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外壁にツタを生やすメリット・デメリットや、ツタの撤去法、撤去に掛かる費用などを知っておくことで、ツタとうまく付き合える魅力的なお家にすることができます。
外壁塗装コンシェルジュ 建物工事のアドバイザー
外壁にツタのあるお家はオシャレで魅力的な印象にもなるので、あなたもツタのある外壁を考えているかもしれません。
しかし、逆にツタが生えすぎてしまい、どうお手入れをしていいかわからないという場合も。
ここでは、外壁にツタを生やすことであなたのお家に生まれるメリットとデメリットや、撤去をするために掛かる費用などを私と一緒に確認していければと思います。
あなたが、ツタのある外壁にしたいと考えている場合も、今あるツタを撤去したいという場合も、お役に立てる情報となれれば嬉しいです。
外壁のツタを生やすメリット・デメリット
外壁にツタの生えたお家は、ツタのないお家に比べてオシャレな見た目になり、ご近所さんとは大きく違った印象にすることができます。
しかし、メリットだけではなく、デメリットもしっかり確認しておいてほしいので、私と一緒に見ていきましょう。
メリット
断熱効果がある
外壁にツタがあることで室温を下げる効果があり、緑のカーテン(グリーンカーテン)とも呼ばれるように、太陽からの熱を防いでくれます。
日本では年々猛暑日が増え、40度を超える気温を記録する地域も出てきていますが、少しでも夏の暑さを防ぐためにも、ツタのある外壁にするのは効果的です。
また、ツタのある外壁は夏の暑さを改善するだけではなく、冬場の室内の暖かさを外へ逃がさない役割も果たしてくれるので、暑さや寒さを緩和して快適な暮らしを送るためにも、ツタは優れた機能を発揮してくれるんです。
空調の省エネ効果
外壁にツタを生やすことで、お家の中の温度を下げることができるので、夏場であれば冷房費用を節約することにも繋がります。
逆に、冬場の暖房に掛かる費用も抑えることができるので、一年を通してあなたの暮らしを快適にしてくれます。
オシャレなお家にできる
外壁にツタがあることで、ご近所さんとは違った見た目にすることができます。
お家のデザインは外壁材や外壁の色など、外壁自体を変えて個性を出していることが多いですが、外壁という無機質なものに緑が加わることで、外壁塗装では表現できない、あなただけの自然豊かな雰囲気にすることができます。
ツタのある外壁にすると助成金が出る?
実は、ツタを使った外壁の緑化は、助成金で行うことができる場合があります。
近年、緑の少ない都市部の気温が、周りの地域に比べて高くなる「ヒートアイランド現象」が問題となっており、ヒートアイランド現象を緩和するためにも、各市区町村で助成金制度が設けられている地域があるんです。
あなたのお家をツタのある外壁にしたいと考えている場合は、あなたがお住まいの地域で壁面緑化に関する助成金制度が設けられているかどうか、調べてみてほしいです。
デメリット
メンテナンスに手間がかかる
ツタは繁殖力が強い植物で、生やしたまま何もせずに放置していると勢いよく成長していくため、外壁の高い部分にツタが伸びた場合は高所での作業や、窓を覆ってしまわないように長さや向きを調整するなど、さまざまなお手入れが必要になります。
ツタのお手入れをおこたってしまうと、成長しすぎて本来は侵入してほしくない場所にまで伸びてしまったり、枯れたりして逆にお家の見栄えが悪くなってしまうことも。
ツタの種類や季節によっても成長具合いが変わってくるので、専門的な知識と技術がなければ調整は難しく、日頃からお手入れができなければ、美観を保つことは難しくなります。
枯れ葉によって排水口が埋まる
ツタや葉が枯れて落ちると、ベランダまでツタを伸ばしている場合は、ベランダの排水溝に枯れ葉が詰まってしまうといったトラブルが起こることも。
排水溝の詰まりは、雨水の通り道がなくなって雨漏りに繋がるので、ツタだけでは想像するのが難しいかもしれませんが、意外と注意しなければいけないんです。
コーキングにツタが食い込む
外壁の種類の一つに、板状の外壁材を張り付けて作る「サイディング」という外壁があり、現在多くのお家に使われている外壁です。
サイディングは板を張り付けていくため、板と板の間は「コーキング(シーリング)」というゴム状の素材で埋めて、雨水の侵入を防いでいますが、コーキングは弾力のある柔らかい素材なので、ツタの種類や生え方によってはコーキングに添って伸び、食い込んでしまうことも。
サイディングの板は、気温や湿度の変化によって膨張・収縮を繰り返しており、その影響でぶつかり合うとひび割れの原因になるのですが、コーキングはひび割れを防ぐクッションの役割も果たしています。
その為、ツタがコーキングに食い込んで切り裂いてしまうと、雨漏りや外壁のひび割れに繋がる可能性があるんです。
給湯器や室外機などが破損する
外壁のツタを放置しすぎてしまうと、外壁の周りに設置してある、室外機や配管などの隙間に入り込んでしまう場合があります。
酷い場合は、固定してある配管を剥がしたり、機械の内部に侵入して正常に作動しなくなることもあるので、成長する力の強いツタは、たとえ植物であってもあなどれないんです。
虫が発生する
ツタは植物なので、繁殖すると虫が寄り付きやすくなる場合があります。
ゴキブリやスズメバチといった、住み着くと厄介な虫が集まってしまうと、害虫駆除が必要になることもありますが、害虫駆除の薬剤によってはツタも枯らしてしまう恐れもあり、ツタ自体だけではなく、寄ってくる虫たちの対策も面倒になる可能性があるんです。
ツタの跡が残りやすい
ツタは「気根(きこん)」と呼ばれる根を伸ばして外壁に密着し、気根は外壁と強く付着してしまうので、剥がしたいと思っても跡が残りやすいんです。
ツタの根をキレイに取り除くには、手で剥がすだけでは不十分で、除草剤で洗浄したり、ヘラやカッターなどで剥がしたり、バーナーであぶるなど、とても大変な作業になります。
除去の方法によっては、外壁に跡が残って見た目が悪くなってしまうので、外壁塗装も必要になる可能性があります。
ツタにはどんな種類がある?
お家の外壁で育てるときに適しているツタは、以下の3種類が一般的です。
- ヘデラ(アイビー)
- ナツヅタ
- キヅタ(フユヅタ)
それぞれのツタの特徴を、一緒に確認していきましょう。
ヘデラ(アイビー)
ヘデラは、一年を通して葉を茂らせる「常緑樹」という植物で、種類にもよりますが成長が早く、「直接登はん型」と呼ばれる手法で建物の壁面緑化に使われます。
直接登はん型とは、外壁のそばに植えて植物が壁を登る力を利用して壁面を緑化する方法で、勝手に成長していくので特別なお手入れの必要がないんです。
また、ヘデラは日陰で生育しやすい「陰樹」という種類のツタで、日光が常に当たるような環境は、実はあまり適しておらず、ツタを育てたい外壁の方角を考えなければ、成長の具合いに差が出ることもあります。
ナツヅタ
ナツヅタは、外壁の緑化に使う一般的なツタの一つで、ヘデラと同じく、植物が外壁を登る力に任せて育てる「直接登はん型」の手法で緑化し、お手入れをする必要もなく成長していくツタです。
ナツヅタは主な幹が上に成長し、そこから分かれる細い枝は横に伸びる特徴があり、太くなった幹からは気根が生まれて、外壁と密着する性質があります。
コンクリートの外壁に適していますが、木材やガラスでも問題なくツタが伸ばせる半面、落葉樹に分類されるので枯れると葉が落ちるという特徴もあるんです。
キヅタ(フユヅタ)
キヅタは常緑樹の一種で、冬に枯れて葉が落ちるナツヅタに対して、冬でも葉が見られるためフユヅタとも呼ばれています。
成長はヘデラよりも遅いですが乾燥に強い特徴があり、ナツヅタやヘデラよりもあまり利用されないものの、外壁の緑化に使われるツタの一つです。
外壁のツタの撤去に掛かる費用は?
あなたの理想を超えて外壁のツタが伸びてしまったり、意図していないのに成長してしまった場合は、撤去しなければ逆に見栄えが悪くなったり、外壁や周りの配管などを傷めることもあります。
外壁のツタを撤去するためには、どのくらいの費用がかかるのか、どのように撤去するのかも一緒に見ていきましょう。
ツタ撤去の費用相場は?
専門業者さんに、外壁のツタを撤去してもらうときの費用相場は、一般的な2階建ての戸建て住宅で、約5~20万円ほど。
しかし、ツタがどの程度生えているのかなど、状況によって価格は変わるので、一度業者さんにあなたのお家を見てもらうのがオススメです。
また、ツタは少しでも残っているとまたすぐに根を伸ばしていくので、手抜きをする業者を選んでしまうと、完全にツタを撤去しないまま終えられてしまい、もう一度撤去作業をお願いする必要が出てくることもあります。
相見積もりをして、どんな方法で撤去作業を行うのかなど、それぞれの業者さんの話を詳しく聞いてみて、あなたが納得してお願いできる業者さんを選んでほしいです。
また、ツタで外壁が傷んでしまい、塗装や補修をする必要がある場合もあるので、外壁の状態をしっかり診断してくれる、外壁塗装の業者さんに撤去をお願いするのがオススメです。
どうやってツタを撤去するの?
外壁にツタが必要以上に生えてしまったり、ツタのない外壁に変えたいという場合は、どのように撤去するのでしょうか?
実は、ツタは一度外壁に密着するとなかなか剥がれず、高圧洗浄機でも完全に剥がすことができないんです。
あなたのお家の外壁に生えたツタをキレイに取り除くためにも、ツタの撤去法を一緒に確認していきましょう。
手作業でツタを剥がす
外壁のツタを手作業で剥がしていきますが、ツタの中には吸盤のような根を持つものがあり、吸盤部分はなかなか剥がれてくれません。
その為、手作業である程度剥がした後は、ヘラやカッターを使って剥がしていく作業になり、乱暴に剥がすと外壁の表面の塗装が剥がれてしまうため、丁寧にゆっくりと作業をしなければいけないんです。
バーナーで焼く
手作業で取り除けなかったツタはバーナーで焼くこともあり、しっかり撤去しなければ、少し残ったツタからまた繁殖してしまうことが多いです。
また、バーナーを使う場合は焼いた跡が残ってしまう可能性が高いので、外壁塗装を行うのがオススメです。
除草剤を使う
ツタに除草剤を使うときは、ツタの幹や根本に薬を注入する形で使うものが多いです。
しかし、薬剤や使い方によっては外壁を傷めたり、周りにお花などを植えている場合はお花にも影響が出てしまう可能性もあるので、注意して使わなければいけません。
ホームセンターにも販売していますが、ツタを安全に撤去するためにも、知識のある業者さんにお願いするのがオススメです。
外壁に残ったツタの跡をキレイにするには?
手作業やバーナーで撤去しても、ツタを剥がした跡は外壁に残ってしまうことがほとんどですが、大切なお家はキレイにしておきたいですよね。
外壁にツタの跡が残ってしまった場合、どのようにしてキレイな外壁にすればいいのか、一緒に見ていきましょう。
高圧洗浄
ツタを根こそぎ撤去できても、ツタに添って汚れが付着していることが多いので、高圧洗浄をして跡をキレイに洗い流していきます。
ただし、高圧洗浄はツタを取り除くためではなく、あくまでもツタを完全に撤去してから行うものと考えてほしいです。
ツタ自体は高圧洗浄で落とし切ることは難しいので、ツタに添って残った汚れを落とすためのものとして行います。
外壁塗装
外壁のツタの跡を高圧洗浄でキレイにできたとしても、ツタを撤去したときに外壁が傷ついてしまっている可能性が高いです。
外壁は、お家を守るために塗装がされており、塗料で出来た薄い膜で保護されているのですが、ツタが塗料の膜に食い込んでいることもあり、ツタを撤去すると塗装も剥がれてしまう場合があるんです。
塗装が剥がれたままでは、汚れが付着しやすくなったり、カビやコケの発生、雨漏りの原因にもなりかねないので、見た目だけではなくお家をしっかり守るという意味でも、外壁塗装を行ってほしいです。
撤去だけではなく強くキレイな外壁に仕上げることで、心機一転した暮らしを始めましょう。
最後に…。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
外壁のツタについてまとめてきましたが、分かりづらいところやもっと知りたい情報はありましたか?
どんな小さなことからでもご相談を無料で受け付けているので、お気軽に以下の外壁塗装に関するご相談フォーム・お電話にてご連絡くださいね。
あなたにとって、外壁のツタに関する安心・納得の情報になれれば嬉しいです。
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