屋根の不具合はそのままにしていいのか、もしくは補修が必要なのか判断が付けられるようになり、悪徳業者の営業トークに騙されなくなります。
外壁塗装コンシェルジュ 建物工事のアドバイザー
お家の屋根は、あなたが普段生活する中で、なかなか目にすることのない部分だと思います。
そのため、屋根のメンテナンスを行う時期の目安が分からなかったり、そもそも目に留まりにくい事から、屋根のお手入れ自体、考える機会がないかもしれません。
しかし、
「近所で塗装工事をしてる…。」
「知り合いが家の塗装工事をしたって話を聞いた…。」
「訪問販売でやって来た業者が塗装工事を勧めてきた…。」
このように、何かがきっかけでこのページを見てくださっていると思いますが、みんなが屋根塗装をしていても、あなたのお家の屋根に塗装工事が必要かどうかは、疑問に思いますよね。
実は、屋根塗装はあなたやご家族が安心して暮らしていくための、大事なメンテナンスとなるので、私と一緒に、屋根の塗装や補修について、詳しく見てもらえると嬉しいです。
屋根の不具合、または、信頼ある業者さん選びに不安を感じている場合は、0120-929-609(相談受付24時間)に電話をかけて頂き、電話口で「屋根塗装の相談がしたい」とお伝え頂ければ嬉しいです。※ 事前に情報を伝えた上でご相談されたい場合はフォームをご利用ください。
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屋根には塗装が必要?
お家の屋根は、10年を目安に専用のペンキで保護する塗装工事が必要になり、10年以上屋根塗装をしないままでいると、外観が悪くなるだけでなく、屋根が傷んで雨漏りの原因にもなってしまうんです。
しかし、すべての屋根に塗装工事が必要なわけではなく、
- 塗装が必要な屋根
- 塗装以外の補修が必要な屋根
この2種類に分けることが出来ます。
そのため、屋根の種類を確認しながら、あなたのお家の屋根には塗装工事が必要なのか、塗装が必要なければどんな補修をすべきかも、一緒に見ていければと思います。
屋根にはどんな種類がある?
もしかすると、すでにお家の屋根がどんな種類なのか、あなた自身でしっかり把握しているかもしれませんが、改めて屋根の種類を私と一緒に確認していきましょう。
屋根の種類は、大きい枠組では下記のように分類することができ、この3種類であれば、屋根のことに詳しくなくても見分けが付きやすいです。
瓦屋根 | 一番厚みや重さがある屋根材で、昔ながらの日本家屋にも使われているものです。瓦と言っても、さらに細かく分類することができて、それぞれ補修方法が違う場合もあるため、塗装業者さんの専門的な知識や経験が必要になります。 |
---|---|
スレート屋根 | 昔ながらの日本家屋に使われてきた瓦屋根に対して、現代の住宅に多い洋風家屋に使われやすいのが、スレート屋根という種類の屋根材。コロニアルやカラーベストとも呼ばれ、薄いセメントで出来ている板を敷き詰めていくため、施工しやすいのも特徴の一つです。 |
金属屋根 | 金属屋根は軽くて施工しやすく、3種類の屋根の中でも一番薄いという特徴があり、お家にオシャレな印象を持たせることができます。しかし、雨音が響きやすく、金属のためサビが発生するというデメリットも持っているため、定期的なメンテナンスは欠かせません。 |
屋根を3種類に分けてみましたが、瓦屋根・金属屋根は、さらに分類することができるので、もう少し詳しく見ていければと思います。
瓦屋根の分類
瓦屋根は、瓦の材料、焼き方、仕上げ方などによって、さまざまな種類に分けることが出来ます。
粘土瓦 (日本瓦・和瓦) | 粘土で出来ている瓦のこと。表面に釉薬(ゆうやく)と呼ばれる薬が塗られてツルツルしている「陶器瓦(釉薬瓦)」や、表面に何も薬が塗られていない「素焼き瓦」、瓦を焼いたあとにいぶして炭素を付着させる「いぶし瓦」などがあります。 |
---|---|
セメント瓦 | セメント製の瓦で、圧形スレートとも呼ばれています。防水する力が備わっていない為、塗装をして保護する必要あり。 |
モニエル瓦 | セメント瓦の一種ですが、表面のセメントを着色して色を出しており、着色されているセメントの層をスラリー層と言います。一般的なセメント瓦と、モニエル瓦とでは塗装方法が違うものの、見た目がとても似ているため注意が必要です。 |
瓦屋根の詳しい情報については、「屋根で瓦を使っている方が知っておきたい5つのポイント」もご確認いただければと思います。
金属屋根の分類
金属屋根は、大きく分けて下記の2種類が一般的です。
トタン屋根 | 昔ながらの金属屋根で、波状の屋根材や平たい屋根材など様々あります。軽くて丈夫ですが、サビに弱いというデメリットもあるため、サビを放置し続けると穴が空いてしまう可能性も。 |
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ガルバリウム鋼板 | トタン屋根が主流だった金属屋根ですが、近年人気が出てきているのが、ガルバリウム鋼板。トタンに比べてサビに強い性質をもっており、デザインもオシャレなものが多く、屋根工事の一種となる「カバー工法」にも使われる屋根材です。 |
塗装が必要な屋根・不要な屋根
お家の屋根は、瓦・スレート・金属屋根と種類がありますが、それぞれどんな塗装が必要なのか、塗装以外にはどんな補修が必要なのか、確認してみましょう。
塗装が必要な屋根材 | 塗装が不要な屋根材 |
---|---|
・セメント瓦・モニエル瓦 ・スレート屋根 ・金属屋根 | ・粘土瓦(日本瓦・和瓦) |
このように、ほとんどの屋根は塗装工事が必要となりますが、塗装が不要となっている粘土瓦にも、適切な補修が必要になります。
粘土瓦(日本瓦・和瓦)の補修方法
粘土瓦は塗装が不要な屋根材と言われていますが、屋根全体で見ると、メンテナンス自体は行う必要があります。
瓦は、石灰が主な成分となる粘土上の材料「漆喰(しっくい)」を使って固定されることが多いですが、漆喰は10年程でひび割れや崩れが発生することがあるんです。
漆喰は、瓦と瓦の隙間を埋めるように詰めてあるため、ひび割れや崩れが出てくると、雨水が侵入して雨漏りしてしまうことも。
そのため、粘土瓦そのものは30年以上の耐久力があると言われていますが、瓦を支える漆喰部分を健康に保つためにも、定期的なメンテナンスが大切になります。
粘土瓦も塗装ができる?
粘土瓦は、塗装の必要がない、そもそも塗装ができない瓦と言われてきましたが、近年では粘土瓦にも塗装ができる塗料の開発・販売が進んでいます。
粘土瓦に使える塗料の例
- 新いぶしコート(オリエンタル塗料工業株式会社)
- ハイルーフ マイルドいぶし(大同塗料株式会社)
あなたのお家の屋根が粘土瓦で、汚れなどによって見た目の悪さが気になる場合は、塗装業者さんに相談してみるのもオススメです。
塗装以外の屋根補修と費用相場
屋根塗装について一緒に確認してきましたが、費用相場は、約30坪のお家で約40~80万円程となっています。※ 塗装のみではなく、足場やその他の工程代も含まれた工事全体の金額です。
しかし、塗装ではカバーできないほど屋根の傷みが進んでいる場合は、別の方法で補修する必要があるんです。
屋根には他にどんな補修方法があるのか、確認していきましょう。
葺き替え工事
屋根の葺き替え(ふきかえ)は、屋根材をすべて新しく交換する工事のこと。
古い屋根材を撤去する分、処分費が掛かってしまいますが、新しい屋根材に代わるため、次回のメンテナンスまでの期間を一番長く伸ばすことができます。
屋根材の下には、防水シートや野地板(のじいた)と呼ばれる下地が敷かれていますが、葺き替え工事は、防水シートや野地板が傷んでいれば、丸ごと交換することもできるため、屋根の土台部分からしっかりメンテナンスができて安心です。
葺き替え工事の費用相場(約30坪):約60~200万円
重ね葺き工事(カバー工法)
重ね葺き(かさねぶき)はカバー工法とも呼ばれ、今ある屋根材の上から新しい屋根材を被せるように取り付ける工法です。
古い屋根材の撤去費用が掛からず、工事も短期間で済みますが、下地が傷んでいる場合はカバー工法での工事ができないため、屋根のメンテナンスを10年以上できていない場合は、カバー工法が使えない可能性も。
カバー工法には、ガルバリウム鋼板と呼ばれる金属屋根が使われることが多く、薄くて軽いことから、お家全体に掛かる負担を抑えることができます。
重ね葺き工事(カバー工法)の費用相場(約30坪):約80~120万円
カバー工法の詳しい情報については、「【屋根】20年間メンテナンス不要?カバー工法の費用と特徴」もご確認いただければと思います。
部分的な補修で済むこともある?
まだ築10年未満であっても、台風や暴風雨などの突発的な要因で、屋根が傷ついてしまうこともありますよね。
屋根の部分補修は、下記のようなものが挙げられます。
部分補修 | 約30坪の費用相場 | 内容 |
板金の交換 | 約3万~10万円 | 屋根の山・谷部分に取り付けられている金属の板を板金と言います。板金は釘で固定されていることが多く、屋根材のつなぎ目となるため、強風などで釘が浮いて板金もズレると、雨水が入り込んで雨漏りする恐れが出てくるんです。 |
---|---|---|
漆喰の補修 | 約3万~10万円 | 瓦屋根の場合は、漆喰部分の補修のみでメンテナンスが済む場合もあります。瓦そのものは頑丈でも、瓦を支える漆喰は、雨風を何年も受け続けることで崩れてしまうこともあるため、瓦屋根でもしっかりお手入れが必要です。 |
屋根材の 差し替え | 約1万~5万円 | 屋根材が破損した場合、屋根全体のメンテナンスがまだ不要であれば、破損部分だけ新しい屋根材に差し替えて補修する方法もあります。 |
雨漏り補修 | 約5万~30万円 | 雨漏りの修理は、原因や雨水の侵入口などが様々で、難しい工事の一つでもあります。部分的な補修で済む場合もありますが、屋根全体の補修が必要になることもあるため、優良業者さんにお家を見てもらってほしいです。 |
屋根修理の詳しい情報については、「問題発生してからでは遅い?屋根修理の種類を事前に把握」もご確認いただければと思います。
屋根補修を安く抑えるためには?
ここまで、屋根の補修方法を見てきましたが、3種類の補修方法を見てみると、一番安く済ませることができるのは塗装工事ということが分かります。
屋根の補修方法 | 費用相場 |
---|---|
塗装工事 | 約40~80万円 |
葺き替え工事 | 約60~200万円 |
重ね葺き工事(カバー工法) | 約80~120万円 |
そのため、できるかぎり塗装工事で済ませたいところですが、メンテナンスをせずに放置し続けると、葺き替えや重ね葺きなどが必要になってしまい、高い工事金額が掛かることに。
つまり、屋根の補修を安く抑えるには、定期的な点検や、適正な時期でのメンテナンスをしっかり行うことが大切になってくるんです。
点検は最低でも、お家を建ててから10年経った頃には行うのがオススメで、私たちの元にご相談いただくお客様にも、「築10年を過ぎたので…」という理由で、塗装工事を検討される方々が多くいらっしゃいます。
10年を目安に点検や補修を行うと、長期的に見た時のメンテナンス費用を抑えることに繋がるため、あなたのお家が築10年を迎えていて、まだ屋根塗装を行なっていない場合は、早めに屋根の補修を考え始めてほしいです。
外壁塗装と一緒に工事がお得?
屋根の補修は、塗装・葺き替え・重ね葺きともに、お家の周りを足場で囲うことになります。
職人さんが安全かつ効率よく作業するためにも、足場の設置は欠かせませんが、約30坪のお家の場合、足場だけでも約10~20万円ほど掛かるもの。
しかし、お家のメンテナンスを総合的に考えた場合、外壁塗装と屋根の補修を一緒に行うと、1回の足場工事で外壁・屋根どちらも工事することができるため、足場代を1回分減らすことができるんです。
お家は、屋根だけでなく外壁もメンテナンスが必要で、屋根と同じく10年を目安に塗装や外壁材の工事を行うと、お家の健康状態を保つことができます。
屋根と外壁を別々に行うと、その都度足場を組むことになりますが、まとめてメンテナンスすることで、足場代が1回分で済み、費用を安くできることに繋がるのでオススメです。
屋根補修のサインを知っておこう
屋根の塗装や補修の目安は、屋根材の表面に様々な形で表れるため、あなた自身でも確認することができます。
しかし、屋根と屋上がどちらもある造りの場合や、2階から1階部分の屋根が見える場合などを除くと、あなた自身で屋根の状態を確認するのは難しいですよね。
あなた自身でハシゴを使って屋根にのぼるのはとても危険なので、塗装業者さんに来てもらい、専門的な目でしっかり屋根を見てもらいましょう。
屋根の調査をしてもらう時、業者さんによっては屋根の上を写真に撮って、あなたにも見せてくれることが多く、見積もり提出の際に、写真と解説がまとめられた資料(調査報告書)を作ってくれる業者さんも。
どちらにしても、あなた自身でも事前に屋根補修のサインを知っておくと、塗装業者さんからのお話が頭に入りやすくなるため、私と一緒にサインを確認してもらえると嬉しいです。
【1】色あせ・チョーキング
劣化内容 | 屋根が劣化し始める、一番最初の兆候ともいえる現象。 |
---|
「塗装の艶がなくなってきた」
「新築時よりも屋根の色が薄くなってきた」
「屋根の塗装面が白っぽくなってきた」
これらは屋根に起きる劣化の中でも、初期段階に起こりやすい症状です。
築10年未満であっても、これらの症状が出て入れば屋根が傷んできているサインとなるため、塗装を考え始めてほしい時期。
また、表面を手でなでると白い粉がつく現象をチョーキングといい、紫外線によって塗料に含まれる顔料が分離して、表面に浮き出てきてしまっているんです。
【2】コケ・カビ
劣化内容 | 色あせやチョーキングが進むと、塗装に備わっていた、コケやカビを防ぐ効果が失われてしまいます。 |
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コケやカビは、ツヤが失われた塗装に定着しやすく、繁殖力もあるため、胞子を飛ばして屋根全体に点々と広がります。
見た目にも悪く、清潔感も失われてしまい、キレイな屋根とは言えなくなってしまうのはもちろん、塗装による保護効果が機能していないとも言えるため、早めの塗装工事が必要です。
【3】屋根のヒビ割れ・ズレ
劣化内容 | ひび割れ・ズレを放置すると雨漏りの原因になるため、早めの対処が必要。 |
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屋根材がひび割れたりずれてしまうと、雨漏りの原因になる場合があるため、早めの対処が必要です。
スレート屋根は、ほかの屋根材よりもひび割れやすいため、あなたのお家がスレート屋根の場合は、ひび割れが起きている可能性も。
【4】塗装の剥がれ
劣化内容 | 屋根塗装の効果が無くなっている証拠です。 |
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塗装が剥がれるまで屋根を放置してしまうと、保護膜のなくなった屋根材は雨水を吸収しやすくなり、傷みが進行してしまいます。
屋根の塗装が剥がれ落ちて、お隣さんの敷地に入り、クレームに繋がることも。
【5】破損
劣化内容 | 劣化が酷くなっており、早めに塗装業者さんを呼んで見てもらってほしいです。塗装ではなく、葺き替えや重ね葺きなどを行う必要があります。 |
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屋根材が破損して破片が落下すると、下に敷いてある防水シートがむき出しの状態になり、防水シートを守るものがなくなってしまいます。
そのため、強い雨風や飛来物などで防水シートが傷つけば、雨水が下地へ侵入して雨漏りに繋がる可能性が高いです。
破損した屋根材が落下して、あなたやご近所さんがケガを負う危険性も出てきます。
最後に…。
ここまで私と一緒に読んでいただき、ありがとうございます。
屋根の塗装や補修について確認してきましたが、この情報で、あなたの持つお家の悩みが少しでも解決に向かうと嬉しいです。
お家の屋根は、普段見ることも手を付けることもないと思いますが、家族みんなを守ってくれる大事な部分なので、これからも安心して過ごすためにも、屋根の健康状態を保っておきたいですよね。
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