日本ペイントが販売しているファインウレタンU100は、 鉄部などの付帯部によく使われており、 密着性や防藻・防カビ効果にも優れ、安い価格で高い機能を発揮してくれる、外壁塗装業者さんの中では有名な塗料です。
万能塗料と呼ぶ業者さんも多く、信頼のあるファインウレタンU100について、 特徴やさまざまな種類などをお伝えさせていただければと思います。
塗料選びや見積もりの比較で悩むあなたにとって、役立つ情報となれば嬉しいです。
ファインウレタンU100の種類や特徴などを知っておくことで、あなたのお家にぴったりな塗料を選ぶことができます。
外壁塗装コンシェルジュ 建物工事のアドバイザー
- 目次
- ファインウレタンU100ってどんな塗料?
- ファインウレタンU100にはどんな種類がある?
- ファインウレタンU100はどんなところに使われる?
- ファインウレタンU100の下塗り塗料にはどんな種類がある?
- ファインウレタンU100は我が家にも使える?
- 最後に…。
業者さんから勧められた塗料に不安を感じている場合は、0120-929-609(相談受付24時間)に電話をかけて頂き、電話口で「塗料選びの相談がしたい」とお伝え頂ければ嬉しいです。※ 事前に情報を伝えた上でご相談されたい場合はフォームをご利用ください。
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ファインウレタンU100ってどんな塗料?
販売会社 | 日本ペイント株式会社 |
---|---|
塗料名 | ファインウレタンU100 |
使える部分 | モルタル外壁、ALC外壁、鉄部、トタンなどの鋼板※サイディングには適さない塗料となっています。 |
期待耐用年数 | 約7~10年 |
単価相場(1回塗り) | 約600円/㎡ |
ファインウレタンU100は、防藻や防カビ効果があるほか、 専用の硬化剤や添加剤を使うことで錆び(さび)やひび割れに強い効果を持たせることができる、とても万能な塗料です。
硬化剤や添加剤とは、以下のようなものになります。
硬化剤 | 塗料には1液型と2液型があり、1液型は硬化剤がいらず、2液型は硬化剤が必要になります。 2液型は、塗料の元になる主剤と硬化剤が混ざって初めて機能を発揮することができます。 |
---|---|
添加剤 | 添加剤は、硬化剤と違って、塗料に含まれていなくても問題ない液体です。 目的に合わせた添加剤を塗料に加えることで、塗料に機能を足すことができます。 |
ファインウレタンU100のグレードは?
お家の外壁塗装には、グレードと呼ばれる塗料の品質を表すものがあり、 ファインウレタンU100はウレタン系塗料というグレード。
ウレタン系塗料意外にはどんなグレードがあるのか、確認していきましょう。
グレード | 期待耐用年数 |
---|---|
アクリル系塗料 | 約2~3年 |
ウレタン系(ファインウレタンU100) | 約5~7年 |
シリコン系 | 約7~12年 |
フッ素系 | 約10~15年 |
無機系 | 約15~20年 |
耐用年数とは、塗料に備わっている機能を発揮することができる期間のことを表し、ファインウレタンU100は、混ぜる硬化剤や添加剤の種類によって塗料の強みが変わるので、それに応じて期待できる耐用年数も変わっていきます。
ファインウレタンU100にはどんな種類があるのか、続けて見ていければと思います。
ファインウレタンU100にはどんな種類がある?
ファインウレタンU100はさまざまなタイプがあるだけではなく、 用途に合わせて専用の液体を混ぜることでも強みを変えることができます。
ファインウレタンU100の種類を、一つ一つ確認していきましょう。
ファインウレタンU100
ファインウレタンU100は2液型と呼ばれる、硬化剤を混ぜて使うタイプの塗料。
耐久性があり、防藻・防カビ効果や結露防止など高機能な塗料ですが、以下のように使う硬化剤によってさらに特殊な機能を持った塗料に変えることができます。
塗料名 | 特徴 |
---|---|
弾性ファインウレタンU100 | 弾性があることで、温度や湿度の変化による建材の小さな膨張・収縮に対して柔軟についていくことができるので、ひび割れを防ぐことができます。その為、ひび割れの起きやすいコンクリートやモルタルの塗装に適しています。 |
低汚染形ファインウレタンU100 | 水が玉のように弾かれずに薄く広がる「親水性」という性質があり、塗装と汚れの間に水が入り込みやすくなるので、雨水などと一緒に汚れが落ちやすくなります。 |
防錆形ファインウレタンU100 | 錆び(さび)を防ぐ効果があるので、鉄部の塗装に最適な塗料です。ファインウレタンU100は発色が良く塗装面をしっかり隠してくれるので、錆びの汚い面もキレイに塗装できます。 |
1液ファインウレタンU100
上記の「ファインウレタンU100」は2液型であるのに対して、 こちらは1液型の塗料なので、硬化剤を使わずに塗装ができます。
1液ファインウレタンU100は、以下のような専用の添加剤を混ぜることで、特有の効果を持った塗料にすることができます。
塗料名 | 特徴 |
---|---|
1液ファインウレタンU100 フラットベース | つや消し剤なので、1液ファインウレタンU100の艶(つや)を調整することができます。 |
1液ファインウレタンU100 弾性添加剤 | 1液ファインウレタンU100に混ぜると弾性にすることができるので、ひび割れに強い塗装にすることができます。 |
1液・2液ってなに?
1液とは硬化剤を使わない塗料、2液とは硬化剤を使う塗料のことを指しています。
1液型は硬化剤を使わないのでそのまま使うことができますが、 2液型は硬化剤を混ぜなければ使うことができません。
その為、2液型の方が手間が掛かりますが、 その分1液型よりも2液型の方が耐久性が上がるので、耐久性を重視する場合は、2液型の塗料を使った塗装工事がオススメです。
水性ファインウレタンU100
ファインウレタンU100は基本的に油性塗料ですが、 こちらは環境にやさしい水性のファインウレタンU100。
塗料は単体で使うことができず、化学物質の入った液体か水で薄めて使うもので、 油性塗料は化学物質の含まれている液体で薄めるため、耐久性がありますが独特のシンナー臭が強い塗料です。
水性塗料は水で薄めるので独特の匂いが弱く、人にも環境にもやさしい塗料です。
ファインウレタンU100 木部用クリヤー
木部をクリヤー塗装するためのファインウレタンU100で、透明な塗料なので木材の質感を活かしたまま保護することができます。
一般的な外壁に使われるモルタルや窯業サイディングなどに比べて、木材は気温や湿度による膨張・収縮が大きくなりますが、 ファインウレタンU100木部用クリヤーは弾性力に優れているので、塗装面の動きに合わせて柔軟に動いて、塗装の劣化を防ぎます。
木材に着色した場合も、その上から塗って保護することができます。
ファインウレタンU100はどんなところに使われる?
ウレタン系塗料であるファインウレタンU100は、基本的にどの部分にも使うことができます。
しかし、近年では高い耐久性を持つシリコン系塗料やフッ素系塗料が多く販売されていることから、 外壁や屋根という部分よりも、笠木や霜除け、窓枠といった、お家の付帯部に使われることが多いです。
ファインウレタンU100も耐久性には優れているのですが、グレードの高い塗料と比べると耐久性は劣り、基本的にファインウレタンU100のようなウレタン系塗料は、紫外線に弱いというデメリットもあります。
その代わりに、価格が安いというメリットがあるため、お家の外壁などにはシリコン系塗料やフッ素塗料を、付帯部分にはファインウレタンU100を使うことで、お家の塗装工事に掛かる費用を抑えることができるんです。
ファインウレタンU100の下塗り塗料にはどんな種類がある?
ファインウレタンU100を塗装するときは、基本的に以下のように塗料を3回塗ります。
塗装1回目 | 下塗り塗料 |
---|---|
塗装2回目 | ファインウレタンU100 |
塗装3回目 | もう一度ファインウレタンU100 |
2回目・3回目にはファインウレタンU100が使われますが、1回目に塗られる下塗り塗料にはさまざまな種類があるので、私と一緒にファインウレタンU100によく使われる下塗り塗料を見ていきましょう。
下塗用塗料1 ニッペパーフェクトフィラー
お家の外壁にキレイな光沢を出したい場合に適しており、 化学物質の入った液体ではなく水で薄めて使う水性塗料なので環境に優しく、 ひび割れやすいコンクリートやモルタル面の塗装にも向いている下塗り塗料です。
また、密着性を高める役割のシーラーという下塗り剤と、 デコボコ面や段差をならす役割のフィラー、2つの機能を兼ね備えている、万能な塗料でもあります。
下塗用塗料2 ニッペパーフェクトプライマー
金属系のサイディングボードを塗装したいときに下塗材として使われることが多い塗料で、 付帯部によく使われるホワイトとダークグレーの2色展開になっています。
ステンレスやアルミはもちろん、木や硬質塩化ビニルなど幅広い素材に適用しています。
高い錆び止め効果があり、密着性も抜群で、 名前にも使われている「プライマー」とは、シーラーと同じく塗装の密着を高める役割を持っています。
下塗用塗料3 ニッペパーフェクトサーフ
窯業系サイディングボードの塗装の下塗りに使われることが多い塗料ですが、 コンクリートやモルタル素材にも使うことができます。
塗料は塗装をする面が傷んでいたり、素材によっては塗料を塗っても吸い込まれてしまうことがあり、 お家を守るための保護膜を作ることができなくなってしまいます。
しかし、ニッペパーフェクトサーフを使うことで、その上に塗る上塗り塗料の吸い込みを抑えることができるんです。
また、防藻、防カビ機能や、ひび割れに強いという特徴もあります。
下塗用塗料4 ハイポンファインプライマーⅡ
錆び止め塗料とも呼ばれている下塗り材で、鉄部によく使われています。
塗装をする面をしっかり隠してくれるので、上塗り塗料がキレイに発色し、 速乾タイプなので作業も効率よく進めることができます。
下塗用塗料5 ニッペアンダーフィラー弾性エクセル
密着性を高める役割のシーラーと、デコボコ面や段差をならす役割のフィラー、 両方の機能を兼ね備えており、キメが細かく光沢のある仕上がりにしたい時に適している下塗り塗料です。
弾性のある塗料なので、外壁などの小さな動きに柔軟に対応することができ、ひび割れを防ぐ効果もあります。
下塗用塗料6 1液ファインウレタンU100 木部用下塗
お家の巾木や破風など、木部の塗装の下塗りに優れた効果を発揮する塗料で、乾燥時間が早いので、効率よく作業を進めることができます。
木材は塗料を塗ってもどんどん吸い込みやすいので、初めに塗る下塗り塗料がきちんと機能していなければ、 上塗り塗料も吸い込まれてしまい、木材を保護することができなくなってしまいます。
1液ファインウレタンU100の木部用下塗は、塗料の吸い込みをしっかり防いで木部にしっかり密着するので、 上塗り塗料の仕上がりも美しくすることができるんです。
ファインウレタンU100は我が家にも使える?
ファインウレタンU100は、さまざまな素材に使うことができますが、、 シリコン系塗料やフッ素系塗料、無機系塗料など、高いグレードの塗料に比べると耐久性は劣りやすいです。
現在は、ウレタン系塗料の一つ上のグレードになるシリコン系塗料を、 外壁に使うことが増えてきているので、 ファインウレタンU100はその他の付帯部に使うことがオススメ。
グレードの高さは費用の高さに比例してくるので、 雨樋や破風などの付帯部に、外壁と同じシリコン系塗料を使うよりも、 グレードを一つ落としたウレタン系塗料を使うことで、 塗装工事の費用を抑えることができます。
付帯部は外壁とは違って、塗装で保護するよりも素材そのものの耐久力が大切になるので、 グレードを少し落としても大丈夫な部分なんです。
もちろん、外壁には使えないというわけではないので、 お家をあまり長持ちさせる必要がない場合は、ファインウレタンU100での外壁塗装も行いやすくなります。
優良業者さんに塗装をしてもらいましょう
ファインウレタンU100を使ってお家を塗装をする場合、大切なのはやはり業者選びです。
ファインウレタンU100を普段から使い慣れていて、 適切な下塗り材や硬化剤を使う知識はあるかなどを確認し、 施工実績の多い優良業者さんにお願いすることで、 あなたのお家をキレイな仕上がりで塗装してくれます。
また、ファインウレタンU100を使い慣れた優良業者さんであれば、 適正な範囲で工事金額を下げる提案として、付帯部の塗り替えにファインウレタンU100をオススメしてくれることもあります。
ファインウレタンU100は、万能塗料と呼ばれることもありますが、 あなたのお家や暮らしとの相性、耐久性や費用面、仕上がりの美しさなどを総合的に考えて、 優良業者さんに相談してほしいです。
最後に…。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
ファインウレタンU100についてまとめてきましたが、分かりづらいところやもっと知りたい情報はありましたか?
どんな小さなことからでもご相談を無料で受け付けているので、お気軽に以下の外壁塗装に関するご相談フォーム・お電話にてご連絡くださいね。
あなたにとって、ファインウレタンU100に関する安心・納得の情報になれれば嬉しいです。
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