危険信号?外壁にサビができる原因とは?
外壁に現れる赤いサビは、大気中にある水分や雨水が主な原因ですが、実は木造住宅か、鉄筋で建てた建物かでサビの発生原因も変わってきます。今回は、それぞれの原因と対策方法を見ていきましょう。
木造住宅の場合
モルタル外壁にあるクラックから
木造住宅にはモルタル外壁と呼ばれる部分があり、そちらの内部にあるラス銅と呼ばれる部分へ雨水が入り込むことによってサビが発生することがあります。こうなると内部のどこからサビが発生しているのか確認する必要があるため、非常に手間がかかります。実際に中を確認してみると、もともと内部に存在する防水紙が機能を発揮していない場合があります。そういった場合は防水紙ごと新しく取り換える必要があります。
バルコニーにある軒天井周辺から
軒天井周りのサビは、バルコニーにある手すり周辺から水が漏れ出している場合に疑われます。バルコニーにある手すりや、それらを固定する部品等をすべてに防水用のシーツを採用するなどして漏水を防ぐことが解決方法となっています。
鉄筋コンクリートがメインの建物の場合
仮設アンカーから
工事の際、足場を固定するために使用した仮設アンカーからサビが発生することがあります。工事が終わった数年後あたりから発生するもので、これが原因である場合は、サビが発生している仮設アンカーを取り除き、モルタルを埋めて再塗装を行うことで解消されます。
内部にある赤サビが水によって流れてきて侵食しているケース
壁の内側に何かの原因によって発生していた赤サビが、雨水などによって流れ出ていることによりさらにサビが発生します。解消するには雨水がどこから入ってきているのかを確かめ、防水対策を行うことが必要となります。
サビ落としの方法は?
サビを落とす方法は、まだ初期段階であればブラシ等で少し強めに擦れば落とすことが可能です。ただ、サビは日数や時間が経つにつれ繁殖し、最終的にはその場所に根を張る性質を持ち合わせているため、時間が経ってしまったサビは擦る程度で落とすことはできないでしょう。
もしサビが根を張ってしまっているようであれば、専用のサビ取り剤を使用して落とさなくてはなりません。具体的な方法としては、サビにサビ取り剤を吹きかけ、しばらくしてから洗い流すという工程を繰り返します。これによってほとんどのサビを落とすことができるでしょう。注意点は、サビ取りを行った後はその場が傷んでいると思われます。新たに上から塗料を塗って補修することをおすすめします。
サビ止めの塗料はあるの?
サビをあらかじめ防止する塗料はあります。サビ止めを専用とした塗料の主な役割は次の通りです。
- ・サビの原因となる酸素や水分を遮断する
- ・外壁がイオン化するのを予防し、サビのできにくいアルカリ性の状態を保つ
- ・腐食電流の発生そのものを防止する
これでもすべてのサビを防ぐことはできません。しかし対処をしておくことによってサビの発生率をかなり抑えることができます。また、鉄筋コンクリートを使用して建てた建物にはサビ止めを行っておかなければ大変なことになりかねません。
なお、サビ止めにかかる費用は、1平方メートルあたり500円~1,000円程度。比較的低価格で行うことが可能です。木造、鉄筋問わずサビ止めの塗料を施しておくことをおすすめします。
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