このページで分かること 屋根塗装の知識全般が分かるので他の色んな情報を見なくても済みます。最後には火災保険を使って0円にできる方法も説明するので、費用を抑えた屋根塗装ができるようになります。
外壁塗装コンシェルジュ 建物工事のアドバイザー
「最近雨漏りがひどくなってきた、屋根塗装が必要かな…」
「もう築10年たってるから、そろそろ屋根を塗装し直さないといけないかな…」
屋根塗装が必要と思われたきっかけは様々だと思います。屋根塗装を失敗しないために、基礎知識を学んでいきましょう。
- 目次
- 1.屋根塗装は何でするのか、どこまですればいいのか
- 2.屋根塗装の見積もりについて
- 3.屋根塗装の見積もり単価相場
- 4.屋根塗装が必要かどうかを見極めるには
- 5.屋根塗装にはどのくらいお金がかかるか
- 6.屋根塗装以外で他にお金が発生するものはある?
- 7.屋根塗装をする屋根ってどんなのがあるの?
- 8.屋根材によって塗装費用が変わる?
- 9.屋根材によって塗装の仕方が違う
- 10.屋根塗装をする前の調査はお金がかかるの?
- 11.なんで業者によって屋根塗装の費用が違うの?
- 12.屋根塗装の見積もりを出してもらったら「すごく安い」けど大丈夫?
- 13.屋根塗装をする時、追加費用はかかったりするの?
- 14.雨漏りはなぜ起こる?
- 15.雨漏りの修理費用は?
- 16.屋根塗装後・修理後に雨漏りが発生or再発したら?
- 17.屋根塗装は火災保険で0円になる?
- 18.知らないと損?火災保険が適用される症状はこれだ!
- 19.屋根塗装の業者で気をつけること
- 20.まとめ
1.屋根塗装は何でするのか、どこまですればいいのか
「ベランダから家の屋根を見たら、塗装がハゲてる。」「雨漏りがしてきてる」屋根に何らかの障害が発生した関係で、屋根としての機能が果たせなくなっています。
「けど屋根塗装って何をして、どこまですればいいのかわからない。」このような悩みは屋根塗装をしようとされる方が、誰でも持つものなので安心してください。(塗装関係のお仕事の人は別です)
まずは、屋根塗装の必要性から説明していきます。
1-1.屋根塗装の必要性
なぜ屋根には塗装が必要なのか、それは屋根には以下の機能があり、屋根塗装が弱まるとこれらの機能を失ってしまうからです。
- 紫外線・雨・雪・気温の変化などの外的ダメージから家を守る
- 外壁や外部の開口部からの水漏れを防ぐ
- 棟換気が付けられ、屋根の換気ができる棟換気とは屋根裏の湿気や熱気を流してくれるシステムのこと。
環境から受けるダメージを受け流してくれる屋根ですが、ダメージを受け続けると屋根の塗装が剥がれ、本来持っている屋根の機能が失われる為、家に直接ダメージが入ってしまいます。
その為、塗装が剥がれてきたら屋根塗装をし直す必要があるんです。
1-2.屋根塗装の範囲
屋根塗装といってもその範囲は広く、屋根の部位ごとの塗装が必要となります。それでは、屋根のどこからどこまでの塗装をすればいいのか説明していきます。
1-3.屋根塗装をする部位
破風板(はふいた) | 屋根の内部・下に吹き込む雨風を防ぐ板 |
---|---|
軒先(のきさき) | 屋根の一番端の部分 |
袖(そで) | 角度が急な山形の屋根の破風部分 |
隅棟(すみむね) | 屋根の隅で斜め方向に降りている部分 |
大棟(おおむね) | 屋根のてっぺんにある、水平な部分 |
谷(たに) | 異なる方向の流れが合うところにできる谷状の部分 |
軒裏(のきうら) | 軒の裏側「上裏(あげうら)」「軒天(のきてん)」「軒天井(のきてんじょう)」ともよばれる |
鼻隠(はなかくし) | 屋根の垂木先端を横につなぐ部分 |
けらば | 切妻屋根や片流れ屋根の屋根の一番端の部分、雨樋がついていない側を「けらば」といいます。 |
屋根と一言で言っても、上記の表のように様々な部位があります。
どの場所も塗装が必要となる為、屋根塗装工事を依頼する場合は、どこの部位を塗るのか見積もりに入れてもらいましょう。
瓦屋根の場合は、10年経つと割れていたり漆喰がボロボロになったりしているので、交換や補修することが多いです。
2.屋根塗装の見積もりについて
屋根のどの部位を塗装するのか、しないのか、塗装範囲を正確に出してもらいましょう。
もし、正確に見積もりを出すことに渋るような業者であれば、たとえ綺麗に塗装ができる屋根塗装業者であっても、気が使えなかったり、細かいところへの配慮がなく、結局は不満が残る屋根塗装になってしまいます。
そのような塗装業者はきちんとお断りすることをお勧めします。
3.屋根塗装の見積もり単価相場
屋根塗装にかかるものには必ず単価が存在しています。塗装業者によって単価は違いますが、単価相場を知ることで、平均的な費用を知ることができます。
屋根塗装にかかる単価相場を見ていきましょう。
廃棄物処理・ゴミ処理、雑費10,000~30,000円(一式)
屋根塗装工事 | 平米単価相場 | |
---|---|---|
屋根足場 ※勾配がきつい場合は屋根にも足場が必要 | 600~900円 | |
洗浄・清掃 | 200~400円 | |
ケレン(手工具) | 400~600円 | |
ケレン(電動工具) | 500~700円 | |
錆止め | 600~800円 | |
縁切り | 500~800円 | |
縁切り(タスペーサー) | 300~1,000円 塗装面積でサイズが変わるため | |
破風塗装 | 800~1,200円 | |
軒天塗装 | 800~1,5000円 | |
雨戸塗装 | 1枚2,000~3,000円 | |
雨樋塗装 | 600~1,000円 |
4.屋根塗装が必要かどうかを見極めるには
すでに雨漏りがしているといった場合は、すぐにではなくとも雨漏りを止めるために、なるべく早めに屋根塗装工事を行うべきです。
雨漏りが続けば、屋根から雨水が屋内に侵入し建物を痛める原因となり、長く住めない状態にもなりかねません。
そうではなくて、訪問販売の人に「今すぐした方がいいですよ!」などと言われた場合はちょっと待ってください。
訪問販売の場合は、すぐに契約をしたいがために危険を煽って契約をさせようとしてきます。
屋根塗装も外壁塗装と同じで、少し見ただけで屋根の状態がわかるはずがなく、入念な検査をして診断をする必要があります。
本来であれば知識・経験がないと診断は難しいのですが、目安としてあなた自身でも簡単に屋根塗装が必要なのかどうか確認する方法はあります。
4-1.あなたもできるカンタン屋根診断
部位 | 症状 |
---|---|
屋根 | ・コケ・カビが生えている ・塗膜が剥がれている ・瓦やトタン板など、屋根材が落ちてきた ・瓦などが割れている ・色あせしている ・手で触ると白い粉がつく(チョーキング |
雨樋 | ・コケが溜まっている ・壊れた |
軒天・破風 | ・腐食や塗装剥げ |
鉄部 | ・サビが発生している |
木部 | ・腐食や塗膜の剥がれ |
屋根の上に上がるということはとても危険な行為です。あなた自身での確認はなるべく控え、専門の屋根塗装業者にお願いしましょう。 |
これらの症状は、年月をかけて徐々に痛みが進んでいき、どの建物でも起こりうるものとなります。
最初の塗装がいい加減だと、痛みも早く進んでしまっている場合もありますが、セメント瓦屋根・スレート屋根は約8年・トタン屋根は約5年で塗装するのが目安と覚えておくといいでしょう。
痛みがある状態をそのままにしておくと、屋根材で吸収していた紫外線・雨風・積雪などの環境からくるダメージが直に建物に入ってきてしまいます。
屋根調査だけでも、早めに優良業者へお願いして診断をしてもらうことをお勧めします。
4-2.屋根塗装が必要な症状の場合はどうすればいい?
屋根塗装が必要な症状があるからといって今日・明日にすぐ塗装をしようと思わなくてもまだ大丈夫です。
本当は屋根塗装工事の専門家に、きちんと調査・診断をしてもらうべきですが、信頼できる屋根塗装業者はなかなか見つかりにくいものです。
焦らずじっくりと信頼できる屋根塗装業者をまずは見つけましょう。
一度塗装をするということになれば、まとまった金額を支払うことになる為、貯金にも家計にも厳しく失敗しない屋根塗装をする必要があります。
それでは、屋根塗装にはどれくらいの費用がかかるのか見ていきましょう。
5.屋根塗装にはどのくらいお金がかかるか
屋根塗装の費用は、一般的な約30坪の一戸建ての場合、430,000~530,000円が相場になります。※外壁塗装コンシェルジュが調べた単価相場での計算結果です。
屋根塗装の費用の求め方は、屋根塗装で使う道具・塗料・作業内容の単価に㎡(平米)の面積をかけて求めていきます。
例えば、シリコン系の塗料を使うとします。スレート屋根に塗るシリコン系塗料の単価相場は1,800~2,500円になるので、面積が80㎡の場合、1,800~2,500×80=144,000~200,000円となります。 『外壁塗装の適正価格は単価相場で判断できる』も合わせて確認いただくとより詳しい費用の算出情報が確認できます。
このように、屋根塗装には必ず単価相場が存在する為、適正な単価で計算された費用かどうか、自分自身でもある程度計算ができます。
費用を知る為に、屋根塗装業者へ見積もりを取ってもらう場合は、単価相場から高すぎる費用、または低すぎる費用は何かしら問題がある屋根塗装業者である可能性が高いです。
そのまま契約してしまうのは危険なので、必ず信頼できる複数社から見積もりを取って見積もりを比較することをお勧めします。
6.屋根塗装以外で他にお金が発生するものはある?
屋根塗装以外で掛かる料金と言ったら、屋根塗装業者の移動費・手続き等に掛かる諸経費・余った塗料の廃棄物処理費などがあります。
業者によって異なりますが、約10,000〜30,000円前後が一般的と言われているので、見積もりを出してもらったら、項目一つ一つを入念にチェックしてください。
専門用語も多いので、分かりづらいというお声に応えられるよう私たちでも、見積もり金額の診断を行っているので、お気軽に相談ください。
自宅の水道代が掛かるって何のこと!? 屋根塗装の工程の一つに「高圧洗浄」といったものがあります。水圧を利用した洗浄方法ですが、屋根塗装をさせてもらう建物に備え付けられている水道から、水を使わせてもらます。その為、水道料金は家主負担ですが、常に水を出したままではないので、そこまで心配する必要はないので安心ください。
7.屋根塗装をする屋根ってどんなのがあるの?
屋根塗装が必要な屋根には、金属系屋根・スレート屋根・瓦屋根(セメント)などがあります。
また、屋根はその土地の風土によって積雪で家屋が押しつぶされないよう尖ったものから曲線・平らなものもあります。
それでは、各屋根について見ていきましょう。
7-1.金属屋根とは?
金属屋根に代表されるトタン屋根は、厚さ0、4mm程度の鉄板を屋根材として使用したものを言います。
金属のため、雨風にさらされるとサビが発生するため、定期的にメンテナンスをしないと、雨漏りなどを起こします。
その他、ガルバリウム屋根・ステンレス屋根・銅屋根・チタン屋根などもあります。
7-2.スレート屋根とは?
スレート屋根とは、粘土板岩(ねんどばんがん)を何枚も貼り合わせて屋根材にしたものを言います。
しかし天然の粘土板岩はとても高いため、ケイミュー株式会社がセメントなどの材料を使って、人工的に粘土板岩を作り、それをスレート屋根として売り出しています。現在は、ケイミュー株式会社が売り出している「カラーベスト」「コロニアル」などがよく使われています。
スレート屋根はデザイン性に優れているので、洋風の家などによく合う屋根材となっています。
また、表面がザラザラしているので汚れも溜まりやすく、メンテナンスをしないと雑草やコケなども生えてきます。
粘土板岩とは 他の岩によって性質が変化させられて固く緻密な薄板状になって、剥がれやすく・割れやすくなった岩石のことを言います。
7-3.瓦屋根とは?
瓦屋根には陶器瓦・いぶし瓦などの粘土系瓦と、セメント瓦・モニエル瓦などのセメント系瓦があります。これらの瓦屋根の中でも塗装が必要のない瓦と必要な瓦が存在しています。
塗装の必要あり | セメント瓦・モニエル瓦 |
---|---|
塗装の必要なし | 陶器瓦・いぶし瓦 |
セメント瓦の場合
なぜ、瓦の中でも塗装が必要なものと必要のないものに分かれるのか、それは塗装を前提としているかしていないかの差になります。
セメント瓦の場合は、塗料が塗られることを前提で作られています。また、塗料を塗った場合、経年劣化によって変色や脱色が起こるため、メンテナンスとして塗装が必要となります。
また、塗装が落ちてくると、汚れが溜まりやすくなり、コケや植物も生えて汚れていきます。
陶器瓦の場合
粘土瓦の場合は、水が浸透せず、長い年月を経ても美しい状態を保てるので、塗装は必要ありません。
セメント瓦に遮熱塗料は効果ある? 瓦はもともと熱伝導率が低いため、ガイナなどの遮熱塗料の効果は薄いです。
7-4.屋根材別比較表
屋根 | 耐久性 | 断熱性 | 防音性 | 塗装時期 |
---|---|---|---|---|
金属系屋根 | 〇 | △ | △ | 10~20年ごと |
スレート系屋根 | 〇 | 〇 | 〇 | 10~20年ごと |
セメント系瓦 | 〇 | 〇 | 〇 | 10~20年ごと |
陶器系瓦 | ◎ | ◎ | ◎ | 塗装の必要なし |
8.屋根材によって塗装費用が変わる?
屋根材によって費用が変わるのは、屋根そのものの素材が違うからです。素材が違えば塗料の塗り方・塗る量・使える塗料も違ってきます。
8-1.屋根ごとに違う塗料の単価相場
屋根の種類 | 塗料 | 平米単価相場 |
---|---|---|
金属系屋根 | ||
アクリル系塗料 | 1,200~1,400円 | |
ウレタン系塗料 | 1,800~2,000円 | |
シリコン系塗料 | 1,800~2,200円 | |
フッ素系塗料 | 3,300~4,500円 | |
遮熱・断熱塗料(ガイナ) | 3,300~4,500円 | |
スレート系屋根 | ||
アクリル系塗料 | 700~1,000円 | |
ウレタン系塗料 | 1,500~2,000円 | |
シリコン系塗料 | 1,800~2,500円 | |
フッ素系塗料 | 3,300~4,500円 | |
遮熱・断熱塗料(ガイナ) | 3,300~4,500円 | |
瓦屋根(セメント) | ||
アクリル系塗料 | 700~1,000円 | |
ウレタン系塗料 | 1,800~2,000円 | |
シリコン系塗料 | 2,300~2,500円 | |
フッ素系塗料 | 3,100~3,500円 | |
遮熱・断熱塗料(ガイナ) | 3,500~4,500円 |
上記の表で屋根塗装の単価相場を参考に見ていただくと、屋根材によってそれぞれ費用が違ってくることがわかります。
屋根材によって塗装費用が違ってくることを覚えておきましょう。
9.屋根材によって塗装の仕方が違う
9-1.金属屋根の場合の塗装
金属屋根は金属の為、サビが発生しやすいです。その為、下地処理をきちんと行い、綺麗な状態にしてから塗装をしないと、屋根塗装用の塗料を塗ってもすぐに剥がれる原因にもなります。
01:高圧洗浄 | 金属屋根の汚れを落とします。 |
---|---|
02:ケレン(下地処理) | サビをとったり、塗装前の下処理をします。 |
03:養生 | 塗装部分以外に塗料がつかないようにビニールシートなどを貼ります。 |
04:サビ止め塗料(プライマー) | サビが発生しないようにサビ止め専用の塗料を塗ります。 |
05:中塗り | 屋根専用の塗料を塗ります。 |
06:上塗り | さらに重ねて屋根専用の塗料を塗ります。 |
9-2.スレート屋根の場合の塗装
スレート屋根は、薄い屋根材同士を重ね合わせたものなので、屋根塗装後に塗料が、屋根材の間を埋めてしまう現象が発生してしまいます。
屋根材同士の隙間がなくなることで、水はけが悪くなり雨漏りを引き起こす原因にもなるため、縁切り・タスペーサーといった屋根材同士が塗料でくっつかない施策をします。
01:高圧洗浄 | スレート屋根の汚れを落とします。 |
---|---|
02:ケレン(下地処理) | サビをとったり、塗装前の下処理をします。 |
03:養生 | 塗装部分以外に塗料がつかないようにビニールシートなどを貼ります。 |
04:下塗り(シーラー) | 中塗りと上塗りをきちんと屋根にくっつけるための接着剤です。 |
05:タスペーサー | 屋根材同士の隙間が塗料で埋まってしまわないようにします。 |
06:中塗り | 屋根専用の塗料を塗ります。 |
07:上塗り | さらに重ねて屋根専用の塗料を塗ります。 |
08:縁切り | 屋根材同士の間に埋まった塗料を、専用カッターで切り取ります。※タスペーサーを付けている場合は、縁切りは不要なことが多いです。 |
「縁切り」「タスペーサー」をしないと雨漏りする? スレート屋根でトラブルが多いのは、塗料で屋根材同士がくっついてしまうことです。通気性・雨水の流れを良くさせるためにも「縁切り」「タスペーサー」は必要なものと覚えておきましょう。
9-3.瓦屋根の場合の塗装
瓦屋根には、塗装が必要なものと不要なものが存在します。塗装が必要なセメント瓦の塗装工程を説明していきます。
01:高圧洗浄 | 瓦屋根の汚れを落とします。 |
---|---|
02:ケレン(下地処理) | サビをとったり、塗装前の下処理をします。 |
03:養生 | 塗装部分以外に塗料がつかないようにビニールシートなどを貼ります。 |
04:下塗り(シーラー) | 中塗りと上塗りをきちんと屋根にくっつけるための接着剤です。 |
05:中塗り | 屋根専用の塗料を塗ります。 |
06:上塗り | さらに重ねて屋根専用の塗料を塗ります。 |
同じセメント系でも、セメント瓦とモニエル瓦で屋根塗装の仕方が違う? モニエル瓦の場合は、スラリー層(セメントの着色剤)と言われる層があるため、セメント瓦と同じ方法で塗装をすると必ず失敗します。 また、モニエル瓦かどうかの判断は、瓦の裏を見ると「EIDAI」「MONIER」と書かれてあるので、こちらで判断ができます。
10.屋根塗装をする前の調査はお金がかかるの?
まず、屋根塗装前の調査では、以下の2点が見られています。
- 屋根塗装をする必要があるか
- 雨漏りがしていないか
屋根塗装前の調査は、外壁塗装も同じですが、入念なチェックと診断が必要となります。何か見落としがあれば、その見落としが塗装の失敗につながるかもしれないからです。
入念なチェックには、それだけ時間も人も使う必要があるので業者によっては調査費をいただくところもあります。
私たちが紹介できる優良業者では、どの業者も調査に対して費用をいただいていないので、安心して私たちが紹介できる屋根塗装業者へ調査を依頼ください。
11.なんで業者によって屋根塗装の費用が違うの?
例えば、私たちがあなたに屋根塗装業者を紹介しても、それぞれの屋根塗装業者で見積もり費用は一緒にはなりません。
それはなぜか、屋根塗装業者によって費用の求め方が違うからです。
費用は屋根塗装に使われる塗料・道具などの単価から計算されています。
A社は塗料の単価を1,800円としているが、B社は同じ塗料であっても単価を2,000円として計算していたりします。
単価の相場を知ることで適正価格で計算されているのかわかります。『塗装の平米単価を知ることが適正価格を知る第一歩』に単価相場と計算式を載せているので、合わせて確認いただければと思います。
12.屋根塗装の見積もりを出してもらったら「すごく安い」けど大丈夫?
例えば、3社の屋根塗装業者に見積もりを依頼して、A社が100万・B社が80万・C社が35万だった場合、すごく安いC社に気持ちが傾きやすいですが、ちょっと待ってください。
安い屋根塗装には必ず理由があり、悪い意味で安くなっている可能性があります。悪い意味で安い場合の原因は以下になります。
- 実際に塗る面積分の塗料が入ってない
- ベテランではなく、アルバイトや素人スタッフ
- 工期が短くなっている
12-1.実際に塗る面積分の塗料が入ってない
一つ目の「実際に塗る面積分の塗料が入ってない」は、塗料には塗布量と言われるきちんと効果が発揮できる量がメーカーから指定されています。
塗料は薄めようと思えばいくらでも薄めることが可能なものです。そのため、本当に必要な分の塗料の費用が入っていないことで安くなっている場合があります。
12-2.ベテランではなく、アルバイトや素人スタッフ
二つ目の「ベテランではなく、アルバイトや素人スタッフ」は、ベテランの職人さんは技術がある分、人件費が高いです。
そのため、安いアルバイトや素人同然のスタッフを使って塗装されることがあります。きちんと塗装業者に、技術が高い職人さんで塗装をしてくれるのか聞いておきましょう。
12-3.工期が短くなっている
三つ目の「工期が短くなっている」は、屋根塗装をする際の高圧洗浄・下塗り・中塗り・上塗りでそれぞれ十分な乾燥期間(約1日ずつ)を設けます。
しかし、工期を短くすれば人件費も減らせるため、見積もり費用が自然と安くできます。工期が短いと十分な乾燥がされていない状態なので、すぐに塗装が剥がれる原因にもなります。
工期表か工程スケジュール表をもらい、乾燥期間が十分にとられているか確認しましょう。
12-4.屋根塗装でみんなが知らないこと!
塗装工事は、手抜きをしようと思えば、一番簡単にできる工事だと言われています。
ものすごく安い場合も、その逆でものすごく高い場合の両方とも気をつけなくてはいけません。
みなさまが、不安なく塗装に臨めるよう私たちは、見積もりの無料診断も行っているので、お気軽に相談いただければと思います。
13.屋根塗装をする時、追加費用はかかったりするの?
屋根塗装で見積もりでとった以外の追加費用がかかってくる時は、トラブルになっている状態です。例えば、以下のようなことが考えられます。
- 見積もりに入っていなかった箇所も本当は塗装が必要だった
- 塗装後なのにすぐ剥がれてきた
追加費用は誰だって避けたいもの。しかし、最初の屋根塗装業者を探すことに失敗してしまうか、いい加減な見積もりを出す塗装業者で頼んでしまうと、こういう事態によく陥ってしまいます。
屋根塗装で失敗しないためにも、「優良業者に依頼」「丁寧で正確な見積もりをもらう」、この二つは必須条件にして、塗装業者探しをするといいでしょう。
14.雨漏りはなぜ起こる?
雨漏りが発生する原因は様々ありますが、屋根が何のためにあるのかを考えるとわかりやすいです。
屋根には紫外線・雨風・ホコリなどの外的要因から家を守るために存在していますが、雨が降った場合、雨水を建物内部には侵入させず上から下へ効率よく流す目的もあります。
その為、塗装をしただけ・コーキングをしただけ、安易な塗装や修理をしてしまうと雨漏りの発生に繋がります。
屋根塗装には技術や経験が必要です。必ず優良業者に屋根塗装はお願いしましょう。
15.雨漏りの修理費用は?
雨漏り修理にかかる費用は、状況によって変わってきます。
例えば、スレート屋根の場合、縁切りがされていないが為に、雨漏りが起きていたら縁切りをするだけなので、作業員一人あたりの人件費(6,000~20,000円前後)で済む場合もあります。
しかし、1次防水材である屋根材に問題があったり、経年劣化で2次防水材がダメになってしまっている場合は、それぞれ修理費用が変わってきます。
1次防水材と2次防水材では何が違うか、違いを見てみましょう。
15-1.屋根材の1次防水材と2次防水材の違いは?
1次防水材は、紫外線・雨風・ホコリなどの外的ダメージを直接防いでくれるもの。
2次防水材は、1次防水材で受け止めきれなかったダメージを代わりに受け止めてくれたり、ダメージを外に逃がしてくれるもの。
1次防水材の修理が一時的な修理に対して、2次防水材の修理は雨漏りの根本的な修理となります。
どちらの修理がいいかは、屋根調査をして状況を確認しないとハッキリしたことは言えないですが、2次防水材の修理の根本的な解決をすることが望ましいと言えます。
しかし、1次防水材の修理と2次防水材の修理で費用が変わってくるので、どのくらいの差があるのか確認してみましょう。
15-2.屋根材の1次防水材と2次防水材の修理費は?
1次防水材の屋根修理 | |
---|---|
コーキング処理 | 1,000円/㎡~ |
屋根材、棟板金の劣化、瓦のずれなど | 1,000円/㎡~ |
防水塗装 | 800円/㎡~ |
2次防水材の屋根修理 | |
ルーフィング工事 | 600円/㎡~ |
棟板金交換工事 | 4,500円/㎡~ |
費用は屋根塗装業者や屋根の状況よって変わってくるので、目安としてこの単価を覚えておくといいでしょう。
16.屋根塗装後・修理後に雨漏りが発生or再発したら?
屋根塗装・修理後に雨漏りが発生or再発した原因は何でしょう。
スレート屋根の場合は、どんなにキレイな屋根塗装ができたとしても、縁切り・タスペーサーがされていないと雨漏りの発生が高まります。
また、屋根修理の場合は、雨漏り箇所を見誤ったことが原因で雨漏りが再発することもありますが、このようなことが実際にたくさん起きているのが現状です。
このような自体に陥らない為にも、屋根塗装・修理前に以下の項目はチェックしておきましょう。
- 縁切り・タスペーサーが見積もりに入っているか
- 雨漏りが発生した場合、どのような対応をしてくれるのか聞いておく
- 保証はあるのか聞いておく
これらは塗装業者に聞く、または見積もりを見直すことでわかります。
16-1.雨漏りの発生・再発を防ぐために
屋根塗装業者の中には保証をしてくれるところもあります。万が一の場合に備えて、保証をきちんと確認することが大切です。
また、屋根塗装業者の中には、当然のことだから見積もりにいれなくていいや。としている屋根塗装業者も少なくありません。あなた自身は初めてのことなのですから、一つ一つしっかりと、すること・しないことを見積もりに入れてもらいましょう。
そもそも、優良業者にお願いしていれば防げたことかもしれません。最初の屋根塗装業者選びは慎重に行いましょう。
16-2.屋根を塗装しない方法で雨漏りを治すことはできる?
DIYで屋根塗装をすることもできますが、私たちはあまりお勧めしていません。
なぜなら、屋根塗装のことをこれまで説明してきましたが、屋根塗装にはちゃんとした技術・知識がないと雨漏りの発生に繋がり、建物をいためてしまう原因になってしまいます。
きちんと優良業者を選び、専門業者の手で塗装をすぐことが、あなたの為にも、あなたのご家族の為にも、建物の為にもなります。
17.屋根塗装は火災保険で0円になる?
火災保険には入っていますか?
火災保険とは、戸建て・マンション・ビルなどの建物と、建物内にある家具などの動産を補償してくれます。これら『建物』『動産』を火災保険では「保険の対象」と呼んでいます。
屋根に関しては、『建物』にあたるので火災保険が適応できます。
火災保険で屋根を直せる方々がたくさんいるのに、このことを知らずに自費で直してしまっている方が多くいる為、火災保険でなぜ屋根が直せるのか、どういう症状が火災保険の適用範囲なのか、説明していきます。
火災保険の内容としては、
- 火災
- 落雷
- 破裂・爆発
- 風災・雹災(ひょうさい)・雪災
- 水災
などの災害が合った場合、保証してくれます。
火災保険にはたくさんの種類がありますが、『風災』が入っているものでないと、保険で屋根塗装はできないので注意が必要です。
- 損保ジャパン日本興亜 THE すまいの保険
- 三井住友海上 GK すまいの保険
- AIU保険 スイートホームプロテクション(ホームライフ総合保険)
- 朝日火災 ホームアシスト
- あいあいニッセイ同和損保 タフ・住まいの保険
この他にも、さまざまな火災保険会社があります。
風災の対象として、台風、旋風、竜巻、暴風などが入ります。それでは、台風、旋風、竜巻、暴風が起こった場合、屋根がどういう状態になるのか見ていきましょう。
18.知らないと損?火災保険が適用される症状はこれだ!
- 台風によって、屋根瓦が壊れて雨漏りが発生した
- 強風で、屋根材が飛んでいってしまった
- 台風のあと屋根をみたら、瓦がずれている
- 豪雨によって雨漏りは発生した
- 竜巻の影響で飛んできたものが、屋根が壊れてしまった
- 雹(ひょう)が降って、屋根が壊れてしまった
これらが発生した場合、風災として認められる可能性が高いです。
18-1.風災として認められないのはどんなもの?
なんでもかんでも風災として認められるわけではありません。
- 経年劣化による屋根の破損
- 新築時から雨漏りがあった
- 太陽光パネルを屋根に付けたら雨漏りがするようになった
など、風災を受けていない状態で、もともとそうだった。また、あなた自身で屋根塗装をしたり、何かを取り付けて、雨漏りが発生した。
こういう故意にされたものに関しては、風災には当てはまらないので保険の適用はできません。
しかし、経年劣化での症状と思っていても、実際には風災に当てはまるものが多いのですが、すぐに経年劣化とあきらめてしまう方がいます。
経年劣化とあきらめず、一度火災保険会社に連絡を一本いれて、診断してもらうことをお勧めしています。
18-2.保険の申請ができるのはいつから?
風災の申請ができるのは、風災を受けてから3年間の間です。
しかし、台風は毎年くるものなので、実質期限なく申請できるとも言えます。火災保険をうまく活用して、賢く屋根塗装をしていきましょう。
18-3.火災保険が適用できるかできないかを判断する人はだれですか?
火災保険の適用だと判断する人は、家主でもなく保険会社の人でもなく塗装業者でもありません。
保険会社が委託する日本損害保険協会の鑑定資格を持った鑑定人が鑑定します。
19.屋根塗装の業者で気をつけること
- 訪問販売による屋根の0円修理トーク
- 高い金額から大幅な値下げ
- 不明点の多い見積もり
- 安すぎる見積もり
- 訪問販売ではないか
- 屋根のチェックは入念にしてくれたか
- 現地調査したその日に契約を結ぼうとしてこないか
- 塗装する箇所としない箇所をきちんと教えてくれるか(または見積もりへの記載)
- 複数の屋根塗装業者で見積もりの比較をしたか
20.まとめ
いかがでしたでしょうか。
屋根塗装に関して一通りの知識が付いたと思います。屋根塗装は約10年ごとに行うものなので、初めての方がとても多く、不安を抱えたまま塗装業者探しをされています。
私たちのような、屋根塗装の優良業者を紹介できる、専門機関を利用していただき、安心・納得の塗装ができれば幸いです。
私たちについては、『外壁塗装コンシェルジュとは』で詳しく書かせていただいているので、合わせて確認いただければと思います。
「あなたと、あなたの家族」の笑顔を増やす為、私たちが全力でサポートさせていただきます。お気軽にご相談ください。
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- 屋根の塗装・補修
- 加工性が良く、耐食性を大幅に改善したガルバリウム鋼板
失敗しない屋根塗装をしてもらうにはどうしたら…
誰だって初めてのことには不安を覚えるものです。
私たちのような中立の立場である無料サービスを活用いただき、アドバイス・サポートで安心できる外壁と屋根の、塗装をお手伝いできればと思っています。※外壁塗装コンシェルジュとは
失敗しない地元の優良業者選び、見積もり金額の適正診断など、全て無料で承らせていただいているので、お気軽に連絡をいただければ嬉しいです。
ご利用無料 / どんなに小さな事でも相談可能 / 365日受付中
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