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塗装業者さんにオススメ!損害保険を徹底解説

塗装業者さんに欠かせない損害保険について知っておくと、安心して塗装会社を経営することができます。
外壁塗装コンシェルジュ 建物工事のアドバイザー

塗装業を営むあなたにとって、外壁塗装の思わぬ事故は、できるだけ避けたいトラブルですよね。

しかし、どんなに万全の対策を取っていても、お客様の車やお隣さんのお家へ、塗料が飛び散ってしまったり、塗装現場の近くに広い駐車場があれば、何台もの車へ塗料が付着してしまうかもしれません。

また、被害を受けた方々へ一軒一軒、謝罪訪問賠償・示談交渉など、慣れない作業が必要になったり、あなたの会社が下請けで塗装業を営んでいる場合は、大きな事故を起こすと、元請け会社さんから仕事をもらえなくなってしまう可能性もあります。

このような、思わぬ事故が起きてしまった時のために、塗装業者さんは損害保険へ加入しておくのがオススメです。

  • 損害保険に入るメリット・デメリット
  • 損害保険に加入する方法
  • 損害保険が適用される条件
  • 損害保険の選び方

これらを一緒に確認していければと思うので、あなたの会社を選んでくれたお客様に安心してもらうため、また、あなたの会社を守るためにも、私と一緒に損害保険について詳しく見ていきましょう。

この記事での「損害保険」は、「請負業者賠償責任保険」としてお話しさせていただければと思います。

損害保険って何?

そもそも、保険は3つの分野に分けることができ、損害保険は第二分野の保険です。

第一分野第二分野第三分野
生命保険損害保険傷害や疫病など

損害保険は、偶然事故が起きてしまった時のためにあるもので、いろいろな種類の損害保険がありますが、その中でも塗装業者さんにとって必要になる保険の一つに、今回お話しさせていただく「請負業者賠償責任保険」という損害保険があります。

請負業者賠償責任保険の「請負業者」とは、お客様から外壁塗装工事をお願いされたあなた(塗装会社)のことです。

賠償責任」とは、あなたの会社が行った外壁塗装工事が原因で、お客様にケガをさせてしまったり、お隣さんのお家を傷つけてしまった時に、法律上発生するケガの治療費やお家の修繕費を支払う責任のこと。

つまり、請負業者賠償責任保険とは、あなたの会社が行った外壁塗装によって人や建物などを傷つけてしまった時に、責任を負って支払うお金を補ってくれる制度ということです。

もう少しわかりやすくするために、一つの例を見てみましょう。

STEP1工事の請負あなたの会社が、お客様から外壁塗装の依頼を受けた
STEP2事故の発生工事に入ったが、職人さんが足場の上からコーキングガンを落として、お客様の車を傷付けてしまった
STEP3賠償責任職人さんの不注意でお客様の車を傷つけてしまったので、車の修繕費を支払う責任が職人さんにある
STEP4保険の適用お客様の車に付いてしまった傷を直すために必要な費用を、請負業者賠償責任保険で支払うことができる

このように、あなたの会社が請負業者賠償責任保険に加入していれば、事故が起きた時、お客様へスムーズに対応することができますが、加入していない場合、あなたの会社から賠償額を直接支払うことになるので、会社にとって大きな損失となります。

工事中は何が起きるかわからず、事故が起きてからでは遅いので、もしもの時に備えておくことはとても大切です。

損害保険の保険金

損害保険の保険金は、契約で決められている上限額内であれば、損害の分だけ保険金が支払われる「実損払い(じっそんばらい)」という方式になっていることがほとんどです。

火災保険などの支払い方式に使われている「比例填補払い(ひれいてんぽばらい)」では、「損害額の○%」というように保険金が支払われますが、実損払いは、お客様が受けた損害額が20万円の場合、保険金が20万円支払われるということになります。

ただし、自己負担額を設定する必要があるので、損害額を保険金で全額支払えない場合もあります。

また、保険金が支払われる損害は以下の6つに分類されることが多いので、一緒に確認していきましょう。

損害賠償金

法律上の損害賠償責任にもとづき、損害を受けたお客様に対して支払うべき治療費修理費などのことです。

裁判で決まった金額だけでなく、お客様と話し合って決まった金額でも保険金は支払われます。

損害防止費用

事故が発生したあと、別の損害が発生したり損害が拡大するのを防ぐために必要な費用のことです。

権利保全行使費用

もし、あなたの会社が下請け業者に工事をお願いして、下請け業者の不注意が原因でお客様へ損害賠償金を支払うことになった場合、元請けとなるあなたの会社がお客様へ賠償金を支払うことになります。

しかし、お客様に損害を与えてしまったのは下請け業者なので、あなたは下請け業者へ損害賠償金を求める権利があり、その時に行う手続きの費用が保険金として支払われます。

緊急措置費用

発生した事故に対してあなたの会社が緊急措置を取った場合、それに掛かった費用のことです。

もし、あなたの会社が行った外壁塗装工事で、お客様の身体を傷つけてしまった時に応急処置をした場合、応急処置に掛かった費用が保険金として支払われます。

協力費用

お客様からの損害賠償請求を解決するために、保険会社があなたの会社に対して協力を求めた場合、あなたの会社から支払ったお金が保険金として支払われます。

争訟費用(そうしょうひよう)

お客様との間で裁判になった場合、弁護士を雇うために掛かる費用や、あなたの会社が裁判に敗訴した場合、損害賠償金はもちろん裁判所へ訴えるための費用も支払う必要があるので、それらに掛かるお金が保険金として支払われます。

損害保険会社の一覧

下記の保険会社は、「あなたの会社による工事が原因で、第三者へ損害を与えてしまった時のためにある保険」を取り扱っている会社です。

そのため、「請負業者賠償責任保険」のほかに、「事業者総合賠償責任保険」などを扱っている保険会社も含まれており、適用される対象や保険料などがそれぞれ違うので、あなたの会社に合う保険会社を選んでほしいです。

  • あいおいニッセイ同和損害保険株式会社
  • AIG損害保険株式会社
  • 共栄火災海上保険株式会社
  • 損害保険ジャパン日本興亜株式会社
  • 大同火災海上保険株式会社
  • Chubb損害保険株式会社
  • 東京海上日動火災保険株式会社
  • 日新火災海上保険株式会社
  • 三井住友海上火災保険株式会社
  • 明治安田損害保険株式会社
  • 楽天損害保険株式会社

損害保険に入るメリット・デメリット

塗装業者のあなたが損害保険に加入すると、多くのメリットが得られますが、同時にデメリットも発生します。

損害保険をきちんと理解してから加入するためにも、損害保険に入るメリットとデメリットを、確認してきましょう。

損害保険に入るメリット

損害保険に加入することで、あなたの会社が得られるメリットを一緒に確認していければと思います。

もしもの時の負担を減らすことができる

外壁塗装は人が行う工事なので、いつ事故が起きてもおかしくはありません。

どんなに対策をしていても、トラブルが起きてしまう可能性はあり、手伝いに来てもらった職人さんがあなたの会社の現場に不慣れだったり、新人の職人さんによる不注意で、事故を起こしてしまうことも考えられます。

このように、外壁塗装による事故の危険性はどこにでも潜んでおり、あなたの会社の資金から損害額をすべて支払うことになると、会社が傾いてしまう恐れがあります。

お客様はもちろん、あなたの会社に掛かる負担を減らすためにも、損害保険に入っておくのがオススメです。

スムーズに対処することができる

塗装業者のあなたは、会社を守るだけではなく、工事をお願いしてくれたお客様も守らなくてはいけません。

もし、あなたの会社による塗装工事が原因で事故を起こしてしまった場合、損害を受けたお客様との交渉は保険会社がおこなってくれます。

あなただけでお客様からの損害賠償請求に対応するのは大きな負担となってしまい、業務が滞ってしまう可能性もあります。

お客様が迅速に対応してもらえるよう、また、あなたがスムーズに対処できるよう、損害保険へ入っておいてほしいです。

工事を依頼してもらいやすくなる

お客様が塗装業者さんへ外壁塗装をお願いするときは、常に不安を抱えています。

外壁塗装は高いお金を支払うことになり、これからの暮らしに関わる大切な工事なので、丁寧に工事をしてもらえるのかという点はもちろん、もしも事故が起きた場合はちゃんと対応してくれるかどうかも不安要素の一つです。

そのため、あなたの会社が損害保険に加入していると、

「何か被害を受けた時は、お金を支払ってもらえるんだ」
「もしもの時の事をきちんと考えてるんだ」

このように、お客様の安心へと繋がり、あなたの会社に外壁塗装をお願いしたいと思ってもらいやすくなるんです。

損害保険に入るデメリット

損害保険に加入することで、あなたの会社に発生するデメリットを一緒に確認していければと思います。

保険料か掛かる

保険に入るということは、事故が起きた時の保険金をもらうために保険料を支払う必要があります。

しかし、外壁塗装中どんな事故が起きてしまうか分からず、もしお客様と裁判になった場合は高額な費用を支払うことになる場合があるので、保険料を支払ってでも損害保険に入っておく価値は大きいです。

免責金額が掛かる場合がある

免責金額とは、事故が起きたとき、損害保険の契約者が自分で支払わなければいけないお金のことを指し、契約時に自分で金額を決められることがほとんどです。

しかし、以下のような注意点があります。

  • 免責金額が安ければ保険料が高くなる
  • 免責金額より損害額が低い場合は保険料が支払われず、全額自己負担になる

保険会社によって免責金額の決め方が変わるので、加入する時はよく確認しておいてほしいです。

免責金額(自己負担額)について

保険の種類によっては対象外の事故もある

保険会社によって、損害保険の対象となる事故が違う場合もあります。

そのため、あなたが損害保険に加入するときは、どういう場合に保険金をもらえるのかしっかり確認するようにしましょう。

塗装業者さんも損害保険に入れる?

損害保険は、下記のように様々な業種が加入できる保険で、もちろん、外壁塗装などを行う塗装工事業者のあなたも入ることができます。

地下・道路など各種地下工事、道路建設工事、道路等の舗装工事、軌道建設工事
建物ビル建設工事、橋りょう建設工事、各種建築物設備工事、移動・解体・取壊工事、プラン・機械装置の組立・据付工事、高層構築物(鉄塔・高架線など)建築工事、建築物設備・機械装置等の改修または維持工事
土地など土地造成工事、清掃、造園、芝刈・草刈作業、除草作業、殺虫 殺そ(害虫等駆除)、除雪
その他荷役、引越、運送、撮影・取材、調査・測量、放置車両確認業務、ビルメンテナンス業務など

保険会社によって、損害保険の対象になる工事や作業は違う場合があるので、加入する前に保険会社や代理店に確認してほしいです。

補償の対象になる人

損害保険の補償を受けることができるのは、発生した事故によって損害を受けた人となるので、あなたの会社による塗装工事で損害を受けたお客様やお隣さん、通行人などが対象になりやすいです。

起きた事故補償の対象
例1あなたの会社でお客様のお家を外壁塗装中、塗装しているお家の室外機にぶつかって破損させてしまったお客様が損害を受けたということなので、室外機の修繕費(補償)をお客様が受け取る
例2あなたの会社でアパートを外壁塗装している時に、職人さんが道具を落として通行人にケガを負わせてしまった通行人が損害を受けたということなので、ケガの治療費(補償)を通行人が受け取る

つまり、塗装工事を請け負っているあなたの会社が損害を受けても、補償の対象にはならないので、あなたの会社が受けた損害を補償してもらうには、「建設工事保険」という保険に加入しておきましょう。

損害保険に入るために決めること

あなたの会社やお客様を守るためにも、損害保険は加入しておくべき保険ですが、加入する時にあなたが決める必要のある事を、一緒に確認していければと思います。

契約方法を決める

損害保険の契約方法には、

  • 個別スポット契約
  • 年間包括契約

この2種類があるので、私と一緒に詳しく見ていきましょう。

個別スポット契約

工事や仕事ごとに契約することができる方法で、長期間工事や仕事ができなくなる予定がある場合はオススメです。

工事期間や仕事の期間に応じて保険期間を設定することができますが、塗装業者さんは天気によって工事期間が左右されやすいため、長めに保険期間を設定することもできて安心です。

年間包括契約

対象工事を設定しておき、1年間の保険期間を一括契約することができます。

例えば、「被保険者が行うアパート改修工事」というように設定して、設定した工事に対し1年間の保険契約がされるということです。

個別スポット契約は工事ごとに保険を設定する必要がありますが、年間包括契約は保険期間が1年間なので、手続きの手間を省くことができ、会社の経費が計算しやすくなっています。

被保険者を決める

被保険者とは保険が適用される人のことで、損害保険は、法人としても個人としても加入することができます。

一般的には法人としてあなたの経営する塗装会社が被保険者となるか、個人事業主として塗装業を営んでいる場合は、代表のあなたが被保険者となります。

しかし、会社が被保険者の場合も、あなたが被保険者の場合も、あなたや会社に所属している従業員(職人さんや事務員さんなど)、下請け業者さんと一緒に仕事をしている間は下請け業者さんまで、被保険者に含まれることが多いです。

支払限度額を決める

支払限度額とは、あなたの会社による事故が起きた時に損害保険が適用される場合、あなたがもらえる保険金額の上限を指します。

あなた自身で支払限度額を決めることができ、一般的に下記の2種類で分けて設定することが多いです。

身体賠償お客様やご近所さん、通行人など、人の身体を傷つけたりケガをさせてしまった時に、治療費を支払うこと
財物賠償お客様やご近所さんなどの建物や車など、物を傷つけたり壊してしまった時に、修繕費を支払うこと

支払限度額(保険金額)は、高ければ高いほどもらえる保険金が増えて安心ですが、その分あなたが支払うことになる保険料も増えてしまうので、よく考えながら設定する必要があります。

また、次にお話しする自己負担額(免責金額)とも深く関わってくるため、続けて確認してもらえると嬉しいです。

自己負担額を決める

お客様への損害賠償を支払うには、損害保険に加入していれば保険金で支払うことができますが、「免責金額(めんせききんがく)」と呼ばれる、自己負担しなければいけないお金があります。

免責金額も支払限度額と同じく、契約時にあなた自身で金額を設定することができますが、あなたの会社が支払わなければいけないお金ということなので、安い方が嬉しいですよね。

しかし、免責金額が安いほど保険料は高くなってしまい、さらに、免責金額よりも損害額が低い場合は、損害額を全額あなたの会社で負担することになるため、よく考えて設定しなければいけないんです。

例:あなたの会社が「免責金額:5万円」「支払限度額:一事故につき1億円」で損害保険に加入していた場合

お客様が所有している車を傷つけてしまい、50万円の損害賠償を請求された時、免責金額は5万円なので、あなたの会社から5万円を支払い、残りの45万円は保険金で支払うことができます。

損害賠償金50万円

次に、お客様のお家に設置されている表札を傷つけてしまい、2万円の損害賠償を請求された場合を見てみましょう。

損害賠償金2万円

免責金額5万円>損害賠償金額2万円なので、免責金額で損害賠償金額を支払うことができ、あなたの会社から全額(2万円)支払う必要があるということになります。

このように、免責金額は事故があった時の自己負担額となりますが、免責金額だけでなく保険料も、あなたが支払うことになるお金なので、保険料についても続けて見ていきましょう。

保険料を決める

損害保険の保険料は、あなたの会社が請け負った外壁塗装の工事金額をもとに、保険会社によって決められます。

契約方式は、一つの工事ごとに契約できる「個別スポット契約」と、工事の種類を指定して1年間一括契約できる「年間包括契約」の2種類がありますが、それぞれ以下のように保険料を決めることが多いです。

契約方式保険料の決め方
個別スポット契約塗装工事の請負金額をもとに保険料が計算され、保険を契約するときに確定します。保険期間をあなたが決められるので、会社の状況や請け負う工事内容に合わせることができ、無駄な保険料を抑えることもできます。
年間包括契約保険期間となる1年間で、塗装工事による売り上げの見込み金額をもとに保険料が計算されます。保険を契約する時は仮の保険料として定められ、保険期間が終わると、1年間で売り上げた金額をもとに確定保険料が再度計算されて、仮に決められていた保険料との差額を生産することになります。

保険料の支払方法を決める

保険料は、分割払い一時払いのどちらかを選ぶことができる保険会社が多く、一時払いは割引が適用されて、保険料を抑えることができます。

「一時払い」は「一括払い」に似ていますが、保険料を1回でまとめて支払う一時払いに対して、一括払いは保険料を1回でまとめて預かってもらうことを指します。

あなたが支払う必要のあるお金をどう減らす?

損害保険に加入すると、保険期間中にもしもの事故があっても無くても、あなたは以下のように何かしらのお金を支払うことになります。

あなたが支払う必要のあるお金
保険料事故の有無に関係なく必ず支払うお金
免責金額事故が発生して損害賠償する必要のある時に支払うお金

基本的な免責金額(自己負担額)は、1,000円、1万円、5万円と様々ですが、あなた自身で金額を設定できるので、もちろん0円にするという選択肢もあります。

しかし、免責金額が低いほど保険料は上がり、さらに保険料は、事故が起きなくても必ず支払わなければいけないお金です。

そのため、損害保険の免責金額と保険料は、以下のような関係なります。

免責金額と保険料1

上図のように、保険金額に応じて保険料が左右されますが、免責金額も同時に金額が変わるので、下図のように自己負担額を低めに設定すると、保険料が高くなってしまいます。

免責金額と保険料2
  • 損害賠償を支払わなければいけなくなった時の自己負担額を抑えたい
    ⇒免責金額を安く設定する
  • 必ず支払うことになる保険料を抑えたい
    ⇒免責金額を高めに設定する

このように損害保険では、あなたの会社が支払うことになるお金をどのように抑えるかよく考えて、あなたの会社に掛かる負担を少しでも減らすことが大切です。

損害保険はどんな場合に適用される?

あなたの会社が損害保険に加入しても、起きた事故が保険の適用外ではお客様への対応にも時間が掛かるため、事前に把握しておきたいですよね。

損害保険はどんな場合に適用されるのか、どんな場合に適用されないのか、確認していければと思います。

損害保険が適用される場合

損害保険が適用されるのは、以下のような場合です。

お客様から依頼された工事中の事故

あなたの会社がお客様から外壁塗装工事を依頼されて、工事をしていたところ事故が起きてしまった場合は、損害保険が適用されます。

  • 足場の組立中、お隣さんのお家に足場がぶつかり傷つけてしまった
  • 塗装中にお客様の車へ塗料を飛散させてしまった
  • コーキングガンを落として室外機を破損させてしまった

施設の不具合や管理不足によって起きた事故

あなたの会社が使っている資材置き場などで、管理不足によって事故が起きてしまった場合は、損害保険が適用されます。

  • 資材置き場に置いてあるハシゴが落ちて、通行人にケガを負わせてしまった
  • 飛散防止メッシュシートが足場にしっかり固定されておらず、お客様のお庭へ落下して花を折ってしまった

ただし、損害保険が適用されないケースもあるので、続けて確認していきましょう。

損害保険が適用されない場合

損害保険が適用されないのは以下のような場合ですが、保険会社によって適用外になる条件は変わるので、加入前に確認しておいてほしいです。

人に関わるもの・工事完了後、あなたの会社による工事が原因で起きた事故
・わざと損害を与えた
・被保険者が一緒に住んでいる親族への賠償責任
・あなたの会社の職人さんが工事中にケガをしたり亡くなったことが原因の損害
・塗料の飛散防止策を取らずに作業したことで塗料などが飛散した
・土地や基礎、地下の工事をしたことによって起きた地盤沈下や地下水などのトラブル
・あなたの会社とお客様との間で特別に決めた損害賠償責任
環境に関わるもの・雨や雪、地震、津波などの自然災害
・チリやホコリ、騒音
・アスベストや汚染物質による損害
・煙などの排気や排水

また、上記の一つ目に挙げている、「工事が完了してから、あなたの会社による工事が原因で起きた事故」には特に注意が必要です。

例えば、あなたの会社がお客様のお家に対して雨樋交換工事を行い、無事工事を終えられても、工事をした職人さんの作業が甘く、数日後に雨樋が外れてしまった場合、損害保険は適用されないということです。

作業中の施工ミスに気付けないことは、どんな塗装業者さんにも起こりうるので、「生産物賠償責任保険」に合わせて入っておくのがオススメです。

生産物賠償責任保険はPL保険とも呼ばれ、工事完了から1年間、あなたの会社によるミスが原因で工事後に発生した損害を補償することができるため、工事が終わったあとも安心です。

損害保険を解約したいときは?

損害保険を解約したい時は、あなたの会社が契約した保険会社へ連絡しましょう。

また、損害保険は解約する時に、解約返戻金(かいやくへんれいきん)を受け取れることが多いですが、保険会社や契約内容によっては受け取れないこともあるので、契約時によく確認しておくことが大切です。

解約返戻金とは

解約返戻金とは、保険の解約時にあなたの会社へ戻ってくるお金のことで、保険期間によって金額は変わりますが、損害保険の解約では注意してほしい事があります。

例えば、あなたが損害保険に、年間包括契約の一時払い(一括払い)で1年間契約していた場合、契約してから7ヶ月後に解約をしたとします。

解約返戻金

一時払いなので1年間分の保険料を支払っていますが、この場合、実際に保険が適用されたのは7か月間となり、残りの5か月間分保険料を返してほしいですよね。

そのため、最初に一時払いで支払った1年間分の保険料のうち、5か月分の金額(12分の5)を受け取りたいところですが、受け取れるのは5か月分の金額よりも少ないことが多いんです。

最低保険料に応じて保険料を支払う必要がある

最低保険料とは、あなたが最低限支払わなければいけない保険料のことを指し、保険会社が契約の手続きに掛かる費用を補うために、設けられていることが多いです。

そのため、あなたの支払った保険料が最低保険料よりも低い場合、差額を支払う必要があり、最低保険料は、保険証券に書かれていることがほとんどですが、書かれていない場合は契約した保険会社に確認してみましょう。

最後に…。

ここまで読んでいただきありがとうございます。
塗装業者さんの損害保険についてお話しさせて頂きましたが、塗装業を営むあなたにとって、より良い会社にするための情報になれれば嬉しいです。
また、私たちは地域密着の優良な塗装業者さんを探しています。
「もっとたくさんのお客様を、自分たちの塗装で安心させてあげたい」という想いのある優良店さんへ、お客様のご紹介ができればと思っているので、以下の加盟店さん募集フォームにて申請いただけると幸いです。

かべぬりコンさんもっとお客様の想いに応えたい…

お客様一人一人を大切にして、親身な外壁塗装をしてあげたいと思う優良店さんへ、お客様を繋げるお手伝いができればと思っています。

お客様のお悩みを丁寧にヒアリングして、ぴったりな優良店さんへご紹介させて頂くのはもちろん、お客様からのご感想・ご指摘を共有することで会社の改善に活かして頂くなど、私たちと一緒に成長していければ嬉しいです。