- | 防水(4)
ベランダに不具合が発生していると、雨漏りの原因にもなり、そのまま放置はできないので、適切なタイミングがきたら修理や塗装が必要です。
外壁塗装コンシェルジュ 建物工事のアドバイザー
普段あなたが使っているベランダですが、ヒビが入ったり水はけが悪くなったとしても、それほど問題には感じませんよね。
しかし、塗装業者さんに「ベランダ防水も必要ですよ。」と言われて初めて「我が家のベランダって、そんな悪い状態だったの!?」とビックリされる場合も。
実はあなたのお家や暮らしにとってベランダは大切な役割を担っています。
- ベランダの防水塗装の役割
- ベランダの防水塗装の種類
- ベランダを防水をするタイミング
- ベランダの防水工程
- ベランダ防水をお願いする業者さんの選び方
これらを確認して頂き、あなたの大切な住まいを守るためにも、私と一緒にベランダ防水について詳しく見てもらえると嬉しいです。
- 目次
- 実は、ベランダには防水塗装が必要?
- ベランダ防水はどんな種類がある?
- ベランダ防水をするタイミングは?
- ベランダ防水の費用は?
- ベランダ防水の工程は?
- ベランダ防水はどんな業者にお願いすればいい?
- ベランダ防水は自分でDIYできる?
- ベランダに不安を感じているあなたへ
ベランダ防水の相談、または、信頼ある業者さん選びで不安を感じている場合は、0120-929-609(相談受付24時間)に電話をかけて頂き、電話口で「ベランダ防水の相談がしたい」とお伝え頂ければ嬉しいです。※ 事前に情報を伝えた上でご相談されたい場合はフォームをご利用ください。
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実は、ベランダには防水塗装が必要?
お家のベランダには、建築したときに必ず防水機能が備えられており、ベランダに防水機能がなければ、雨漏りが発生してしまう可能性があります。
ベランダ防水とは、防水効果がある塗料を塗ったり、防水シートを敷いていくといった工事で、ベランダの床材に水分が浸み込まないようにするために行います。
ベランダと同じように、お家の屋根も真上から雨水を受ける部分ですが、屋根には勾配(こうばい)と呼ばれる傾斜が付いているので、雨水が地面に流れ、水浸しになってしまうことはありません。
しかし、ベランダは屋根のような大きな勾配がないため、防水塗装をしなければ水がたまりやすくベランダの床材に水分が浸み込み、雨漏りが発生してしまうんです。
また、防水塗装は一度行えばその後は行う必要がないというものではなく、防水塗装で塗った塗料の膜が薄くなってきたり、表面にひび割れが発生したりすると、防水機能がなくなって雨漏りに繋がってしまいます。
その為、あなたの大切な住まいの健康な状態を保つためには、適切な時期にベランダ防水を行う必要があるんです。
ベランダ以外にも防水は必要?
ベランダだけでなく、バルコニーやウッドデッキ、さらには屋上なども劣化が早いため、屋外に関しては防水を施す必要があります。
ベランダ防水はどんな種類がある?
ベランダ防水によく使われる防水工事は、一般的に2種類あります。
あなたのお家のベランダに適した防水工事を行うためにも、ベランダの防水工事の種類について、私と一緒に確認していきましょう。
ウレタン防水
ウレタン防水とは、ウレタン樹脂がまざった塗料を塗っていく工事で、塗料を塗り重ねて層を作り、水分の侵入を防ぎます。
防水工事の中でもベランダ防水によく使われる工事方法で、次のような特徴があります。
メリット | デメリット |
---|---|
・ほかの工法よりも塗料や道具などが扱く、狭いベランダでも工事しやすい ・工事価格が安くなる ・定期的に上塗り塗料を塗装することで寿命を延ばすことができる | ・安い反面、ほかの工法よりも耐久性は低く、ひび割れが起こりやすい |
もしもあなたが「ベランダ防水なんて、どの工法を選べばいいのか分からない…。」
このように迷っているのであれば、ベランダ防水工法の中でもよく使われるウレタン防水がオススメです。
ウレタン防水は2種類ある?
防水工事で多く使われるウレタン防水ですが、「通気緩衝工法」「密着工法」の2種類に分けることができます。
通気緩衝工法は、通気口が空いているシートをベランダに取り付けて、ウレタン樹脂を上から塗装していく工事です。
空気の通り道ができるため、下地と防水層のすき間に水分を溜めずに済み、現在行われているウレタン防水のほとんどは通気緩衝工法です。
密着工法は、屋上の下地が吸収する雨水の逃げ道がなく、そのまま水分をとどめてしまいやすいため、現在はあまり使われなくなりました。
FRP防水
あなたが「とにかく早くベランダ防水を終わらせたい」と希望するのであれば、オススメなのはFRP防水。
ガラス繊維を配合した、特殊な強化プラスチックのシートを貼り付けてコーティングすることで、防水効果を高める工法です。
FRP防水には、次の5つのような特徴があります。
メリット | デメリット |
---|---|
・熱や腐食、耐久性が強く、防水層には十分な強度がある ・塗装後1~2時間で乾燥する ・軽いのでベランダに負担をかけにくい | ・塗装のときに特有のにおいがする ・ほかの防水塗装と比べると工事価格が高い |
FRP防水はひび割れを起こしやすいので、ほかの工法よりも寿命が短いという欠点がありますが、早めにメンテナンスをすることで耐久性を保つことができます。
ほかの防水工法は?
防水塗装には、ウレタン防水やFRP防水以外にも、
- シート防水
- アスファルト防水
こういった工法がありますが、この2つはお家のベランダには向いておらず、屋上などによく使われる防水工法です。
シート防水とは、塩化ビニルやゴム製のシートを貼り付ける工法ですが、デコボコしている場所には不向き。
エアコンの室外機なども邪魔になってしまうので、あなたのお家のベランダに障害物がある場合は、ベランダ防水には不向きでしょう。
アスファルト防水は、セメント質のシートと液状のセメントを重ねて防水層を作る工法です。
防水性の高さは優れていますが、下地の動きに影響されやすいのでベランダのような不安定な箇所への施工は向いていません。
一般的に、シート防水やアスファルト防水はベランダ防水には不向きなので、お家のベランダ防水をするときは、ウレタン防水やFRP防水がオススメです。
ベランダ防水をするタイミングは?
あなたのお家のベランダ防水をすべきなのは、一体どんなタイミングなのでしょうか?
防水工事をすべきタイミングをはかるポイントを、私と一緒に見ていきましょう。
お家の外壁・屋根塗装と同じ時期
ベランダ防水の寿命は、新築や前回の防水工事から約10年だといわれており、ウレタン防水でもFRP防水でも、10年が過ぎると防水効果は落ちてしまいます。
実は、お家の外壁・屋根の塗装を塗り替える時期もほぼ同じで、10年ごとに外壁塗装や屋根塗装をするのが一般的なんです。
そのため、ベランダ防水の工事は、外壁や屋根の塗装と同じタイミングで行うのがオススメ。
もしあなたがこれからお家の外壁や屋根の塗装工事を考えているのであれば、一緒にベランダ防水の工事も考えておくと、工事を一度に済ませることができるので、見積もりや塗装業者さんとのやりとりなどに掛ける、時間や手間を省くことができます。
ベランダの塗装に劣化が表れはじめた時
ベランダ防水をすべきタイミングは、実はお家のベランダをよく見ると、サインが出ていることがあります。
前回の工事から10年経っていなくても、あなたのお家のベランダに以下のような劣化が現れていれば、早めに防水工事をしてほしいです。
劣化1:ひび割れ
ベランダ防水の表面にひび割れが起きていれば、塗料で出来た「塗膜(とまく)」と呼ばれる保護膜が劣化している証拠です。
そのまま放っておくと、ひび割れの部分から急激に劣化が進んでしまうので、見逃さずにメンテナンスをするのがオススメです。
劣化2:膨れ
ベランダ防水の表面をみると、水ぶくれのような膨れが起きていることがあります。
主な原因は、前回防水工事をした業者による施工不良である可能性が高いですが、ひび割れ部分や隙間から水分が侵入してしまっていることも。
膨れが起きている箇所は塗膜が薄くなって防水効果が下がっているだけでなく、放置しておくと破れてしまうことがあるので要注意です。
劣化3:剥がれ
ベランダ防水は塗料や防水材でコーティングをすることで水分の侵入を防ぐので、塗装の表面が剥がれてしまうと、その部分は防水効果がなくなって、水分が簡単に入り込んでしまうということ。
もしあなたのお家のベランダ防水が剥がれていたら、すぐに専門業者さんを呼んで防水工事をお願いしましょう。
劣化4:雨漏り
ベランダ防水のタイミングを知らせるサインの中で、最も深刻なのが雨漏りです。
もし、あなたのお家のベランダで雨漏りがし始めたら、すぐに防水工事をしてほしいです。
ベランダの防水機能が正しく機能していると、ベランダの水分は排水溝に流れますが、ベランダの防水機能が低下してしまうと、水分は排水溝に流れるだけでなく、そのまま下地に入り込んで雨漏りとなってしまうんです。
劣化5:水がたまる
あなたがお家のベランダに足を踏み入れたときに、水たまりを踏んでしまうようなことがあれば、防水工事を考えてほしいです。
ベランダの床は、平らなようにみえて実は少しだけ傾斜がつけられています。
ベランダに落ちた水分は、防水効果によってビニールの上をすべるように緩やかに排水溝へと流れていきますが、防水効果がなくなってしまうと水分がその場にとどまってしまい、水たまりが発生しやすくなるんです。
ベランダ防水の費用は?
あなたのお家のベランダに防水工事をすべきサインが現れていたら、できるだけ早めに防水工事を行ってほしいですが、やはり工事に掛かる費用は気になりますよね。
お家のベランダを防水工事するにはどのくらいの費用がかかるのか、私と一緒に確認していきましょう。
ウレタン防水
ベランダ防水の工事の中でも、安い費用で高い効果が期待できるのが、ウレタン防水です。
防水塗料の値段が安いことや施工のしやすさなどから、ほかの工法よりもリーズナブルに防水工事ができます。
工事費用が安いとなると、「長持ちしないんじゃない?」と不安になるかもしれませんが、5年を目安に補修などの小規模なメンテナンスをすれば、寿命はさらに長くなります。
防水工法 | 単価相場 |
---|---|
ウレタン防水 | 約3,000~8,000円/㎡ |
FRP防水
樹脂繊維を含んだシートを貼り付けてコーティングするFRP防水は、ウレタン防水と比べると材料費も手間もかかるので、費用は少し高めになる場合があります。
防水工法 | 単価相場 |
---|---|
FRP防水 | 約4,000~8,000円/㎡ |
ひび割れが起きやすいFRP防水ですが、やはりこまめなメンテナンスを行っていると長持ちするので、5年程度を目安に防水工事業者さんにお願いして点検してもらうと、長い目で見た時の工事費用を抑えることができます。
ベランダ防水の工程は?
あなたのお家のベランダ防水をしたい場合、どのような工程で行われるのかを知っておくと、何も知らずに工事を迎えるよりも安心ですよね。
ベランダの防水工事によく使われる、ウレタン防水・FRP防水の、それぞれの工事の流れを一緒に見ていきましょう。
ウレタン防水
ウレタン防水には、通気緩衝工法と密着工法の2種類がありますが、ここでは最近主流となっている通気緩衝工法の工程を見ていきましょう。
工程 | 作業内容 | 詳細 |
---|---|---|
STEP1 | 下地処理 | 汚れを落としたり、ひび割れや剥がれなどの補修、次に塗る下塗り塗料をしっかり密着させるための工程ですが、この工程で手を抜いてしまうと、防水性や寿命が大幅に縮まってしまいます。 |
STEP2 | 下塗り | 下地と防水塗料の密着を高めて、下地への吸収を抑えるために下塗りとしてプライマーという下塗り剤を塗ります。 |
STEP3 | 通気緩衝シート貼り付け | 通気緩衝シートを、すき間の内容にぴったりと貼り付けていきます。通気緩衝シートがあることで空気の通り道ができ、下地と防水層の間に水が溜まるのを防ぐことができます。 |
STEP4 | シートの継ぎ目の補強 | シート同士の継ぎ目をしっかり埋めるために、専用のテープで隙間を埋めていきます。 |
STEP5 | ウレタン塗料の塗装 | 防水面にローラーなどを使ってウレタン塗料を塗装します。防水層に厚みをつけるために2~3回程度の重ね塗りをします。 |
STEP6 | トップコート塗布 | 仕上げとして、防水層を紫外線などから守るトップコートを塗って完成です。 |
FRP防水
FRP防水は、ウレタン防水と比べると少し工程が複雑になります。
工程 | 作業内容 | 詳細 |
---|---|---|
STEP1 | 下地処理 | 汚れなどを落とすほか、以前にFRP防水を施工している場合は前の防水塗装をすべて取り除き、電動ブラシなどで徹底的に削り落とします。 |
STEP2 | 下塗り | 下地と防水材の密着を高めるためにプライマーという下塗り剤を塗っていきます。 |
STEP3 | FRPシートの貼り付け | ガラス繊維が入ったFRPシートを全面に敷きつめてプライマーと密着させます。下地とFRPシートの間に空気が入っていると、膨れや剥がれの原因になるので、上からローラーを転がしてしっかりと気泡を抜きます。この作業の丁寧さが、FRP防水の寿命を延ばすといってもいいでしょう。 |
STEP4 | 防水樹脂の塗装 | FRPシートの上から防水樹脂を塗装して、表面をならします。 |
STEP5 | FRPシートの貼り付け・防水樹脂の塗装(2回目) | FRPシートの貼り付けと防水樹脂の塗装を、もう1回ずつ繰り返します。防水層に厚みを持たせて、頑丈な防水機能を作っていきます。 |
STEP6 | トップコート塗布 | 防水層への水分の侵入と紫外線防止のためにトップコートを塗布して完成です。 |
ベランダ防水はどんな業者にお願いすればいい?
お家の屋根や外壁の塗装工事と違って、ベランダ防水は少し特殊な作業なので、屋根・外壁塗装ができる…という塗装業者さんだからといって、必ずしも安心してお願いできるわけではありません。
「ベランダ防水をしたいけれど、どんな業者にお願いすればいいのかわからない…。」
このような悩みを解決するためにも、ベランダ防水をお願いする専門業者さんを選ぶポイントを、私と一緒に確認していきましょう。
ポイント1:ベランダ防水の経験が豊富な業者
ベランダは、お家の中でも少し特殊な場所で、たとえば、どんなに平たく見えても実は微妙な傾斜をつけて水分を排出できるように工夫されています。
こういったベランダ特有のつくりや役割をしっかり理解している、ベランダ防水の施工実績が多い、経験豊富な業者さんにお任せするのがベストです。
あなたにとって違いはないように感じるかもしれませんが、「屋根工事の専門業者さん」と「ベランダ防水が得意な業者さん」は、別ものと考えるようにしましょう。
ポイント2:外壁・屋根塗装と一緒に対応してくれる業者
ベランダ防水の寿命とお家の外壁・屋根塗装の寿命は、どちらも10年程度なので、一緒に工事を行うのがオススメです。
業者さんとのやり取りや見積もりの比較、工事自体も一度に行うことができるので、あなたがお家のメンテナンスに掛ける時間や手間を省くことができます。
ベランダ防水をお願いするのであれば、外壁・屋根の塗り替えも同時に対応してくれる業者さんにお任せすることで、お家のメンテナンスを丸ごとお願いできて、工事後もお家のことを何でも相談しやすくなります。
ポイント3:あなたのお家のことを親身になって考えてくれる業者
ベランダ防水は、ベランダの形状や用途にあわせてウレタン防水・FRP防水などの種類を選び、丁寧な工事を行う必要があります。
もし、ベランダの下にリビングなどの部屋があるような場合は、施工不良があると雨漏りなどのトラブルが発生して、安心した暮らしができなくなってしまう恐れもあるんです。
ベランダ防水工事をお願いする業者さんを選ぶときは、あなたのお家のことを、まるで自分のお家のことのように親身になって考えてくれる業者さんを選んでほしいです。
もし、ベランダ防水と外壁・屋根の塗り替えを同時に行う場合は、いろいろな工事のことを考えなければいけなくなるため、あなたの頭の中は混乱してしまうかもしれません。
そんなときに、丁寧でわかりやすい説明をしてくれる業者さんであれば、安心してお家のメンテナンスをお願いでいますよね。
ベランダ防水は自分でDIYできる?
もしあなたが「ベランダ防水をDIYしてみようかな」と考えているのであれば、軽いひび割れをトップコートで応急処置する程度にとどめておくのがオススメです。
ベランダ防水は、ベランダのつくりや場所などによって適した工法で工事をする必要があり、下地処理や防水塗料の塗装なども大切になるので、たしかな技術と豊富な経験がなければ、十分な防水性や寿命はあまり期待できなくなってしまいます。
もし、部分的に軽いひび割れなどの補修をしたいという程度であれば、ベランダ防水専用のトップコートを購入して補修をすることで、未経験のあなたでも応急処置ができるかもしれませんが、劣化の程度がひどかったり、前の防水工事から10年以上が過ぎて寿命を迎えていたりする場合は、DIYに頼らず専門の業者さんにお願いするようにしましょう。
ベランダに不安を感じているあなたへ
ここまで読んでいただきありがとうございます。
ベランダの防水塗装についてまとめてきましたが、分かりづらいところやもっと知りたい情報はありましたか?
どんな小さな事からでも無料相談が出来るので、お気軽に以下のベランダの防水塗装に関するご相談フォーム・お電話にてご連絡くださいね。
あなたにとって、ベランダの防水塗装に関する安心・納得の情報になれれば嬉しいです。
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