「クリーンマイルドフッソ」は、大手塗料メーカーのエスケー化研が販売している、外壁塗装に使われる塗料です。
- クリーンマイルドフッソの特徴
- あなたのお家の外壁にも使えるかどうか
- クリーンマイルドフッソのメリットとデメリット
- 優良業者さんの選び方
これらをお伝えさせていただければと思いますので、 あなたのお家に合った塗料選びができるよう、 私と一緒に一つ一つ見ていきましょう。
クリーンマイルドフッソはあなたのお家に使える塗料なのか、どんな特徴があるのかを知っておくことで、あなたのお家にぴったりな外壁塗装の塗料を選ぶことができます。
外壁塗装コンシェルジュ 建物工事のアドバイザー
- 目次
- クリーンマイルドフッソってどんな塗料?
- クリーンマイルドフッソのメリット・デメリット
- クリーンマイルドフッソを使った外壁塗装の流れ
- クリーンマイルドフッソの塗装を成功させるためには?
- 最後に…。
クリーンマイルドフッソってどんな塗料?
メーカー | エスケー化研 |
---|---|
塗料名 | クリーンマイルドフッソ |
期待耐用年数 | 約15~20年 |
艶(つや) | 3分ツヤ・5分ツヤ・7分ツヤ・ツヤあり |
クリーンマイルドフッソは、 高い耐久性を持つ「フッ素系塗料」という塗料です。
主な特徴として、
- 汚れに強い
- カビや藻に強い
- 耐久性が高くて長持ち
- さまざまな下地に塗装ができる
このように、汚れやカビ・藻を防ぐ力や耐久力に優れており、 いろいろな素材に塗装することができます。
クリーンマイルドフッソは耐久力が高く、期待される耐用年数は約15~20年。
耐用年数とは、塗料の持つ機能が発揮できる期間のことで、さまざまな塗料がある中でも、 クリーンマイルドフッソは長持ちする塗料なんです。
フッ素系塗料ってなに?
クリーンマイルドフッソは、名前にも入っている通り、フッ素系塗料と呼ばれる塗料です。
外壁塗装に使われる塗料には、品質を表すグレードで分類されており、 その中の一つにフッ素系塗料という、グレードがあります。
フッ素系塗料は、塗料の成分にフッ素成分が入っており、 フライパンなどにも使われるフッ素を想像してみると分かりやすいですが、 硬くて頑丈なので、耐久力にも優れているんです。
また、フッ素系塗料は汚れに強いという特徴もあわせ持っており、 雨水と一緒に汚れが流れ落ちやすいので、キレイな状態のお家を保ちやすくなります。
外壁塗装に使う塗料のグレードには他にどんなものがあるのか、 期待できる耐用年数も一緒に確認していきましょう。
塗料の種類 | 期待できる耐用年数 | グレード(品質) |
---|---|---|
アクリル系塗料 | 約2~3年 | ★☆☆☆☆ |
ウレタン系塗料 | 約5~7年 | ★★☆☆☆ |
シリコン系塗料 | 約7~12年 | ★★★☆☆ |
ラジカル系塗料 | 約8~13年 | ★★★★☆ |
フッ素系塗料 | 約10~15年 | ★★★★★ |
無機系塗料 | 約15~20年 | ★★★★★ |
クリーンマイルドフッソはうちの外壁にも使える?
クリーンマイルドフッソは、さまざまな下地に塗装することができるので、 あなたのお家の外壁にも使えるかどうかを知るためにも、 クリーンマイルドフッソに適した下地を確認しておきましょう。
クリーンマイルドフッソに適している下地
- コンクリート
- セメントモルタル
- ALCパネル
- スレート板
- サイディングボード
- 押出成形セメント板
- 塗装されている外壁(剥離していないことが条件)
- 鉄部、亜鉛メッキ鋼、アルミニウム、ステンレスなどの金属
クリーンマイルドフッソは油性?水性?
クリーンマイルドフッソは油性塗料です。
そもそも塗料はそのまま使うことはできず、 水かシンナーなどで薄めて使います。
これを踏まえて、油性と水性の違いを一緒に確認しておきましょう。
油性塗料 | 化学物質が入った液体で薄めて使う塗料で、 独特の匂いがするので注意が必要です。 化学物質を使う分、水性塗料に比べて耐久力がある塗料です。 |
---|---|
水性塗料 | 水で薄めて使うので、シンナー臭も少なく環境にもやさしい塗料。 油性塗料よりも耐久力は劣ると言われていますが、近年は油性塗料と同じくらいの耐久力がある製品が増えてきています。 |
クリーンマイルドフッソは他にも種類がある?
クリーンマイルドフッソは、一般的なタイプとは別に以下の3種類の製品があります。
- 弾性クリーンマイルドフッソ
- クリーンマイルドフッソCR
- クリーンマイルドフッソST
それぞれの塗料にはどんな特徴があるのか、一緒に確認していきましょう。
弾性クリーンマイルドフッソ
クリーンマイルドフッソに弾力性をもたせた塗料で、 ひび割れのしやすいモルタル外壁などに向いています。
お家の外壁は、温度や湿度の影響によって、 膨らんだり縮んだりという動きを繰り返しており、 塗装は動きについていけずにひび割れを起こしてしまうことがあります。
コンクリートやモルタルで出来ている外壁は、 ほかの材質よりも動きが大きくひび割れも起きやすいのですが、 弾性クリーンマイルドフッソを使うことで、 外壁にひび割れが起きにくくすることができるんです。
クリーンマイルドフッソCR
クリーンマイルドフッソCRは、国が定めるJIS規格に適合させた商品です。
耐用年数や価格は通常のクリーンマイルドフッソと同じですが、 適している下地はコンクリート、セメントモルタル、押出成形セメント板にかぎられます。
ツヤの種類も「ツヤあり」の1種類しかありません。
公共工事の標準仕様書に対応しているため、公共建築物の工事で利用しやすい塗料となっており、 特別な理由がないかぎり、一般的なお家で使われることはありません。
クリーンマイルドフッソST
クリーンマイルドフッソSTは、JIS規格に適合した、金属に特化している商品です。
適用下地は鉄、亜鉛メッキ、アルミニウム、ステンレスなどで、鋼材で出来ているものや、建築物の鉄部に使われます。
クリーンマイルドフッソCRと同じように、基本的に公共工事で利用する塗料なので、 一般住宅に使われる可能性は低いです。
外壁塗装の塗料のJIS規格ってなに?
JISとは日本規格協会のことで、日本中のあらゆる製品に対する標準を決めています。
ものの形状や大きさ、測り方や機能などに決まりを定めることで、地域ごとの差がなくなったり、緊急時の混乱を防ぐことで、だれもがどこでもスムーズにものを使うことができます。
実は、外壁塗装に使われる塗料にも、JIS規格が定められているものがあります。
一般的に塗料メーカーが塗料の機能を試験する際は、 メーカー独自の試験でデータを取ることが多いのですが、 JIS規格のある塗料は、第三者機関として国が一定の機能を認めたもの。
公共工事に使える機能があるという認定を国からもらっている証として、 JIS規格が定められているんです。
クリーンマイルドフッソのメリット・デメリット
あなたがお家の外壁塗装にクリーンマイルドフッソを使いたいと思っても、 良いところ・悪いところ、両方知っておきたいですよね。
クリーンマイルドフッソにはどのようなメリットとデメリットがあるのか、 私と一緒に見てみましょう。
メリット | デメリット |
---|---|
・耐用年数が長い ・適用できる下地が幅広い |
・シリコン塗料よりも価格が高い ・ツヤを完全に消せない |
クリーンマイルドフッソは期待できる耐用年数が長く、次に外壁塗装をするまでの期間を延ばすことができます。
塗装できる下地素材としてはALCパネルやサイディング、モルタル外壁はもちろん、コンクリートや金属部もあり、 さまざまなお家の外壁に使うことができる塗料です。
しかし、長持ちする分、価格が少し高めなので、 あなたが耐用年数よりも費用を重視するようであれば、あまり向いていない塗料です。
また、クリーンマイルドフッソはツヤを完全に消すことができないので、ツヤ消しにこだわる場合はオススメしません。
クリーンマイルドフッソを使った外壁塗装の流れ
塗装工事には2週間前後かかるのが一般的ですが、 外壁塗装は天気や気温にとても左右されるものなので、 予定よりも工期が伸びてしまう場合もあることを覚えておいてほしいです。
クリーンマイルドフッソでお家の外壁塗装をする場合、 どのような工程で塗装工事が行われるのか、 私と一緒に確認していきましょう。
【1】足場組み立て・ネット養生
効率的に外壁塗装をするために足場を組み立てます。
組み立てるだけで約10~20万円ほど費用がかかるため、足場を作らずに工事をしてほしいと考えるかもしれませんが、 足場を設置しなければ、職人さんはスムーズに作業ができないだけではなく、事故につながる恐れもあります。
結果、塗り漏らしがあったり工期が延びたりして、足場を組んだときよりも工事費用が高額となる可能性もあり、 職人さんの安全を確保するためにも大切なので、足場の組み立て費用は必要経費と考えてほしいです。
また、足場の周りには作業中に塗料が飛んでしまわないよう、飛散防止のメッシュシートを取りつけます。
直接お家の外壁に触れる作業ではないですが、お隣さんとのトラブルを防ぐためにも、なくてはならないものなんです。
【2】高圧洗浄
水を高圧力で噴出することで外壁の洗浄を行います。
外壁に汚れがついたまま塗料を塗ってしまうと、 塗料が密着せずにすぐ剥がれてしまうので、 15年以上の寿命が期待できるクリーンマイルドフッソでも、 汚れをしっかり落とさなければ数年で剥がれてしまう恐れがあります。
高圧洗浄は、塗装を長持ちさせるためにも意外と重要な作業なんです。
【3】下地処理
下地処理は、古い塗装の膜を研磨材や機械を使って剥がしたり、 外壁にひび割れがある場合は、コーキング材(シーリング材)という弾力のある樹脂を使って ひび割れ補修をしていく作業のことです。
下地をキレイにしておくことで、塗装後の仕上がりに大きく差が出るんです。
【4】養生
塗装する必要のない部分を塗ってしまわないように、 ビニールシートやテープで保護していくことを養生(ようじょう)といいます。
養生は丁寧に行わなければ、塗装をする部分としない部分の境目がキレイにならず、 仕上がりにも影響してしまうので、気の抜けない大事な工程です。
【5】下塗り
一回目の塗装を行いますが、ここで使う塗料は下塗り専用の塗料で、 クリーンマイルドフッソは使いません。
下塗り塗料はたくさんの種類がありますが、 上に塗るクリーンマイルドフッソの仕上がりをキレイにするための塗料とも言えるものです。
クリーンマイルドフッソを塗ってしまえば見えなくなってしまいますが、 クリーンマイルドフッソの発色がよくなったり、持ちを良くしたり、塗装する面を滑らかにするなど、 大事な役割を持っている塗料なんです。
【6】中塗り
中塗りで初めてクリーンマイルドフッソを使いますが、 下塗り塗料が完全に乾いてから塗料を塗らなければ、 すぐに剥がれてしまう原因になってしまいます。
厚すぎず薄すぎない、メーカーで決められている量を塗る必要があるので、見ているだけなら簡単に見える作業ですが、高い技術が必要になります。
【7】上塗り
中塗りをしっかり乾燥させたあと、仕上げの上塗りとして もう一度クリーンマイルドフッソを塗り重ねていきます。
備わっている耐久力を発揮させるのはもちろん、 発色もよくなり、あなたのお家をしっかり守ることができる外壁にすることができます。
【8】点検・手直し
塗り漏れや不具合がないか、細かいところまで点検していき、手直しを行います。
たとえ小さな不備であっても、仕上がったときに目立ってしまうので、 きちんと確認をしていきます。
【9】養生撤去
養生を丁寧に剥がしていきますが、雑に剥がしてしまうと、 場合によってはテープを貼り付けていた部分の塗装が剥がれてしまうことも。
お家を傷つけないように、撤去作業も慎重に行う必要があります。
【10】足場解体・清掃
すべての塗装が完了したら、飛散防止ネットを撤去して、足場も解体していきます。
足場の解体は慎重に進めなければ、外壁に足場をぶつけて傷つけてしまい、トラブルになってしまうこともあるので、 最後まで気を抜かずに作業を行う業者さん選びが、こういった部分にも響いてきます。
また、養生で使ったテープのゴミや、 下地処理で剥がした古い塗料の膜などが地面に散乱したままにならないよう、 キレイに清掃をします。
【11】最終点検
外壁に傷がついていたり、周囲に塗料が飛散していないか、 塗り漏れなどはないかを確認して、工事完了です。
あなたも職人さんと一緒に、最終的な点検をするようにして、 気になる点があれば業者さんに必ず伝えましょう。
クリーンマイルドフッソの塗装を成功させるためには?
クリーンマイルドフッソは約15~20年の耐用年数が期待できるといっても、 職人さんが間違った使い方をしてしまっては、 ほんの数年で不具合が出てきてしまいます。
あなたのお家の外壁塗装をするのは、あなたではなく業者さんです。
塗装業者さんは慎重に選ばなければ後悔してしまうことになるので、 優良な塗装業者さんの選び方を、私と一緒に確認していきましょう。
ポイント1:施工方法を守れる業者を選ぶ
クリーンマイルドフッソに限らず、塗料は一度に塗装できる厚みや、水またはシンナーで薄める割合、 乾燥時間などが細かく決められています。
決まった施工方法を守らない、いい加減な業者に工事をお願いしてしまうと、 塗装後すぐに剥がれたりひび割れが起きるなど、 優れた機能を持つクリーンマイルドフッソも無駄になってしまいます。
また、雨の中で作業を進めてしまうことも、 塗料がすぐに剥がれてしまう原因になるので、 材料の使い方や工事を行う環境など、きちんと管理ができる業者さんを選びましょう。
ポイント2:地域密着型の業者を選ぶ
塗装業者さんは、あなたの住む地域に密着している会社を選ぶのがオススメです。
同じ地域で長年続けている会社はリピートするお客様が多く、 悪い評判がないから営業できているということでもあります。
また、地域密着型の業者さんは、 大手ハウスメーカーと違って下請け業者を使わずに、自分たちの会社だけで工事を行います。
そのため、中間マージンと呼ばれる余計な仲介料が発生せず、適正価格でお家の外壁塗装をすることができるんです。
地域に根付いた優良業者さんは、親身な対応をしてくれる業者さんがほとんどなので、 クリーンマイルドフッソでわからない点も詳しく教えてくれるはずです。
ポイント3:あなたがお家を任せたいと思える業者を選ぶ
塗装業者さんを選ぶときに大切なのが、あなたと業者さんの相性です。
どんなに実績が良かったり、クリーンマイルドフッソを取り扱っていたとしても、 何となく馬が合わなかったり、相談しにくいなど、人としての価値観や考え方が合わなければ、 納得できる外壁塗装をすることができずに終わってしまいます。
ささいな質問でも気軽に話せるような業者さんであれば、 今回の外壁塗装はもちろん、工事後の点検や定期的なメンテナンス、困ったときなど、 いつでも相談することができます。
あなたの大切なお家の工事を、「この業者さんにならお任せできる!」 と思える業者さんを選んで、あなたと家族みんなが安心できる外壁塗装をしてほしいです。
最後に…。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
クリーンマイルドフッソについてまとめてきましたが、分かりづらいところやもっと知りたい情報はありましたか?
どんな小さなことからでもご相談を無料で受け付けているので、お気軽に以下の外壁塗装に関するご相談フォーム・お電話にてご連絡くださいね。
あなたにとって、クリーンマイルドフッソに関する安心・納得の情報になれれば嬉しいです。
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私たちのような中立の立場である無料サービスを活用いただき、アドバイス・サポートで安心できる外壁修理をお手伝いできればと思っています。※外壁塗装コンシェルジュとは
クリーンマイルドフッソを取り扱っている工事店選びから、見積もり金額の適正診断など、全て無料で承らせていただいているので、お気軽に連絡をいただければ嬉しいです。
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