外壁塗装の色選びの基本を学ぶことができ、失敗しない色選びをすることができるようになります。
外壁塗装コンシェルジュ 建物工事のアドバイザー
「外壁の塗り替えをすることになって初めて色を気にしだした」
「塗装を塗り替える時期になったので、色をどうしようか悩んでいる」
初めて塗装をする方は必ず色に悩まれますが、色選びの基礎を知ることで間違えない色選びをすることができるようになります。
色選びのポイントを分かりやすく5つに分けたので見ていきましょう。
- 目次
- 外壁で選ばれる人気の色は?
- ポイント1:屋根・外壁塗装の色選びをする前にしておくべきこと
- ポイント2:屋根・外壁塗装の色で失敗しない為の選び方と手順
- ポイント3:カラーシミュレーションのメリット・デメリット
- ポイント4:ライフスタイルの変更に伴う色選び
- ポイント5:屋根・外壁塗装の色選びでよくあるトラブル原因と予防策
- 最後に…
他社見積もりへの不安、または、信頼ある業者さん選びに不安を感じている場合は、0120-929-609(平日10-18時)に電話をかけて頂き、電話口で「塗装工事の相談がしたい」とお伝え頂ければ嬉しいです。※ 事前に情報を伝えた上でご相談されたい場合はフォームをご利用ください。
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外壁で選ばれる人気の色は?
1. ベージュ・アイボリー
シンプルで、落ち着いた雰囲気のベージュやアイボリー系の色は、現在、外壁の色として最も人気があります。
和風にも、洋風にも合い、周囲の環境や、他の家の外壁とも喧嘩しないのが特徴です。
また、真っ白よりもホコリや汚れが目立ちにくいので、定期的な手入れをしていれば、外観を損ねるということがありません。
ちょっと地味だと思う場合は、窓のサッシや玄関のドアなどを少し濃い色にしてコントラストを付けるとオシャレに仕上がります。
2. グレー
グレーは落ち着きがある色です。
ベージュやアイボリー系の色と並んで人気ですが、よりクールで格好良い印象に仕上ります。濃淡の差でも印象が変わり、濃いグレーならモダンな大人っぽい雰囲気に、薄いグレーなら爽やかな雰囲気になります。
どちらにしても暗い色味なので、ホコリや苔、カビなどが付いてもほとんど目立ちません。他の色との相性も良いです。
3. ブラウン
濃淡のバリエーションが豊富なブラウン系の色は、自然を感じさせる優しい雰囲気を作れるのが特徴です。
単色でオシャレですが、他の色と組み合わせるツートンカラーにも使いやすいと言われています。
シックな雰囲気に仕上げたいなら、濃い茶色を単色で塗り上げる、優しい雰囲気を作りたいならキャラメルブラウンや明るい色のブラウンとベージュを合わせて塗ってみましょう。
ひと口にブラウンと言ってもいろいろな種類があるので、色を決めるときにはきちんとイメージのすり合わせをする必要があります。
4. ホワイト
オシャレで高級感ある外壁にしたいという方は、白色がおすすめです。
白には建物を大きく見せたり、清潔感を感じさせたりする効果があります。
また、ご近所に明るくポジティブな印象を与えられるでしょう。
ベージュやアイボリーのように、和風にも洋風にも合わせることができ、瓦や木材の色にもぴったりです。
デメリットとしては、曇りのない色なので、ちょっとした汚れが付きやすく、定期的な洗浄やメンテナンスが必要になります。
5. ネイビー
ほどよく落ち着いた雰囲気を出せるネイビーは、好かれやすい色です。
ブラウンのように濃淡を調整すると、クール系からかわいらしい雰囲気まで作ることができます。暗色ですが重たすぎず、周辺環境との調和も図りやすいでしょう。
また、ネイビーは紫外線の影響を受けにくく、色褪せや変色がしづらいとされています。
ただし、経年劣化は避けられないので、結果として色褪せは避けられません。
落ち着いた色の外壁は色褪せを起こすと汚い印象になってしまうので、定期的なメンテナンスが必要になります。
6. ブラック
黒は外壁には濃過ぎると言われることがありますが、モダンやスタイリッシュを感じさせる色として人気です。
単色で使う場合は、少し薄めの黒を使うのがベターですが、白や茶色と組み合わせてツートーンカラーにするなら少し濃いめの黒を使うのもオシャレです。
紫外線を吸収しやすい色なので、温度が上昇しやすく、劣化もしやすいという特徴があります。
断熱材や遮熱材などを使い、対策を忘れないようにしましょう。
7. イエロー
明るく元気な雰囲気が出る色です。
もちろん、原色だと明る過ぎるので外壁には向きませんが、薄い黄色なら、ベージュやアイボリーのような清潔感ある外壁を作ることができます。
レンガやタイルとの相性が良いので、組み合わせて使うと、よりオシャレな雰囲気を作れます。
ただし、ご近所の外壁の色と比べた時に浮きそうだという場合は、ベージュ系に変えたり、アクセントとして使ったりした方が安全かもしれません。
8. グリーン
爽やかでナチュラルな雰囲気の家にしたいと考えている方にオススメの色です。
庭でガーデニングや植物を育てているなら、草木や花との相性が良い色なので映える見た目になります。
濃いグリーンは落ち着いた雰囲気に、薄いグリーンはナチュラルで爽やかな印象に仕上がります。
茶色の相性が良いので、木材やレンガなどを用いた家にも最適です。
ポイント1:屋根・外壁塗装の色選びをする前にしておくべきこと
屋根・外壁塗装の色選びで失敗しないために、最初にあなたがしなくてはいけないことがあります。
それは、あなた自身があなたの家をどうしたいのかという「希望」です。
この希望を「基準」「軸」にすると、本来求めていた塗装へと近づけることができるようになります。
もし、あなた自身の希望が無い・決めないまま色選びを行った場合、以下のことが起こる可能性があります。
希望を決めなかった場合・決めておいた場合
色の希望を決めた場合と決めなかった場合の違いをご紹介します
希望(基準)を決めなかった場合は、塗装業者に勝手に決められたという意識が強いため、好みの色になっておらず、不満が残るでしょう。
一方で、希望(基準)を決めておいた場合であれば、好みの色で塗装ができます。
満足のいく塗装ができたことで、暮らしの質が上がると考えられます。
一度塗装が完了してしまうと、その後10年は同じ色の家で住み続けなくてはいけません。
ずっと不満を抱えながら暮らす場合とそうでない場合では、雲泥の差があります。
そのため、最初の色選びは今後10年先も続くものと考えた上で、色を決めなければいけません。
色選び前の大事なこと「一生モノ」と建てたマイホームです。
さらに改めて現在の暮らしを見直す機会にもなるため、今後どういう暮らしをしたいのか「希望」は明確にしておきましょう。
知っておきたい色の効果
外壁の色でよく使われる色とその効果について見ていきましょう。
色を原色では使わないということを覚えておくと、色選びにも役立ちます。
色 | 詳細 |
---|---|
赤色(レッド) | 赤色は「情熱・興奮」などエネルギーを呼び覚ます色になります。 しかし「攻撃的・暴力的」などマイナスなイメージも持ち合わせているので、あまり外壁の色には適しません。 外壁塗装で大きな面積に塗ってしまうとトラブルの元になる場合があります。 |
橙色(オレンジ) | 心境に大きく影響を与える色で、心の乱れを直してくれる効果があります。 強すぎる橙色は発色がよ過ぎて、ご近所迷惑になる可能性がありますが、薄い橙色であればキレイな外壁イメージを作れるでしょう。 |
青色(ブルー) | 気持ちを落ち着かせてくれる色になります。 冷静さを感じられる一方冷たい印象を抱かれてしまうことがあります。 しかし薄い青色であればオシャレな色合いにもできるので、色の組み合わせをしっかり考えましょう。 |
黄色(イエロー) | 楽しさ・喜び・希望、こういった明るい思考を抱かせる色になります。 外壁に原色の黄色を使ってしまうと悪目立ちしてご近所トラブルの元にもなりますが、薄い黄色は外壁の中でも人気色となるので、うまく活用しましょう。 |
茶色(ブラウン) | 茶色は外壁と非常に相性の良い色になります。 例えば濃い茶色を使えば高級感、薄い茶色を使えば落ち着いたイメージを与えます。 また、他の色とも相性が良いので人気の色です。 |
緑色(グリーン) | 緊張感を和らげてくれる効果や癒やしの効果があります。 また、外壁の色でよく使われる茶色とも相性がいいため、人気の外壁塗装色にもなります。 |
白色(ホワイト) | 清潔感や潔白のようなイメージを持たれやすく、大変人気の色になります。 塗装当初はキレイな白色なのですが、年月が経ったり定期的な清掃・メンテナンスを行ったりしなしと汚れが目立ってしまうので注意が必要です。 |
黒色(ブラック) | オシャレに仕上がる色になります。 しかし黒は光を吸収しやすいので、建物の温度を上げてしまう恐れがあります。黒を利用する場合は遮熱・断熱などの塗料を利用するのが得策です。 |
ポイント2:屋根・外壁塗装の色で失敗しないための選び方と手順
色選びの手順に決まりきったものはなく、業者ごとでも提案の仕方が違います。
これから私たちがお伝えするのは、色の選び方と、手順の基礎として覚えておいてほしいものですので、参考にしていただければ嬉しいです。
手順1:どんな塗装にしたいのか要望を伝える
手順2:あなたの家に合う色を考える
手順3:希望の色があなたの家に合うかを考える
手順4:色の組み合わせを考える
手順5:塗装の前に試し塗りをしてもらう
手順6:塗装中の注意事項
手順1:どんな塗装にしたいのか要望を伝える
塗装業者へあなたが希望する塗装はどんなものなのか、まずは詳しく説明する必要があります。
具体的な伝え方とイメージの共有をすると、塗装業者との認識のズレを防げます。
認識のズレがよく起こる? 最初の段階からすでに、依頼主側と塗装業者側で認識のズレがよく起きます。
認識とイメージの共有ができていないと、塗り替える手前の段階で、すべてやり直しにもなるので、最初はお互い納得するまで認識合わせにしっかりと時間を使いましょう。
塗装業者との認識合わせ・イメージの共有の方法
あなたと塗装業者で、認識・イメージを合わせるためにも、以下の方法が有効的です。
- 色見本であなたの好きな色を伝える
- 好みの色の組み合わせを伝える
- 理想の色のイメージ写真を見せる
「薄いベージュが良い」「白と茶色の組み合わせが良い」などの言葉と、実際に塗装されているイメージ写真といった目で見えるものとの、両方で伝えます。
イメージ写真に関しては、塗装業者側で塗装事例をファイリングして持ってきてくれたり、ホームページ上の事例を見せてくれたりするので、こちらを見せてもらいましょう。
まず、「できるできない」「組み合わせが良い悪い」は別として、あなた自身・家族の好みの色を伝えます。
これらの情報から、塗装業者側はあなたの色に関しての要望を掴み取ることで、提案がしやすくなります。
紙(色見本)やパソコンで見る色と実際の色は違う? 印刷されたものや、ホームページなどパソコンを使って見せられた場合の色と、実際に塗装がされる色の見え方は同じにはなりません。
印刷・ホームページで見た色をそのまま信用するのは失敗の元にもなります。
これらの色はあくまでもイメージを掴むものだと考えてください。
色の具体的な伝え方
あなたの伝え方次第で、塗装業者があなたが希望する色についての捉え方が変わります。
いかに具体的でイメージが湧きやすく伝えられるかがポイントです。
悪い伝え方
「白と茶色の2色で塗装をしたいです。」
伝え方が悪い理由
白とひと言でいっても、他の色と混じりけのない「白」や、少しピンクが入っている「桜色」、少し黄色が入っている「生成色(きなりいろ)」など、少し違うだけで様々な白色があります。
このように伝えてしまうと、「どんな白色と茶色ですか?」とさらに細かく聞かれたときにすぐ答えられず、色を探すのに時間がかかってしまいます。
良い伝え方
「少し黄色が入っている薄い白色にしてください。」
伝え方が良い理由
伝え方が悪い理由と比べて、具体的に伝えているのがポイントです。
少しの差にはなってしまいますが、この差が完成イメージをより明確なものにしてくれるため、少しでも具体的に伝えるようにしましょう。
手順2:あなたの家に合う色を考える
屋根と外壁の色によって家のイメージは作られています。
屋根の色は一般的にグレーやブラックなどの落ち着いた色が使われることが多く、またデザイン的な引き締めの効果があります。
外観を屋根と同じ濃い色で塗ってしまうと、家のイメージがとても強烈なものとなり、ご近所の方からクレームを受ける可能性があるかもしれません。
そのため、屋根が濃い色、外壁が彩度が低い落ち着いた色を使うのが、まわりの景観にも合う色選びになります。
元々の外壁の色・質感を活かすのであれば、無色のクリアー塗装や艶消し塗装を行うという方法もとれます。
しかし、赤・青・緑など原色系の色を使ってしまうと、経年劣化で色落ちがした際に汚く見えてしまう恐れがあるので、原色を使用する場合は注意が必要です。
色選びは最大3色までが基本
使う色は最大3色までに留めておくと、キレイな色のバランスを保つことができます。
さらにバランスを保つためには、以下の配分が良いとされています。
- ベースカラー70%
- アソートカラー25%
- アクセントカラー5%
まずは、全体的に多くを占めるベースカラー。
次にベースカラーの次の割合を持つアソートカラー。
最後にポイントとして使われるアクセントカラーとなります。
通常の塗りでは、このバランスを保つことができますが、例えばツートンカラー(セパレーション)の場合、バランスを気を付けないと散らかったイメージになりやすいので注意が必要です。
面積効果
面積効果とは、面積の大きさによって色の見え方が違って見えてしまう視覚現象のことをいいます。
小さい色見本だけで色を選んでしまっている場合、実際に塗り替えられた外観の色と色見本の色では違って見えてしまうので、色選びを失敗してしまうことが多くあります。
面積の大きさによっての見え方の違いは以下になります。
- 小さい面積:暗く見える
- 大きい面積:明るく見える
色見本だけで色決めをするのは危険? 色見本で決めた色とイメージしていた色が違ってしまう場合は、色見本の小さい面積と外壁の大きな面積では、見え方が異なるためです。
そのため、色見本を最終的な色決めにするのではなく、もっと大きな面積に塗られたものを用意してもらったり、同じような色で塗られている家を探したりして実際に見せてもらうことが大切です。
汚れが目立たない色は?
人気の色である「白色(ホワイト)」を使う場合と、経年劣化や定期的な掃除・補修をしないと汚れてしまって、汚く見えてしまいます。
気になる方は、茶色やベージュなど汚れても目立たない色を選ぶと良いでしょう。
しかし、白色であっても定期的に掃除や補修ができれば良いのですが、実際難しいことが多いです。
そのため、「光触媒塗料」を使用してもらって、セルフクリーン(雨で自然と汚れを落としてくれる塗料)を活用していただくと、自然の力でキレイな外壁を保つことができます。
変えられない場所の色を考慮する
家の中には色が変えられない部分が存在します。
この部分の色を考慮し、あなたの家に合う色を考える必要があります。
- アルミの玄関ドア
- サッシ
- 窓枠
- 雨樋(素材による)
これらの部分は金属製のことが多く、色がそのまま出ているはずです。
金属には錆止めを塗りますが、色を付けない場合がほとんどです。※錆止め塗料によっては、色が付けられるものもあります。
雨樋も素材によって塗装をしないもの、また塗装ではなく交換が必要な時が多いため、雨樋の塗装をしない方も多いです。
もし雨樋の塗装をする場合は、外壁塗装を一緒にしてもらうことで、単体で塗装をしてもらうよりも費用が安くなります。
周りの家との兼ね合い、景観の保持などの考え方
周りの家がベージュや濃い茶色などで外壁塗装している場合、あなたの家だけ濃いグリーンを使うと悪目立ちしてしまい、ご近所からのクレームの元にもなります。
また、地域によっては景観ガイドラインがあり、塗装できる色が限定されている場合があるので、よく確認しておきましょう。 ※地域密着の優良な地元業者は景観ガイドラインがあることを知っているので、事前に教えてくれます。
景観ガイドラインって何? 景観ガイドラインとは、国土交通省が出しているルールで、ひと言で言ってしまえば「周りと色を合わせましょうね。」といったものです。
街づくりにおいてルールを決め、景観をキレイにさせる効果があります。
地域によって内容が変わるので、お住まいの地域がガイドラインを参考にしてみましょう。
手順3:希望の色があなたの家に合うかを考える
初めに、あなたの好きな色を出してもらいます。
次に、あなたの家に合う色を考えてもらいます。
この段階になって初めて、あなたの好きな(希望する)色をどうやって、あなたの家に取り入れるかを塗装業者と一緒に考えます。
例えば、あなたが発色の強い黄色を希望した場合、塗装業者は周りのことを考えて、その色を使うのは難しいというアドバイスをしてくれます。
そして、発色を抑えてもう少し薄くした黄色であれば塗装しても問題なさそうだという提案をしてくれるはずです。
あなたの好きな色+あなたの家に合う色=あなたの希望の塗装と考えることで、満足のいく色選びが可能となります。
ポイント! 手順1であなたの希望の色を伝えてもらったかと思いますが、最初から家に合わせる形で色を決めてしまっていたら、「本当はこういう色にしたかったのに」「希望の色言っておけばよかったな」という不満が残ります。
不満が残らないようにするためには、最初に全て希望を伝えておくことが大事です。
実際使用する塗料に、希望する色が無い場合もあります。
その場合は、メーカーの調色で色を調整してもらいましょう。
手順4:色の組み合わせを考える
色の組み合わせは家のイメージを決めるとても大切なものです。
組み合わせの基本として、以下の方法を知っておくと便利になります。
組み合わせ1:薄い同系色でまとめる
同系色でまとめると、落ち着き・一体感・まとまりなどの印象を出すことができます。
家の印象からあなたの印象も「落ち着いた人」というように感じてもらえることも可能な組み合わせです。
家の印象は、あなた自身と家族が周りから持たれるイメージにも紐づくことを覚えておくと良いかもしれません。
オススメする方
- ご近所とのトラブルを起こしたくない
- 静かに暮らしたい
- 現状に満足している
組み合わせ2:ツートンカラーでまとめる
ツートンカラー(セパレーション)と言われる、2色を外壁の上下で色を分けたり、ベランダ・バルコニーなどの出っ張り部分で色を分けたりする方法があります。
このツートンカラーで塗り替えした場合は、ひと味違った印象を与えることができます。
オススメする方
- 今までの色に満足いかなかった
- 気分を変えたい
- 新鮮な気持ちを取り戻したい
組み合わせ3:タイル柄で色を付ける
塗装ではなく、タイルを使って色を付ける方法です。
大きい変更はしないですが、色だけでなく質感も取り入れることができるので、隠れたオシャレを取り入れられます。
取り付け方は、色の異なるタイルを交互に付けるだけです。
オススメする方
- 現状でも満足だが、ひと味足したい
- 大きく変えるのは怖いから一部分だけ変えたい
手順5:塗装の前に試し塗りをしてもらう
色選びも完了し、実際に選んだ色で塗装をしてもらう段階まできても、いきなり全面を塗り替えるのには注意しましょう。
希望の色で塗装できるかは以下の要素が絡んできます。
- 外壁面の質(質感や凹凸でできる影)
- 外壁面の光の当たり方・影
- 塗料の性質
- 塗装の方法
- 下地塗装の色
これらの要素が完璧に合わさると、やっと希望の色を塗ることができます。
しかし、外壁面は日の当たり方もそれぞれの家で違い、実際に塗装をしてみないとわかりません。
いきなり全面を塗ってしまった後に「色が違う!」と言っても、塗り替えに費用が発生したり、さらに時間が掛かったりと良いことはありません。
試し塗り・サンプル塗装をしてもらう
そのため、実際に塗装をする前に、一部分だけを実際の外壁を使って試し塗り・サンプル塗装を行ってもらい、希望の色になっているか確かめながら行う方法がベストです。
塗装は下塗り・中塗り・上塗りの基本3回塗りで行われます。色選びで決めた色は、中塗り・上塗りで塗られますが、隠蔽率(いんぺいりつ)が弱いと、下塗りの時に塗った色が透けて見えてしまって、本来望んでいた色にならない場合もあるので注意が必要です。
隠蔽率とは? 塗料が下地の色の差を隠す度合いのことで、隠蔽率が弱いと中塗り・上塗りを行っても、下塗りの色が透けて見えてしまって、汚い色になってしまいます。
塗装前に元の色の写真を撮っておく
もうひとつ塗装前で大事なことは、塗装前の写真を撮っておくことです。
塗り替えられてしまったら以前どういう色だったか、わからなくなってしまいます。
塗装業者側でも写真を撮ってくれるところもありますが、まずは塗り残しや塗装ムラなどの防止も含めて自分自身で写真を撮っておくようにしましょう。
手順6:塗装中の注意事項
塗装は、下塗り(外壁材と塗料の密着度を高める塗料)の後に、仕上げの色が付いた中塗り・上塗りを塗ります。
そのため、上塗りがされてしまったらもう塗装が終わってしまうので、できれば中塗りの段階で希望していた色を塗装できているか確かめてください。
手順5で説明させてもらった隠蔽率の関係もあり、中塗りの段階では下塗りの色が透けて見えてしまっている場合もありますが、希望の色で塗装してもらうために手間は惜しまず確認しましょう。
中塗りの段階で一度、希望の色になっているかどうか確認と、仕上げの上塗りで完全に希望の色になることが予測でき、安心できます。
特に色にこだわる方であればなおさら、中塗り・上塗りで色合いをしっかり確認しながら塗装業者に進めてもらいましょう。
ポイント3:カラーシミュレーションのメリット・デメリット
カラーシミュレーションは、屋根・外壁塗装の色選びで大変人気の方法のひとつです。
しかし、カラーシミュレーションに頼った色選びをしてしまうと、結果的に失敗することが多くあります。
カラーシミュレーションのメリット・デメリットを見てみましょう。
メリット
- 自分の好きな色の組み合わせを試せる
- 具体的なイメージができる
- イメージの共有ができる
デメリット
- 実際に塗装される色と同じにはならない
- 実際にあるはずの影や光の加減が考慮されていない
カラーシミュレーションの色合いがそのまま外壁に反映できると信じてしまい、色選びに失敗してしまう方が多くいます。
カラーシミュレーションの正しい使い方は、塗り替え後のイメージをあなたと塗装業者で共有するためだけに使われるものです。
実際に外壁に塗装される色とは違うことを覚えておきましょう。
カラーシミュレーションを使ってみたい方がいれば、エスケー化研株式会社さまのカラーシミュレーションシステムが大変よくできているので、こちらを参考にしてみてください。
ポイント4:ライフスタイルの変更に伴う色選び
お子様が生まれたり、結婚して親御さんと同居されたりなど、ライフスタイルの変更に伴い塗装をされる方が多くいます。
塗装の塗り替えは、約10年が目安とされているので、ライフスタイルの変更時期と合わせて塗装するのがオススメです。
例えば、以下のようなプランを立てることができます。
状況 | 色 | 詳細 |
---|---|---|
お子様が生まれた頃 | 白 | 明るくてキレイな色で清潔感ある家に。 |
お子様大きくなり小学生・中学生に上がった頃 | 薄い黄色 | 明るい色を使いお子様も元気になる家に。 |
お子様が成人された頃 | 薄いベージュ | 落ち着いた生活ができる家に。 |
外壁塗装は大きな費用がかかってしまうので、ついつい険しい顔になりながら決めていらっしゃる方もいますが、ライフスタイルに合わせた塗装の塗り替えを、塗装プランとして考えておくことで、塗り替えが毎回楽しみになります。
ポイント5:屋根・外壁塗装の色選びでよくあるトラブル原因と予防策
トラブル1:パソコン上で見た色を元に塗装してもらった
自分のお気に入りの色や組み合わせをインターネットを使って探したAさん。
お気に入りの色が見られるホームページのURLを業者に伝えて、そのようにしてほしいと頼みました。
しかし、実際に塗装された色とホームページ上で見た色と全然違った結果に……
原因と予防策 原因は、ホームページ上で見える色と実際の塗料の色が違うからです。
パソコンのモニターによっては、色が暗く見えるもの、明るく見えるものなどがあります。
Aさんと塗装業者でモニターの見え方が違った可能性が高いです。
予防策として、ホームページ上で見る色はあくまでも参考とし、実際に試し塗りや希望の色に近い実際の家を探し、塗装業者に見てもらうことが失敗しない塗装に繋がります。
トラブル2:近所からのクレーム
自分のお気に入りの色が、赤・青など原色の色で、この色で塗装をお願いしたBさん。
塗装が完了して満足ですが、近所の方から「あなたの家の色が派手すぎてとても不快」だとクレームを受けてしまいました。
原因と予防策 原因は、赤や青などの彩度が高く、且つ色の印象が強烈な色を使ってしまっているからです。
たしかに自分の好きな色に塗り替えたい気持ちもありますが、この先ずっとそこで暮らしていくことになります。
ご近所の方とトラブルがないように過ごすための予防策としては、ご近隣との色の調和を考えることが大切です。
自分勝手な色選びではなく、周りのことも考えながら色決めを行いましょう。
トラブル3:色見本で選んだ色になかなかならない
色見本で選んだ色で塗装をしてもらったCさん。
念には念を入れて、塗装の段階になった時に試し塗りをしてもらい、色を確認しながら進めることになりました。
しかし、何回試してもなかなか選んだ色にならず、塗装のスケジュールもズレ込み、妥協して塗装することになりました。
原因と予防策 色見本の色を実際の現場で再現するのが、とても難しいというのが前提としてあります。
外壁の質感・塗料の性質・光のあたり具合・塗装の方法など、様々なものが噛み合わないと色見本の色にすることは大変難しいです。
予防策としては、色見本と同じ色にするのは難しいことを知った上で、どこまでなら許せる範囲かを確認しておきましょう。
また、Cさんのように全面塗装する前に試し塗りをしているのは、とても良い方法です。
トラブル4:希望の色にならなかった場合は費用が発生しない?
塗装の前に、「もし希望の色にならなかったら費用は発生せず塗り替えできます」と塗装業者の営業マンに聞いていたDさん。
しかし、塗装後に選んだ色と違う色になっていたので、塗装業者に塗り替えをお願いしたら費用が発生することが判明しました。
原因と予防策 原因は、営業マンと職人との情報伝達ができていないか、塗装業の営業マンの移り変わりが激しく、新しく入ってきた際に自社のサービス内容を把握せずに営業を行っている場合があることが原因です。
予防策としては、選んだ色にならなかった場合はどうなるのか、たとえ無料で塗り替えますと言われても書面にてその契約内容を残すようにしておき、口約束ではない状態にすることが得策です。
最後に…
屋根・外壁塗装の色選びについてまとめてきましたが、分かりづらいところやもっと知りたい情報はありましたか?
「どんな色にするか」というところに目が行きがちですが、色を決めるために大切なポイントは、あなたと塗装業者の間で、色の認識が合っているかが最重要です。
認識がズレたまま塗装が行われると、仕上がりがイメージと違ってきます。
希望の色にするためにも、今まで見てもらったポイント1~5を頭に入れながら色選びをしましょう。
色選びの基礎についてまとめて書いてきましたが、分かりづらいところはありましたでしょうか?
どんな小さなことからでも無料相談ができるので、お気軽に以下の塗装の無料相談フォーム・お電話にてご連絡ください。 あなたにとって、安心・納得の情報になれれば嬉しいです。
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