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アパートの塗装工事に掛かる費用相場や業者さんの選び方を知っておくことで、適正価格で塗装をしてもらうことができます。
外壁塗装コンシェルジュ 建物工事のアドバイザー
アパートを経営していると、定期的に必要となってくるのが塗装工事です。
定期的なアパートの塗装は、見た目の美しさだけでなく、アパート全体の寿命を伸ばすことにつながる大切な工事ですが、気になるのは費用のこと。
- アパートの塗装工事の費用相場
- アパートの塗装工事の種類
- アパートの塗装工事と火災保険
- アパートの塗装工事と助成金・補助金
- アパートの塗装工事をお願いすべき業者さん
これらを私からお話させていただければと思いますので、あなたのアパートの塗装工事を適正価格で行うためにも、一緒に情報を見ていきましょう。
- 目次
- アパートの塗装工事に掛かる費用は?
- アパートの塗装工事ってどんな工事?
- アパートの塗装工事は火災保険が使える?
- アパートの塗装工事は助成金・補助金が使える?
- アパートの塗装工事はどんな業者さんにお願いすべき?
- 最後に…。
アパートの塗装工事に掛かる費用は?
アパートの塗装工事は、塗装する場所、使用する塗料の種類によって掛かる費用が変わってきます。
大きな面積の外壁塗装や屋根塗装、ベランダなどに施す防水塗装、鉄骨階段の4パターンに分けて、費用相場をまとめました。
約60~100坪のアパートの場合
塗装工事の種類 | 費用相場 |
---|---|
外壁塗装(約500㎡) | 約200~300万円 |
屋根塗装(約330㎡) | 約130~170万円 |
屋上防水塗装(約200㎡) | 約100~180万円 |
鉄骨階段塗装(1階分) | 約5~15万円 |
使う塗料や工法によって、次の塗装工事までの寿命や工事金額が変わるため、相場の幅も広くなっています。
大事なのは、長い目で見た時に合計でどのくらい費用が掛かるか。
値段が安い塗料はすぐに塗り替え時期が来てしまうので、頻繁な塗り替えが必要になるので、1回に掛かる費用だけに注目するのではなく、長期的に掛かる費用にも着目して、業者さんと相談しながら決めていくようにしましょう。
アパート経営者が知っておきたい塗装工事の4種類
先ほどの費用相場でも解説したように、アパートの塗装工事には、大きく分けて4つの塗装工事があります。
1つ目:外壁塗装
2つ目:屋根塗装
3つ目:防水塗装
4つ目:付帯塗装
これらはどんな工事を行うのか、一緒に見ていきましょう。
1つ目:外壁塗装
外壁塗装は10年を目安に行うことで、見た目を美しく保つだけでなく、アパートの傷みを最小限におさえ、その結果寿命を延ばすことにつながります。
アパートの外壁は面積が広いので、外壁塗装をして見た目が美しくなると、入居者の気持ちを引くことができるので、入居率アップにもつながる大切な部分になり、外壁塗装で外壁の色を変えれば、まったく違う雰囲気のアパートにすることもできます。
外壁塗装は建物を守るための塗料を塗って保護膜を作ることで、雨風や紫外線、カビ・コケ、汚れなどからアパートを守る工事です。
塗料は下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りが基本となっており、外壁にひび割れがある場合は、コーキング材(シーリング材)という樹脂を使って補修をしてから塗装をします。
また、古い塗装を剥がしてから新しい塗料を塗らなければ、塗装をしてもすぐに剥がれてきてしまったり、中塗り・上塗りと塗り重ねる工程では、きちんと塗料が乾いてから塗装をする必要があります。
このように、外壁塗装はただ塗料を塗る工事ではなく、塗るための入念な準備工程や作業一つ一つの規則を守らなければ、仕上がりが悪く、長持ちしない外壁となってしまう繊細な工事なんです。
2つ目:屋根塗装
屋根塗装も外壁塗装と同じく、約10年ごとに行うのが一般的で、定期的に塗装をしておくことで、屋根に多い雨漏りのトラブルを防ぐこともできます。
外壁塗装と違う点は、縁切りという作業が必要になること。
縁切りは、屋根材の隙間が塗料でふさがることで雨漏りが起きてしまうトラブルを防ぐために、タスペーサーという道具を使って隙間を空けていく作業です。
隙間によって雨水の通り道ができることで、雨水が一箇所に溜まることなく流れ落ちてくれるんです。
また、塗装が必要ない屋根材や、屋根の下地が傷んでいる場合は、屋根材を新しく取り換える葺き替え(ふきかえ)工事を行います。
最近では、今ある屋根の上から屋根材を被せる重ね葺き工事(別名:カバー工法)も増えていますが、下地が傷んでいる場合はカバー工法ができないので注意が必要です。
3つ目:防水塗装
防水塗装は、ベランダや屋上などに行う工事のことで、定期的に防水塗装をしなければ、ひび割れや剥がれが起こり、雨漏りの原因になってしまいます。
防水塗装工事は、主に以下のFRP防水・ウレタン防水・シート防水・アスファルト防水という4つの工法に分かれています。
FRP防水 | 繊維強化プラスチックを使った防水工事のことで、ガラス繊維で補強されているので防水性が非常に高いというメリットがあります。ベランダやバルコニーに施工されることが多い工法です。 |
---|---|
ウレタン防水 | ウレタン塗膜を作って防水機能を持たせる工法で、比較的安い費用で施工することができます。ベランダやバルコニーはもちろん、テラスや屋上などいろいろな場所に使うことができる工法ですが、経年劣化でひび割れを起こしやすいというデメリットもあります。 |
シート防水 | ゴムシートや塩ビシートを下地として貼り付けて、その上から塗装するという工法です。上からシートを被せるので、前回の防水塗装を撤去せずに済みますが、ウレタン防水に比べて難しく、高い技術が必要になります。 |
アスファルト防水 | 古くから施工されている工法で、アスファルトを溶かしながら染み込ませて防水機能を持たせます。大規模な屋上などに使われることが多い工法です。 |
4つ目:付帯塗装
付帯塗装とは、雨樋や笠木などの部分的なところを塗装する工事で、基本的に外壁塗装や屋根塗装とセットで行われます。
外壁や屋根は塗装による保護がとても大切になるので塗料を3回塗りしますが、付帯部は、付帯物自体が耐久性に大きく影響するので、2回塗りにして工事費用を抑えるという提案をしてくれる塗装業者さんもいます。
ただ、アパートの鉄骨階段など鉄部は注意が必要で、鉄は年月が経つに連れてどうしてもサビが発生するので、サビ止め塗料を使ったり、塗料もしっかり3回塗りをするのがオススメ。
塗装をする前に、しっかりとサビ取りをしておくことも、塗装を長持ちさせるために重要な工程となります。
アパート経営者は知っておきたい!火災保険を利用してコストを抑える方法
あなたが経営するアパートを塗装工事したいとき、暴風雨や台風が原因で屋根などが破損している場合は、火災保険を使って塗装工事を行えることがあります。
ただ、自然災害での劣化か、経年による劣化なのかは、保険会社が審査をして決定されるもので、塗装業者さんがお家を調査して判断することはできません。
火災保険が適用されやすい工事の例は、以下のような場合があります。
- 台風で雨樋が折れてしまった
- 暴風雨によって屋根材が剥がれ、雨漏りが発生した
- 暴風で飛んできた飛来物が屋根にぶつかって瓦が割れた
- 強風で屋根板金が浮いてしまい、雨漏りしている
火災保険を利用した悪徳業者に注意!
悪徳業者はさまざまな手口であなたからお金をだまし取ろうとしますが、アパートは戸建てのお家よりも規模が大きく工事金額も上がるため、悪徳業者に狙われやすい建物とも言えます。
「火災保険を使えば、全額保険金で修理ができますよ」などと言って、工事を勧めてくる悪徳業者もいますが、保険金が下りるかどうかは保険会社が決めること。
訪問販売や電話勧誘、チラシなどで営業をする塗装業者の中には悪徳業者が多い傾向にあるので、特に注意してほしいです。
アパートの塗装工事は助成金・補助金が使える?
アパートの塗装工事は、助成金や補助金を使って行うことができる場合があります。
しかし、助成金・補助金の制度は各自治体によって定められているので、地域によって変わってきます。
助成金・補助金の内容や適用条件、そもそも助成金・補助金の制度が設けられていない市区町村もあるので、まずは、あなたのアパートがある地域での補助金や助成金が、制度としてあるかを調べましょう。
助成金・補助金の条件に多く見られるのは、建物に省エネ効果を持たせる工事で、遮熱塗料や断熱塗料を使った塗装工事も、省エネ工事の対象に入る場合が多いです。
地域によって条件などが変わるため、あなたのアパートがある地域に密着した塗装業者さんに、お見積もりや工事をお願いすると、助成金・補助金について詳しく教えてくれる場合もあります。
注意してほしいのは、助成金・補助金の申請は塗装工事の前に行わなければ、適用されないことが多いということ。
塗装工事が終わってから申請をしても遅かった…と後悔しないように、早めに地域の助成金・補助金制度を調べたり、申請を進めるようにしましょう。
賢いアパート経営者は知っている!失敗しない塗装業者の選び方
アパートの塗装工事は、どうしても大きなお金が掛かるので後悔はしたくないですし、戸建てのお家と違っていろいろな人が住んでいるので、できればトラブルなく工事を終えたいですよね。
アパートの塗装工事を成功させるためには、優良業者さんを選んで工事をしてもらうことがとても大切になるので、優良業者さんを見極めるポイントを、私と一緒に確認していければと思います。
ポイント1:地域密着型の塗装業者さん
地域密着型の業者さんは、地域の人との信頼関係で仕事が成り立っています。
少しでも悪い噂が立ってしまうと仕事をもらうことが出来なくなり、塗装業を続けられなくなってしまいますが、優良業者さんは逆に評判が口コミで地域に広がり、地域の方々から親しまれて塗装業を続けることができます。
また、近くにある業者さんということは、何かあったときにすぐに来てもらえることも大きなメリットの一つ。
アパートは、これから先もメンテナンスしていく必要があるので、信頼できる地元業者さんを見つけておくことは、安心してアパート経営を続けることができます。
もし、雨漏りなど早急に対処しなければならないような場合でも、迅速に対応してくれるので、入居者からのクレーム対策にもつながります。
さらに、大手リフォーム会社は下請け業者に工事を任せる分、中間マージンという仲介料が発生しますが、地域密着型の業者さんであれば、自社の職人さんや協力会社さんで工事を行うので余計なお金が発生しません。
適正価格で塗装工事をしてもらい、工事後も安心してアパート経営をするためにも、あなたのアパートがある地域に密着した業者さんを選ぶのがオススメです。
ポイント2:作業報告がきちんとできる塗装業者さん
アパートの塗装工事中は、あなたがずっと工事に立ち会って見ているのは大変なので、塗装業者さんがどれだけ丁寧に作業報告をしてくれるかが大切になってきます。
塗装工事の業界には、手抜き工事をしたり不正に工事金額をだまし取る悪徳業者がたくさんいます。
塗装工事は3回塗りが基本ですが、悪徳業者は2回しか塗らずに済ましてしまうなど、手抜き工事をして費用をごまかそうとするんです。
優良業者さんの多くは、あなたに分かりやすいよう、作業が進むたびに写真に残して報告してくれます。
とくに、屋根部分や高い場所であなたが確認できない部分は、写真と一緒に工事前・施工途中、現状の説明をしてもらうことで、最後まで安心して工事をお任せすることができます。
トラブルを防ぐためにも、報告の仕方は電話なのかメールなのか、写真に残してくれるのかなど、作業報告の仕方を事前に確認しておくようにしましょう。
ポイント3:どんな人にも配慮ができる塗装業者さん
アパートの塗装工事を行うときは、依頼者であるあなただけでなく、すべての人に対して気配りができる業者さんを選ばなければ、アパートの評判が落ちてしまう可能性もあります。
戸建てのお家とは違い、アパートにはたくさんの入居者の方がいるだけではなく、アパートの周りにはご近所さんも住んでいるので、工事中に私語がうるさく騒いでいる塗装業者やゴミを散らかして帰る塗装業者には、誰も良い印象を持ちませんよね。
どんなに塗装技術が優れていてキレイに仕上げてくれたとしても、第一にプロとしての自覚やマナーが守れないようであれば、気持ちよく工事完了とはいかず、不満の残る塗装工事になってしまいます。
地域密着型のような地元に根付いた塗装業者さんであれば、対応もよく評判がいいからこそ地元で営業できている可能性が高いので、たくさんの人から親しまれる、口コミで人気の塗装業者さんを選びましょう。
また、評判がいい業者さんであっても、あなたが何となく話しかけづらかったり、自然に相談がしにくいと感じたりする場合は、工事中や工事後に聞きたいことがあっても聞けず、もやもやしたままになってしまう場合もあります。
あなたと価値観や人間性が合う塗装業者さんを見つけるためにも、相見積もりをしてじっくり比較をしてから塗装業者さんを選んでほしいです。
最後に…。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
アパート塗装の費用や業者選びについてまとめてきましたが、分かりづらいところやもっと知りたい情報はありましたか?
どんな小さなことからでもご相談を無料で受け付けているので、お気軽に以下の塗装工事に関するご相談フォーム・お電話にてご連絡くださいね。
あなたにとって、アパート塗装の費用や業者選びに関する安心・納得の情報になれれば嬉しいです。
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アパートの塗装工事がしたい…
誰だって初めてのことには不安を覚えるもの。
私たちのような中立の立場である無料サービスを活用いただき、アドバイス・サポートで安心できる外壁塗装をお手伝いできればと思っています。※外壁塗装コンシェルジュとは
適正な価格や工事内容でアパートの塗装工事ができる工事店選びから、見積もり金額の適正診断など、全て無料で承らせていただいているので、お気軽に連絡をいただければ嬉しいです。
「塗装工事の相談がしたい」とお伝えください。ご利用無料 / どんなに小さな事でも相談可能 / 365日受付中- 塗料(35)
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