
ガラスの内部にワイヤーを入れて作られているガラスで、「線入りガラス」や「金網ガラス」、「防火設備用ガラス」と呼ばれることもあります。
網入ガラスの役割は、火災時にガラスが割れても破片を飛び散らせないようにすることで、火を使う飲食店やガソリンスタンドなどでは、建築基準法で一部の窓は網入ガラスを使用しなければならないという規定もあります。
また、網入ガラスは以下のようにワイヤーの入り方で種類が異なります。
- クロスワイヤー…縦横に格子状のワイヤーが入っているガラス
- ひし形ワイヤー…ひし形にワイヤーが入っているガラス
- ユニワイヤー…縦方向だけにワイヤーが入っているガラス
透明ではなく、目隠し用の窓に使われるすりガラス状の「網入り型板(かたいた)ガラス」という網入ガラスもあります。
どの種類も見た目でワイヤーが入っていることがわかるので、防犯性が高いように思うかもしれませんが、 ガラス自体に強度はなく、割れるとワイヤーを簡単に引きちぎれるので防犯効果はあまり高くありません。
型板ガラス(かたいたがらす)
型板ガラスとは、ガラスの片面にデコボコした模様をつけることで完全に透明ではなくなり、 ガラスの向こう側がモヤモヤとしてハッキリ見えなくなるガラスです。
光をしっかり通しながら視線を遮ってくれるので、 お風呂やトイレ、玄関のような、プライバシーを守りたいけれど暗い場所にはしたくないという場所にピッタリです。
しかし、表面を凸凹に加工している影響で、 フロートガラスに比べて強度が低く、風当たりが強い場所では割れてしまう恐れがあります。
すり板ガラス
すり板ガラスは、すりガラスと呼ばれることが多く、 フロートガラスの片面が小さなキズで加工されていることで透明度が低くなっているガラスです。
型板ガラスと同じように、光を通しながら目線を遮る効果があり、 主に和室のガラス障子などに使われることが多いです。
しかし、汚れが付きやすく落ちにくいという特徴があったり、 水に濡れると透明度が増してしまうので、お風呂には基本的に向いていません。
機能ガラス
機能ガラスとは、特殊な機能を持たせるために研究され作られたガラスのことで、 具体的には、
- 熱や風に強いガラス
- 割れても飛び散りにくいガラス
- 防災目的を強化したガラス
- 省エネに貢献するガラス
これらが挙げられます。
最近では、省エネに対する関心が高い人が増えてきており、機能ガラスを導入しているお家も多くなってきました。
機能ガラスにもたくさんの種類がありますので、種類ごとの特徴を一緒に見ていきましょう。
複層ガラス
複層ガラスは2枚のガラスで作られていて、 ガラスとガラスの間にスペーサーという金属部品を挟み、空間を作ることで断熱性を高めたガラスです。
ガラスとガラスの間の空間には、乾いた空気やガスが入れられています。
基本的な機能はお家の断熱性を高めることですが、 2枚のガラスのうち1枚を、ほかの効果を持つガラスと交換することで、防犯や防火の機能を持たせることもできます。
Low-E複層ガラス
基本的な構造は複層ガラスと同じため断熱効果がありますが、 内側のガラスに特殊な金属膜でコーティングがされていることで、 遮熱効果もプラスされています。
夏場の強い日差しを遮熱してくれるので、クーラーの効果が上がって夏は涼しくなり、 冬は暖房の熱を外へ逃がしにくい断熱効果によって温かく快適に過ごすことができるんです。
こういった効果から、省エネ効果が高く、多くの住宅メーカーでオススメされているガラスです。
強化ガラス
強化ガラスは、安全ガラスと呼ばれることもあり、 ガラスの表面を熱してから冷却することで、表面に薄い膜を作って強度を上げています。
普通のガラスよりも約3.5~4倍近くも強いガラスが、強化ガラスとして販売されており、 熱や風圧への耐久性に優れているのが特徴ですが、 硬いものが当たるとガラスが欠けたり簡単に割れてしまうので、防犯効果はあまり期待できません。
防犯ガラス
ガラスを2枚合わせて、その間にポリカーボネートという衝撃に強いプラスチックの板を挟んで作られているガラスで、 空き巣がよく使う、ガラスを打ち破る手口に高い効果を発揮します。
そのため、防犯に高い効果を発揮し、空き巣被害の多い住宅街などにはぴったりなガラスです。
防音ガラス
防音ガラスの構造も、防犯ガラスと同じく2枚ガラスを合わせて作られています。
外部からの音を遮断する効果に優れているだけではなく、 お家の内側から外に音を漏らすことを防ぐ効果もあるので、 車が多く通る道路沿いのお家や、楽器を使うお部屋のガラスなどに向いています。
防火ガラス
防火ガラスは、耐熱性と耐火性に優れたガラスのことです。
優れた強度を持ち、もしガラスが割れてしまっても破片が粒状になるため、割れた時の安全性も高く、 同じ防火設備用ガラスの一つである「網入りガラス」と違ってワイヤーが入っていないため、 見た目が透明で美しいことも大きな特徴です。
ガラス交換をするときに注意したいこと
お家のガラスを交換したいと思って何も考えずに進めてしまうと、 後悔してしまうかもしれません。
ガラスを交換してから取り返しがつかなくなる前に、 ガラス交換であなたに注意すべきことを、 一緒に確認していきましょう。
交換したいガラスの役割を確認する
「お家のガラスにはどんな種類があるの?」でもお話させて頂いたように、 ガラスといってもたくさんの種類があり、特徴もバラバラです。
これは極端な例ですが、 お風呂場のガラスを交換するのに、オシャレと思ってすりガラスを選んでしまうと、 いざお風呂に入ってみたら、水で濡れたときにお風呂場が透けて見えてしまい、 居心地の悪い空間を作ってしまうことにつながります。
キッチンなどの汚れやすい場所には、汚れが落としやすいガラスを使わなければ、 毎日のお掃除が大変になり、キッチンの見栄えや雰囲気も悪くなってしまいます。
ガラスを交換する時は費用面や見た目だけでなく、 その場所に適したガラスを選び、自分で判断できない場合や心配な時は、専門の工事業者さんに相談してみるのがオススメです。
予算を含め、どのようなガラスが適しているか相談することで、 さまざまなアドバイスがもらえて、ぴったりなガラス選びをすることができます。
ガラスを交換する目的を確認する
どんな目的でガラスを交換するのか、しっかりと家族と相談しておきましょう。
機能がたくさんあるガラスは費用も高くなる可能性がありますが、 その分暮らしを快適にすることもできます。
防犯対策をしっかりと行いたいのか、 遮熱や断熱効果を求めて省エネやお部屋の温度を快適なものにしたいのか、 目的によって選ぶガラスは変わってきます。
例えば、省エネを目的にLow-E複合ガラスを選択した場合、 ガラスを交換した時の費用はそれなりに高くなりますが、 長い目で見ると光熱費が安くなり、結果的に安くついたというケースも多くあります。
目的に合ったガラスを選び、安全で快適なお家にしてほしいです。
複数の業者で相見積もりをする
ガラス交換をしてもらう業者さんを選ぶとき、1社だけで見積もりをして決めてしまうのは危険です。
業者さんによって、取り扱うガラスの種類やガラス自体の価格、作業工賃も違い、 1社に絞って見積もりをしてしまうと、 あとから相場より価格が大幅に高いことに気づいて、損をしたと後悔することも少なくありません。
業者さんによっては、日曜日や祝日は料金を上乗せしてくる会社もあるので、 まずは複数の業者さんで相見積もりをして、わからない項目があれば業者さんに確認しておくことが大切です。
また、相見積もりするときは、地域密着型の業者さんを選ぶのがオススメ。
地域密着型の業者さんの場合、すぐに駆け付けて対応してくれたり、 何より地域の人々の信頼がなければ仕事を続けることができないので、あなたの住む地域に長く密着して営業している業者さんは、 優良業者さんである可能性が高いんです。
ガラスが割れているといった理由で交換を考えている場合、 早くガラスを交換して欲しいと焦ってしまうかもしれませんが、 ガラスの交換工事は決して安いお買い物ではないので、 見積もりをしっかりと見て納得してから依頼をするようにしましょう。
保険を使ってガラス交換ができる場合がある?
ガラスが割れてしまうのは突然のことだと思いますが、 急にガラス交換となると、お金の面でも困ってしまいますよね。
しかし、火災保険などを使ってガラス交換ができるケースがあるので、 ガラス交換をするときは、あなたが契約している火災保険のプランやサービス内容を確認してみてほしいです。
風災補償が付いている場合は、 台風の風でガラスが割れたり、強風の影響で飛んできたものが当たってガラスが割れたりした場合に、 適用されることがあります。
泥棒にガラスを割られた場合は盗難補償、 温度変化によって割れてしまう「熱割れ」や、子どもがおもちゃをぶつけてガラスを割ってしまったという場合も、 契約しているプランによっては保証で対応してもらる場合があります。
原因がわからない場合は保険が適用されない可能性がありますが、 一度加入している保険会社に聞いてみるのがオススメです。
ガラス交換をしてくれる業者さんの中には保険を使った工事に詳しい会社もありますが、 保険が適用されるかどうかは保険会社が決めることなので、 まずはあなたが契約している保険会社に聞いてみてほしいです。
最後に…。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
ガラス交換についてまとめてきましたが、分かりづらいところやもっと知りたい情報はありましたか?
お家のガラス交換は、快適な生活を送るためにも必要な工事ですが、お家全体を守るための外壁塗装と一緒に行うのがオススメです。
どんな小さなことからでもご相談を無料で受け付けているので、お気軽に以下のお家の工事に関するご相談フォーム・お電話にてご連絡くださいね。
あなたにとって、ガラス交換に関する安心・納得の情報になれれば嬉しいです。
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外壁塗装と一緒にガラス交換がしたい…
誰だって初めてのことには不安を覚えるもの。
私たちのような中立の立場である無料サービスを活用いただき、アドバイス・サポートで安心できるお家の工事をお手伝いできればと思っています。※外壁塗装コンシェルジュとは
外壁塗装と一緒にガラス交換もできる工事店選びから、見積もり金額の適正診断など、全て無料で承らせていただいているので、お気軽に連絡をいただければ嬉しいです。
「外壁塗装と一緒にガラス交換もしたい」とお伝えください。
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