このページで分かること・身につくこと外壁塗装に使う塗料の選び方を知っておくことで、あなたにピッタリな塗料を見つけることができるようになります。
外壁塗装コンシェルジュ 塗装工事のアドバイザー
外壁塗装をするときは、どんな塗料を使うのかがとても重要ですが「単純に機能が良い塗料」を使っても、あなたのお家には合わないかもしれません。
お家の塗り替えを成功させるためにも、あなたに合った外壁塗装の塗料を選ぶ際に大切な情報を、私と一緒に見て頂けると嬉しいです。
外壁塗装の塗料の選び方はどうすれば?
外壁塗装の塗料は、あなたがどんなお家にしたいか、どんな外壁塗装をしたいかをよく考えて、希望に合った塗料を選んでいくことが大事です。
外壁塗装は約10年ごとに行うのが目安と言われていますが、「お家を建ててから10年だからとりあえず工事をしよう」というように、なんとなく外壁塗装をしてしまうと、「こんなはずじゃなかった…」と、後悔してしまうかもしれません。
外壁塗装は今後のあなたの暮らしを豊かにしていくものなので、あなたがこれから、どんな生活にしたいのかを考えて、その希望に合った塗料を選びましょう。
また、あなたが希望する外壁塗装を行うには、あなたのお家に関することや、塗料の基本的な知識も必要なため、改めて確認していきましょう。
外壁塗装の塗料を選ぶために必要な知識とは?
外壁塗装の塗料を選ぶためには、以下2つの情報が必要になってきます。
- お家のこと
- 外壁塗装の塗料のこと
この2つを把握しておくことで、外壁塗装の塗料をスムーズに選ぶことができるので、私と一緒にあなたにとって必要な情報を見ていきましょう。
お家のことを把握する
外壁塗装の塗料を選ぶ前に、あなたのお家のことを把握しておく必要もあります。
あなたの希望だけで塗料を選んでも、そもそもその塗料があなたのお家の状況に使うことができなかったり、適していない可能性もあります。
塗料自体だけではなく、使う外壁や使う環境も考えることで、あなたの希望とお家の条件に合った塗料を選ぶことができます。
外壁の種類
外壁塗装の塗料を選ぶときは、あなたのお家の外壁がどんな種類の外壁なのかで、選ぶことができる塗料が変わってきます。
モルタルやサイディング、コンクリートなど、外壁材には種類があり、それぞれに合った塗料があります。
外壁材に合わない塗料を使ってしまうと、高機能な塗料を選んでもすぐに劣化してしまうので、まずはあなたのお家の外壁を把握しておきましょう。
お家の環境
海沿いであったり、雨の多い地域など、あなたの住む土地の気候や環境によっても塗料を選ぶ必要があります。
雨が多い地域なら水に強い塗料を選ぶことで、雨に負けない塗装工事をすることができます。
予算
外壁塗装の塗料にはそれぞれグレード(ランク)があり、グレードが高いほど塗料の機能が高いものになり、同時に費用も高くなっていきます。
あなたがどのくらいの費用で外壁塗装をしたいかで、選ぶ塗料も違ってくるので、基準として予算を決めておきましょう。
外壁塗装の塗料のことを把握する
外壁塗装では、主に以下の5種類の塗料が使われており、成分や品質(グレード)の高さが異なります。
グレード・費用 | 塗料の種類 |
---|---|
↑ 低い↑ ↑ ↓ 高い↓ ↓ | アクリル系塗料 |
ウレタン系塗料 | |
シリコン系塗料 | |
フッ素系塗料 | |
特殊塗料(無機塗料・断熱塗料など) |
グレードが高いほど高機能な塗料になりますが、それに比例して費用も高くなります。
塗料の種類 | 耐用年数 | 単価 |
---|---|---|
アクリル系 | 4~7年 | 1千円前後 |
ウレタン系 | 6~10年 | 2千円前後 |
シリコン系 | 8~15年 | 3千円前後 |
フッ素系 | 15~20年 | 4千円前後 |
特殊塗料 | 15~20年 | 5千円前後 |
アクリル系塗料
アクリル系塗料は一番グレードの低い塗料で、耐用年数も短いです。
今はあまり使われなくなっている塗料ですが、価格が安いので頻繁に塗り替えがしたいという人にオススメです。
ウレタン系塗料
耐用年数は最長で約10年と長持ちするウレタン塗料ですが、シリコン系塗料が登場してからはあまり使われなくなっています。
シリコン系塗料
現在もっとも主流の塗料といっても過言ではないのがシリコン系塗料ですが、その人気は、費用対効果にすぐれているという点です。
価格を抑えて長持ちさせることもできる、よく使われている塗料です。
フッ素系塗料
フッ素系塗料の特徴は「硬さ」。
塗膜全体が硬く光沢の出る塗料で、水や汚れ、紫外線にも強い頑丈な塗料ですが、シリコン系塗料などと比べてひび割れが起きやすいというデメリットも。
特殊塗料
特殊塗装はその名の通り、特殊な効果を持つ塗料で、いくつか種類を分けることができます。
遮熱、断熱塗料
太陽や気温による熱を防ぐことができる塗料です。
遮熱塗料は、空から降り注ぐ紫外線を反射させる効果があり、断熱塗料は、熱自体を塗料の中に閉じ込めることができます。
熱そのものを閉じ込める断熱塗料は、室内の熱を外に出さない効果もあるため、冬の寒さ対策にもなる優れた塗料です。
無機塗料
塗膜がガラスのように硬い無機塗料は、フッ素系塗料と同じく頑丈であると同時にひび割れが起きやすい塗料ですが、フッ素系塗料との違いは有機物であるか無機物であるかという点。
フッ素系塗料だけでなく、そのほかのシリコン系塗料なども有機物でできている塗料ですが、無機塗料は無機物でできているため、燃えにくかったり光沢を長期間保つという性質を持っています。
セラミック塗料
セラミックとは石のような硬い成分で、それが配合された塗料がセラミック塗料。
そのため、正確にはセラミック配合塗料と言うことができます。
大理石などの石材のように仕上げることができたりと、デザイン性のある塗装をすることができます。
あなたに合った外壁塗装の塗料の選び方がある?
外壁塗装の塗料には様々な種類がありますが、選ぶ塗料によってあなたが得られる効果が変わってきます。
あなたが希望する外壁塗装をするためにも、以下8つの塗料の選び方を、あなたに覚えてもらえればと思います。
- 費用をかけず最大限の効果を発揮できる塗料の選び方
- できるだけ費用を安く済ます塗料の選び方
- 外壁を長持ちさせてくれる塗料の選び方
- 色にこだわった外壁塗装の塗料の選び方
- 汚れにくい外壁塗装ができる塗料の選び方
- 今の外壁のデザインを崩さない塗料の選び方
- 遮熱・断熱効果のある塗料の選び方
- 海沿いの家に合った塗料の選び方
費用をかけず最大限の効果を発揮できる塗料の選び方
あまり費用を掛けず、耐久性もある塗料で外壁塗装がしたいなら、コストパフォーマンスに優れたシリコン系塗料がオススメです。
アクリル・ウレタン系塗料は、価格が安いという強みがありましたが、耐久性はあまり高くありません。
シリコン系塗料が使われるようになり、今では主流となっている人気の塗料です。
費用をかけずに塗料の効果を最大限に出すことができる塗料は、シリコン系塗料を選ぶようにしましょう。
外壁を長持ちさせてくれる塗料の選び方
お金を掛けてでも、お家を長持ちさせたいなら、耐用年数の高いフッ素系塗料や無機塗料がオススメ。
カビや藻の繁殖を防いだり、熱や水に強いといった頑丈な塗料なので、ほかの塗料に比べて塗り替え頻度を減らすことができます。
ただし、フッ素系塗料や無機塗料は塗膜が硬い分、ひび割れが起きやすいというデメリットも持っています。
外壁塗装の塗膜は、気温の変化や地震などで膨張・収縮を繰り返すので、弾性のあるシリコン系塗料などとは違って、柔軟に形を変えることが難しく、ひび割れが起きてしまうんです。
また、塗装をする外壁材によっても相性があり、相性が悪いとすぐに塗膜のひび割れや剥がれが起きてしまいます。
長持ちさせたいからといって安易に塗料を選択せずに、あなたのお家の外壁に適しているかどうかを知ることが大切です。
適正判断で工事をすれば、最大で約20年もの間お家を守ってくれるので、長持ちさせたいならフッ素系塗料や無機塗料をオススメします。
できるだけ費用を安く済ます塗料の選び方
外壁塗装を頻繁に行いたかったり、長く持たせる必要がないといった場合は、価格の安いアクリル・ウレタン系塗料がオススメです。
ただ、現在ではほとんど使われなくなっており、費用対効果の高いシリコン系塗料が代わりとなっていることが多いため、塗装業者さんによっては外壁用には取り扱っていない可能性もあります。
今後の暮らしの要望や費用を優良業者さんに相談して、アクリル・ウレタン系塗料を選びましょう。
遮熱・断熱効果のある塗料の選び方
温暖化や異常気象の増加により、遮熱・断熱塗装の人気も高まっていますが、中でも人気なのが、株式会社日新産業が開発した「ガイナ」という塗料です。
多くの塗装業者さんがオススメしている塗料で、遮熱・断熱だけではなく、汚れを防ぐ効果もあります。
また、耐用年数も約15年と長く、室内にも使うことができるので、さまざまな要望に対応できる塗料です。
他社メーカーでも遮熱・断熱塗料は開発されていますが、遮熱効果と断熱効果は別のものであるため、遮熱・断熱効果を兼ね備えた塗料だけではなく、遮熱効果のみの塗料もあります。
遮熱・断熱効果のある外壁にしたいときは、それぞれの効果をきちんと把握して、あなたの希望に合わせて選びましょう。
遮熱・断熱塗料の例 | |
---|---|
遮熱 | サーモアイウォールシリーズ(日本ペイント) 超低汚染リファイン(アステック) |
遮熱・断熱 | ガイナ(日新産業) アレスクールプラスウォール水性Si(関西ペイント) |
汚れにくい外壁塗装ができる塗料の選び方
汚れにくい外壁塗装は、フッ素系塗料や無機系塗料、セラミック配合塗料がオススメです。
これらは「親水性」の高いものが多く、親水性とは、塗膜の表面に水が付着しても玉のように弾かずに、薄く広がりやすい性質のこと。
親水性が高いと、塗膜と汚れの間に水が入り込むので、雨が降ればそのまま雨水が汚れを流してくれるというわけです。
このように、親水性が高く汚れに強い塗料は、一般的に「低汚染系塗料」と呼ばれています。
汚れにくい外壁塗装がしたい場合は、フッ素系塗料や無機系塗料、セラミックが配合されているものなど、低汚染系塗料を選ぶようにしましょう。
汚れに強い外壁塗料の例 | |
---|---|
アステック | 超低汚染リファイン |
エスケー化研 | クリーンマイルドシリコン/フッソ 水性セラタイトSi スーパーセラタイトF |
関西ペイント | アレスアクアシリコンACII アレスアクアセラフッソ |
日本ペイント | パーフェクトセラミックトップG ファイン4Fセラミック |
色にこだわった外壁塗装の塗料の選び方
外壁塗装で色にこだわりたい場合は、色の種類が豊富な塗料を選ぶようにしましょう。
外壁塗装はお家を守るだけではなく、今とは違った色を使ってお家のイメージをガラリと変えることもできます。
塗料の種類によっては、色の種類が少ないものがあるため、塗料を選ぶときは費用や機能だけではなく、あなたの希望の色で塗装ができるかどうかも一緒に考えなければなりません。
豊富な種類の色の中から絞っていくことで、あなたの希望の色を見つけやすくなるので、色にこだわった外壁塗装をしたいときは、カラーバリエーションの豊富な塗料を選びましょう。
今の外壁のデザインを崩さない塗料の選び方
お家の外壁のデザインはそのままで外壁塗装がしたい場合は、クリアー塗装(クリヤー塗装)がオススメ。
外壁の中でもサイディングという種類の外壁は、見た目がレンガや石材のようなデザイン性を出すことができる外壁ですが、塗装することによって、サイディング自体が持つデザインを塗りつぶしてしまい、せっかくサイディングが持っているデザイン性が失われてしまうことも。
クリアー塗装という塗装方法は、色のない透明な塗料で仕上げることで、外壁の模様やデザインをそのままに、外壁を強くすることができます。
外壁のデザインを今のままで外壁塗装をしたい場合は、クリヤー塗料を選びましょう。
クリアー塗料の例 | |
---|---|
アステック | スーパーSDクリヤーSi/F |
エスケー化研 | SKセラミファイントップ |
日本ペイント | デュフロン4FⅡプーレスーパーフレッシュトップクリヤー ピュアライド UVプロテクト4Fクリヤー |
海沿いの家に合った塗料の選び方
あなたのお家が海の近くにある場合は、フッ素系塗料や無機塗料、アクリルシリコン樹脂系塗料を選ぶのがオススメです。
お家が海沿いの地域に建っていると、塩害という劣化現象が起き、海水に含まれる塩分が潮風に乗ってお家に付着して、外壁を腐食させてしまい劣化を早めてしまうんです。
そのため、塩害が起きやすい海沿いのお家には、塩害に負けないような外壁塗装をする必要があります。
フッ素系塗料や無機塗料、アクリルシリコン樹脂系塗料など、塗膜が頑丈な塗料を使うことで塩害を受けにくくでき、耐久性が高いため長い目で見るとトータルコストを安く済ませることもできます。
塩害に強いサイディングは?樹脂系のサイディングボードは、塩化ビニル樹脂という錆びない成分で出来ており、耐久性もあるのでオススメです。金属製やコンクリート製などの壁材は、塩による腐食がしやすい素材となっているため、海沿いのお家には向いていません。お家がサイディングの外壁の場合は、塗料だけでなくサイディングボードにも目を向けて、塩害に負けない外壁塗装をしましょう。
最後に…。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
外壁塗装の塗料の選び方についてまとめてきましたが、分かりづらいところやもっと知りたい情報はありましたか?
どんな小さなことからでもご相談を無料で受け付けているので、お気軽に以下の外壁塗装に関するご相談フォーム・お電話にてご連絡くださいね。
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