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千葉市は「風が強いエリア」 外壁塗装で気を付けるべきこと

千葉市は「風が強いエリア」 外壁塗装で気を付けるべきこと

執筆者 多胡安那(気象予報士・熱中症予防管理者(指導員))
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千葉市の外壁塗装は強風対策を第一に

試合開始4分前、まもなくプレイボールといったこのタイミングで中止が決定しました。

2018年9月4日に行われるはずだった、千葉ロッテマリーンズ対福岡ソフトバンクホースの16回戦。

原因はZOZOマリンスタジアムに吹き荒れた、20メートルを超える「強風」です。

千葉ロッテマリーンズの本拠地である「ZOZOマリンスタジアム」は度々強い風に見舞われ、これまでにも試合が中止となっていますが、そんな強風球場があるのが、千葉県西部に位置する千葉市です。

千葉市は東京からのアクセスもよく、幕張などの臨海エリアにはホテルや ショッピングモール、オフィスなどが多く、空に突き抜けるような高層ビルが 何本も立ち並んでいます。

そんな千葉市は美浜区や中央区が海に面しており、そのあたりでは特に風が強いのが特徴。

ZOZOマリンスタジアムも美浜区にありますが、東京湾に面した海岸から 200メートルほどの所に位置しているため、風の影響を大きく受けてしまいます。

ゲームに支障がでるくらいの強風が吹き荒れれば、試合を中止にせざるを得なくなります。

中止にするほどではなくても、風が試合内容や結果を左右することは言わずもがな。

普通のヒットをホームランに変えてしまう追い風の時もあれば、 ホームランの勢いを失速させてしまう逆風の時もあります。

また、守備においても、なんてことないフライが強風にあおられてしまい、 思わぬエラーにつながることも少なくありません。

千葉市は東京湾から吹いてくる海風の影響をうけやすいため、外壁塗装の際も風への対策が一番のポイントとなります。

一年の4割以上、やや強い風が吹いています

千葉市は千葉県内でも特に風が強いエリア。

日最大風速が10メートル以上の日数を調べると80日近くあり、 銚子市に次ぐ多さとなっています。

銚子地方気象台ホームページより引用

10メートルくらいの風が吹くと、樹木全体や電線が揺れはじめるようになります。

人の場合は風に向かって歩きにくくなるような強さとなるため、 外壁塗装の作業はしにくくなるでしょう。

台風接近時はもちろん、低気圧や前線などの影響をうける時は、 より強い風が吹くようになります。

平均風速が15メートルを超えてくると、雨戸やシャッターがガタガタと揺れ始め、 屋根瓦がはがれてしまうようになります。

20メートルを超えるような非常に強い風が吹くと、固定されていないプレハブ小屋などは動き出し、老朽化したものだと転倒することも。

また、看板などが飛んでくるような風でもあるので、作業中に飛来物でケガをしてしまうおそれもでてきます。

さらに強まって、30メートル以上の風が吹くと、屋外の行動はきわめて危険なレベルに。

養生がしっかりされていない仮設足場は崩落、外装材が広い範囲に飛び散り、 住家が倒壊してしまうものも出てくるでしょう。

千葉市内で過去もっとも強い風が吹いたのは1985年の7月1日で、 最大瞬間風速48.6メートルを観測しました。

今年(2018年)も10月1日には瞬間的に40メートルを超える風が吹き荒れ、 過去3番目の記憶となっています。(2018年11月現在)。

千葉市はもともと風の強いエリアですが、台風接近時や低気圧や前線の影響をうける際は、 より風が強まってきます。

たとえ、作業をはじめた時に風が弱かったとしても、長時間におよぶ塗装作業中には 急に風が強まることもあり、作業に危険を伴うおそれがあります。

また、安全に作業を行なっていても、塗料が風で飛んでしまい、周辺住民などに 影響をおよぼすことも考えられなくてはなりません。

最悪のケース、トラブルにつながってしまうおそれもありますので、 塗装作業をする際は、なるべく風がおだやかな日を狙って進めていく必要があります。

また、周りへの十分な配慮ができる塗装業須を選ぶことも大切です。

海風が天気を左右

千葉市は面積が広いため、沿岸部と内陸部とでは気候は変わってきますが、 概ね暖かくて温和な太平洋側気候となっています。

特に美浜区などの沿岸部は、東京湾から流れ込む海風の影響をうけやすく、 この海風が季節ごとに、千葉市の気温や天気を大きく左右しています。

冬の冷え込みはマイルド 塗装しやすい気温

冬場は陸よりも海の方が相対的に暖かいため、そこから流れこむ海風が 冷え込みを和らげてくれます。

内陸部の若葉区や緑区は比較的、冷え込みが強まりますのが、 美浜区や中央区といった沿岸部は真冬でもそれほど冷え込みことはありません。

年間の冬日(最低気温が0℃未満の日)の日数を調べてみると、同じ千葉県内でも 海に面していない佐倉市や牛久市では70日近くあるのに対し、 千葉市は11日程度と極端に少ないのが分かります。

つまりは、千葉市で氷点下まで下がることは、ほとんどないということです。

銚子地方気象台ホームページより引用

外壁塗装は気温が5℃以下になってくると、塗料が乾きにくくなるため、 真冬でもそれほど気温が下がりすぎない千葉市は、塗装しやすい場所といえます。

海風が夏の蒸し暑さを助長 塗料の乾燥に時間を要します

冬は冷え込みを和らげてくる海風ですが、夏になると、熱帯夜や蒸し暑さをもたらします。

特に沿岸部は東京湾から高温多湿な空気がダイレクトに入ってくるため、 夏は夜になっても熱がさめにくく、暑さが続くことになります。

昼間は猛暑レベルの暑さにならなくても、夜は蒸し暑いといった日が多く、 塗料の乾燥に時間がかかるかもしれません。

また、暖かく湿った空気は雨雲の素でもありますから、夏は天気が急変するおそれがあります。

晴れていたのがウソかのように、急に激しい雷雨になる所も。

夕立などが起きやすくなりますので、夏の塗装作業は空模様の変化に注意しながら進めていく必要があります。

梅雨時の平均湿度は80% 梅雨の作業は長丁場覚悟で

千葉市の相対湿度の平年値をみると、一年でもっとも高いのが7月で80%。

続いて高いのが6月で79%と、いわゆる梅雨時にとても高くなっています。

同じ関東南部でも、東京ではもっとも高い月で平均湿度は77%くらいなので、 千葉市がより湿度が高いことがわかると思います。

外壁塗装は塗料を乾燥させて塗膜(とまく)といった塗料の薄い層を重ねていきますが、 その塗料をしっかり乾燥されるには時間がかかります。

塗装作業には湿気が点滴で、特に湿度が85%以上になると、 塗料が乾きづらくなってきます。

湿度が高い時期はほかの時期よりも乾かす時間が多く必要になってくるため、 それだけ作業時間が長くかかることになるわけです。

また、梅雨時は雨が降りやすいため、作業に時間がかかるどころか、 屋外での作業自体ができない日も多くなります。

もし、雨の日や湿度が高い日に無理やり作業を進めてしまうと、 塗料が乾ききらないまま塗り重ねていくことになるため、 塗料はしっかり定着してくれません。

結果的には、剥がれやすくもなってきますので、梅雨時の塗装作業は 余裕をもったスケジュールで行なうことが大切になります。

スケジュールの都合上、この時季に作業をしなければならない時は、 週間予報で晴れる日をチェックし、計画的に作業を進めるようにするといいでしょう。

塗装作業に最適なのは真冬の1月

外壁塗装しやすい気象条件は、「晴れて空気が乾燥していること」なので、 関東地方では冬が塗装のベストシーズンとなります。

冬は西高東低の冬型の気圧配置になると、日本海側では雨や雪となりますが、 関東など太平洋側は晴れて空気が乾燥しやすくなります。

千葉市は地形的に海風が入りやすいため、湿度は高くなりがちですが、 それでも冬は乾燥するので、塗装はしやすいでしょう。

特に湿度が低いのが1月。湿度が低いうえに日照時間も多いため、 一年でもっとも塗装に適した月といえます。

また、1月は夏場と違って天気が急変することも少ないため、 塗装作業はスムーズに進められそうです。

寒さは年間でもっとも厳しい時期にはなりますが、しっかりとした寒さ対策をした上で 作業に臨めば、作業がしやすいと思います。

秋の長雨が塗装作業の足かせになることも

 

千葉市の年間降水量は平年だと1390ミリくらいで、東京と比べると、やや少なめです。

千葉県は広いため、同じ県内でもエリアによって雨量はさまざま。

南部では年間降水量が2000ミリを超えるような所もありますが、北部は1500ミリ前後で、 千葉市は県内でも少ない方に入ります。

ただ、そうはいっても雨が多くなる時期はあり、まとまった雨になることも 少なくなりません。

千葉市でもっとも雨が多いのは9月で、平年だと約200ミリ。

それに次いで多いのは10月で、月降水量は186ミリくらいとなっています。

湿度の高さでみると、最も湿度が高いのは梅雨時ですが、降水量でみると、 最も多いのは梅雨よりも秋雨シーズンとなっています。

一日に降った雨の量で比較してみると、千葉市で過去最も多かったのは1996年9月22日。

台風17号が房総半島沖を進んだ時で、たった一日で259.5ミリの雨が降りました。

次いで多かったのが、2013年の10月16日。

台風と前線の影響で大雨となり、この日の日降水量は238ミリ。

これらはいずれも9月の1か月間に降る雨量よりも多く、記録的な大雨となりました。

秋は日本付近に前線が停滞することで雨が降ることが多く、一旦、停滞してしまうと、雨が長引いて雨量が多くなります。

また、秋は台風シーズンでもあるため、より大雨になりやすい時期。

前線が停滞している所に台風がやってくれば、災害レベルの大雨になるおそれもでてくるわけです。

台風や前線の影響をうけそうな日は、その日だけでなく、数日は雨が長引くことも想定して、スケジュールをたてるといいでしょう。

台風は上陸しなくても油断禁物

台風が千葉県に上陸することは珍しいことではありませんが、千葉市に上陸したことは、これまでに1回しかありません。(2018年11月時点)

千葉市に台風が上陸したのは、2005年8月26日の台風11号。

この時は台風の北側に前線が停滞していたため、東海から東北を中心に大雨となり、 総雨量が200ミリを超えた所もありました。

台風が近づいてくると、雨雲の素となる暖かく湿った空気がどんどん 流れ込んでくるため、台風が近づく前から大雨になることがあります。

また、もともと風が強い千葉市は、台風が近づくことでさらに風が強まり、 暴風が吹き荒れることも。

特に台風が千葉市の西側を北上する時は、千葉市が台風の東側に入ることになるため、 より風が強くなります。

台風の東側というのは、台風特有の反時計まわりに吹く風と移動方向が同じになるので、 西側よりも風が強くなるわけです。

台風が上陸しなくても、台風のコースや発達具合によっては、外壁塗装どころか、 外出するだけでも危険な状況となるおそれもありますので、早めの備えが必要です。

台風発生のニュースを聞いたら、情報をこまめに確認し、 接近前から早めの対策が必要となります。

沿岸部は塩害対策も必須

海に近い沿岸部は、「塩害」にも注意をしなければなりません。

海岸から500メートル以内のエリアは「重塩害地域」、 海岸から500メートルから2キロメートル以内のエリアは「塩害地域」に 指定されています。

また、2キロ以上離れているような場所であっても、海風が強ければ、風向きによって 塩が運ばれてくることもあるでしょう。

特に台風の時は、強風によって海水のしぶきが陸地に運ばれ、 電線や建物に害を与えることがあります。

海沿いの外壁塗装をする際は、塩害被害の影響をうけにくい塗料や素材を選んで使うなど工夫が必要です。

執筆者 多胡安那(気象予報士・熱中症予防管理者(指導員))
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