塗装前の下処理ってどんな作業?
あなたのお家を外壁塗装したいと考える時、「塗料を塗る」という工程が思い浮かびやすいですよね。
もちろん、塗料を塗る工程は大事ですが、塗装の前にも下処理となる様々な作業工程があり、下処理の工程がきちんと行われていなければ、その後の塗装を丁寧におこなってもらっても、すぐにひび割れたり剥がれたりする可能性が高いんです。
あなたのお家を適正な方法で外壁塗装するためにも、塗装の前に行う下処理について、私と一緒に詳しく見ていきましょう。
高圧洗浄(2コマ目)
高圧洗浄では、外壁に付着している汚れやカビ・コケを落としたり、「塗膜(とまく)」と呼ばれる、古くなって機能していない塗装の膜をキレイに剥がします。
汚れが残ったままでは、塗料を塗っても外壁に密着できず、すぐに剥がれる原因になったり、汚れが塗装に混ざったまま仕上がってしまいます。
また、塗膜は塗装工事から何年も経つと、次第に劣化してひび割れや剥がれが起きますが、劣化した塗膜の上から塗装して新しい塗膜ができても、その下にある古い塗膜は劣化で不安定なので、すぐに剥がれてしまいやすいんです。
高圧洗浄機は圧力を調整することができるので、最初は強い水圧で汚れや古い塗膜を浮かせていき、その後、ホースから出す水のように弱い水圧へ変えて、浮かせた汚れをすすぎ流していきます。
ケレン(1コマ目)
ケレンとは、外壁の古い塗膜を、専用の研磨材や機械で剥がす作業のこと。
古い塗膜は高圧洗浄でも剥がしますが、剥がしきれなかった塗膜を、ケレンで確実に剥がしていきます。
場合によって高圧洗浄より先に行うこともありますが、高圧洗浄の後にケレンを行うときは、剥がした塗膜が外壁に残らないよう、ブロアーと呼ばれるドライヤーのような送風機で飛ばします。
また、鉄部を塗装するときもケレンを行うことが多く、鉄部は塗料が密着しにくいため、ケレンでわざと細かい傷をつけることで、塗料がしっかり密着してくれます。
ひび割れ補修
外壁にひび割れが起きている場合は、コーキング材という弾力のある樹脂を使ってひび割れ補修します。
ひび割れを補修しないまま塗装しても、ひび割れは残ったままで、雨水が侵入して雨漏りする恐れがあるんです。
コーキング材はゴムのように弾力があるためクッションの役割も持っており、ひび割れ部分に注入しておくことで、さらなるひび割れを防ぐことができます。
サイディングの場合は目地もコーキング
あなたのお家がサイディングという外壁で出来ている場合は、目地をコーキングする必要があります。
サイディングとは、サイディングボードと呼ばれる板をお家に張り付けて作られる外壁のことで、レンガ調や石材調などデザインが豊富なだけでなく、簡単に工事ができるため、手軽におしゃれな外壁へ変えることができます。
また、サイデイングはサイディングボードを何枚も張り付けますが、サイディングボード同士の継ぎ目となる目地(めじ)には、ひび割れ補修に使われるようなコーキング材が必ず注入されます。
サイデイングの目地にコーキングすることで、目地から雨水が侵入するのを防いだり、サイディングボード同士が地震や温度変化によってぶつかり合う時の、ひび割れを防ぐ役割も持っています。
養生(ようじょう)(3コマ目)
養生とは、塗装する必要のない部分に塗料が飛散しないよう、専用のマスキングテープやビニールで保護する作業のことです。
玄関ドアや窓、インターホン、室外機など、お家によって養生する物の数は変わり、養生する物もテープを貼る部分も、傷付けないよう丁寧に作業する必要があります。
養生のマスキングテープ部分は、塗料を塗る部分と塗らない部分の境目となり、テープにシワが寄って隙間が空いていると、塗料が入り込んでしまうので、テープに隙間ができないようにピッタリと張り付けなければいけません。
単純な作業に思えるかもしれませんが、細かく丁寧な作業が求められるので、養生も入念に行ってくれる優良業者さんを選んでほしいです。
優良業者さんは下処理が丁寧
塗装をする前の下処理はとても大切な工程で、塗装を強くキレイに仕上げるためには、必ず行わなければいけない作業です。
上記の4コマ漫画では、ケレン⇒高圧洗浄⇒養生の順番で作業していますが、外壁の状態や工事方法によっては、順番が変わることがあり、職人さんの見極めが必要になるところでもあります。
しかし、下処理の工程は、塗装と違って工事が終わると見えないところなので、下処理の手を抜いたり、工程を省いたりする悪徳業者も中にはいます。
優良業者さんは、あなたのお家がキレイで健康な状態をできるだけ長く保てるよう、考えて外壁塗装してくれるので、もちろん下処理がどれだけ大切なのかという事も知っています。
塗装の基盤となる部分から入念に作業することで、見栄えだけではなく、お家を長く守れる塗装工事ができるので、見えないところもしっかり工事をしてくれる、優良業者さんに外壁塗装をお願いしましょう。
コン美についてはこちらのページを見てね!
- 一緒に見ておきたい記事
- 下地処理がされないと「外壁塗装に失敗する」3つの理由。
- 塗料(35)
- 基礎知識(90)
- 費用(36)
- 部位別(1)
- 色・カラー(11)
- メンテナンス(3)
- 業者(34)
- 塗装(29)
- お悩み・トラブル(27)
- 市区町村(186)
- 屋根(31)
- 悪徳業者(12)
- 外壁(29)
- 外壁塗装(124)
- 屋根塗装(30)
- アパート(19)
- 屋根工事業者(2)
- 詐欺(3)
- 足場解体(1)
- オススメ業者(3)
- 時期・季節(10)
- 屋根修理(20)
- 早見表(5)
- 耐用年数(6)
- 選び方(6)
- 価格(7)
- 見積もり(22)
- 住宅塗装(2)
- 相場(16)
- 地元業者(113)
- 付帯塗装(6)
- デザイン(1)
- コンクリート(1)
- 下地処理(10)
- ケレン(2)
- 助成金・補助金(2)
- 塗布量(2)
- 失敗(4)
- 相見積もり(4)
- 初めて(43)
- ガルバリウム(1)
- 訪問販売(4)
- 単価(5)
- オシャレ(2)
- 劣化の症状(8)
- メリット・デメリット(2)
- サイディング(10)
- リフォーム(21)
- 資格(2)
- 特徴(3)
- 坪(1)
- 保証・保険(6)
- 防水(4)
- アフターフォロー(1)
- 大手業者(2)
- 効果(2)
- 雨漏り(28)
- 見積書(3)
- 種類(1)
- 比較(2)
- 店舗(1)
- 工場(1)
- 塩害(1)
- DIY(1)
- トタン(1)
- インタビュー(1)
- 4コマ(29)
- 雨樋(7)
- 足場(4)
- 外装(1)
- 火災保険(2)
- 中古住宅(2)
- 保険(1)