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瓦の種類を4つに分類!選ぶ際のポイントも紹介します

瓦の種類や選ぶときに見るべきポイントを知ると、お家に合った最適な瓦を選ぶことができます。
外壁塗装コンシェルジュ アドバイザー

「瓦の種類にはどんなものがあるのか?」
「数ある種類からどのように瓦を選べばいいのか?」

こうしたお悩みをお持ちの方も多いことでしょう。

瓦には素材や製法、形状などで種類があり、それぞれの特徴やメリット・デメリットもさまざまです。

そこで今回は瓦の種類と選び方について、以下をご紹介していきます。

  • 瓦を選ぶ際の3つのポイント
  • 代表的な瓦の種類4つ
  • よく見る瓦の3つの形状

ぜひ最後まで熟読して、価格や耐久性、デザインなどご自身の希望にあった瓦を見つける参考にして下さい。

瓦を選ぶ際の3つのポイント

瓦を選ぶ際の3つのポイント

瓦を選ぶ際のポイントとして、以下3つが挙げられます。

  • 価格
  • デザイン
  • 耐久性

瓦には数多くの種類があるため、ご自身が望む機能や費用から考えるのがおすすめです。

それぞれ詳しく見ていきます。

価格から瓦を選ぶ

価格から瓦を選ぶ

瓦を選ぶ際のポイントに、価格があります。

瓦は種類ごとの素材や工事工程によって費用が異なります。

例えば和瓦(わがわら)は、瓦を引っ掛ける横桟(よこざん)に加え、縦桟(たてざん)も必要です。

一方で平板瓦は縦桟が必要ありません。

また、スレート材の瓦は安く、粘土瓦は高いのが一般的で、費用は1,5〜2倍近く変わります。

このように一口に瓦といっても費用が異なるため、ご自身の予算内で利用可能な瓦であるかを確認しなければいけません。

「イメージしていた瓦とは違うものになってしまった」ということが無いように、予算から逆算して瓦を選ぶとよいでしょう。

デザインから瓦を選ぶ

デザインから瓦を選ぶ

瓦を選ぶ際のポイントに、デザインがあります。

瓦は素材や形状によって雰囲気や色など見た目が大きく変わります。

粘土瓦なら和風の建物にマッチしますし、コンクリートなら洋風の建物に合うでしょう。

ご自身の住宅のイメージから、どのような瓦が合うか考えイメージすると瓦の種類も絞りやすくなります。

耐久性から瓦を選ぶ

耐久性から瓦を選ぶ

瓦を選ぶ際のポイントに、耐久性があります。

瓦は素材ごとに耐用年数があります。

最も耐久性の高い瓦は粘土瓦であり、耐用年数も50年と長いです。

メンテナンスや交換をなるべく抑えたい場合は、耐久性の高い瓦を選びましょう。

ただし、耐用年数の長い瓦は当然費用も高くなり、また場合によっては建物の雰囲気と合わないこともあります。

瓦の種類は大きく分けて4つ

瓦の種類は大きく分けて4つ

瓦の種類は大きく分けて4種類あります。

  • 粘土系
  • セメント系
  • スレート系
  • 金属系

それぞれの特徴やメリットデメリットを把握して、自分に合った瓦を見つけましょう。

詳しく見ていきます。

粘土系

粘土系

特徴・性能に優れている
・和風の建物に合う
メリット・耐久性が高い
・耐火性に優れている
・断熱性、防音性も期待できる
デメリット・費用が高い
・重量が重く耐震性が低い
価格9,000〜12,000円/平方メートル
耐久性50年

ただし、メンテナンスがほとんど不要であり、破損しても瓦を1枚ずつ交換できるため、施工後に大きく費用がかかることはありません。粘土瓦は性能に優れている反面、費用が高い点がデメリットに挙げられます。粘土を窯で焼き上げることで作られ、製法もさまざまです。粘土瓦は、粘土を原料とした、お寺のような日本風な作りの建物に多く見られる瓦です。

なお、国内シェアトップ3である「三州瓦」「淡路瓦」「石州瓦」はいずれも粘土瓦です。

セメント系

セメント系

特徴セメントを主成分とした瓦であり「モニエル瓦」とも呼ばれる
メリット・耐火性に優れている
・断熱性、防音性も期待できる
・デザイン性が高い
デメリット・家の耐震性が必要になる
・メンテナンスが必要
・コケやカビが生えやすい
価格6,000〜8,000円/平方メートル
耐久性30年程度

セメント系の瓦は、セメントを主成分とした瓦と、セメントと砂を混ぜたコンクリート系の瓦の大きく2つがあります。

粘土瓦よりも価格が安く、戦後から普及し始めました。

セメントを使用するため耐火性、断熱性、防音性に優れており、上から塗装することで色の変化が可能で、デザイン性も高いです。

デメリットは、粘土瓦よりも耐久性が低い点です。

また、セメントは水を吸いやすいためカビやコケも生えやすく、定期的なメンテンナンスが必要になります。

カビやコケを抑えるための塗装も必要になるでしょう。

価格、耐久性、性能でバランスの良い瓦であるといえます。

スレート系

スレート系

特徴洋風な建物に合う軽くてシンプルな見た目
メリット・価格が安い
・色が豊富
・施工できる業者が多い
デメリット・雨漏りしやすい
・塗装が必要
・割れやすい
価格4,500~8,000円 /平方メートル
耐久性20~25年

スレート系の瓦は、セメントと繊維状のものを混ぜ合わせ薄く加工した瓦であり、「カラーベスト」「コロニアル」とも呼ばれます。

日本ではほとんどの住宅がスレート系の瓦を使用しています。
スレート系のメリットはその手軽さです。

流通量が多いため施工できる業者も多く、価格も粘土瓦やセメント瓦と比べると安いです。

また、デザイン性も高く、建物の雰囲気に合わせた瓦を選べる点もメリットです。

デメリットとしては耐久性が低い点です。

スレート系の瓦は薄く作られているため、衝撃が加わると割れやすくなっています。

台風で石が飛んできた衝撃で割れる場合もあります。

また、経年劣化によって雨漏りも起こりやすいでしょう。

耐用年数が粘土瓦やセメント瓦よりも短いため、10年程度を目安に点検が必要です。

金属系(ガルバリウム鋼板)

金属系(ガルバリウム鋼板)

特徴アルミニウムと亜鉛が主成分であり、金属系の瓦で特に人気が高い
メリット・軽いため耐震性が高い
・防水性に優れている
・カバー工法が可能
デメリット・塗装が必要
・防音性が低い
・断熱性が低い
価格6,000〜9,000円 /平方メートル
耐久性30年

ガルバリウム鋼板は金属系の瓦の中で人気の高い素材です。

以前はトタンが金属系の屋根として一般的でした。

トタンは軽くて費用も安い一方で、錆びやすく耐久性も低いことがデメリットとして挙げられます。

しかし、ガルバリウム鋼板はトタンよりも耐久性が高く、比較的価格も安いため、金属系の屋根の代表格となりつつあります。

ガルバリウム鋼板はカバー工法に最適であり、上から重ね葺きするだけで改修工事が可能です。

また金属ではあるものの、軽量なため耐震性にも優れています。

デメリットとしては断熱性、防音性が低い点です。

金属のため、粘土瓦やセメント系の瓦と比べると熱は伝わりやすくなります。

音も伝わりやすく、雨音が気になる場合もあるでしょう。

ただし、断熱材や防音素材を一緒に施工するのが一般的なため、心配しすぎる必要はありません。

形状別で分けた瓦の種類は3つ

形状別で分けた瓦の種類は3つ

形状別で分けた瓦の種類は以下の3つになります。

  • 和瓦(J型)
  • 平板瓦(F型)
  • スパニッシュ瓦(S型)

瓦の形状によって建物の雰囲気は変わるため、ご自身のイメージに合う形状を見つけましょう。

和瓦(J型)

和瓦(J型)

特徴緩やかなカーブを描いた作りでお寺や神社に多い
費用相場9,000~12,500円/平方メートル

J型とはJapaneseのJが由来で、日本家屋やお寺に多い古くからある形状です。

緩やかなカーブにより通気性が高いのが特徴であり、日本の気候に適した形状といえます。

和風の重厚感ある仕上がりにしたい場合におすすめです。

平板瓦(F型)

平板瓦(F型)

特徴まっすぐ平らな形でありシンプルなデザイン
費用相場7,000~16,000円/平方メートル

F型とはFlat(まっすぐ)という意味が由来の形であり、シンプルな見た目が特徴の形状です。

さまざまな様式にマッチしやすく、和風、洋風かぎらず幅広く利用されます。

また建物の頭部分である屋根がまっすぐなるため外見もスッキリした仕上がりになります。

スパニッシュ瓦(S型)

スパニッシュ瓦(S型)

特徴波打つ形が特徴であり、セメント系瓦を用いた洋風な仕上がりの建物に多い
費用相場5,000~13,000円/平方メートル

S型とはSpanishのSが由来の、大きなカーブを描いた形状の瓦です。

J型のカーブよりも湾曲が大きく、洋風な建物に用いられることが多いです。

数ある中から最適な瓦を選ぼう!

数ある中から最適な瓦を選ぼう!

瓦は素材や形状、製法などを合わせれば種類は非常に豊富です。

それぞれの種類にかかる手間や費用もまったく異なります。

すべてを1つ1つ比較していくのは難しいため、価格、デザイン、耐久性の3つの項目から良いと思う瓦を選んでいくことをおすすめします。

また、最適な瓦選びをしたい方は、ご自身で判断するよりも業者へ相談してみましょう。

最後に

ここまでご覧いただき、ありがとうございます。

瓦の種類や選ぶ際に見るべきポイントについて確認頂きましたが、あなたの抱える悩みや不安が少しでも解決に向かえば嬉しいです。

お家に合った適切な瓦について知れても、適正な費用や内容で工事してもらえるか、不安ですよね…。
私たちは、どんな小さなことからでもご相談を無料で受け付けているので、お気軽に以下の屋根に関するご相談フォーム・お電話にてご連絡くださいね。

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