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お家の屋根に発生するコケの原因や対処法を知っておくことで、お家の美観や耐久力を保つことができます。
外壁塗装コンシェルジュ 建物工事のアドバイザー
コケというと、川や森林の岩に生えているイメージが強いかもしれませんが、お家の屋根に発生することも珍しくありません。
新築の頃は美しかったお家の屋根は、色あせやコケが出てくると見た目のイメージが悪くなってしまい、特にコケはお家を古い印象にさせてしまいます。
しかし、コケで発生する問題は見た目だけではなく、実はお家の耐久性を衰えさせてしまうこともあるんです。
- 屋根にコケが発生する原因
- 屋根にコケがあるか確認する方法
- 屋根に発生するコケの除去・予防法と費用相場
これらの内容についてお伝えしていきますので、あなたのお家の屋根をキレイにするのはもちろん、大切な住まいを守るためにも、私と一緒に情報を見ていきましょう。
屋根修理の相談、または、信頼ある業者さん選びで不安を感じている場合は、0120-929-609(相談受付24時間)に電話をかけて頂き、電話口で「屋根修理の相談がしたい」とお伝え頂ければ嬉しいです。※ 事前に情報を伝えた上でご相談されたい場合はフォームをご利用ください。
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屋根にコケが発生する原因
お家の屋根にコケが発生する原因は1つだけではなく、あなたのお家で該当する項目がいくつもあれば、それだけ発生・増殖しやすくなってしまいます。
あなたのお家に当てはまるところがないか、私と一緒に確認していきましょう。
【チェック1】日が当たる
コケというと、ジメジメしたところに生えるイメージがあるかもしれませんが、コケは光合成をするので、日の光も必要になります。
お家の南側は、一年を通して日の当たる時間が長い方角になりますが、コケは直射日光が苦手なので、南側の屋根よりも、日陰の時間が長い北側の屋根に発生しやすいです。
しかし、屋根のメンテナンスを長期間行わなければ、南側の屋根にもコケが生えてくることがあります。
【チェック2】湿気が多い
コケは湿気を好むので、あなたのお家の周りに川や池があったり、背の高い木などがあって風通しが悪かったりすると、コケが発生する原因にもなります。
また、屋根の構造によっては谷のようになっている部分もあり、谷部分には雨水や砂、ホコリなどが溜まりやすく、屋根の塗装が劣化していて表面の水はけが悪いと、水分が屋根材自体にとどまりコケが繁殖しやすくなってしまうんです。
【チェック3】家の近くに緑が多い
コケは胞子を飛ばして繁殖していくので、あなたのお家の近くに田畑や森林がある場合は、そこから飛んできているかもしれません。
さらに湿気や日当たりなどの条件がそろえば、あなたのお家の屋根にコケが定着してしまう可能性が高いです。
公園や神社もコケの元となる緑が多く、屋根に飛んできた枯れ葉なども長期間そのままになっていると、そこに土や湿気が溜まり、コケにとって条件のいい環境になってしまいます。
【チェック4】屋根がざらざらしている
コケは、表面がツルツルしているものには付着しにくく、細かいデコボコがあるような素材には付着しやすい性質があります。
その為、表面がザラザラしている素焼きの瓦を使った屋根は、コケが生えやすくなります。
また、現在一般的なお家に一番使われている、スレートと呼ばれる薄い板で出来た屋根は、塗装直後は塗料による保護膜や艶(ツヤ)の効果で表面がツルツルしていますが、年月が経つにつれて自然と艶が失われていきます。
塗料の保護膜も劣化してザラザラになっていき、その結果コケが付着しやすくなり、お家の屋根にコケが繁殖してしまうんです。
コケの発生は屋根の劣化サイン?
屋根にコケが生えているということは、見た目が悪くなっているだけではなく、屋根が劣化している可能性があります。
コケは湿気を好み、コケがあるところには土やホコリなども一緒に溜まっていて、雨が降っていない時も水分を含んでいます。
また、コケが根を張って屋根材の中まで入り込んでいると、一緒に水分も入り込んでくるので、屋根の劣化はますます進みます。
特に冬場は、屋根材が水を含んだまま凍結すると、その部分が膨張してヒビや割れにつながる凍害(とうがい)という劣化現象を起こすこともあります。
お家の屋根にコケが発生している場合、以下のような劣化が起きている可能性があります。
【劣化1】塗装が剥がれている
屋根の表面がザラザラしているとコケが生えやすくなりますが、ザラザラしているということは、屋根材の塗装が剥がれていたり、ひび割れている可能性があります。
コケの生えている箇所が広ければ、屋根の劣化が全体的に進んでいるかもしれません。
【劣化2】塗装の効果がなくなっている
屋根に塗る塗料には、お家を守るためのいろいろな機能が備わっていますが、その中にはコケの付着や繁殖を防ぐものもあります。
しかし、年月が経つにつれて塗料の効果は自然と失われていくので、屋根にコケが生えているということは、塗料の機能を果たせなくなってきているという証でもあり、屋根を塗り替える時期ということが分かります。
屋根に塗る塗料には艶のあるものが多く、艶によってツルツルしているとコケが付着しにくくなりますが、艶も徐々に失われていくものなので、コケの発生・繁殖が進みやすくなってしまうんです。
自宅の屋根を確認するには?
あなたがお家の屋根のコケを確認する場合、屋根に上ることはオススメできません。
作業や点検に熱中しているあまり屋根の上から転落してしまうと、大けがをしてしまう恐れがあります。
それでは、あなたのお家の屋根を確認するにはどうすればいいのか、私と一緒に見ていければと思います。
1階の屋根を見てみる
あなたのお家が2階建てであれば、上の階から下屋(げや=1階の屋根)を見ることができる可能性があります。
お家の窓やベランダの配置にもよりますが、1ヵ所だけでなくいろいろな方面から確認してほしいです。
業者さんに点検してもらう
現在多くのお家に使われているスレートという屋根材は、薄い板状になっているので、普段からスレートを扱う専門業者さんではない人が屋根の上に乗ると、割れてしまいます。
また、屋根の下に敷いてある防水シートが劣化していた場合は、雨漏りの原因となるかもしれません。
たとえあなたのお家が、2階の窓やベランダから下屋に降りることができるとしても、自分で屋根に降りず、屋根に詳しい業者さんに点検してもらうようにしましょう。
訪問業者を屋根に登らせるのは危険?
お家の屋根にコケや変色などがみられると、
「無料で点検をしています!」
「火災保険を使って屋根の修理をしませんか?」
「近所の工事をしているのでついでに点検できますよ」
このように、訪問業者がお家の屋根の点検をするように勧めてくることがあります。
また、国民生活センターの発表によると、この数年の傾向として、震災や豪雨などの災害が起きたあとに業者が訪問してくるという相談案件が増えており、中にはボランティアを装って、「屋根を点検したほうがいい」などと勧めてくるケースもあるそうです。参照:自然災害にみる消費者トラブル
もし点検をお願いしても、あなたのお家に来た人は経験を積んだ職人さんではなく知識のない営業担当で、屋根に登ってわざと屋根材を傷つけたりする可能性もあります。
悪質な業者の場合、不必要に不安をあおって契約を迫ったり、無料だったはずの点検でも契約を断ると、「調査費」という名目で高額な費用を請求されたというケースもあります。
訪問業者にお家の屋根の点検や見積もりを簡単にお願いすることは、危険な場合があるということを忘れないでほしいです。
屋根のコケを落とすための費用は?
コケは見た目だけでなく、屋根の耐久性が失われたりお家全体の劣化に繋がることもありますが、あなたのお家の屋根に付着したコケを落とすためには、どんな方法があるのでしょうか。
コケを落とすために掛かる費用相場も、一緒に確認していきましょう。
屋根業者さんに洗浄してもらう
あなた自身で屋根に上って作業をするのはとても危険で、あなたの体はもちろん屋根自体を傷つけてしまう可能性もあるので、屋根業者さんに洗浄してもらうのがオススメです。
屋根の汚れを取り除くためには、高圧洗浄機を使うのが一般的で、費用の相場は1㎡あたり約200円~300円です。
ただしコケが部分的な発生でなく広範囲に広がっていたり、長期間生えていてカビも発生している場合、屋根材の内部にまでコケの根が張ってしまい、たとえ高圧洗浄でキレイにしても、根は残ったままになってしまいます。
根が残っていれば、コケやカビはすぐにまた生えてしまうので、バイオ洗浄をしてもらうのがオススメ。
バイオ洗浄は専用の洗浄剤を屋根に塗り、コケやカビを浮かせて高圧洗浄で洗い流すので、見た目がキレイになるだけでなく、根ごと取り除くことができます。
バイオ洗浄の費用相場は、洗浄剤を使う分基本的には高圧洗浄よりも高くなり、1㎡あたり約250~500円となりますが、あなたのお家の屋根にコケが発生しているのであれば、効果の高いバイオ洗浄がオススメです。
屋根の形や傾斜の角度によって屋根の広さは違いますが、約30坪のお家の場合の費用相場は以下のようになります。
洗浄の種類 | 数量 | 単価 | 金額 |
---|---|---|---|
高圧洗浄 | 118.8㎡ | 200~300円 | 23,760~35,640円 |
バイオ洗浄 | 118.8㎡ | 250~500円 | 29,700~59,400円 |
お家が約30坪の場合は、高圧洗浄に約3万円ほど掛かり、バイオ洗浄は3万円を超えると考えてよさそうです。
バイオ洗浄は、窓や植物に洗浄した排水が掛からないよう、保護するための養生作業が必要になったり、洗浄剤に種類がいくつかあったりするので単価にも幅が出てきます。
また、スレート屋根は高圧洗浄をすると割ってしまったり、塗装の劣化を早めてしまうなど、圧力を調整しながら洗浄する必要があるので、技術と経験をしっかりと積んだ、信頼できる業者さんにお願いしてほしいです。
メンテナンスも考える
お家の屋根にコケが生えているということは、屋根の水はけが悪くなっていることが考えられるので、全体的に劣化している可能性が高いです。
たとえ洗浄してコケをキレイに取り除くことが出来たとしても、環境によってはまたすぐにコケが生えてしまうかもしれないので、信頼できる業者さんに、メンテナンスの必要性についても相談してみるのがオススメ。
その時はコケの洗浄や部分補修で済ませても、数年おきに補修を繰り返すようであれば、以下のように、屋根の全体的なメンテナンスを行った方が、長い目で見た時にお家に掛ける工事費用を抑えることができます。
- 屋根塗装・・・劣化を補ったり防水性を高めたりするために屋根を塗装する工事
- 葺き替え(ふきかえ)・・・屋根を新しく替える工事
- 重ね葺き(かさねぶき)・・・今ある屋根の上に新しい屋根を重ねて取り付ける工事
それぞれの屋根工事のメリット・デメリットと、工事にどれくらいの費用が掛かるのか、私と一緒に確認してみましょう。
工事内容 | 約30坪の費用相場 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
屋根塗装 | 約40~80万円 | ・工事期間が短い ・費用を抑えられる | ・屋根の下(防水シートなど)の補修ができない ・塗料によっては数年後また塗り直しをしないといけない |
葺き替え | 約60~200万円 | ・屋根が新しくなるのでしばらくメンテナンスの心配がない | ・古い屋根の解体や撤去があるので他の工事よりコストと工事期間がかかる |
重ね葺き | 約80~120万円 | ・古い屋根を撤去しないので葺き替えより工事期間が短く少ない費用でできる | ・屋根が二重になる分重くなるので家に負担がかかる ・数十年後に屋根を取り替えるときは屋根を撤去しないといけないので工事が高額になる |
葺き替えよりも費用を抑えることができる重ね葺き(カバー工法ともいいます)は魅力的な工事ですが、お家自体の耐久性に不安がある場合や、今ある屋根の劣化が激しく雨漏りや腐食がある場合には、重ね葺きをすることができません。
傷みがひどいまま屋根材を重ねてしまうと、劣化によってトラブルが起きやくなっている屋根に負担が掛かり、すぐに補修が必要になった場合も、屋根を剥がす作業が増えるため、大きな費用が掛かってしまいます。
お家の屋根の劣化が激しい場合は、葺き替えをして屋根材をすべて新しくすることで、大切なお家を長く守っていくことができます。
屋根のコケを防ぐには?
お家の見た目だけでなく、お家そのものにもダメージを与えかねないコケは、できることなら生えてこないようにしたいですよね。
もしあなたの家が、コケの発生しやすい環境だとしたら、コケ予防に適した屋根にすることをオススメします。
コケを防ぐための屋根にするにはどのような方法があるのか、私と一緒に見ていきましょう。
コケに強い塗料を使って塗装する
お家の屋根は、約10年を目安に塗装工事をすることで、劣化に強く見た目もキレイな状態を保つことができます。
さらに、屋根塗装に使う塗料の選び方によって、コケの付着や繁殖を防ぐことができるので、コケに強い塗料にはどんなものがあるのか、確認していきましょう。
艶(ツヤ)のある塗料
コケの胞子は、表面がツルツルしているものには付着しにくいので、艶のある塗料で屋根塗装をするのがオススメです。
塗料には艶があるものと艶のないものがあり、艶がある塗料を使って屋根塗装をした方が汚れが付着しにくくなります。
艶ありの塗装は見た目も新築のように生まれ変わるので、お家をよりキレイな印象にすることもできます。
艶のある塗料の例
塗料メーカー | 製品名 |
---|---|
日本ペイント | サーモアイ4F |
サーモアイSi | |
ファイン4Fベスト | |
エスケー化研 | ヤネフレッシュ |
クールタイト | |
エスケープレミアムルーフSi | |
関西ペイント | アレスクール1液Si |
アレスクール2液F | |
アレスクール水性F |
防藻・防カビ効果のある塗料
コケと同じようにお家の屋根に発生しやすいのが藻やカビで、屋根塗装に使う塗料の中には、防藻・防カビ効果のある塗料もたくさんあります。
屋根に藻やカビが生えると、湿気が溜まりやすくなり、屋根の塗装も劣化していくのでコケの胞子も付着しやすくなってしまい、ますます屋根が汚くなってしまいます。
藻やカビを防ぐことは、コケの発生を防ぐことにもつながるので、防藻・防カビ効果のある塗料を使った屋根塗装をオススメしたいです。
防藻・防カビ効果のある塗料の例
塗料メーカー | 製品名 |
---|---|
日本ペイント | ニッペ ファインパーフェクトベスト |
ファインシリコンベスト | |
ニッペ パーフェクトクーラーベスト | |
ニッペ パーフェクトクーラーサーフ | |
エスケー化研 | ヤネフレッシュSi/F |
クールタイトSi/F | |
エスケープレミアムルーフSi | |
関西ペイント | アクアヤネシリコン |
アクアヤネフッソ | |
ヤネMシリコン |
表面にデコボコが少ない屋根にする
表面が細かくデコボコしている屋根材を使うと、へこんでいるところに雨水が残りやすく、土やホコリも溜まってしまうので、それにともなってコケも生えやすくなります。
以下のような表面にデコボコがすくない屋根材に変えると、コケも生えにくくなるのでオススメです。
金属屋根
代表的な金属屋根のガルバリウムはサビに強い金属で、汚れも付きにくくコケ予防にも適した屋根です。
屋根の重ね葺き(カバー工法)によく使われる屋根材で、一般的なお家ではスレート屋根が主流の現在でも、人気が段々とあがって来ています。
釉薬瓦(ゆうやくがわら)
屋根瓦には種類があり、中でも粘土を焼いて作ったいぶし瓦という灰色の瓦が一般的ですが、これに対して釉薬瓦はいぶし瓦と同じように粘土で作ったあと、瓦を焼く前に釉薬という上薬を塗ってから焼いて作ります。
釉薬瓦は表面に塗っている釉薬によってツルツル根を張ることができないので、洗浄するだけでキレイになり、塗装によるメンテナンスも必要ないことがほとんどです。
最後に…。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
屋根のコケについてまとめてきましたが、分かりづらいところやもっと知りたい情報はありましたか?
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