- | 屋根(31)
台風や暴風雨などによって屋根が壊れたり雨漏りした場合、屋根業者さんの選び方を知っておくことで、適正な金額や工事内容で屋根工事することができます。
外壁塗装コンシェルジュ 建物工事のアドバイザー
あなたのお家で屋根の破損や雨漏りが起きると、屋根修理が必要になってきます。
大きな台風などで屋根の損傷がひどい場合は、屋根材全体を取り換える、葺き替え(ふきかえ)工事なども必要になるかもしれません。
屋根裏などお家の内部で、カビが発生したり木材が腐っていないか、お家の寿命は縮まってしまわないかなど、毎日不安を抱えてしまいますよね。
さらに屋根が劣化している状態で、台風や嵐の天気予報が発表されれば、家族で暮らす大切なお家を守れるのか、とても心配になると思います。
お家の屋根を適正な価格や内容で工事するには、屋根業者さんの選び方が一番大切になるので、大切な家族との暮らしを守るためにも、屋根の業者選びについて、私と一緒に詳しく見ていきましょう。
あなたが安心してお家の屋根工事をお願いできる、優良業者さんを選べる情報になると嬉しいです。
- 目次
- 屋根業者を呼ぶ前にあなたがすべき事
- 屋根業者の選び方
- 要望通りの屋根業者に来てもらう為の伝え方
- 屋根の悪徳業者に要注意!
- 屋根の優良業者さんにはどんな特徴がある?
- 屋根業者の探し方
- 台風などの自然災害で屋根が破損した場合は?
- 最後に…。
屋根修理の相談、または、業者選びに不安を抱えているならば、「屋根修理の相談がしたい」とお伝えください。
に電話をかけていただければ、待たずにすぐ相談ができるので、電話口で屋根業者を呼ぶ前にあなたがすべき事
もし、台風や嵐であなたのお家の屋根が壊れてしまった場合、
「屋根はちゃんと直せるのかな…。」
「なんでもいいから早く何とかしてほしい!」
このように、不安でいっぱいだったり、あせってしまいますよね。
しかし、慌てて屋根業者さんに来てもらうと、あなたにとっても業者さんにとっても、あまり良くありません。
- できる範囲で屋根の情報を確認する
- 屋根の情報や工事の要望を的確に伝える
これらを事前に行なっておくと、屋根工事までの時間や手間を減らすことに繋がるので、詳しく確認していきましょう。
できる範囲で屋根の情報を確認する
屋根業者さんを呼ぶ前に、下記の項目をあなた自身で確認してみてほしいです。
屋根の種類 | 屋根の種類は主に「瓦」「スレート」「金属屋根(トタン・ガルバリウム)」の3種類に大きく分けられます。スレート屋根のお家が増えており、薄いセメント製の板を並べて作られる屋根です。 |
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お家の図面 | 屋根の情報を伝えるために、図面があると便利です。面積や傾斜など、屋根の情報が少しでも多いと、屋根業者さんもどんな屋根なのか予測しやすくなります。 |
屋根の状態 | 屋根がどんな状況なのか、あなたが出来る限りの範囲で確認してほしいです。屋根の上にのぼるのはただでさえ危険ですが、破損した状態ではさらに危ない可能性もあるので、下から見えるところだけでも状態を把握しておきましょう。 |
雨漏りの状況 | 過去に雨漏りしたことがあるか、また現時点で雨漏りが起きていれば、雨漏り箇所や頻度などを確認しておくことが大事です。「台風の翌日から、2階の天井の隅で、直径30cmくらいの雨染みが出来ている」というように、雨漏りの状況を分かりやすく整理しておきましょう。 |
築年数 ・工事歴 | お家の築年数が古い場合、屋根の部分修理ではなく葺き替えといった、全体的な工事が必要になる可能性があります。屋根の工事経験がある場合も、前回の工事内容によって工事方法が変わることもあるため、正確に分からなくても覚えている範囲で確認しておきましょう。 |
これらをあなた自身で事前に確認しておき、屋根業者さんを呼ぶ時にしっかり伝えることが、とても大切です。
あなたがお家の屋根の状況を知らないままに、「屋根の破片がたくさん落ちてきたので、すぐ来てほしいです!」と屋根業者さんに伝えても、下記のように業者さん側で分からないことがたくさん出てきます。
- 屋根の種類は何だろう?
- たくさんってどのくらいだろう?
- 屋根はどのくらいの大きさ?
- いま雨漏りはしてない状況?
- お家は何階建て?
- 要望は一時的な修理だけ?お家全体の点検・工事も?
そのため、
「屋根工事は出来ても雨漏り修理は対応していない」
⇒雨漏り修理もしてほしかった…。
「スレート屋根は対応できるけど瓦屋根は対応できない」
⇒我が家は瓦屋根だった…。
「屋根工事しか対応できない」
⇒屋根と一緒に外壁も点検、必要であれば工事してほしかった…。
このように、お家の屋根の状態やあなたの要望と、屋根業者さんの対応工事がかみ合わず、来てもらってもお互い時間を無駄にしてしまうかもしれません。
要望通りの屋根業者に来てもらう為の伝え方
あなたのお家の屋根工事が出来る業者さんに来てもらうためには、屋根業者さんを呼ぶ時に、屋根の情報を出来るだけ詳しく伝えることが大切です。
屋根の種類
お家の屋根を見てみても、種類がよくわからないという場合は、屋根材の特徴を伝えましょう。
「ツルツルしていそう」「ザラザラした素材に見える」
「厚みがある」「薄い板が並んでる」
このように、屋根業者さんは特徴からでも、どんな屋根材なのかを大まかに予測することができます。
また、太陽光パネルが設置されている場合、工事内容によっては太陽光パネルを一度取り外す必要があるため、太陽光パネルの脱着にも対応できる屋根業者さんでなければいけません。
あなたのお家が太陽光パネルの付いた屋根であれば、その事も忘れずにしっかり伝えましょう。
屋根の状況
「瓦が5枚落ちた」
「瓦が5枚落ちて、雨漏りもしている」
この2つでは、屋根の状況が大きく違う可能性もあり、現時点で雨漏りもしていることが分かっていれば、雨漏り修理に対応できる業者さんを呼ぶ必要があります。
「瓦が5枚落ちた」という場合でも、雨漏りしている可能性はありますが、まずあなたの分かる範囲の情報をしっかり伝えることが、状況に合った屋根業者さんに来てもらえることに繋がります。
屋根業者さんのホームページ通りとは限らない
屋根業者さんのホームページから工事を依頼する場合、まずは対応できる工事が何なのかを確認します。
瓦屋根の全体的な葺き替え工事がしたい場合、
- 瓦屋根に対応できるか
- 葺き替え工事に対応できるか
これらを確認する必要があります。
しかし、ホームページの対応工事欄に「屋根修理」だけしかない場合、葺き替え工事に対応できるのか、瓦屋根でも修理対応してくれるのか、わからないですよね。
また、ホームページ上の情報は古い場合もあるので、ホームページでは「屋根の部分修理のみ対応」となっていても、現在は事業を拡大していて、葺き替え工事も対応できるかもしれません。
そのため、ホームページの情報を鵜呑みにせず、屋根業者さんに一度確認するのがオススメで、クレジット決済やローン支払い対応など、対応工事以外の要望も満たす屋根業者さんかどうか、忘れずに聞いておきましょう。
屋根業者の選び方
あなたのお家の屋根を工事してもらうためには、業者選びがとても大切になります。
しかし、屋根の工事をしてもらった経験がなかったり、
「瓦を数枚交換してもらったことはあるけど、雨漏りは初めて…。」
「台風が来て屋根がボロボロだけど、工事してもらえるか不安…。」
このような場合、どうやって業者さんを選べばいいのか分からないかもしれません。
適正な費用や工事内容で屋根を工事してもらえるよう、私と一緒に屋根業者さんの選び方を確認していきましょう。
1.屋根業者さんの種類
屋根業者さんと言っても、下記のようにいろいろな会社があります。
- 地元の工務店
- 塗装業者
- リフォーム業者
- 大手リフォーム会社
あなたのお家の屋根がどんな状態なのかによって、工事をお願いできる屋根業者さんも変わってくるだけでなく、それぞれの特徴であなたに合っているかどうかも変わるため、屋根業者さんの特徴を詳しく見てみましょう。
地元の工務店 | 地域に密着した工務店さんは、建築やリフォームができたりと、お家の工事に幅広く対応できるところが多いですが、屋根の部分的な修理や葺き替えといった工事ができても、塗装工事には対応していない場合もあります。地域に密着しているため、すぐに駆け付けることができたり、長くお付き合いできることがメリットです。 |
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塗装業者 | 塗装専門の業者さんもいますが、ペンキ工事だけでなく、葺き替えや瓦の交換、部分的な補修なども対応してくれる業者さんが多いです。地域密着型の業者さんが多いため、下請け業者を使わず余計な仲介料が発生しないというメリットがあり、お家の塗装工事は定期的に行うメンテナンスとなるので、部分修理でお願いしたあとも、塗装の時期が来たらまた工事をお願いすることができます。 |
リフォーム業者 | リフォーム業者さんにもいろいろな会社がありますが、大手リフォーム会社ではなく地域に密着した業者さんの場合、工務店と塗装業者が混ざったような会社が多いです。工務店さんのようにお家を建てることは難しくても、リフォームとして屋根の葺き替えや修理ができたり、塗装業者さんのように、屋根・外壁塗装を中心に営んでいるところもあります。 |
大手リフォーム会社 | 大手ハウスメーカーが行なっているリフォーム事業となるので、CMでも馴染みがあったりと、有名で安心感があるかもしれません。ただし、実際の工事作業を下請け業者に任せるため、中間マージンという余計な仲介料が発生してしまい、工事金額が高くなりやすいです。また、会社をまたいで工事対応するため、あなたの要望が細かく工事へ反映されない場合も。 |
このように、屋根業者さんはいろいろな会社がありますが、私がオススメしたいのは、あなたの暮らす地域に密着している塗装業者さん・リフォーム業者さんです。
- 中間マージンが発生しない
- 要望を細かく工事に反映してもらえる
- 地域の気候に合った工事ができる
- 屋根の工事全般に対応できる会社が多い
とくに、地域密着の屋根業者さんは、大手の会社と違って、中間マージンという余計な仲介料が発生しないことがほとんどです。
さらに、地域密着の業者さんの中でも、塗装業者さんやリフォーム業者さんは、屋根に対する工事全般に対応できることが多いです。
部分修理 | 瓦の交換や板金補修など、屋根の部分的な修理 |
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葺き替え工事 | 屋根材や下地をすべて交換する工事 |
重ね葺き工事 | 現在の屋根の上から新しい屋根材を重ねる工事 |
塗装工事 | 屋根の劣化や雨漏りを防ぐための塗料を、屋根に塗装する工事 |
屋根に行う工事は上記のようなものがありますが、リフォーム業者さんの多くはすべて対応できたり、塗装業者さんも、リフォーム業として営んでいるところがたくさんあります。
また、お家の屋根や外壁は、塗装や葺き替えなど、約10年ごとにメンテナンスをする必要があるため、今のうちにお家全体のメンテナンスが対応できる業者さんを選んでおくと、次回の業者選びに掛かる時間や手間を省くことにも繋がります。
「大きくて有名な会社の方がやっぱり安心する…。」という場合は、大手リフォーム会社も選択肢に入れてみて、地域密着型の業者さんと相見積もりをしてから決めるのがオススメです。
地域密着業者さんは口下手な職人さんも多いです
地域密着型の業者さんのほとんどは、社長さんが営業を担当していますが、社長さんも元は職人さんとしてやってきたので、中には口下手であまり営業トークが上手ではない人もいます。
そのため、大手リフォーム会社の営業さんと比べると、初めはあまり良いイメージがないかもしれません。
しかし、業者選びで大切なのは「人」としての相性になってくるため、何度も打ち合わせを重ねてお互いの価値観が分かり合えることで、優良なベテラン職人さんへ工事をお願いできることに繋がります。
2.相見積もり
あなたが屋根業者さんを選ぶ時、私が強くオススメしたいのは、1社ではなく複数の業者さんをじっくり比較してから、業者さんを選ぶことです。
屋根修理の業者さんには、工事金額をだまし取る悪徳業者が多く潜んでいますが、ほかの業者さんと比較しないまま、1社の見積書だけで考え込んでも、適正金額なのか、あなたのお家に合った提案なのかを判断できなくなってしまいます。
相見積もりで注意してほしいことを、もう少し詳しく確認していきましょう。
現地調査に注目しましょう
現地調査とは、屋根業者さんが工事の見積もりを出すために、屋根を調査すること。
屋根の長さや面積を測ったり、現在屋根に起きている劣化などを調べていくのですが、現地調査の内容は見積書の内容になり、そのまま工事内容に反映されます。
そのため、この現地調査を丁寧に行なってくれない屋根業者さんは、見積書の内容も曖昧だったり、手抜き工事や追加工事の原因にもなるんです。
現地調査の時は、下記の点に注目してみましょう。
調査時間 | 5~10分未満で現地調査が終わってしまう業者さんは、あなたのお家を丁寧に調査してくれていません。優良業者さんが現地調査をする場合は30分以上、長い場合は2時間以上、自然と掛かることもあります。 |
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説明の仕方 | 見積もり金額などの細かいことは、見積書を作成してからになることが多いですが、現地調査でわかる屋根の状態や、必要になる工事内容などの説明を、しっかり根拠をもって説明してくれます。屋根の知識がないあなたにも、分かりやすく話してくれるのが優良業者さんです。 |
写真の有無 | 屋根の状態は、あなたから確認することが難しいので、あなたにもわかるように、写真を撮って説明してくれる業者さんがオススメです。 |
屋根に上って調査をするかどうか | 屋根工事の見積もりを出すための調査になるので、もちろん屋根に上らなければ状況がわかりません。丁寧に調査してくれない業者さんは、屋根に上らずに調査を終えてしまうので、修理をお願いしても高額な追加工事が発生する可能性があります。 |
適正な屋根工事のためにも、出来るだけあなたかご家族が現地調査に立ち会うようにして、立ち合いが難しい場合は、調査結果を報告してもらう時に細かく伝えてもらうようにしましょう。
2~3社で比較するのがオススメです
屋根工事の相見積もりは、2~3社で行うのが安心です。
たくさんの業者さんから見積もりをしてもらうと、混乱してしまい、逆にあなたの負担となってしまいます。
あなたが初めて屋根工事をする場合は、まず2社で比較をしてみるのも良いと思いますが、3社での比較は、よりあなたにピッタリな業者さんを選べる可能性が高くなるのでオススメです。
現地調査で注目してほしいポイントも踏まえると、たとえば下記のような比較をすることができます。
屋根業者さん | 探し方 | 現地調査に かかった時間 | 見積もり金額 |
---|---|---|---|
A社 | 訪問販売で来た | 10分 | 170万円 |
B社 | 相談サービスで紹介してもらった | 1時間 | 90万円 |
C社 | 自分で業者のホームページから依頼した | 1時間 | 80万円 |
A社は適正な金額ではない可能性が高く、B社とC社はどちらも丁寧に現地調査していて、適正金額の範囲にあると考えることができますね。
B社とC社から業者さんを選ぶ場合、金額の安いC社に決めるのも一つの選択ですが、以下のような場合は、もう少し2社を比較してみる必要があるかもしれません。
- B社(90万円)の説明や提案は根拠があり、見積書が細かく分かりやすい
- C社(80万円)の説明はかなり簡単で、見積もり内容もざっくりしている
このように、屋根工事の相見積もりはなかなか一筋縄ではいかないですが、金額・工事内容ともにあなたが安心できる業者選びをするためには、あせらずじっくり考えることが大切なんです。
3.見積書の比較
業者選びでは、各屋根業者さんに作ってもらった見積書を比べることも大切です。
あなたが初めてお家の屋根を工事する場合は、見積書の内容を確認するのも一苦労だと思いますが、注目すべきところを一緒に確認していければと思います。
材料の詳細
屋根工事となると、瓦の部分交換になったり、屋根材を全体的に交換する葺き替え(ふきかえ)工事や、屋根塗装になる可能性もあります。
このように、新しく取り付けてもらう屋根材や、塗装に使う塗料の詳細を、見積書に記載してくれる業者さんは、親切な優良業者さんと言えます。
メーカーも製品名も分からない材料をお家に使われても、きちんとした製品なのかわからず、不安な生活になってしまいます。
ラバーロックに注意!
屋根工事で、ラバーロックという工法を使う業者さんには注意が必要です。
屋根の工事をする時は、コーキング材(シーリング材)と呼ばれる樹脂製の材料を使うことが多いですが、ラバーロック工法は、同じコーキング工事でも適正ではない使い方をする工法のこと。
セメント製のスレートという屋根材や、瓦屋根などは、屋根材の間に適度な隙間を作る必要があり、隙間があることで雨水をキレイに流すことができます。
しかし、ラバーロック工法は屋根材の隙間をすべてコーキング材で埋めてしまうので、雨水が流れるための隙間が失われて一箇所に水が溜まり、雨漏りに繋がってしまうんです。
見積書に「ラバーロック」と書かれていなくても、「屋根の隙間を全部埋めちゃうので大丈夫です!」というような説明であれば要注意。
「屋根工事」と一言でいってもどのような作業をしてくれるのか、しっかり説明してもらうようにしましょう。
できるだけ細かく見積もりを出してもらう
屋根工事の中でも、部分的な補修をする場合の見積もりは、比較が難しくなることがあり、その理由として、どうしても「一式」でしか見積もりを出せないことが多いからです。
たとえば、屋根材のひび割れ補修や、板金・釘の浮きなどには、コーキング材(シーリング材)での補修が必要になりますが、ひび割れは波打っている場合が多く、長さを細かく測るのが難しくなります。
塗装工事や瓦の交換などであれば、塗料の単価や塗装面積、瓦一枚の単価が出しやすいため、数量や単価をしっかり出すことができますが、補修作業は優良業者さんであっても、一式で出すことがことが多いんです。
しかし、優良業者さんは出来る限り細かく見積もりを出してくれるので、業者さんを比較してみて、ほかの業者さんは細かく出していて1社だけ「一式」ばかりになっている場合は、その業者さんにもっと細かく出してもらえないか、確認してみましょう。
4.必ず質問する
あなたにとって、お家の屋根工事が初めてであっても、前に工事してもらった経験がある場合でも、見積書で分からないことが必ず出てくると思います。
見積書は、業者さんからの説明を聞きながら、一緒に確認するのが大切で、その時に少しでも分からない部分は、必ず質問しましょう。
「コンパネって何ですか?」
「ここはなぜ一式なんですか?」
「諸経費って具体的に何ですか?」
「板金補修って具体的にどんな作業をするんですか?」
このように、気になることは納得できるまで聞いておかなければ、後になって「あの項目って結局何のことだったんだろう…。」と、不安なまま生活することになってしまいます。
また、ただ質問するだけでなく、業者さんがくれた回答に対してあなたが納得できるかどうかも大事。
屋根工事の知識は薄く、営業トークだけ上手い業者さんもいますが、その場合は突っ込んだ質問をしてもはぐらかしたり、根拠がなくあまり腑に落ちない話をされて終わることもあります。
優良業者さんは、しっかり現場の知識をもって対応してくれるので、あなたの悩みや不安に、納得できる答えをくれるはずです。
5.業者さんの「人」を見る
屋根業者さんを選ぶ上で、あなたに一番大切にしてほしいのが、業者さんの「人」の部分をよく見ることです。
屋根工事は、状況によって屋根材をすべて交換する「葺き替え工事」になる場合もあり、瓦屋根の葺き替えは200万円近くになることも。
たとえ部分修理であっても、安くて数万円がほとんどなので、お家の屋根工事は高いお買い物になり、ついつい金額だけに注目してしまうかもしれません。
相見積もりをして、選択肢から悪徳業者を省いていくと、適正な金額や工事内容で提案してくれる業者さんが残りますが、そこから業者さんを絞る時は、お金だけでなく業者さんの人柄も考えてみてほしいです。
もちろん、優良業者さん同士の比較であれば、金額で選ぶのも一つの手ですが、屋根工事は人と人とのやり取りになるので、あなたと価値観が合うかどうかも大切。
打ち合わせを重ねてみて、自然と話しやすかったり、気軽に質問できたりする業者さんは、契約手続きや工事中のやり取りもお互いスムーズに進められる可能性が高く、工事後も点検やメンテナンスをお願いすることができます。
お金や工事内容だけにとらわれず、あなたが心から工事をお願いしたいと思える業者さんを選ぶのがオススメです。
屋根工事で業者選びが大切な理由
あなたのお家の屋根工事を考える時、
「お金はいくら掛かるんだろう…。」
「どんな工事をすべき?」
「ご近所さんに迷惑は掛からないかな…。」
このように、いろいろな不安や疑問が浮かぶと思います。
しかし、これらはすべて、屋根工事をお願いする業者さんによって大きく左右されるものです。
悪徳業者を選んでしまうと…
- 不要な工事をしたり、必要な工事をしてもらえない
- 適正な金額で屋根工事してもらえない
- お隣さんの家へ塗料を飛ばしたり、傷付けてしまう
優良業者さんを選ぶと…
- 10年後のことも考えながら、本当に必要な工事をしてくれる
- 必要なところにだけお金をしっかり掛ける適正な工事
- あなたにだけでなく、ご近所さんや通行人にも自然に配慮できる
屋根の修理を実際に行うのは、あなたではなく業者さんです。
お家の寿命は業者選びで左右されるとも言えるので、安心できる工事、安心できる暮らしのためにも、屋根の業者選びは慎重に行いましょう。
屋根の悪徳業者に要注意!
屋根工事をする業者さんは、残念なことに優良な業者さんだけではありません。
実は、屋根工事の業界は、工事金額をだまし取る悪徳業者が多いのが現状なんです。
あなたには悪徳業者にだまされて欲しくないので、大切なお家のお金や暮らしを守るためにも、屋根の悪徳業者について、一緒に確認していければと思います。
屋根の悪徳業者の現状
あなたのお家で屋根工事をしたことがない場合、どんな業界なのかあまり詳しくないかもしれませんが、実は屋根工事でお金をだまし取る業者がたくさんいて、今でも全国的に被害は絶えないんです。
実際に、「国民生活センター」では、「訪問販売によるリフォーム工事・点検商法」として、お家の屋根や壁、塗装工事と言ったリフォームのトラブルが挙げられており、相談件数の大幅な減少は見られない状況。
また、屋根の悪徳業者で注意したいのは、災害に便乗して工事費用をだまし取るという手口です。
2019年9月に発生した台風によって大きな被害が出た千葉県では、悪徳業者による悪質な商法が頻発したことで、ニュースにも多く取り上げられ、千葉県でも注意喚起がされています。
このような災害時でも言えることですが、屋根の悪徳業者はとくに訪問販売でやって来ることが多く、訪問販売をする業者すべてが悪徳業者とは言えませんが、よく使われる手口なんです。
お家の屋根に災害の影響がある・なしに関わらず、悪徳業者が突然やって来る可能性はどのお家にもあるので、あなたのお家も狙われてしまっているかもしれません。
屋根工事に悪徳業者が多い理由
なぜ屋根工事の業界は悪徳業者がたくさんいるのかというと、下記のような理由が挙げられます。
専門的で知識のない人が多い
普段から屋根に関わるお仕事をしていなければ、屋根工事に関する知識がないのは当然のこと。
そのため、突然の台風などで屋根工事が必要になったり、急に屋根業者さんがお家にやって来ると、その業者さんの言うことを信じてしまいやすいんです。
期間が経ってからでないと不正に気づけない
お家の屋根は、工事をしてもらっても適正な修理が出来ているかどうかは、次の雨が降った時や期間が経ってからでなければ、実証しにくいものです。
そのため、悪徳業者は見た目だけキレイにしてあなたを安心させ、工事費用をもらって逃げてしまい、そのあと屋根にトラブルが起きても連絡が繋がらないということもあります。
高い金額をだまし取ることができる
屋根工事は、スーパーやコンビニとは違って高いお買い物になることが多いので、相場も数万円から200万円程になる場合もあります。
野菜の値段とは違って、相場が分かりにくい工事でもあるため、悪徳業者は嘘の相場を伝えたりすることであなたを上手く言いくるめて、高い工事金額を不正に奪い取りやすいんです。
不安につけ入りやすい
屋根はあなたのお家そのものや、家族との暮らしを守る大切な部分になるので、急な災害で屋根が傷ついたり、専門業者さんに「屋根が危険です!」と言われたりすると、誰でも不安になります。
悪徳業者は、さらに不安をわざとあおるため、あなたは「すぐに工事をしてほしい」と思って、慎重に業者選びをする余裕がないまま、目の前の悪徳業者に屋根工事をお願いしてしまうんです。
屋根の悪徳業者が使う手口
屋根の悪徳業者がよく使う手口をまとめてみたので、一緒に見ていきましょう。
現在あなたが業者に契約を迫られている場合も、下記の内容に該当していないか確認してほしいです。
手口1.大幅に値引く
屋根の悪徳業者がよく使う手口の一つで、屋根工事は高いお買い物になるため、少しでも安く抑えたいと誰もが考えます。
悪徳業者はそんな気持ちにつけ入って、何十万円、何百万円と値引くことで、本来は高い金額でも安いと錯覚させたり、実際の工事は手抜きをしたりするんです。
優良業者さんもお値引きはします
悪徳業者と優良業者さんの値引きは、下記のように金額と目的に違いがあります。
値引き金額 | 値引く目的 | |
---|---|---|
悪徳業者 | 10万円以上 | とにかくあなたを契約させるため |
優良業者 | 10万円以下 | あなたの想いに少しでも答えてあげたいから |
もちろん優良業者さんも、自分たちが生活していくためには契約してほしいのが事実ですが、悪徳業者と違って、「あなたのお家の不安や悩みを、自分たちの工事で解決してあげたい」という気持ちがあります。
また、50万円100万円という金額を簡単に値引いてしまうと、会社の利益が立たずに続けられなくなってしまうため、優良業者さんは自分たちが営業できるギリギリの範囲内で値引きをしてくれます。
値引き金額にもきちんと理由があることを、覚えておいてほしいです。
手口2.点検商法
点検商法は、国民生活センターのトラブル事例でもよく挙げられる、手口です。
「この地域で無料点検サービスをしています」と言って、親切な業者さんを装ったり、「○○市役所から派遣されて点検に来ました」というように、各自治体の職員を装うことが多く、点検だけなら…と思ってお家の調査をお願いしてしまうんです。
しかし、お家の屋根に工事が必要あろうとなかろうと、悪徳業者は「すぐに工事しないと危険です!」と言って、今のままではお家が危ない状況を作ります。
実際は工事の必要がない状態でも、専門業者さんの言うこととなると、信じてしまいやすいんです。
手口3.わざと屋根を傷つける
信じられないかもしれませんが、屋根の点検をするために屋根の上へのぼった際、わざと瓦を割ったり釘を抜いたりする悪徳業者も存在します。
このように、屋根工事の悪質被害で怖いところは、屋根の上で何をされているか分かりにくい事です。
悪徳業者は点検商法などで屋根に上り、とくに破損や劣化が見られなかったとしても、わざと屋根を傷つけて、工事が必要な状況を作り出してしまいます。
わざと壊した屋根の写真を撮って「工事が必要です」とあなたに見せても、壊したところをあなたに見られなければ、信じてしまうという訳です。
手口4.考える時間を与えない
悪徳業者は、あなたをその場で契約させることが得意ですが、それは悪徳業者自身のペースに乗せるのが上手いからです。
本来、屋根工事は業者さんがあなたのペースに合わせて、見積もりやスケジュール調整をしてくれるもので、とくに屋根工事は、
- わからないことが多い
- 高いお金が掛かる
- いろんな業者さんと比べたい
このように、じっくり考えたい要素が多いはず。
しかし、悪徳業者は冷静に考える隙をあなたに与えず、ほかの業者さんと比較する余裕もくれません。
営業トークに載せられてしまうと、気が付いたらその場で契約していた…という事態に陥ってしまうんです。
手口5.オリジナル塗料を勧める
あなたのお家の屋根工事で塗装も必要になった場合、どんな塗料を使うかという点も大切になってきますが、業者さんが勧めてくる塗料にも注意してほしいです。
優良業者さんのほとんどは、日本ペイントさんや関西ペイントさん、エスケー化研さんといった、大手塗料メーカーの塗料を勧めてくれますが、オリジナル塗料を勧めてくる業者さんも中にはいます。
オリジナル塗料は、その業者が独自に開発したり扱ったりしているため、ほかの業者さんにはない強みでもありますが、オリジナル塗料を扱う業者は悪徳業者が多い傾向にあるんです。
ほとんどのオリジナル塗料は、
「30年の耐久性!」
「今後は塗装が必要なくなります!」
このように、高機能を売りにしていますが、現時点では30年以上持つ塗料や、塗装が必要なくなる塗料は、大手メーカーさんにはありません。
また、塗料の研究・開発は簡単なものではなく、塗料の効果や耐久年数などを実証するためにも何十年と掛かるため、多くのお金が必要になります。
そのため、そこまで大きくない業者さんでは、塗料の開発は難しく、実際は余っている塗料や安い塗料のラベルだけ変えて、「オリジナル塗料」として高く売りつけるという手口もあるんです。
手口6.火災保険を使った手口
屋根工事は、「風災」と呼ばれる台風や暴風雨などが原因の場合、火災保険を使って行なえることがあります。
しかし、屋根は長い年月が経つことによっても、自然と劣化していくものなので、原因が年月による劣化と判断されると、火災保険は適用されません。
火災保険が適用されるかどうかは、保険会社が判断するため、屋根工事の業者には判断できないのですが、悪徳業者は保険会社の判断を待たずに、「火災保険で直せます!」と工事を誘います。
火災保険を使って屋根工事ができることを知らない人も多いので、台風などの被害で困っているところに業者さんがやって来て、火災保険で修理できると言われば、信じてしまいやすいんです。
悪徳業者と契約しても、保険金だけ持って逃げられてしまったり、保険が適用されず工事は一旦保留にしたい場合も、高額な解約料や手数料を請求されてしまいます。
手口7.保証期間が長すぎる
屋根工事は、業者さんによって自社の保証を設けていることが多いですが、保証期間が長ければ長いほど安心ですよね。
しかし、屋根は約10年ごとにメンテナンスをするのが一般的なので、10年以上の保証を付けてしまうと、次のメンテナンスでは工事費用が掛からないことになります。
例えば、耐久性が10年期待できる塗料を使って屋根塗装を行う場合、15年保証となると、10年目でも保証で工事ができることになり、業者さんは商売になりません。
長すぎる保証を付ける業者は、その場の安心感で契約を誘うための、形だけの保証である可能性が高く、実際に保証で工事してもらおうとしても「この場合は適用外です」と言って、効力のない保証だったという事態になってしまうんです。
手口8.台風や地震などの後を狙う
お家の屋根は、下記のように自然災害によって破損しやすい部分でもあります。
- 台風で板金が浮いて飛んでしまいそう
- 地震で瓦がズレたり落下してしまった
- 暴風雨で雨漏りするようになった
- 突風で飛来物が屋根に当たって破損している
そのため、天気が穏やかな日に比べると、屋根の破損で悩みを抱えるお家は自然と一気に増えるため、悪徳業者はそこを狙って、お家にやって来るんです。
屋根の悪徳業者は、訪問販売で来ることが多いですが、普段は長い年月による劣化がないか点検するために、親切な業者や自治体を装ってやって来ます。
しかし、台風や地震のあとは、とくに天気が荒れていない時に比べて、
「台風の被害が心配で…。」
「国からの災害支援で…。」
このように、お家を点検する理由がハッキリするため、簡単に信じてしまうんです。
悪徳業者にだまされない為には?
屋根の悪徳業者はいろいろな手口で、あなたからお金をだまし取ろうとしてきます。
大切なお金やお家を守るためには、
- その場で契約しない
- 金額の安さだけで選ばない
- 心から信頼・納得できる業者を選ぶ
この3つを守ってほしいと思っているので、一緒に詳しく確認していきましょう。
【1】その場で契約しない
悪徳業者にだまされない為に一番効果的なのは、「訪問販売に応じない」ということですが、訪問販売の業者すべてが悪い業者とは限りません。
また、「無料で点検します」と言われれば、お願いしてしまう人も多いと思います。
大切なのは、点検をしてくれたり、工事が必要と言われても、その場ですぐに契約をしないということです。
悪徳業者は、
「30万円のお値引きキャンペーンは今日までです!」
「早く修理しないと雨漏りが悪化しますよ!」
このように、あなたを急かしてきますが、少し遠回りに感じても、ほかの業者さんと相見積もりして比べてから決める方が、悪徳業者にだまされる可能性を大きく減らすことができます。
あなた自身、お家の屋根を早く直したくて不安な状態だとは思いますが、悪徳業者という新たな不安要素を増やさないためには、その場で業者さんを決めずに慎重に考えるのがオススメです。
【2】金額の安さだけで選ばない
屋根工事にできるだけお金を掛けたくないのは、誰もが思うことなので、悪徳業者は金額の安さで契約を迫るところも多いです。
しかし、優良業者さんは、もちろん金額を適正な範囲のギリギリまで抑えるだけでなく、あなたのお家の現状や、10年後20年後のこと、ご家族の持っている要望など、さまざまなことを考えてピッタリな工事を提案してくれます。
悪徳業者はとにかくお金のための契約が欲しいので、その場しのぎの工事提案で終わることが多いですが、優良業者さんはお家のことを考えた結果、必要な工事も出てくる場合があり、金額だけで見ると優良業者さんの方が高くなるかもしれません。
あなたがご家族と安心して暮らしていくためにも、お金だけにとらわれないようにしてほしいです。
【3】心から信頼・納得できる業者を選ぶ
屋根業者さんを選ぶ時は、あなたが心からお家のことをお願いできる業者さんを選んでほしいです。
お家の屋根工事をしてくれる業者さんは、機械ではなくあなたと同じ「人」。
どれだけ実績があったり、金額が安かったり、優れた材料や工法を使っても、あなたと業者さんの価値観や人間性が合わなければ、やり取りがスムーズに進まないかもしれません。
また、工事後にまた屋根にトラブルがあっても、頼みづらくてまた業者選びが必要になる場合も。
「この人になら我が家の屋根工事をお願いしたいな」と思える業者さんを選べば、工事後も長くお付き合いできたり、ご近所さんやお友達にも紹介することができます。
屋根の優良業者さんにはどんな特徴がある?
屋根工事の業界には悪徳業者がたくさん潜んでいますが、優良な屋根業者さんにはどんな特徴があるのか、一緒に見ていければと思います。
特徴1.根拠のある説明や回答
優良業者さんも悪徳業者も、あなたに屋根修理の知識がないことは知っていますが、悪徳業者はお金をだまし取るためにそれを利用します。
しかし、優良業者さんは屋根工事の知識がないあなたを想って、分かりやすく、納得できるような方法で説明してくれることが多いです。
また、分からないことや不安な点をあなたが質問すると、きちんと根拠をもって説明してくれるので、納得して工事をお願いすることができます。
悪徳業者の多くは、実際に工事作業をしない営業マンが説明に来るので、質問をしても誤魔化したり、はぐらかしたりして、明確に答えることができません。
「こんな小さな疑問を聞いてもいいのかな…。」と気を遣ってしまうかもしれませんが、優良業者さんを見極める手段になるだけでなく、安心して屋根工事をするためには、疑問を必ず解決してから進めなければ、工事後も不安が残ったままになってしまいます。
優良業者さんも、あなたに不安や疑問があることは分かってくれているので、分からないことは質問して、お互い納得してから屋根工事を進めるようにしましょう。
特徴2.見積書や説明がわかりやすい
悪徳業者は、自分たちのペースで見積もりや説明を進めますが、優良業者さんは、常にあなたの立場で物事を考えてくれます。
見積書は、内容が分かりやすいように出来る限り細かく書いてくれたり、専門用語をなるべく使わないように説明してくれるなど、自然に気配りができるので、あなたも業者さんのお話に納得して進めることが出来るんです。
悪徳業者の場合、わざと専門用語を多用して、よく分からないまま契約をさせることも手口の一つになるため、あなたに分かりやすい対応をしてくれる優良業者さんを選んでほしいです。
特徴3.あなたにペースを合わせてくれる
悪徳業者の多くは、下記のように屋根工事の契約を急かしてきます。
「早く修理しないと危険です!」
「明日までの期間限定でお値引きします!」
一見すると、あなたのお家が危険だから、明日までならお得だから、というように、あなたのためを思って急かしているように見えますが、これは悪徳業者が自分たちのペースに載せるための手口です。
悪徳業者が屋根工事を急かしてくる理由は、下記のようなものがあります。
- あなたに冷静な判断をさせないため
- ほかの業者と比べる隙を与えないため
- 調べる時間を与えないため
優良業者さんの場合は、逆に「じっくり考えてみてください」と言ったり、ほかの業者さんと比べてみるよう勧めてくれたりします。
自分たちの提案に自信があるのはもちろん、いろいろな業者さんを見たり情報を調べたりして、あなたが心から納得できるところにお願いしてほしいからです。
また、悪徳業者と違って、優良業者さんは地元の人たちから人気があるため、「仕事がない」と困ることもなく、余裕を持ってあなたを待ってあげることもできます。
特徴4.損害保険に加入している
損害保険にはいろいろな種類がありますが、あなたに関わるのは「請負業者賠償責任保険」という損害保険で、業者さんが加入するものです。
例えば、業者さんが屋根工事中に、誤って工具をあなたの車に落として傷つけてしまった場合、業者さんは損害保険を使って車の修理費用を支払うことができます。
業者さんが損害保険に加入していない場合、車の修理費用を請求するためのやり取りがスムーズにいかないこともあり、あなたにとっても業者さん自身にとっても負担となるんです。
優良業者さんの多くは、自分たちの会社を守ることはもちろん、あなたが安心して屋根工事をお願いできるよう、もしもの時に備えて損害保険に加入しています。
いいなと思う業者さんが損害保険に加入していない場合は、もしもの時にどんな対応をしてくれるのか、契約前に確認しておくのがオススメです。
特徴5.台風や災害のあとは手がいっぱいになる
これは優良業者さんのデメリットでもあるのですが、優良業者さんはリピーターが多く、地元の人たちに人気で、お客様からの紹介で新たな依頼をもらえたりと、多くの人に信頼されることで営業できています。
そのため、台風や嵐でお家の屋根が破損すると、優良業者さんを知っている人は、みんなその業者さんに修理をお願いしたいと思うはず。
つまり逆を言えば、台風や嵐のあとに、頼んでもいないのに向こうからお家にやって来る業者さんは、優良業者さんではない可能性が高いということ。
屋根は定期的なメンテナンスが必要になるため、普段のメンテナンスで優良業者さんを探しておくと、急な災害時にもすぐに修理をお願いすべき業者さんが分かります。
特徴6.「絶対」はあまり言わない
屋根工事は、お家の工事の中でも難しく、とくに雨漏り修理は優良業者のベテラン職人さんであっても、一回で修理を終えるのが難しいこともあります。
そのため、「絶対直ります」と言う優良業者さんは少なく、逆に悪徳業者が使いやすいフレーズとも言えるんです。
屋根を確実に直したいのは誰もが思うことなので、「絶対直ります」と言われたら安心してしまいますよね。
しかし、悪徳業者が「絶対」と言うのは、とにかくあなたに契約をさせたいからで、その場しのぎの「絶対」になっている可能性が高いです。
優良業者さんは、確かなことが言えない分、頻繁に連絡を取ってくれたり、根拠のある説明をしてくれたりと、屋根を直す努力の姿勢が対応に表れます。
業者さんの話をよく聞いて、理にかなっているか、本当にあなたのための提案になっているのか、じっくり考えるようにしましょう。
屋根業者の探し方
屋根工事をお願いする業者さんを探すには、たくさんの方法があります。
あなたに合った方法で業者さんを探してほしいですが、どの方法を取るにしても、必ず相見積もりをして比較をしてほしいです。
どんな業者さんの探し方があるのか、一緒に確認していきましょう。
1.知り合いの屋根業者さん
あなたの知り合いや友人、親戚などが屋根工事の業者さんであれば、そのまま工事をお願いするのも一つの手です。
ただ、あなたのお家に合った工事方法ができない業者さんの可能性もあるため、できれば知り合い以外の業者さんと相見積もりをするのがオススメです。
2.知り合いから紹介してもらう
あなたの友人やご近所さん、親戚などが、優良業者さんを知っている場合は、その業者さんを紹介してもらうのもオススメ。
ただし、本当に優良な業者さんであっても、あなたと馬が合うかどうかは分からず、見積もりや業者さんに納得できない場合でも、知り合いの紹介となると断りにくいという点もあるので注意しましょう。
3.近所の工務店
あなたのお家の近くに屋根工事の業者さんの事務所があれば、選択肢の一つに入れることもできますが、優良業者さんかどうかを判断することは難しくなります。
一度見積もりをしてもらって、決め手に欠けるようであれば、ほかの業者さんと見積もり内容や対応などを比較してみましょう。
4.お家を建てたハウスメーカー
あなたのお家を建てたハウスメーカーさんでも、アフターフォローとして屋根修理をしてくれたり、築10年頃になると、お家のメンテナンスの案内や点検に来ることもあります。
しかし、ハウスメーカーさんは工事作業を下請け業者に任せるため、中間マージンという仲介料が発生してしまい、余計なお金が掛かってしまうんです。
5.チラシの業者さん
屋根工事の業者さんの中には、お家のポストにチラシを入れておいて、お仕事をもらえるようにする会社もありますが、チラシは優良業者さんだけでなく、悪徳業者も使う営業方法です。
チラシを見てあなたが屋根業者へ連絡をして契約すると、契約を取り消す「クーリング・オフ制度」が適用できない場合があるので、じっくり考えてから契約するようにしましょう。
6.訪問販売で来た業者さん
訪問販売で来る業者は悪徳業者が多いですが、優良業者さんも訪問販売をするところはあります。
しかし、優良業者さんだったとしても、訪問販売の場合はその場で契約をしないようにしましょう。
優良業者さんであれば、急かさずにほかの業者さんと比べる期間をくれるはずです。
7.インターネット検索
インターネットが普及している現代では、屋根工事や業者さんについても、インターネットで検索するとたくさんの情報が出てきます。
屋根業者さんをインターネットで探す場合は、
- 屋根業者さんの自社ホームページ
- 屋根工事の相談サービス
この2つに大きく分けることができるので、それぞれ確認していきましょう。
屋根業者さんの自社ホームページ
小さい子供からお年寄りまで、スマホなどを使ってインターネットをする人が増える中、屋根業者さんも自社のホームページを作って、自分たちの会社をたくさんの人に知ってもらえるようにしています。
しかし、悪徳業者も自社ホームページを用意している場合があるので、屋根業者さんのホームページを見る時は、下記の注意点を抑えておいてほしいです。
根拠のない 「○○No.1!」 | 地域No.1!実績No.1!と掲げているホームページがよくありますが、よく見てみると何が地域で一番なのか書いていなかったり、根拠がよくわからない会社もあります。 |
---|---|
施工事例の 内容が薄い | 写真だけしか掲載されておらず、お客様の感想や日にちなど、詳しいことが分からないような、形だけの施工事例を載せている会社は注意しましょう。 |
スタッフの 写真がない | 職人さんや代表の写真が載せられていないホームページは、地元で評判の悪さが広まっていて掲載できないという可能性もあります。優良業者さんはたくさんの人に信頼されているので、社員の写真を載せていることが多いです。 |
外見が キレイなだけ | 外見だけキレイに作られたホームページがたくさんありますが、よく見てみると内容が空っぽで、業者さんの魅力がまったく分からないものもあります。 |
優良業者さんは、施工事例や現場の写真、ブログなどを頻繁に更新していることが多いですが、小さな優良業者さんの場合は、現場が忙しくてホームページの更新に手が回らないこともあります。
屋根工事の相談サービス
屋根に関する相談が出来るサービスがたくさんあるので、屋根工事や業者さんについて相談してみるのも一つの方法です。
私たち外壁塗装コンシェルジュの場合は、相談だけしてみたい場合も気軽に電話やメールで相談できたり、もし優良業者さんを紹介してほしい場合も、無料でご紹介ができます。
- 屋根の相談ができる
- 業者選びの時間や手間を減らすことができる
このようなメリットはもちろん、ご紹介させて頂く業者さんは独自の厳しい審査を通過しており、優良でもホームページがなくて、埋もれてしまっているような業者さんもご加盟頂いているので、屋根工事で困った時にはオススメです。
台風などの自然災害で屋根が破損した場合は?
あなたのお家が、台風や嵐などで破損してしまった場合、押さえておいてほしいポイントがあります。
- あせらず優良業者さんに工事をお願いする
- 火災保険や支援金で工事ができる場合がある
大切なお家が心配な状態になっていて、不安やあせりが募ってしまうと思いますが、被害が最小限で済むよう、2つのポイントを一緒に確認していきましょう。
あせらず優良業者さんに工事をお願いする
天候が荒れたあとは、屋根の破損や雨漏りで困っている人を狙う、悪徳業者が多く出没します。
早く屋根を直してほしいと思うあまり、お家にやって来た悪徳業者に対して疑いもせず、すぐに工事契約をしてしまうことで、お金をだまし取られてしまうんです。
かと言って、お家にやって来る怪しい屋根業者は断って、優良業者さんに工事をお願いしたくても、悪天候の後はどの業者さんも大忙しで、すぐに対応してくれないかもしれません。
「どんな業者さんでもいいから何かしてほしい!」
このようにあせってしまう気持ちはとても分かりますが、それでもきちんと優良業者さんを選んで工事をしてほしいです。
現時点で屋根が傷ついて不安な状態なのに、まちがって悪徳業者と契約してしまうと、お金をだまし取られたり、不適切な工事で余計に屋根の状態が悪化したりと、お家やあなたへの負担がさらに増えてしまいます。
ブルーシートだけでもすぐに対応できる優良業者さんを探して、本格的な工事はもう少し待つことになるかもしれませんが、適正な工事ができる屋根業者さんにお願いしましょう。
火災保険や支援金で工事ができる場合がある
突然の災害で、お家そのものや、あなたとご家族に大きな負担が掛かるだけでなく、屋根を修理するためのお金も、心配事の一つですよね。
しかし、状況によっては工事金額をまかなうことが出来る可能性もあるため、「火災保険」「支援金」の2つを詳しく見ていきましょう。
火災保険で屋根工事ができる?
屋根の工事は、破損した原因が台風や暴風雨といった「風災」の場合、火災保険を使って行なえることがあります。
保険会社に申請をして、破損の原因が「風災」と判断されれば保険金をもらえますが、屋根は長い年月によっても劣化するため、年月による劣化と判断されると保険は適用されません。
火災保険が適用されるかどうかの判断は、保険会社が行うもので、屋根業者が行うものではないため、注意しましょう。
屋根の悪徳業者には、保険会社の判断が下る前に、「火災保険で修理できます」と言って工事を誘う会社もあるため、しっかり優良業者さんを選ぶことが大切です。
国や自治体から支援金が出ることも
大規模な台風や大雨、地震などの場合は、国や各自治体で支援金制度が設けられることがあります。
また、補修工事やブルーシートの対応ができる業者さんが、自治体による組合として用意してあることが多く、緊急災害時は自治体のホームページに掲載してくれます。
自治体のホームページは、業者さんの情報や支援金制度の適用に関する情報が随時更新されるので、定期的に確認しておくのがオススメです。
最後に…。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
屋根業者さんの選び方についてまとめてきましたが、分かりづらいところやもっと知りたい情報はありましたか?
どんな小さなことからでもご相談を無料で受け付けているので、お気軽に以下の塗装工事に関するご相談フォーム・お電話にてご連絡くださいね。
あなたにとって、屋根工事に関する安心・納得の情報になれれば嬉しいです。
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私たちのような中立の立場である無料サービスを活用いただき、アドバイス・サポートで安心できる塗装工事をお手伝いできればと思っています。※外壁塗装コンシェルジュとは
適正な価格や工事内容、作業工程を守って塗装工事ができる工事店選びから、見積もり金額の適正診断など、全て無料で承らせていただいているので、お気軽に連絡をいただければ嬉しいです。
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