住宅ローンと定期的なリフォームの上手な付き合い方を知ることで、あなたの手元にお金を残しやすいリフォーム計画ができるようになります。
外壁塗装コンシェルジュ 建物工事のアドバイザー
住宅ローンを支払っている途中でも、必要となるのがリフォーム費用で、あなたが今のお家に安心して住み続けるためには、定期的なリフォームが欠かせません。
「リフォームは我が家にトラブルが起きてからでいいかな」と考えているかもしれませんが、実は、お家に不調が出てきてからのリフォームとなると、大がかりな工事になる可能性があります。
住宅ローンの支払い中、さらに高額なリフォーム代がのしかかってくると、あなたやご家族の生活が苦しくなってしまう場合があるので、お家に問題が出てきてからリフォームを計画するのはあまりお勧めできません。
しかし、適切なタイミングでリフォームを行えば、最小限の費用で長くお家の健康状態を保っていくことができます。
まだお家の住宅ローンが残っているあなたが、リフォーム計画をどう考えていくと良いのか、また、あなたに合った支払い方法について、私と一緒に考えていければと思います。
- 目次
- あなたとお家は、今どんな状況?
- 実際にリフォームをする場合は費用がどのくらいになる?
- ローンを支払いながらリフォームを定期的に行う上手な方法
- ローンの種類によって違うオススメのリフォームプラン
- リフォーム費用の賢い支払い方
- ローンが残っている状態で手元にお金が残せるリフォームプランとは?
- 最後に…。
あなたとお家は、今どんな状況?
リフォームというと、壁を剥がしたり増築したりというように、お家を大きく改修するイメージがあるかもしれませんが、お家の部分的なトラブルを修復することもリフォームと言えます。
メンテナンスとしてのリフォームは、あなたやご家族が長く快適に暮らすためにも、定期的に行う必要があるもの。
もし、あなたがこれまでリフォームをおこなっていなかった場合は、今からでもしっかりとリフォーム計画を立てておくのがオススメです。
その場しのぎでリフォームを続けていると、リフォームの費用が予想以上に掛かってしまい、支払いによって生活が苦しい状況を作ってしまう可能性もあるので、まずはあなたの状況の簡単なチェックからしてみましょう。
簡単な状況チェック
まずは、あなたのお家が今どんな状態なのか、またあなた自身の状況もチェックしてもらえればと思います。
もし、以下に当てはまる項目がある場合、きちんとリフォーム計画を立てなければ、経済的に厳しい暮らしとなってしまう可能性があります。
チェック1:ローンを月々払っている
あなたが住宅ローンを支払い中の場合、お家のリフォームを行うと、毎月の支払いに合わせてリフォーム費用の支払いがプラスされることになります。
突然リフォームが必要な状況になって慌てて工事を行うと、リフォームに掛かるお金やローンの方法によっては、支払いが厳しくなってしまうことも。
リフォーム計画をきちんと立てておくことで、あなたのお家の状況に合わせたお金のやりくりができるようになります。
チェック2:外壁や屋根に汚れやひび割れが目立ってきた
お家の外壁や屋根は、建ててから10年程で傷みが出てきますが、築年数に関わらず、現在汚れやひび割れが目立っている場合は、リフォームが必要な時期となります。
塗装工事は、お家の外観をキレイにできるだけでなく、雨風や紫外線によるダメージからも守ってくれる、大切な役割を持っているんです。
リフォームの時期が過ぎたまま何もせずにいると、外壁と屋根の劣化は酷くなり、建物内部の腐植や雨漏りにも繋がって、さらに大がかりなリフォームが必要になるため、早めのリフォーム計画を行いましょう。
チェック3:内装に劣化が目立ってきた
お家の内装は、築15年を過ぎると劣化が目立つようになります。
もちろん築年数にとらわれず、壁紙や床などの汚れ・傷みが気になっている場合も、傷みが広がらないうちに早めのリフォームを検討するのがオススメ。
とくに内装は、毎日の暮らしの中であなたの目につきやすい部分となり、リフォームを行えば見違えるようにキレイになります。
しかし、目についた様々な部分をまとめてリフォームする事が多く、費用が高くなりやすい傾向があるため、事前のリフォーム計画が大切なんです。
チェック4:ライフステージが変わった
家族のライフステージが変わると、リフォームが必要になる場合があります。
たとえば、赤ちゃんが生まれたり、高齢となって介護が必要になるといったことが考えられ、状況によっては部屋のレイアウトの変更や、段差を解消するなど、内装を大きくリフォームする必要が出てくることも。
大きなリフォームは費用も高額になるため、計画的に行わなければローンの支払いが難しくなってしまいます。
また、そもそも思ったような費用がローンで借りられない可能性もあるため、何のリフォームがどのくらいの金額で出来るかを知った上で、プランニングが必要です。
加入している住宅ローンを確認しておこう
リフォーム計画を立てる時は、あなたが加入している住宅ローンの内容についても、改めてしっかりと確認しておきましょう。
- あと何年ローンが残っているか
- あといくらローンが残っているか
- 金利は何%に設定されているか
これらを意識しておくことで、無理に高額なリフォームを行って支払いができなくなる事態を避けることができます。
とくに、リフォームはどこまで行うかによって費用が大きく変わります。
あまり考えずにリフォームを進めると、本来必要ではない設備を導入してしまったり、追加工事が必要になる可能性もあるので、住宅ローンが支払えるよう余裕を持って資金計画を立てておく必要があるんです。
ローンの返済比率に注意
住宅ローンの支払い中にリフォーム資金を借りたい場合、新たにリフォームローンを追加する以外にも、残っている住宅ローンと新たに借りたいリフォーム費用を一本化して、借り換えした方が負担を減らせる場合があります。
どの方法がよいのかを判断するためにも、今のローンの状態を正しく把握しておくのはとても大切ですが、ローンでお金を借りられるかどうかは、ローンの返済比率も関係します。
追加でローンを組む場合、現在あなたが支払えるギリギリの金額で住宅ローンを組んでいる場合は注意が必要で、支払いが苦しくなるのはもちろんですが、そもそも審査に通らない可能性もあるんです。
また、住宅ローン以外にキャッシングなどを利用している場合は、審査に影響する可能性があるので、ローンを申し込む前に完済できないかなど、対処を行っておくのがオススメです。
返済比率とは
返済比率とは、年収に対する年間のローン支払い額の割合を指し、以下の式で返済比率を求めることができます。
返済比率=年間返済額÷額面年収×100
住宅ローンでは、年収ごとに返済比率の基準が設けられており、返済比率を上回るお金を借りることはできないようになっています。
たとえば、住宅ローンの一種であるフラット35では、年収400万円未満の場合30%以下、年収400万円以上の場合35%以下と、返済比率が定められています。
その他のローンについても、商品それぞれに返済比率が借入条件に定められているものも多いです。
ローンの審査を受ける前に、まず返済比率から借りることができる金額の目安を計算した上で、本当に月々無理なく支払えるのかどうか試算し、その範囲内でリフォームの計画を立てることが必要です。
お家に長く住み続けるには定期的なリフォームが必須
現在あなたが住宅ローンを支払い中の場合、「リフォームの余裕がないから後回し」と考えてしまうのはオススメではありません。
大切なお家に長く住み続けるには、劣化が現れる前にリフォームを行うことが大切なので、ローンの支払い中であっても、計画的にリフォームを進めてほしいです。
お家が傷んで劣化が現れているのに、我慢してそのまま生活していると、お家の寿命をどんどん短くしてしまい、大規模なリフォームが必要になってしまうことに。
そのため、大事なお家の健康状態を保っていけるように、適切な時期に適切なリフォームを行っていく必要があります。
実際にリフォームをする場合は費用がどのくらいになる?
お家のリフォーム計画を立てる時は、リフォームに掛かる費用の相場も知っておくのがオススメ。
ただし、費用はリフォームの内容やあなたのお家の状況によっても変わってくるので、相場はあくまで目安として考えてほしいです。
今よりも良い設備を整えるための全面リフォームとなると、それだけ大きな金額が掛かりますが、お家のダメージを少なくするためのリフォームであれば、金額を最小限に抑えられる場合もあります。
外壁塗装
リフォーム内容 | 費用相場 |
---|---|
外壁塗装(約30坪) | 約60~120万円 |
お家の外壁塗装に掛かる費用相場は、約30坪の一般的なお家の場合、足場代を含めて約60~120万円程度です。
塗装する範囲や、使う塗料の種類によって費用に差が出てきますが、塗料の種類は次の塗り替え時期にも関わってきます。
金額の安い塗料ほど耐久性が低く、金額の高い塗料ほど長持ちするので、ライフプランを考えながら選ぶ必要があるんです。
また、あなたのお家が10年以上リフォームを行っておらず傷みがひどい場合には、塗装ではなく外壁材そのものを貼り替える工事になることもあり、200万円近く掛かる可能性があります。
屋根塗装
リフォーム内容 | 費用相場 |
---|---|
屋根塗装(約30坪) | 約40~80万円 |
屋根塗装の費用は、約40~80万円前後が相場ですが、外壁塗装と同じように、使う塗料によって金額や塗装の寿命は変わります。
また、屋根材や下地が傷んでいる場合は、屋根材を取り替える葺き替え工事や、上から新しい屋根材を被せる重ね葺き工事が必要になることもあり、200万円前後になる場合が考えられます。
とくに、屋根は外壁に比べて雨漏りのトラブルが起きやすかったり、あなたからは普段見えにくい部分でもあるので、想定外の工事が必要になる可能性もあるんです。
内装リフォーム
リフォーム内容 | 費用相場 |
---|---|
クロス交換(6畳の場合) | 約5~10万円 |
床リフォーム(6畳の場合) | 約10~20万円 |
キッチン交換 | 約50~150万円 |
トイレ交換 | 約30~40万円 |
浴室リフォーム | 約100~120万円 |
内装のリフォームは、上記のようにリフォーム箇所ごとで相場が様々で、使う商品の種類や内装の傷み具合によっても金額は変わります。
お家のレイアウトを変更する大掛かりなリフォームになると、さらに大きな金額になる可能性もあるので、現状を踏まえながら、どんなお家にリフォームしたいのかをよく考える必要があります。
ローンを支払いながらリフォームを定期的に行う上手な方法
あなたの大切なお家でこれからも暮らしていくには、リフォームを定期的に行う必要があり、多くの人が住宅ローンを支払いながらリフォームをすることになります。
しかし、住宅ローンとは別にリフォーム代が掛かるとなると、支払いが厳しくなってしまうこともありますよね。
そのため、いくらローンを借りられるかという点も大切ですが、無理なく返済できる金額はどのくらいなのかを基準にして、予算を立てる必要があります。
ここでの目安は、年収に対する年間のローン支払い額の割合となる「返済比率」を参考にするのがオススメで、ローンの支払額が年収に対して20%以内であれば、無理なく返済できると言われており、25%以内には収めるようにしましょう。
返済比率(年収に対するローンの支払額) | 返済の負担度 |
---|---|
20%以内 | 無理なく返済できる |
30%以上 | 返済が厳しくなる |
年収に対するローンの支払額が30%を超えてくると、生活への影響が表れやすくなり、危険をともなう比率と言われていて、ローンの審査でも問題とされる水準です。
リフォーム費用が家計の負担にならないようにするためにも、お家に大きな傷みが発生する前に対処していくことが大切になるので、住宅ローンの金額に応じて、どんなリフォームを計画していくべきか、私と一緒に見ていきましょう。
リフォームの優先順位を明確にする
お家は年月が経つに連れてだんだんと劣化が進み、リフォームせずに放置しておくと、さらに傷みが進行して、定期的なリフォームをした場合よりも高額な工事が必要になる可能性があるんです。
優先順位を踏まえておくと、リフォームを考えやすくなるので、一般的なリフォームの優先順位を確認してみましょう。
優先順位 | リフォーム |
---|---|
1番目 | 外装(外壁・屋根など) |
2番目 | 水回り(お風呂・トイレ・キッチンなど) |
3番目 | 内装(壁・床など) |
どんなにお家の内装をキレイにしていても、外壁や屋根といった外装を健康な状態に保っておかなければ、外装の劣化から内装の劣化に繋がる可能性があります。
外装は、お家の内部全体を守る役割があり、とくに外壁・屋根の塗装工事が持つ一番の目的は、雨漏りを防ぐことです。
お部屋の壁紙をキレイにしても、外装リフォームを先送りにして雨漏りが起きると、また壁紙を張り替えなければいけなくなってしまうので、できるだけ外装のリフォームを優先させるようにしましょう。
リフォームは出来るだけまとめて行うのがオススメ
築年数が経つにつれて、お家にリフォームが必要になる部分は増えていきますが、できるだけまとめてリフォームをした方が、費用を節約できたり、業者選びの手間を省くことができます。
たとえば、外壁と屋根の塗装を同時に行うと、足場代を一回分減らすことができ、足場は約10~20万円掛かるので、大きな節約になります。
また、外壁や屋根のリフォームと内装リフォーム、どちらも対応できる工事店さんが中にはいるので、リフォームをする度に業者を選ぶ手間もなくすことができます。
傷みが出たからあわててリフォームを行うのではなく、予算に応じてある程度、いつどの部分のリフォームを行うか、計画しておくのがオススメです。
10~15年である程度の規模のリフォームが必要に
お家の屋根や外壁は、10年を目安に塗装工事を行うのが一般的で、10年を過ぎると劣化がどんどん目立っていきます。
また、お風呂やキッチン、トイレなどの水回りや内装は、20年ほどでリフォームが必要になることが多いので、お家を建ててから大体15年くらい経つと、お家全体のリフォームを考えなければなりません。
さらに、あなたのご家族のライフステージが変化することで、お家に不満や不便を感じてくるタイミングが訪れているかもしれません。
お家の状況に応じてリフォームの支払方法を考えましょう
手持ちの資金が不足する場合にはリフォームのローンを検討するなど、支払い方法についても考えていく必要があります。
お家のいろいろなリフォーム時期が重なってしまうと、それだけ費用の負担も大きくなり、もちろん資金に余裕があれば、まとめてリフォームを行うのが良い形です。
しかし、ローンの支払いが心配になる場合は、5年ごとなど小まめにお家の点検をしてもらうのがオススメ。
例えば、5年目で点検をして10年目に塗装工事、15年目にまた点検をして20年目に2回目の塗装工事というように、点検をきちんと行いながらメンテナンスを進めると、お家に深刻な劣化を生まず最低限の費用でリフォームをしていくことができます。
ローンの種類によって違うオススメのリフォームプラン
お家のリフォームを計画していく時は、どのくらいの費用が確保できるかという点も大切になってきます。
大がかりなリフォームとなると、その費用も大きくなるので、費用の支払いにはローンを検討することになりますよね。
しかし、現在あなたが利用している住宅ローンによって、リフォームの際に利用できるローンが変わってきます。
あなたが利用中のローンに合わせて、どのようにリフォームプランを考えていくと良いのか、一緒に見ていければと思います。
銀行ローンを利用している方にオススメのリフォームプラン
住宅ローンとリフォームローンをまとめたプラン
あなたが銀行ローンを利用している場合、まずはローンを利用中の銀行から、追加でリフォーム資金を借りることができるか相談する必要があります。
銀行によっては、リフォーム資金とまとめて住宅ローンの借り換えができたり、住宅ローンとセットで借り入れができるローン商品が用意されています。
もし、現在あなたが支払中の住宅ローンと、リフォームローンを合わせた形で借り換えができるのであれば、リフォーム金額が大きくなっても借り入れが可能で、ローンの支払いが困難になることも少ないです。
借り換えができる状況であれば、築15年~20年の時点でまとめてリフォームを行うのもオススメです。
ただし、借り換えの手続きには審査が必要になったり、抵当権(ていとうけん)の設定をし直すといった手間が掛かるので、しっかりと計画を立てるようにしましょう。
抵当権(ていとうけん)とは
住宅ローンなどローンでお金を借りる場合に、万が一返済ができなくなった時の担保として設定されるものです。
返済できなくなった場合には、金融機関は抵当権を行使して不動産を競売で売却し、優先してお金を回収することができるようになっています。
住宅ローンとは別にリフォームローンを組むプラン
お家の健康を維持するためのリフォームであれば、増築などの大きなリフォームに比べて、費用は大きく掛かりません。
そのため、現在の住宅ローンとは別にリフォームローンを組むという方法もオススメですが、ほかにキャッシングなどを利用しておらず、支払いが遅れていないことが前提になります。
リフォームローンとは、リフォーム費用のみを新たに借入れるもので、ほとんどは無担保型のため、住宅ローンが残っていてもそのままローンを組むことができて、住宅ローンと同じ銀行であれば、リフォームローンの金利優遇を受けられることも。
また、リフォームローンは審査などに手間が掛からないため、少額でも利用しやすいという点も魅力の一つです。
必要最小限なリフォームを5~10年で行っていきたい場合にも使いやすく、急にリフォームが必要になった場合にも便利です。
ただし、リフォームローンを選んだ場合、住宅ローンと二重ローンになることや、リフォームローンの返済期間は10~15年程度となるため、リフォームの金額が高いほど負担も大きくなるという点がデメリットです。
フラット35を利用している方にオススメのリフォームプラン
フラット35は、固定金利で長期にお金を借りることができるローンのことで、返済が計画的に行いやすいという特徴があります。
変動金利でお金を借りている場合のように、金利上昇に備える必要がないので、早い段階からリフォーム資金を積み立てておくと、リフォームのためにローンを組まずに済むのでオススメです。
一つ注意してほしい事として、フラット35を利用している状態でリフォーム資金を借りたい場合、フラット35でリフォーム費用を追加で借りることはできません。
そのため、新たなリフォームローンを検討するか、フラット35からほかの住宅ローンへ借り換えを行うことが必要になりますが、取扱金融機関によっては、フラット35からの借り換えに対応していない場合があるので、よく確認しておきましょう。
財形住宅融資を利用している方のオススメなリフォームプラン
財形住宅融資は、財形貯蓄を1年以上継続、2年以内に預け入れを行っており、残高が50万円以上であれば利用できるローンです。
財形貯蓄とは、勤務先から支払われる給料のうち一定の金額を天引きして、強制的に貯金ができる仕組みのことで、財形貯蓄には、住宅の購入やリフォームが目的となる「財形住宅融資」があります。
リフォームを目的として財形住宅融資を利用する場合、最大で35年、4,000万円を借りることができ、上限の範囲内でリフォーム用のローンを追加することもできます。
リフォーム費用の賢い支払い方
リフォーム計画を立てる時は、費用の支払い方についても考える必要があります。
あなたがお家の住宅ローンを支払い中の場合、同じローンで追加融資を受けることは難しいですが、借り換えを行うことで、追加融資を受けたのと同じような状態にすることができたり、別のリフォーム向けローンを組み合わせるという方法もあります。
現在あなたが組んでいるローンの支払状況や、お家に想定されるリフォーム費用によっても、より良い選択は変わってくるので、まずは現在利用している住宅ローンの金融機関に相談してみるのがオススメです。
現在支払っている住宅ローンを見直す
現在あなたが住宅ローンを支払い中で、リフォーム金額が高額になる場合には、住宅ローンとリフォームローンを合わせて借り換えるという方法があります。
ただし、借り換えには様々な手続きが必要となり、お金が手に入るまで時間が掛かるという点には注意が必要です。
目安としては、
- 借り換え後の金利が1%以上さがる
- 借入残高が1,000万円以上ある
- 10年以上の返済期間がある
これらに該当する場合は、借り換えを含めて考えてみるのがオススメです。
とくに、あなたがローンを組んだ時期が、金利の引き下げが盛んに行われた2016年よりも前であれば、高い金利のローンである可能性が高いです。
手数料など諸費用を払っても、借り換えた方が金利負担が少なくなる可能性が高く、中には、借り換えを行っただけでリフォーム費用が捻出できたという例もあります。
借り換えであればローンは1つになり、月々の支払いの負担が極端に増えることはないため、手元にお金を残しておきたい場合はオススメです。
ローンを借り換えるときの注意点
ローンの借り換えは、リフォーム分についても長い期間のローンを組むことになるので、結果的に金利負担は大きくなってしまうのがデメリットになります。
借り換えは、抵当権の変更など手続きに手間や費用が掛かることから、大規模なリフォームで数100万円規模のお金が必要な場合に、検討してみる価値が高いです。
ただし、借り換えローンによっては団体信用生命保険への加入が必要になるので、健康面で不安のある場合、利用できないことがある点には注意しましょう。
団体信用生命保険とは
団体信用生命保険とは、もしローンを組んでいる人が亡くなった場合に、保険金でローンが代わりに支払われる生命保険です。
ローンの支払はなくなって、お家は家族に残すことができ、住宅ローンなど、高額なローン商品を利用する時に、加入が義務付けられることが多いです。
リフォームローンを利用する
住宅ローンは原則として、1人1つしか利用することができませんが、リフォームローンは別の商品になるので、住宅ローン支払い中でも利用することができます。
住宅ローン+リフォームローンの二重ローンになるため、月々の支払い負担が増えてしまう点には注意が必要ですが、リフォーム内容に制限がないものも多く、比較的利用しやすいローンです。
金利は住宅ローンより高額ですが、一般の多目的ローン(フリーローン)と比べると低く抑えられています。
また、リフォームローンは原則として無担保型となり、保証人も不要なことが多いので、お金が必要になった時すぐに借りられるメリットがあります。
そのため、小規模なリフォームの場合に便利ですが、住宅ローンとリフォームローンの支払額が、年収の一定割合を超えてしまうと利用できないので注意しましょう。
財形住宅融資(リフォーム)を利用する
会社員で財形貯蓄を利用している人であれば、財形住宅融資(リフォーム)を利用するという方法もあり、
- 財形貯蓄を1年以上継続
- 2年以内に預け入れを行っている
- 残高が50万円以上
この条件を満たしていることで利用することができ、財形住宅融資(リフォーム)は無担保型なので、抵当権にかかわる面倒な手続きは必要ありません。
ただし、一般のリフォームローンと違って、団体信用生命保険への加入が条件となるため、健康面に問題がないことが条件になり、借入可能金額は最高で600万円です。
財形貯蓄残高の10倍以内で、リフォーム額の90%、もしくはすでに財形住宅融資を受けている場合には、4,000万円から借入残高を引いた金額の低い方が上限になります。
大規模な増改築の場合では金額が不足する可能性もありますが、通常のリフォームであれば十分なお金を借りることができます。
通常のリフォームローンに比べて、財形住宅融資(リフォーム)は金利が低めに設定されており、借入期間は最長20年で5年ごとの固定金利というのも、リフォームローンに比べると有利です。
しかし、保証料など経費も掛かるため、条件をよく比べてみるようにしましょう。
公的機関の支援が受けられないかも調べてみよう
リフォーム内容がバリアフリーや耐震リフォーム、省エネリフォームの場合には、基準を満たしていれば助成金や補助金が受けられるものもあります。
地域によって、助成金・補助金などの内容や条件は変わるので、あなたの住む地域の自治体で、リフォームに関する助成金・補助金制度があるか確認してみましょう。
もし制度が設けられていても、一定数に達するとその年度の応募は締め切られることが多いので、早めの申請がオススメです。
ローンが残っている状態で手元にお金が残せるリフォームプランとは?
あなたの大切なお家で長く暮らすために、住宅ローンが残っていてもリフォームは行うべきものです。
お家に傷みが出ているまま放置しておくと、定期的にリフォームをするのに比べて大規模な工事が必要になる可能性もあります。
ご家族との暮らしを守ったり、大事なお金を上手くやりくりするためにも、計画的にリフォームをおこなって、健康な状態を保っておくことが重要です。
リフォームが必要となり始める築10~15年ほどの時期は、子供の養育費などにお金が掛かり始める時期と重なる人も多いですが、今は難しいからといってリフォームを先延ばしにすると、後から高額な費用が掛かってくる可能性もあります。
ローンをうまく活用できれば、あなたの手元にある資金へ手を付けずにリフォームを行うことも十分にできて、リフォームといっても、設備や見映えを良くするものから、お家の劣化を防ぐためのメンテナンスリフォームまで、様々な種類があります。
- 優先すべきリフォーム
- 余裕があれば行いたいリフォーム
あなたや家族みんなが安心できる暮らしのために、まずは、この2つのリフォームを明確にして、綿密なリフォーム計画を立てていってほしいです。
最後に…。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
住宅ローンとリフォームの上手な付き合い方について一緒に考えてきましたが、リフォーム計画が少し考えやすくなりましたか?
お家の外壁塗装やリフォームに関しては、どんな小さなことからでもご相談を無料で受け付けているので、お気軽に以下のリフォームに関するご相談フォーム・お電話にてご連絡くださいね。
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