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玄関の介護リフォームをしよう!工事の種類や費用を解説

執筆者 中村楓(介護福祉士)
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あなたのお家に介護が必要なご家族がいる場合、 毎日過ごすお家の中は、みんなにとってもっと生活しやすい場所にしたいですよね。

介護が必要な人がお年寄りの場合は身体が衰えているので、 転倒したりすると骨折する可能性も高いです。

そのため、足腰が弱くなると外出したくてもできず、身体の状態によっては外に出ることだけでも一苦労なので、 お出かけを控えるようになってしまうこともあるかもしれません。

しかし、玄関介護リフォームすれば、 安全に出入りすることができてお出かけしやすくなるので、 あなたやご家族にとってたくさんのメリットがあるんです。

ここでは、

  • 玄関の介護リフォームを行うメリット
  • 玄関の介護リフォームの内容
  • 玄関の介護リフォームの注意点

これらを私と一緒に見ていき、あなたや一緒に住むご家族が安心して過ごせるための情報を身に付けましょう。

玄関の介護リフォームをするメリット

玄関はお家の出入り口なので、あなたや一緒に住むご家族が必ず使う場所です。

そのため、介護を必要とするご家族がいる場合は、 玄関の介護リフォームを行うことで快適な生活を送ることができるようになります。

では、あなたやご家族にとって玄関の介護リフォームを行うと、 どのようなメリットがあるのか、これから私と一緒に確認していきましょう。

介護を受ける人の負担を減らすことができる

玄関の段差が大きかったり、玄関まわりの地面がデコボコして歩きにくい場合、 足腰が悪いと一人ではうまく歩けず、家族の手助けが必要となることがあります。

しかし、介護を受ける人は自分一人では出来ないことを恥ずかしく思ったり、 気兼ねしてしまう人もいて、お出かけするのをやめてしまうことも。

もし、玄関の介護リフォームを行って一人でも玄関が出入りしやすくなれば、 介護を受ける人も外出することに自信が持てるようになり、心に掛かる負担も減らすことに繋がります。

介護をする人がスムーズに動ける

玄関の介護リフォームを行うときには、 介護を受ける人だけでなく、介護をする人のことも考えましょう。

介護する人が使いやすいように移動する経路を整えたり、 幅を広くとるなどの工夫をしておくと、 介護を受ける人だけではなく、介護する人もスムーズに動けるようになります。

介護をする人の不便は、介護を受ける人の不便にも繋がってしまうので、 両者が動きやすい玄関にすることはとても大切なんです。

どんな人でも助けてあげやすくなる

お家の玄関を使う人は、あなたや一緒に住むご家族だけではありません。

お家の一部ではあるものの、に繋がる部分なので、 あなたのお家に遊びに来たお友達お隣さん配達員など、いろんな人が訪問してきます。

そのため、介護を受けるご家族が玄関まわりで、突然身体を痛めたり体調を崩してしまった時、 誰が居合わせるかわからない場所でもあるので、 誰もがとっさに手助けをしてあげられやすくなります。

また、外から介護が必要な人が来る場合にも、 お家へ来てもらいやすくなるので、あなたや一緒に住むご家族だけでなく、 遠方に住む親せきや知人にもし介護が必要であっても、みんなが安心することができます。

玄関の介護リフォームは介護保険が適用されやすい!

介護リフォームをするとき、介護保険を使ってリフォームができる場合があり、 リフォーム内容によって適用できるかどうかが変わりますが、 玄関のリフォームは介護保険の対象が多いのでオススメです。

介護保険は、介護認定調査を受けて、 要支援認定要介護認定のどちらかの認定をもらうことで利用することができます。

玄関の介護リフォームでは、 住宅改修・福祉用具レンタルなどで介護保険を利用するケースが多くあります。

住宅改修は、20万円までの工事であれば7~9割を保険でまかなうことができ、 引っ越しをしたり介護度が3段階以上あがった場合は、改めて20万円まで利用ができます。

福祉用具のレンタルは、保険を利用することでレンタル料金のうち、 1~3割の負担で福祉用具をレンタルすることができます。

2つの保険制度をふまえながら、 次にお話させていただく玄関の介護リフォームの種類についても、 続けて一緒に見ていければと思います。

玄関の介護リフォームにはどんな種類がある?

玄関の介護リフォームは、以下の2種類に分けることができます。

  • 今は何も設置していないところに、新しく手すりなどを設置する
  • 今ある物を介護しやすいものに変更する

それぞれについて、具体的にどのようなリフォームが行われるのか、詳しく見ていきましょう。

新しく設置するリフォーム

玄関に新しく物を設置する介護リフォームには、

  • 踏み台の設置
  • スロープの設置
  • 電動昇降機の設置
  • イスの設置
  • 手すりの設置

主にこの5つがあるので、 それぞれの内容を一緒に確認してみましょう。

1つ目:踏み台の設置

玄関の段差が大きい場合、踏み台を設置する介護リフォームを行います。

踏み台を設置すると一歩一歩の段差が低くなるため、転倒する可能性を低くすることができます。

踏み台には、固定式可動式の2種類があるので、 それぞれの内容も一緒に詳しく確認してみましょう。

固定式の踏み台

固定式の踏み台を設置するときは、 以下の固定方法で取り付ける場合、介護保険の住宅改修の対象となります。

  • 釘やねじによる固定
  • 両面テープなどの接着剤による固定

また、重くて簡単に動かせないものも住宅改修の対象です。

ただし、つっぱり棒やマジックテープによる固定の場合には、 介護保険の住宅改修の対象とはなりません。

踏み台を固定するときには、固定方法についてもよく考えるようにしましょう。

可動式の踏み台

可動式の踏み台は、場所を自由に動かすことができます。

玄関を上がるときに使う手すりと一体型になっている踏み台もあり、これは介護保険の福祉用具レンタルの対象となりますが、 手すりと踏み台が別々の商品となっているものは、介護保険ではレンタルすることができません。

また、ホームセンターなどで購入できるような、誰でも簡単に移動ができる踏み台も、介護保険の対象外となります。

2つ目:スロープの設置

介護リフォームで玄関にスロープを設置すると、車イスでも楽に移動できるようになります。

スロープには介護保険の住宅改修対象のものと、 福祉用具レンタル対象のもの、2種類があります。

住宅改修対象

玄関にスロープを設置するために工事が必要な場合には、介護保険の住宅改修の対象となります。

玄関からの出入りが難しく、お家の勝手口や部屋の外に面した窓から直接出入りするためにスロープを作りたい時も、 介護保険の住宅改修を利用することができます。

福祉用具レンタル対象

スロープを付ける際に工事を必要とせず、 スロープを置くだけで段差が解消できるものや、 必要なときだけ広げて使う折り畳み式のスロープは、介護保険の福祉用具レンタルの対象となります。

レンタルできるスロープには、 小さな段差に置いて段差を解消するゴム製の小さなスロープや、 必要な時に広げて使用するアルミ製やカーボン製のものがあります。

折り畳み式のスロープは長さや幅もさまざまな種類があるため、あなたのお家に合わせて選ぶことが大切です。

特に、まっすぐなスロープを一つ設置するだけでは介護を受ける人が移動しにくい時には、 カーブするタイプや間にステップを挟むタイプのスロープを利用するのがオススメです。

3つ目:電動昇降機の設置

電動昇降機を玄関に設置すると、介護を必要とする人が腰掛けたり、 車イスごと乗れば段差を簡単に移動することができます。

玄関の中では、靴を脱いでお家に上がるときの段差を乗り越えるために使い、 玄関の外では、車イスごと乗って段差を移動するタイプが設置されることが多いです。

工事が必要ないタイプの電動昇降機を設置する場合は、 介護保険の福祉用具レンタルを利用することができます。

4つ目:イスの設置

玄関の介護リフォームでは、自分で靴を脱ぎ履きしやすいように、イスベンチを設置することもよく行われます。

イスを設置する場合、壁に収納するタイプは工事が必要となるものの、 使わないときには玄関を広く使用できます。

固定しないイスを設置するときには、介護を受ける人が楽に立ち座りできる高さのイスを選ぶことが大切です。

低すぎると膝に負担が掛かり、身体を痛める原因になってしまいます。

5つ目:手すりの設置

手すりの設置は、玄関の介護リフォームでよく行われる工事のひとつで、 介護保険の住宅改修で行えるものと、福祉用具レンタルで借りるものの2種類があります。

手すりを設置すると、心身の状況によっては一人で外出できるようになる可能性も考えられます。

住宅改修と福祉用具レンタルそれぞれの違いを見てみましょう。

住宅改修対象

工事を必要とする手すりの設置は、介護保険の住宅改修の対象となります。

玄関の中にも外にも、あらゆるところに設置することができますが、 手すりの高さや位置などをきちんと考えて取り付けなければ、 逆に邪魔になってしまうこともあるので注意が必要です。

福祉用具レンタル対象

玄関に置くタイプの手すりは、 介護保険の福祉用具レンタルで設置ができます。

片側か両側かを選ぶことができたり、必要に応じて踏み台と併用することもできますが、 踏み台と一体型になっている手すりも人気です。

また、屋外に適したタイプもあるので、お家の状況や要望に合わせて手すりを選ぶことができます。

今あるものを変更するリフォーム

玄関の介護リフォームでは、以下のように今あるものを使いやすいものに変える方法もあります。

  • 扉をスライド式に変更
  • 滑りにくい床材に変更
  • センサー式照明に変更
  • インターホンの変更

代表的なこちらの4つのリフォームを見ていきましょう。

1つ目:扉をスライド式に変更

玄関扉を開き戸からスライド式に変更すると、 入口を広く取ることができるので、車イスでも出入りがしやすくなります。

また、歩行の介助が必要な場合でも、横で付き添うための場所を確保することができるので、 介護をする人にとっても嬉しいリフォームです。

スライド式には1枚扉や2枚連動タイプなど、さまざまな種類があるので、 あなたのお家やご家族の状況に合わせて、ぴったりな介護リフォームを行いましょう。

2つ目:滑りにくい床材に変更

屋外との出入り口である玄関は、雨の日や雪の日など天気によっては滑りやすく、転倒の危険性が高まる場所です。

介護リフォームによって滑りにくい床材に変えることで、安全に出入りすることができ、 床材の変更は介護保険の住宅改修の対象にもなるので、 実際に変更する場合はケアマネジャーさんに相談してみましょう。

3つ目:センサー式照明に変更

玄関の照明をセンサー付きに変更すると、 暗いときに電気のスイッチを押す手間を省くことができるので、より安全に移動しやすくなります。

屋外の照明を人感センサー式にすると、一緒に防犯対策も行うことができるのでオススメです。

4つ目:インターホンの変更

インターホンをワイヤレスタイプにすると、 携帯電話のようにどこにいても対応しやすくなり、 ベッドにいながらでも来客した人と話すことができます。

あわてて受話器まで駆け付ける必要もなく、 足腰が悪い場合にも落ち着いて対応ができるので、 転倒によるケガを減らすことにも繋がります。

玄関の介護リフォームに掛かる費用は?

お家の玄関を介護リフォームしたいと考えるとき、 どのくらい費用が掛かるかという点も気になりますよね。

リフォームの内容ごとに、玄関の介護リフォームに掛かる費用相場を確認していきましょう。

なお、介護保険を利用した福祉用具レンタルの費用は収入に応じて1~3割の自己負担となりますが、 表では1割負担の金額を掲載しています。

介護保険を使って住宅改修をする場合は、申請することで20万円までの保険支給を受けることができます。

リフォーム内容 費用相場
踏み台の設置 住宅改修対象 約5万円
福祉用具レンタル対象 ステップ付き手すりの場合500円程度
介護保険対象外 プラスチック製 約1500円~
木製 約2500円~
自費レンタル100円程度
スロープの設置 住宅改修対象 コンクリートスロープの場合
約8万円(工賃別)
※長さや幅によって違いあり
福祉用具レンタル対象 小さな段差解消用 500円程度
折り畳み式 約4000円~
電動昇降機 レンタル約2万円~
いすの設置 壁付 約2万5千円
置くだけ 約5000円~
手すりの設置 住宅改修対象 屋外手すり 1本約2万円~(工賃別)
福祉用具レンタル対象 約3000円~
スライド式の扉の設置 約20万円~
床材の変更 屋内 滑りにくい床タイルの場合
約3000円/㎡~(工事費別)
屋外 滑りにくい床タイルの場合
タイル10枚セット約1万円~(工事費別)
センサーライトへの変更 約500円~(工事費別途)
インターホンの変更 約8000円~(工事費別途)

玄関の介護リフォームで注意すべきことは?

介護リフォームは、あなたや一緒に住むご家族が安心して暮らせるように行うものなので、リフォームの失敗は避けたいですよね。

玄関を介護リフォームするときは、どのようなことに注意したらいいのか、 介護リフォームに失敗しないためにも、私と一緒に気を付ける点を見ていきましょう。

今だけではなく先のことを考えたリフォームをする

玄関の介護リフォームをしようと思うと、現状だけを考えてしまいがちです。

しかし、年齢を重ねたり病気などで心身の状態が変わったとき、 今の状態では使い勝手が悪くなる可能性もあります。

将来、介護度が変わった場合のことも考えた、玄関の介護リフォームを行うようにしましょう。

お家に合ったリフォームをする

玄関の介護リフォームを行うときには、 介護を必要とするご家族の状態だけでなく、 お家に合わせたリフォームを計画することが大切です。

例えば、玄関のすぐ横に駐車スペースがあるお家に、玄関の外側にスロープを設置したい場合、 スロープの幅や設置場所、車イスで通るときに不便ではないかどうかなど、 さまざまな点をよく考えなくてはいけません。

また、あなたのお家の前の道路が広いか狭いか、交通量が多いかどうかによっても、 スロープの位置や手すりの場所などが変わってきます。

家族みんなが安全に玄関を使えるよう、お家の状況もよく考えたリフォームを行うのがオススメです。

家族みんなが快適にすごせるリフォームをする

お家は、あなたとご家族の皆さんが快適に生活するための大切な場所です。

とくに玄関は家族全員が使うところでもあるので、 みんなが使いやすい玄関にする必要があります。

電動昇降機などの大きな器具は、場合によっては玄関にある程度広いスペースが必要になり、 あなたのお家の玄関の広さに合ったものを選ばなければ、 介護を受ける人以外の家族は玄関が狭くて使いづらくなってしまう可能性もあります。

もちろん、介護を受ける人を優先して考えることが大切ですが、 ほかのみんなの利便性を犠牲にせず、全員が使いやすい玄関にできるリフォームが、 ほかにあるかもしれません。

ケアマネジャーさんや、経験豊富なリフォーム業者さんにアドバイスをもらったりして、 設置する器具の種類や大きさ、 設置する場所の拡張や模様替えなどいろいろな面から考えることで、 みんなが笑顔で過ごせるお家にリフォームしてほしいです。

執筆者 中村楓(介護福祉士)
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かべぬりコンさん玄関の介護リフォームがしたい…

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