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事前準備が大切!アパートの屋上防水の費用相場を確認しておこう

あなたがアパートの屋上防水をしたい時、屋上防水の工法や費用相場、優良業者さんの選び方を知っておくことで、工事のお見積もりや業者さん選びをスムーズに進めることができます。
外壁塗装コンシェルジュ 建物工事のアドバイザー

あなたが経営しているアパートで雨漏りが起きてしてしまった、もしくは雨漏りを心配している場合は、アパートの屋上防水の工事を検討しているかもしれません。

しかし、屋上防水と一言でいっても、その工法によって費用も違えばどんな建物が適しているのかも変わってきます。

今回は、屋上防水の工事についてどのような工法があるのか、費用相場はいくらぐらいなのかを私からお話させていただければと思います。

まずは、建坪別でアパートの屋上防水の費用を確認

事前準備が大切!アパートの屋上防水の費用相場を確認しておこう

業者さんに工事をお願いする時に一番気になるのは費用だと思いますが、まずはアパートの屋上防水の費用相場を知っておきましょう。

屋上の面積費用相場
200㎡約100~180万円

上記の数値は一般的な費用相場ですが、もちろん工事範囲が狭くなればこれよりも安く、広くなれば高くなっていきます。

屋上防水の見積もり例

工事内容数量単価金額
下地撤去61㎡3,800円231,800円
産業廃棄物処理61㎡1,400円85,400円
下地樹脂セメント61㎡1,700円103,700円
ウレタン防水61㎡12,800円780,800円
改修ドレン5箇所22,000円110,000円
足場1式180,000円
荷揚げレッカー車1車65,000円
諸経費1式50,000円
合計1,735,000円

工事方法によって値段が変化

アパートの屋上防水は工事費用の相場に幅がありますが、防水工事にはさまざまな工法があることが要因の一つです。

屋上の防水工事には4つの工法があります。

ウレタン防水
シート防水
FRP防水
アスファルト防水

どの工法を選ぶかで工事費用は変わり、工法によって使う材料や工程の数も異なり、それぞれの工法の難しさも変わるため職人の人件費でも差が生じてしまいます。

費用が安い工法を選べばいいというわけではなく、工法によって耐用年数などに差が出てくるので、1回の工事費用は高くても、長い目で見た時の工事費用が安くなることもあります。

表面的な工事金額だけではなく、長期的なコストも考えて選びましょう。

アパートの立地などによる値段の変化

工法の他にも、あなたのアパートの状況によって値段が上下する場合もあります。

複雑な地形に建っていたり、屋上に上がる手段がない場合には足場代がかかるため、工事費用が上がってしまいます。

他にも時期的に業者が忙しい場合や、工事をお願いした業者に屋上防水ができる職人さんが確保できず、他社の職人さんに手伝ってもらうなど、業者さんの都合でも値段が上下する場合もあります。

既にあなたのアパートで雨漏りが起きている場合も値段が上がってしまうので、できるだけ雨漏りする前の予防として屋上防水工事をしておきましょう。

屋上防水の工事種類と耐用年数

屋上防水の工事には、以下の4種類があります。

  • ウレタン防水
  • シート防水
  • FRP防水
  • アスファルト防水

どの工法がいいのかは単に工事金額だけで決められるものではなく、アパートの屋根の大きさや劣化状況によっても最適な工法は変わってきます。

工法によって値段や耐用年数が変わるので、私と一緒にそれぞれ詳しく見ていきましょう。

ウレタン防水

まずは最も一般的なウレタン防水から見ていきましょう。

ウレタン防水とは、低反発のマットレスの材料にもなっている「ウレタン素材」を使って、屋上の防水をする方法。

ウレタン樹脂は塗料のようにもとは液状で、それを流し込んで形を作っていくため、どのような屋上でも工事ができるようになっています。

ほかの工法より費用が安いということもあり、防水工事の約半数はこのウレタン防水が行われているんです。

また、ウレタン防水の中にも「通気緩衝工法(つうきかんしょうこうほう)」と「密着工法」という2つの工法があり、どちらを選ぶかによっても工事費用や耐用年数が変わるので気をつけましょう。

通気緩衝工法

通気緩衝工法は、2種類あるウレタン防水の中でも一般的な工法となっていて、防水工事として最も行われています。

裏側に通気溝が空いている通気シートというものを屋上に設置し、その上からウレタン樹脂を流し込んで形を作っていくのですが、この通気シートのおかげで空気の通り道ができるため、下地と防水層のすき間に水分が溜まる問題が改善されました。

脱気装置を取り付けることで防水層の内部に常に空気が循環しており、もし雨漏りで建物内に雨水が浸入しても外に排出できる仕組みになっているんです。

密着工法

密着工法は通気緩衝工法が使われるようになる前のウレタン防水で、今では業者さんが工事することはほとんどありません。

ウレタン樹脂を直接下地に流し込むのですが、屋上の下地であるコンクリートやモルタルなどは雨水を吸収しているため、下地とウレタン素材の間に水分が溜まってしまうんです。

下地とウレタン素材に水が溜まれば、防水層が膨れてしまい、剥がれたりブヨブヨに膨れて施工不良に繋がります。

通気緩衝工法よりも工程が少なく、通気シートも使わないので通気緩衝工法よりも低い金額で防水工事をしてもらえますが、専門業者にお願いせずに便利屋に依頼をしたりDIYで自ら行う場合は、施工不良の確率が高まってしまうので気をつけましょう。

工事概要

屋上防水工事の一つであるウレタン防水の工事概要について、私と詳しく見ていきましょう。

価格相場

ウレタン防水の価格相場は、1㎡あたり約4,000~7,000円

一般的には通気緩衝工法よりも密着工法の方が費用が安い場合が多いです。

工期

ウレタン防水にかかる期間は、80~100㎡ほどの広さであれば一般的に約4~5日

季節や天候などにも左右されますが、他の工法に比べて比較的短い期間で完成できる屋上防水工事です。

耐用年数

ウレタン防水の耐用年数は、以下のように通気緩衝工法と密着工法で大きく差が出てきます。

  • 通気緩衝工法・・・10~15年
  • 密着法・・・5~10年

密着法の方が工事費用は安くなりますが、長期的な目で見れば通気緩衝工法の方が安く済む場合があるので、あなたの今後のアパート経営に合わせて工法を考えるようにしましょう。

あなたのアパートに合うかの確認

ウレタン防水は基本的にはどんな建物でも施工に向いており、複雑な形状のアパートにも対応しています。

そのため屋上に室外機や貯水槽があって、他の防水工事が難しい場合に特に向いていると言えるでしょう。

あなたに合う工法かの確認

ウレタン防水は工事金額が低いため、できるだけ安く済ませたい方におすすめです。

とにかく安く屋上防水を済ませたい人は密着法、長期的に見た工事費用の安さも重視したければ通気緩衝工法と使い分けられるでしょう。

シート防水

シート防水とは、水道のパイプなどに使われる「塩ビシート」を屋上にかぶせる工法です。

上からシートをかぶせるので、既にウレタン防水などをしている上からも工事することができ、前回の防水処理を撤去する必要がないという特徴があります。

ただし、ウレタン防水に比べてシート防水は難しいため高度な技術が求められ、工事ができる職人さんが少ない上に、実績の少ない職人さんがシート防水をした場合には、シートの間から雨水が侵入してしまうこともあります。

そのため、工事をお願いする業者さんは特に慎重に選ぶ必要がある工法でもあるんです。

シート防水にも「密着工法」と「機械式固定工法」の2種類があるので、それぞれを詳しく見ていきましょう。

密着工法

シート防水の密着工法は、専用の接着剤を使って防水シートを屋上の下地に直接張り付けていく工事です。

下地に密着しているので、接着剤が剥がれやすかったり、下地の劣化の影響を受けやすいなどのデメリットもあり、屋上防水以外でも用いられるシンプルな方法ですが、屋上防水にはあまり向いていない方法です。

機械式固定工法

機械式固定工法とは、固定ディスクという専用の道具を用いて、防水シートを下地に打ち付けていく方法です。

下地の劣化の影響を受けにくく、屋上の改修工事などでよく使われる工法となっています。

工事概要

シート防水の工事について、詳しく見ていきましょう。

価格相場

シート防水の価格相場は1㎡あたり約4,000~7,500円程で、ウレタン防水とほぼ同じくらいの相場となっています。

工期

シート防水は、屋上の面積が80~100㎡ほどの広さであれば、約4~5日程度で工事をすることができます。

耐用年数

シート防水の耐用年数は約15~20年と、防水工事の中でも比較的長持ちする工法です。

あなたのアパートに合うかの確認

シート防水は複雑な形状をしている建物には向いておらず、屋上に障害物の少ないアパートでの工事が適しています。

あなたに合う工法かの確認

シート防水は工事費用に対して耐用年数が高いため、工事費用を抑えて長持ちさせたい人にはおすすめです。

シンプルな構造をしている建物であれば、ウレタン防水よりもシート防水の方がおすすめできるでしょう。

FRP防水

屋上防水の方法にはFRP防水という方法もあります。

FRPとは「繊維強化プラスチックス(Fiber Reinforced Plastics)」という素材のことで、屋上に塗装をしていく防水工法です。

実は、FRPはその特徴から、屋上よりもベランダやバルコニーなどの防水で使われることの多い素材で、強度が高くて軽い素材なので、築年数がたったアパートや木造の建物にも嬉しい素材となっています。

しかし、FRP防水は基本的には密着工法となっているため、既に雨漏りをしているアパートには向いていません。

特別な理由がないまま、屋上防水にFRP防水を進めてくる業者がいれば注意しましょう。

工事概要

FRP防水の工事について、もう少し詳しく見ていきましょう。

価格相場

FRP防水の価格相場は、1㎡あたり約4,000~8,000円程です。

工期

FRP防水にかかる期間は、屋上の面積が80~100㎡程の広さの場合、一般的に約3~4日で工事をすることができます。

耐用年数

FRP防水の耐用年数は約10~15年となっています。

あなたのアパートに合うかの確認

屋上防水としてFRP防水が特別おすすめという建物は基本的にありません。

しかしベランダやバルコニーに利用するにはおすすめなので、使い分けるといいでしょう。

あなたに合う工法かの確認

ベランダやバルコニーの床を回収工事したい方におすすめです。

軽くて頑丈なため、建物への負担が少なくなります。

アスファルト防水

アスファルト防水は道路工事にも使われるほど、防水性と耐久性の高い防水工法で、その分ほかの防水工事に比べて工事金額は高くなります。

基本的に、200㎡を超えるような大規模な屋上防水で施工されることが多く、昔から使われてきたため、さまざまな工法がつくられてきました。

主なアスファルト防水である「トーチ工法」と「熱工法」という2種類の工法について詳しく見ていきましょう。

トーチ工法

裏目に液状のアスファルトがコーティングされている防水シートを使い、トーチバナーと呼ばれる火器でシートをあぶることで、アスファルトを溶かしながら防水処理をしていきます。

アスファルト防水はアスファルトを溶かす時に特有の匂いが発生する場合が多く、トーチ工法では匂いが発生しないので、よく使われている工法です。

熱工法

溶融釜(ようゆうがま)という特殊な釜でアスファルトを熱して液状にしたものを撒き、上から防水紙を貼る工法で、溶かしたアスファルトと防水紙を、多いときは5層ほど貼り重ねていきます。

昔は代表的な施工法でしたが、釜でアスファルトを溶かす際に独特の匂いが発生するため、最近の屋上防水工事ではあまり見かけなくなっています。

工事概要

アスファルト防水の工事を、もう少し詳しく見ていきましょう。

価格相場

アスファルト防水の価格相場は1㎡あたり約5,000~8,000円程です。

さまざまな防水工事の工法がある中でも工事金額が一番高いですが、長持ちしてくれます。

工期

アスファルト防水にかかる期間は、屋上の面積が80~100㎡程の広さであれば、一般的に約6~7日となります。

耐用年数

アスファルト防水の耐用年数は、約15~25年となっています。

ほかの工法よりも費用が高い分、長持ちする防水工事です。

あなたのアパートに合うかの確認

アスファルト防水は複雑な形状をしている建物には向いておらず、障害物の少ない建物に適している工法です。

あなたに合う工法かの確認

アスファルト防水は一見値が張るように見えますが、耐用年数が長いため1年あたりの費用は低くなります。

長期的に見た工事費用を押えたい場合にはおすすめと言えるでしょう。

相見積もりが必須!アパートの屋上防水の頼み方

あなたのアパートの屋上防水は、実際にどのような業者さんに屋上防水をお願いすればいいのでしょうか?

屋上防水といっても、どんな工事が合っているのかは建物の形や規模によって変わります。

また、業者さんも得意・不得意な工法があるため、工事をお願いするあなたもある程度の知識を持っておくことが求められます。

アパートの屋上防水をする時に、あなたが業者さんを選ぶ上で大切なポイントをここで抑えておきましょう。

ポイント1. 防水工事専門の業者を選ぶ

業者さんを探すときは複数の業者さんに見積もりをする「相見積もり」が必要ですが、相見積もりの仕方にも気をつけなければなりません。

見積もりを出してくる業者さんの中には、防水工事専門業者だけではなく、工務店や塗装屋、管理会社が含まれていることも多いです。

しかし、防水工事を専門にしていない業者さんを選ぶと、適切な工事をしてもらえない場合もあります。

塗装工事よりも防水工事の方が難しい工事になり、塗装屋さんで防水工事ができても、防水工事を専門にしていない塗装業者さんは、どんな建物にもウレタン防水の密着工法などを提案してくる可能性が高いので、本当にあなたのアパートに合った工法で工事をしてもらえないかもしれません。

ポイント2. 防水のプロが在籍している業者か

防水工事の専門業者かどうかは、防水工事に特化した職人さんがどれくらいいるかを見れば分かります。

防水工事の資格として「防水施工技能士(1級・2級)」という国家資格があるので、このような資格を持っている職人さんがいるかどうかも業者さん選びの基準の一つになります。※資格を持っていなくても、適正な防水工事ができる業者さんもいます。

ポイント3. 見積もりの内容は明確か

あなたがアパートの屋上防水をお願いするときは、防水工事の見積書を見ることで優良業者かどうかがある程度わかります。

不明瞭でわかりづらい見積書を提出する業者さんは悪徳業者の可能性が高いので、見積書は最低限確認できるようにしておきましょう。

見積書を見るときは、

  • 工事内容
  • 施工面積
  • 施工単価

これらが詳しく記載されているかが重要です。

悪い例として「防水工事一式」など、工事の内容が分からない見積書には気をつけましょう。

最後に…。

ここまで読んでいただきありがとうございます。
アパートの屋上防水の費用相場についてまとめてきましたが、分かりづらいところやもっと知りたい情報はありましたか?
どんな小さなことからでもご相談を無料で受け付けているので、お気軽に以下の外壁塗装に関するご相談フォーム・お電話にてご連絡くださいね。
あなたにとって、アパートの屋根修理に関する安心・納得の情報になれれば嬉しいです。

かべぬりコンさんアパートの屋上防水がしたい…

誰だって初めてのことには不安を覚えるもの。

私たちのような中立の立場である無料サービスを活用いただき、アドバイス・サポートで安心できる外壁修理をお手伝いできればと思っています。外壁塗装コンシェルジュとは

アパートの適正な屋上防水ができる工事店選びから、見積もり金額の適正診断など、全て無料で承らせていただいているので、お気軽に連絡をいただければ嬉しいです。

「アパートの屋上防水の相談がしたい」とお伝えください。

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