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屋根・外壁塗装の現地調査は具体的にどんなことをするのか、写真を見ながら知ることが出来るので、想像しにくい現地調査の様子をイメージすることができます。
外壁塗装コンシェルジュ 建物工事のアドバイザー
外壁塗装や屋根塗装を塗装業者さんにお願いする時は、まず最初にあなたのお家の状態を調べてもらう必要があります。
「見積もりがほしい!」と思っても、外壁や屋根の面積、お家の劣化状況がわからなければ、塗装業者さんは見積もりを出すことができません。
つまり、現地調査の内容は見積り内容に直接反映することになるため、工事内容や金額にもそのまま影響する、とても大切なものなんです。
しかし、毎日生活する自分のお家を始めて会う人に調べられるとなると、具体的にどんなことをするのか、ちょっと不安ですよね。
安心して外壁や屋根の塗装工事をするためにも、現地調査ではどんなことをするのか、流れや内容を私と一緒に見ていければと思います。
現地調査ってなに?
※ 撮影協力:村山塗装さん
屋根・外壁塗装の現地調査とは、お家の塗装工事の見積もりをつくるために、建物を調べること。
塗装業者さんと一番最初に会うことになるのが現地調査なので、電話ではわからない雰囲気や仕事ぶりを初めて確認することができます。
その為、どんな塗装業者さんなのかはもちろん、どんなふうにお家を調べてもらうことになるのか、お家を調べる現地調査の段階から、塗装業者さんの人柄や仕事ぶりをしっかり見ておきましょう。
現地調査に使う道具
塗装業者さんが現地調査をするときに使う道具は、一般的に以下のようなものです。
メジャー(スケール)
外壁や屋根など、お家のいろいろな面積を測るために使います。
高い部分を測ったり、目盛りが掛かれた帯が安定するよう、硬い金属製のメジャーが使われることがほとんど。
塗装業者さんの間では、スケールと呼ばれることが多いです。
レーザー測定器
お家の高さを測る時など、メジャーでは計測が難しい場合に使います。
測定器から細いレーザー光が出て、光が当たっている部分までの長さを測ることができます。
メモ用紙
外壁や屋根などを測った数値を記録するために使います。
現地調査の時点でお客様からの要望がある場合も記録に残しておき、メモを元に見積もりを作ります。
応急処置道具
雨漏りなど、緊急性の高い点検や工事依頼の場合は、すぐにその場で対応できるように処置道具を持っておきます。
依頼の内容に関わらず、塗装業者さんの車には常に応急処置ができる道具が積んであることがほとんどです。
はしご
屋根の長さを測ったり劣化状況を確認するときに、屋根に上るために使います。
ベランダ周りやベランダ防水の状態を調べたいときも、基本的に外からはしごを掛けてのぼります。
現地調査ってどのくらい時間が掛かるの?
お家のつくりや立地条件によっても変わりますが、一般的なお家に多い約30坪くらいの場合、30分~1時間程度掛かります。
10分程度で調査が終わってしまう塗装業者さんは、きちんとお家を見てくれていない可能性が高いので、隅々まで調べてくれる塗装業者さんを選ぶことが大切です。
現地調査は具体的にどんなことをするの?
一般的な現地調査で行われることは、主に以下の3つです。
- お家の面積や長さを測る
- 素材や傷み具合を見る
- 現時点で出来る簡単な打ち合わせ
塗装業者さんそれぞれによって細かいやり方は変わりますが、具体的な内容を詳しく見てみましょう。
お家の面積や長さを測る
屋根や外壁の長さを測って面積を算出していきます。
窓や扉など、塗料を塗らない部分もしっかり測って、外壁全体の面積から窓や扉の面積を引くことで、塗装する面積を求めます。
また、軒の高さや窓枠の規格など、お家の部材の長さはある程度決まっていることが多く、ベテラン業者さんであれば、見ただけで「あれは何センチの規格の窓枠だな」と予測ができます。
しかし、優良業者さんは予測ができても、実際にメジャーやレーザー測定器などを使ってきちんと計測します。
お家の図面がある場合は、図面をもとに面積を出せる場合がありますが、図面の中のお家と実物のお家とで誤差が生まれているお家もあります。
その為、基本的には実際に測定器などで長さを測り、図面は答え合わせ程度に使ったり、計測が難しい部分に使われることが多いです。
お隣さんと家が近い時は?
お家がお隣さんのすぐ隣に建っていて、隙間がかなり狭い場合でも、人が入れるくらいの隙間であれば、お家の裏側までしっかり入って計測していきます。
側面や裏側にはどのくらいの大きさの窓や雨樋がいくつあるのかなど、実際に見なければわからないことはたくさんあるので、たとえお家の狭い隙間であっても、奥まで入って調査してくれます。
屋根に上るのが難しい時は?
3階建てなど高いお家の場合、ベランダやバルコニーから屋根に上がったり、屋上と屋根が両方ある場合はお家の中を通らせてもらい、屋上から屋根に上がるという方法を取ることが多いです。
しかし、上がるのが難しい場合は、ベランダなどから身を乗り出して、屋根材のひび割れやコケの具合いを見たりしますが、最近では、ドローンを使って現地調査をする塗装業者さんもいます。
屋根の面積は、図面を参考にしながら、地上から軒先(屋根のせり出している部分)の長さをレーザー測定器やメジャーで測ったり、グーグルアースを使って算出することもできます。
素材や傷み具合を見る
お家のいろいろな部分を計測している時、塗装業者さんは長さを測るだけではなく、お家の傷み具合も一緒に確認します。
触ると手に粉がつくチョーキング現象や、ひび割れ、色あせ、コケの発生具合いなどを見て、外壁や屋根の劣化状況を見ていきます。
経験豊富な業者さんであれば、前に施工した業者さんの仕事ぶりが分かることも。
また、お家のつくりや立地の関係で確認が難しい部分などがあっても、お隣さんなど周りのお家を参考にすることもあります。
周りのお家は同じ年代に建てたものが多いので、お隣さんの屋根や外壁などを見て、劣化の進行度を予測できる場合もあるんです。
現地調査の段階では正確に分からないこともある
現地調査は、まだ塗装業者さんと契約を交わしていな状況なので、塗装業者さんの調査にも限界があります。
例えば、外壁にひび割れが起きた時、小さなひび割れ程度であれば、コーキング材(シーリング材)といった補修剤を使って、修理業者さんに補修をしてもらったり自分で補修をするかもしれません。
しかし、このように補修剤が使われていると、補修剤の下にあるひび割れがどのくらいの深さまで進行しているのか、確認することが難しくなります。
塗装業者さんとしてはまだ工事をお願いされているわけではないので、補修剤を剥がして確認するのは、お客様のお家に手を加えてしまうことになり、予測で見積もりを出す塗装業者さんもいます。
このように、現地調査の段階では予測になってしまう場面が出てきますが、もし契約となって工事をした時に、予測よりも手間や材料が必要ないと分かったら、優良業者さんであれば、予測で加算されていた分の費用を引いた金額にしてくれたりします。
現時点で出来る簡単な打ち合わせ
お家の計測や劣化状況を確認したら、あなたと塗装業者さんとで簡単な打ち合わせをします。
塗装業者さんからは、
- お家のどこにどんな劣化が起きているのか
- どんな塗料で見積もりをつくる予定なのか
- 見積もりの完成予定はどのくらいか
このようなお話をしてくれます。
しかし、現地調査の時点では簡単に済ませて、詳しいお話は、出来上がった見積書を持って来た時に、見積書を一緒に見ながら説明してくれることが多いです。
どの段階でどんなお話をするかは、塗装業者さんによって進め方が違いますが、見積もりの完成予定日や、どのように提出してくれるのかも必ず聞いておきましょう。
また、あなたからの要望もしっかり伝えておくことが大切で、
- 色やツヤの要望
- 使いたい塗料がある場合は塗料名
- 塗料の機能の要望(遮熱効果、汚れに強いなど)
- どんなお家、どんな暮らしにしていきたいか
- 匂いが気になる場合は匂いが強くない塗料の要望
ほかにも、あなたの中にある要望を伝えておくことで、塗装業者さんも応えやすくなりますが、もし、
「塗料の種類はよくわからない…。」
「まずは塗装業者さんからの提案がほしい」
このような場合は、ひとまず塗装業者さんにお任せして見積もりを出してもらい、見積もり内容をじっくり練っていきましょう。
見積もりは打ち合わせを重ねて作っていく
屋根・外壁塗装の見積もりは、現地調査で調べた情報やあなたの要望を元に作りますが、1回作ったらそれで完成というわけではありません。
最初に見積書ができたら、現地調査で簡単にお話ししたことを、見積書を見ながら細かく丁寧に話してくれます。
その為、現地調査は見積もり内容の根拠になり、見積書の説明が丁寧ということは、現地調査もきちんと行ってくれているとも言えます。
あなたと塗装業者さんとが打ち合わせを重ねることで、見積もり内容を納得できるものにしていくので、塗装業者さんとのコミュニケーションはとても大切なんです。
最後に…。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
屋根・外壁塗装の現地調査についてまとめてきましたが、分かりづらいところやもっと知りたい情報はありましたか?
どんな小さなことからでもご相談を無料で受け付けているので、お気軽に以下の屋根・外壁塗装に関するご相談フォーム・お電話にてご連絡くださいね。
あなたにとって、屋根・外壁塗装の現地調査に関する安心・納得の情報になれれば嬉しいです。
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屋根や外壁を丁寧に調査してほしい…
誰だって初めてのことには不安を覚えるもの。
私たちのような中立の立場である無料サービスを活用いただき、アドバイス・サポートで安心できるお家の建物調査をお手伝いできればと思っています。※外壁塗装コンシェルジュとは
丁寧な現地調査ができる工事店選びから、見積もり金額の適正診断など、全て無料で承らせていただいているので、お気軽に連絡をいただければ嬉しいです。
「現地調査の相談がしたい」とお伝えください。ご利用無料 / どんなに小さな事でも相談可能 / 365日受付中- 塗料(35)
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