中間マージンについてきちんと知ることで、あなただけが高い費用で外壁塗装をする事を、防ぐことが出来るようになります。
外壁塗装コンシェルジュ 建物工事のアドバイザー
外壁塗装において中間マージンは費用を高くさせる原因の一つです。
住宅はリフォームをして長く住む時代だからこそ、無駄な出費を一切無くして、費用を抑えながらメンテナンスをしなければいけません。
しかし、中間マージンを知らない場合、いつの間にか無駄な費用を払っていることもあるため、私と一緒に中間マージンについて詳しく見ていきましょう。
- 目次
- 中間マージンとは?外壁塗装が高くなる原因
- 外壁塗装の中間マージンが発生する仕組みとは?
- 外壁塗装の中間マージンで引き起こされるトラブルとは?
- 外壁塗装で中間マージンがあると、どのくらい高くなる?
- 外壁塗装は中間マージンの有り無しでトータルコストが大幅に変わる!
- 外壁塗装で中間マージンを発生させないためには?
- 外壁塗装は適正工事をするために中間マージン無しが必要
- 最後に…。
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中間マージンとは?外壁塗装が高くなる原因
外壁塗装における中間マージンとは、いったい何の事でしょうか。
中間マージンといった言葉からすると「何かの間にある隙間」という想像ができますが、これを外壁塗装の費用(料金)に対して当てはめます。
上記のように、費用という一本の棒をイメージしてもらうとわかりやすいかもしれませんが、この棒の間に隙間ができると、当然棒の高さが高さ高くなりますよね?
つまり、費用が高くなるということです。
この中間マージンのおかげで、本来の適正費用から10~30%も費用が高くなることもあるため、外壁塗装をする方は誰もがこの知識を持っていなくてはいけません。
下記でさらに、中間マージンについて、私と一緒に詳しく見ていきましょう。
外壁塗装の中間マージンが発生する仕組みとは?
外壁塗装において中間マージン(費用が高くなる原因)はどうして発生するのか知ることで、あなた自身で無駄なお金を支払う事を止められます。
中間マージンが発生する仕組みは至って簡単なので、改めて中間マージンを示す以下の図を見てみましょう。
これは、お客様が外壁塗装を業者へ頼んだ時の2つのパターンです。
1つ目:塗装をするまでに複数の会社が関与するパターン
外壁塗装の費用 = 元請けの利益 + 下請けの利益 + 材料・施工費用
2つ目:塗装をするまでに1社のみしか関わらないパターン
外壁塗装の費用 = 下請けの利益 + 材料・施工費用
つまり、中間マージンとは、関わった会社の利益を確保するための仲介料ということですが、なぜ塗装をするまでに複数の会社が関与していくのか、次で詳しく見てみましょう。
中間マージンは関与した会社の分だけ高くなる?
外壁塗装における中間マージンとは、関わった会社数分の利益を指しますが、なぜ外壁塗装をするために、複数も会社が関わらないといけないのか。
それは、塗装工事業界は、元請けという仕事をとってくる・お客様と契約をしてくる会社と、下請けという実際に塗装工事をする会社で分かれている事が多いからです。
元請けとなるのは、大手ハウスメーカー・大型工務店・塗装の営業会社など。
下請けとなるのは、地元で小さく会社を経営し、外壁塗装を専門としている会社。
下請けの会社は、塗装屋の職人がそのまま代表をしていたり、抱えているスタッフもほぼ職人さんといった具合のため、お客様と契約をする営業部門を持っていない、もしくは営業がいても弱くて契約がもらえていない。
こういった状況があるため、営業やお客様の呼び込みが強い大手会社に契約をとってもらい、塗装工事を元請けからの発注を受け、下請けとして入るという業界体質があります。
元請けから直接下請けに仕事が回ってくればまだいい方で、元請けから下請けの間に別の1社が入ったり、下請けがさらにその下の孫請けに仕事を回すという状況もあるため、関わった会社事で利益を確保すると必然的に塗装の費用は高くなる。
あなたが中間マージンの仕組みを知らない状態だと、知らず知らずのうちに、周りのみんなよりも高い費用で外壁塗装をする状況にもなってしまうため、あなただけが損をする結果にも。
外壁塗装をする前に、中間マージンの仕組みを、あなたにぜひ覚えてほしいです。
外壁塗装は各部位で専門家がいるため施工担当が分かれる場合がある?
元請け・下請けという、分かりやすい構図が塗装業界にはあるのですが、他にも複数社が関わって外壁塗装を行う場合があります。
1つ目:塗装工事を複数社で行うパターン
外壁塗装 = 塗装(1社) + 足場の設置・解体(1社) + コーキング(1社)
2つ目:塗装を1社だけで請け負えるパターン
外壁塗装 = 塗装・足場・コーキング(1社)
外壁塗装をそれぞれの分野に切り分けて行うこともあれば、1社で全て対応できる場合もあり、これでも費用が変わってきます。
「塗装なんて塗料を塗り替えるだけでしょ?」と思われるかもしれませんが、外壁の痛み具合・お客様の希望・それに対して選ぶ塗料と塗り方、他にも様々な作業を細かく行い、さらに一つ一つの作業を丁寧に行わなければすぐに剥がれてしまう。
お食事処などに例えると、経営者・料理人・配膳スタッフ・清掃スタッフなど、それぞれ分業して対応していますよね。
外壁塗装も同じで、1人で全部できる場合もあれば、それぞれ分けて専門性を高めて対応している場合もあります。
「下請け」としてか「パートナー」として見ているかで変わってくる
協力会社さんのことを、どのような意識で見ているかで、費用も変わってきます。
協力会社さんを「下請け」として見ているパターン
外壁塗装の費用 = 元請け利益(70%) + 下請け利益(30%)
協力会社さんを「事業パートナー」として見ているパターン
外壁塗装の費用 = 元請け利益(50%) + パートナー利益(50%)
相手を下請けとして見ている場合、自社の利益を優先することで、下請け側に費用が回らなくなるため、手抜きや不正が発生する可能性も。
しかし、相手を事業パートナーとして見ている場合は、一緒になってお客様のために塗装をしようと、どちらか一方に負担を押し付けるようなやり方はしません。
あなたに注意頂きたいのが、複数社が関わるからと言って、必ずしも中間マージンが発生するものではなく、依頼をした会社さんの方針によって大きく費用が変わる事を覚えて頂ければと思います。
外壁塗装の中間マージンで引き起こされるトラブルとは?
外壁塗装で中間マージンが発生すると、トラブルも一緒に引き起こされる可能性があります。
中間マージンで引き起こされるトラブルは以下のもの。
トラブル | 詳細 |
---|---|
適正な費用が足りなくなり、適切な工事ができなくなる | 中間マージンが発生する状況だと、関わった会社ごとで利益を上乗せしていくため、費用は高くなりますが、高すぎる費用だとお客様は契約をしてくれません。 できるだけ高めで契約をしてもらい、関わった会社ごとに利益を分けていきますが、各業者へ利益を分けていくと、最終的に実際に塗装をする下請け側の利益が少なくなります。 後からお客様に追加費用もいただく事はできないため、少ない費用でやりくりするために、手抜きや不正といった悪い塗装をするしかない状況に下請け業者は追い込まれます。 中間マージンがあることで、適正な費用が足りなくなり、適正な工事ができなくなる事を覚えておきましょう。 |
手抜きや不正が発生しやすくなり、長持ちしない塗装になる | 中間マージンのせいで、適切な工事をするためのお金が足りなくなり、手抜きや不正に手を染める下請け業者も出てきてしまいます。 塗料を薄める、3回塗りのはずが2回塗りで済ます、グレードの低い塗料を使用するなど、様々な手抜きや不正が行われることで、あなたが期待していた費用分の耐久度を実現できないすぐに剥がれる塗装になってしまいます。 |
責任の押し付け合い | 中間マージンが発生することで、トラブルは増えます。しかし、元請けは下請けのせいだと言い、下請けは元請けが中間マージンが高いせいだと言い、泥沼化することもあります。 |
高い中間マージンが発生するだけで、トラブルの元凶をかかえているようなものです。
中間マージンが発生しない、適正な費用・適切な工事ができる外壁塗装業者を選びましょう。
外壁塗装で中間マージンがあると、どのくらい高くなる?
外壁塗装で中間マージンが発生すると、あなただけが高い費用を払うことにも。
実際に中間マージンの有り無しで、どのくらい費用の違いがあるのでしょうか。
適正費用 | 100万 = 100万円(施工費) + 0万 |
---|---|
中間マージンあり (2社の関与) | 140万 = 80万円(施工費) + 30万 + 30万 |
中間マージンあり (3社の関与) | 150万 = 60万円(施工費) + 30万 + 30万 + 30万 |
関与する会社が多ければ多いほど、中間マージンが入り、施工費用が圧迫されていきます。
上記の表でみれば、100万円が適正な工事ができるお金なのに、2社・3社と関わっていくことで、中間マージンに適正な費用が削られてしまうため、適切な工事ができなくなります。
外壁塗装は中間マージンの有り無しでトータルコストが大幅に変わる!
外壁塗装は住宅のメンテナンスで大事なリフォームの一つですが、今後も外壁塗装のようなメンテナンスを複数回行っていかなければいけません。
「せっかくマイホームを手にいれるのに何千万もかけたのに、メンテナンスでもお金がかかるなんて…。」と思うかもしれませんが、そもそも住宅はメンテナンスありきで作られているため、誰でも行う必要があるものです。
しかし、お金が掛かるであれば少しでも安い費用で、メンテナンスをしたいとみんな思っていますが、中間マージンが入ったメンテナンスを選んでしまうと、将来的にかかるトータルコストは当然高くなります。
中間マージンありの場合の外壁塗装の費用を見てみましょう。
以下は、築年数10年ごとで外壁塗装を行う場合のトータルコストの表です。
中間マージンありの外壁塗装 | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
年号 | 2000年 | 2005年 | 2010年 | 2015年 | 2020年 | 2025年 | 2030年 |
工事 | 塗装 | 塗装 | 塗装 | 塗装 | |||
費用 | 150万 | 150万 | 150万 | 150万 | |||
30年間で合計4回メンテナンス:600万 | |||||||
適正費用での外壁塗装 | |||||||
年号 | 2000年 | 2005年 | 2010年 | 2015年 | 2020年 | 2025年 | 2030年 |
工事 | 塗装 | 塗装 | 塗装 | 塗装 | |||
費用 | 100万 | 100万 | 100万 | 100万 | |||
30年間で合計4回メンテナンス:400万 |
本来であれば、住宅の劣化具合が異なるので費用も同じにはならないのですが、シミュレーションとして同じ費用にして計算しています。
そうであっても、毎回中間マージンがある外壁塗装を選んでいくと、トータル200万の差も出てきてしまいます。
適切な工事をするための適正な費用が一番安くなるので、中間マージンが入った外壁塗装を選ばないようにしましょう。
外壁塗装で中間マージンを発生させないためには?
外壁塗装で中間マージンが発生する状況には、必ず一定のパターンが存在しています。
あなたもこれさえ知っておけば、中間マージンが入らない適正な費用での外壁塗装が行えるようになるので、私と一緒に詳しく見てみましょう。
業者 | 中間マージン | 詳細 |
---|---|---|
ハウスメーカー | 有り | 大手ハウスメーカー・大手業者の場合は、塗装は専門業者へ依頼することが多いため、元請けとなることがほとんど。実際の塗装は下請けにまかせるため、中間マージンが発生。 |
大型工務店 | 有り | リフォームやさまざまな建物の改築工事ができますが、塗装は専門知識が必要なため、下請けに仕事を回すことも多くあるため、中間マージンが発生。 |
フランチャイズ化した業者 | 有り | 大手業者の名前を借りたり、仕組みを借り受けて塗装が行えることで、知名度や安心感をお客様にもってもらえます。しかし、加盟料を大手業者側に払わないといけなくなり、中間マージンが発生。 |
家電量販店 | 有り | お客様の集客をしやすい家電量販店で、外壁塗装を契約すると、家電量販店と提携した業者へ仕事を発注します。この際、家電量販店にお客様の紹介料を払うことで、中間マージンが発生。 |
ホームセンター | 有り | お客様の集客をしやすいホームセンターで、外壁塗装を契約すると、ホームセンターと提携した業者へ仕事を発注します。この際、ホームセンターにお客様の紹介料を払うことで、中間マージンが発生。 |
設計事務所 | 有り | 設計事務所は住宅の設計だけを主に行うため、建築や外壁塗装などは専門業者を雇うのが基本です。そのため、中間マージンが発生。 |
工務店 | 有り | 現在、中~小規模の工務店は、専門的に業務が分けられているので、塗装工事は自分たちで行えないことが多くあります。そのため、下請けとして専門の塗装業者を雇うことで中間マージンが発生。 |
地元業者 | 無し | 地元の業者は、大手業者や工務店に下請けとして雇われていた側であるため、直接地元業者に頼めば中間マージンが発生せず、あなたの求める適正な費用での外壁塗装が可能となります。 |
中間マージンがあっても頼む人がいる?「大手の方が安心だから」「昔から付き合いのある信頼できる業者へ頼みたい」と、例え中間マージンが発生したとしても、その会社へ頼みたい方も中にはいます。塗装工事は信頼関係が大事なので、高いけど信頼を買っているという感覚の方もいらっしゃいます。
外壁塗装は適正工事をするために中間マージン無しが必要
外壁塗装で適正な費用で適切な工事を行うためには、中間マージンと呼ばれる無駄な支払いがない方が、将来的にかかる費用も安くできます。
中間マージンを無くすために一番の方法は、以下3つに当てはまる業者を選ぶ事。
- 地元密着の外壁塗装業者
- 完全自社職人で行う外壁塗装業者
- お客様本位の考え方ができる外壁塗装業者
地元密着の外壁塗装業者
地元密着で行っている場合、悪いウワサが一つでもたってしまえば、周りにドンドン広がっていき、その地域で仕事ができなくなってしまいます。
もし、創業6年以上地元に密着している業者であれば、地元での悪いウワサもなく、誠実な外壁塗装をしてきた証拠でもあります。
中間マージンがないからといって、どの地元業者でもいいわけではなく、長年地元密着でやってきている業者を選ぶのがオススメです。
完全自社職人で行う外壁塗装業者
地元の業者であっても、職人の数が足りずに、下請けや臨時の職人さんを雇い入れる場合もあります。
完全自社職人のみで行う外壁塗装であれば、下請け・臨時の職人さんに払う費用はないため、外壁塗装の費用も安くなるのでオススメです。
お客様本位の考え方ができる外壁塗装業者
外壁塗装というのは、職人の少しの気持ちの緩みで手抜きや不正が起こります。
それだけ人間の質が問われる工事のため、いかに信頼できる業者を選べるかが、外壁塗装を成功させるカギになります。
自分たちの利益だけしか考えない業者であれば、そういった思想や考え方が必ず実際の塗装にも影響され、トラブルにもなったりします。
自分たちだけの事を考えるのではなく、お客様の事をトコトン考えて、一緒になって大切なお家を直してくれる気持ちをもつ業者を選ぶのがオススメです。
最後に…。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
中間マージンについてまとめてきましたが、分かりづらいところやもっと知りたい情報はありましたか?
どんな小さなことからでもご相談を無料で受け付けているので、お気軽に以下の外壁塗装のご相談フォーム・お電話にてご連絡くださいね。あなたにとって、外壁塗装の安心・納得の情報になれれば嬉しいです。
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