リフォームの値引き相場と、やってはいけない値引き交渉の仕方も分かることで、不正や手抜きがない、安いのに適切なリフォームができるようになります。
外壁塗装コンシェルジュ リフォームのアドバイザー
雨漏り修理、外壁塗装、水回り工事(トイレ・キッチン・浴室)、お庭作りなど、お家のリフォームでは、依頼主側の希望や要望、施工主側の価格設定などが影響して、数十万〜数百万の高額になりやすいお買い物です。
高くなるからこそ、値引きで少しでも安くなるのであれば、嬉しいですよね。
しかし、その値引き額、本当に適正な値引きか判断できますか?
値引きにも一般的な相場が存在しているのと、値引き交渉を間違えると「不正」や「手抜き」が発生して、あなた自身を苦しめる結果にも。
値引き限度や相場、やってはいけない値引き交渉の仕方など、リフォームの値引きで知っておきたい情報を、私と一緒に見てもらえると嬉しいです。
- 目次
- リフォームの値引き相場は、一般的にどのくらいなのか?
- リフォームの不正値引きは「手抜き」が発生する?
- リフォームの値引き交渉では「やってはいけない手法」がある?
- リフォームの値引きを「適正」な範囲で、最大限適用するにはどうしたら?
- お家のリフォームを考えているあなたへ。
リフォームの値引き相場は、一般的にどのくらいなのか?
お家の土木建築に関係するリフォームは、10万・100万・1,000万など、高額になりやすいです。
金額が高いからこそ、値引きも高くできるのは当然じゃない?と思われるかもしれませんが、優良業者であれば、そもそも適正な金額で見積もりを出しているため、値引きがすでに組み込まれている金額で見積書を提出してくれています。
そこから、さらに値引きをするのは至難の技…。
結論としては、消費税分の値引き(最大でも施工費用の1割が相場で限度)だと覚えて頂きたいです。
外壁塗装を例にして値引きの割合を見てみたいと思います。
前提としては、
- 優良業者に依頼している(悪徳業者に依頼している場合は別)
- すでに値引きが入っている状態の金額で提示されている
種類 | 値引前 | 値引割合 | 値引後 | 判決 |
---|---|---|---|---|
外壁塗装 | 100万円 | 1割割以下 | 98万円(仮) | ◯ |
1割 | 90万円 | △ | ||
2割 | 80万円 | × | ||
3割 | 70万円 | ×× | ||
4割 | 60万円 | ××× |
なぜ、1割以下の値引きが◯で、1割以上の値引きだと△と×なのか。
それは、適切なリフォームを行うための適正な費用が100万円なのに、そこから値引きをした場合は、適切なリフォームを行うための費用が足りなくなるから。
この理由につきます。
これは、10万円・100万円・1,000万円・10,000万円など、金額の額には関係なく当てはまることですが、なぜ1割以上の値引きがいけないのか、その理由をもう少し詳しく見ていきたいと思います。
なぜ、リフォームの値引きが1割以上だといけないのか?
そもそもリフォーム費用の中には、
- 施工費:職人さんの人件費
- 材料費:リフォームに必要な素材
- 利益 :業者が経営を成り立たせるための利益
- 雑務費:交通費、各種書類作成費など
これらも含まれた費用となっていますが、値引きをするとしたら、どこを削ればいいでしょうか?
値引く項目 | 発生するトラブル |
---|---|
施工費を値引き | ベテラン職人ではなく、下請けや素人職人さんを使うことになり、施工不備が生まれやすくなる。 |
材料費を値引き | 希望通りのリフォームができなくなる。 |
利益を値引き | あなたに対してだけでなく、他のお客様にも同様に利益分から値引き額を捻出した場合は、経営が成り立たなくなるので、倒産してアフターフォローなども無くなる。 |
雑務費を値引き | 結果的に利益分から値引きするのと同じ。 |
どこを削っても、結果的に本来行うはずのリフォームができなくなり、減った分の費用の帳尻を合わせようとして「不正」や「手抜き」が発生。
リフォームの値引きは、額面上(書面上)は安くなってお得に感じますが、怖い言い方をすると、それら全てはあなたの錯覚です。
値引いたことによって発生する、費用の帳尻合わせによって、かなりの確率で施工不良や希望のリフォームにならない結果となるので、施工費から1割以上の値引きは危険だと覚えて頂きたいです。
※ 最大限注意してほしいこと①
悪徳業者の場合は、値引き前提で最初から高額にしているため、値引きが入ったとしても結果的に通常の金額か、通常よりも高い金額で契約する結果に。値引きの相場もですが、そのリフォームの相場も知っておく必要があります。
※ 最大限注意してほしいこと②
200万円から、または150万円から一気に値引きをして100万円など、10万円以上の値引きがされた場合、なぜこんなにも値引きができるのか。そこまでの値引きができるのであれば、最初から引いてくれればいいものの、わざわざ高額な値引き額を見せてくる手口は、悪徳業者そのものです。高額値引きの根拠や理由を教えてくれないリフォーム業者とは、絶対に契約してはいけません。
リフォームの不正値引きは「手抜き」が発生する?
リフォームで不正な値引きが行われると、トラブルが発生する確率を高める結果に。
リフォームは高額になることが多いのと、住宅に関する様々な知識や技術が必要となるため、施工を請け負った業者さん以外も協力して行う場合が多いです。
例えばお家を建てる際は、
- 住宅を組み立てるメーカーの建材
- 住宅の外装メーカーの建材
- 内装メーカーの建材
他にも出せばキリがないですが、お家は様々な部品が組み合わさって作られており、それら全てを1社だけで完全に取り扱い(施工も含む)ことは難しいです。
そのため、各部品、各部位にそれぞれ専門業者さんが存在しており、みんなが協力して作り上げる。
この状況がなぜ、リフォームの値引きによって発生する「不正」や「手抜き」に繋がるかというと、費用の問題があるからです。
リフォーム業界では、仕事を取ってくる元請けと、実際に施工をする協力業者または下請けがピラミッド上の構造となっており、元請けが儲かる仕組みができています。
本来の施工費 | 値引後 | 元請け | 下請け | 結果 |
---|---|---|---|---|
100万円 | 90万円 | 30万円分受取※ 費用の2〜4割が取られる | 60万円分受取 | 足りない |
80万円 | 50万円分受取 | 足りない | ||
70万円 | 40万円分受取 | 足りない | ||
60万円 | 30万円分受取 | 足りない |
元請けの利益はそのまま変わらず、値引きを増やせば増やすほど、実際に施工する業者さんに費用が回らなくなり、費用の帳尻合わせが発生。
これが、リフォームの値引きによって発生する「不正」と「手抜き」の原因です。
上記の表は、元請けと下請けの構造ができている場合ですが、リフォームを請け負っている大きな会社に任せるのではなく、実際に施工を行なっている地元のリフォーム業者さんにお願いすれば、元請けに渡されるはずだった利益が無くなるので、値引きをしたとしても費用的にはなんとか足ります。
大きいリフォーム会社さんにお願いするか、実際に施工を請け負っている地元業者さんにお願いするかの2択でも値引きの割合は変わってきますので、地元のリフォーム業者さんにお願いするのがおすすめですよ。
リフォームの値引き交渉では「やってはいけない手法」がある?
リフォーム業者さんとしても、お客様は安い費用で施工ができた方が嬉しいことを知っています。
そのため、ある程度は値引きの交渉を受けるスタンスを持ってくれていますが、無理なお願いをしたことで、結果的に優良業者さんへ頼めなくなってしまったり、施工トラブルが起きる場合も。
やってはいけない交渉の仕方を、事前に確認しておきましょう。
予算に無理やり近づけようとする
あなたがリフォームの予算を200万円と考えていた場合、業者さんから出された見積もりが310万など予算オーバーしていたらどうしますか?
- パターン1:無理やり200万円に収まるよう要求する
- パターン2:希望の内容を見直して予算に近づける
パターン1を選んだ場合、業者さんはあなたとの契約を確実に見合わせようとします。
悪徳業者に頼んでいたら別ですが、優良業者さんにお願いをしていた場合、あなたの希望を最大限理解してくれた中で出した金額が310万となっているため、その工事内容を無理やり予算内の200万にすることは不可能です。
あなたの希望を変更して、予算に合わせていく必要がある。
そもそも、リフォームをするお客様側は、リフォームの知識をほとんど持っていないため、最初に考えた予算の中に、希望しているリフォームが実現可能な金額かを分からず設定していることが多いです。
実際にリフォーム業者さんと話して、どんどん希望が広がっていけば、考えていた予算よりも高くなることは当然のこと。
そこを理解せず、単に予算内に収めようとする行為は、業者さんに一番嫌われてしまう値引きの手法なので、絶対にしてはいけません。
横暴でわがままな態度で見積もりをお願いする
値引きとは少し離れてしまいますが、最初から見積もり対応してくれる業者さんに対して、横暴な態度を取ったり、無料見積もりだからと言ってわがまま言いたい放題だと、契約の意思が感じられないとして、業者さん側で契約できなさそうな見積額にしてくる場合も。
これは「あなたとの契約はしたくありませんよ。」という業者さんからの無言の意思表示でもあります。
お金を出して対応してもらうからといっても、リフォーム業者さんも同じく感情を持っている人です。
自分と合わないな?と感じるお客様と無理には契約へ進めようとはしません。
また、そのような状態で契約したとしても、コミュニケーションがうまく取れずにトラブルの元になるので、リフォーム業者さんに対しても礼を持って対応していただくのがおすすめです。
自分の要望だけを言って業者の意見を聞き入れない
「外壁の色は綺麗な白にしたい」
「キッチンには新しくあれをつけたい」
「トイレは広めにしたい」
リフォームは今後の生活をガラリを変えてくれる大事なイベントなので、楽しくなって色々な希望が出てくると思います。
しかし、人生の中でリフォーム関連に携わってきているわけではない場合、リフォームの知識はほぼない状態。
それなのに、したいことだけを業者に伝えて見積もりをしてもらったら、金額はどんどん高くなっていくのは必然です。
業者さんとしては、アドバイスや忠告したのにも関わらず聞き入れてもらえないけど、頑張ってお客様の要望通り見積もりを作ったのに、リフォーム内容を変えずに値引きをしてと言われても、気持ち的に納得できず、優良業者さんから離れていってしまう場合も。
一方的に要望を伝えるのではなく、リフォームのプロである業者さんと一緒になって、リフォーム内容を決めながら進めるのがおすすめです。
リフォームの値引きを「適正」な範囲で、最大限適用するにはどうしたら?
リフォームの値引きについて、少し怖いお話をあなたに見てもらってきましたが、適正な方法で値引きをすれば問題はありません。
適正な値引きとは「リフォームの内容を見直してグレードを下げる」こと。
- リフォームの範囲を縮小する
- リフォームで使う建材をグレードダウンさせる
- リフォーム業者の都合に合わせる
最初に作り上げたリフォームプランそのままで進めようとすると、過剰な要望が含まれていることが多いです。
「本当に必要なものはどれ?」と優先順位を一つずつ付けていき、リフォームの内容をスリムにしていく。
あなた1人では決められないことも、リフォーム業者さんと一緒になって考えていくことで、希望にも予算にも見合うリフォームプランが完成します。
金額だけを無理に下げてもらうことを要求するのではなく、そもそものリフォームを見直すことで減額していく。
これが「適正」なのに値引きができ、希望の予算に近づけるための方法です。
さらに値段を下げたい場合は、大手ではなく地元密着の直接リフォームを請け負っている業者さんに頼むのが、値下げを成功させる唯一の近道です。
お家のリフォームを考えているあなたへ。
ここまで私と一緒に見ていただき、ありがとうございます。
リフォームの値下げ相場について確認頂きましたが、あなたの抱える悩みや不安が少しでも解決に向かえば嬉しいです。
家族構成が変わったり、暮らしているうちに生活の仕方も変わってきたら、住みやすくなるようお家のリフォームしたいですよね。
私たちは、どんな小さなことからでもご相談を無料で受け付けているので、お気軽に無料相談をご利用ください。
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リフォームが初めてのあなたへ
どんな業者さんに頼めば、我が家をリフォームしてくれるのか…。
たくさんいる業者さんの中から1社に選ぶのは、誰だって難しい問題です。
私たち外壁塗装コンシェルジュは、リフォームのことで不安・悩みを抱えている方のご相談・アドバイスから、もしご希望を頂いた場合は地元密着の優良業者さんのご紹介も行っております。
ご相談もご紹介も無料なので、累計1万人以上(2019年11月25日時点)の方々からご連絡を頂いているため、もしお悩み・ご不安が1つでもあれば、お気軽にご相談頂ければと思います。
不安やストレス無く、安心のリフォームができるよう、少しでもお役に立てれば嬉しいです。
ご利用無料 / どんなに小さな事でも相談可能 / 365日受付中
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