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浜松市は日照時間が多く、塗装がしやすいエリア ”からっ風”には注意

執筆者 多胡安那(気象予報士・熱中症予防管理者[指導員])
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浜松市は日照時間が多く、塗装がしやすいエリアからっ風には注意

改札を出た瞬間から押し寄せてくる美味しそうな匂い。

駅の構内からも”うなぎ”を感じる浜松市は、豊かな自然に恵まれた街です。

南は「遠州灘」、北は緑深き赤石山脈、東は天竜川、そして西には浜名湖と、海、川、山、湖に囲まれた場所で、四季折々の自然や景色を楽しむことができます。

浜松市は平成17年7月に天竜川・浜名湖地域の周辺12市町村の合併に伴い、静岡県下最大の都市となりました。

その面積は1558平方メートルと、岐阜県高山市に次ぐ全国2位の広さを誇ります。

浜松は日照時間が全国1位 塗装に適した気候

静岡県西部に位置する浜松市は、全国でもっとも日照時間が多い場所です。

年間の日照時間は2179.2時間もあり、東京の1876.7時間と比べると、およそ1.2倍。

その日照時間の多さから、太陽光発電の導入量は全国1位となっているほどです。

雨と湿気が大敵な外壁塗装の作業にとって、日照時間が多いというのは作業に適した気候条件といえます。

外壁塗装の作業は塗料を乾燥させて塗膜(とまく)とよばれる塗料の薄い層を3回重ねていくため、塗料の乾燥には時間が必要。

雨の日や湿気が多い日は、それだけで乾燥に時間がかかってしまい、作業が滞りやすくなってしまうのです。

その点、日照時間が多い浜松市は晴れる日が多いため、塗料の乾燥がしやすい場所といえます。特に冬場は冬晴れの日が続きやすいため、長期間におよぶ作業であっても天気に左右されることが少なく、スケジュール通りに進めることができるでしょう。

夏は極端に暑くなることも 夏の塗装は暑さ対策必須

浜松市は一年を通して比較的、温暖と言うのも特徴で、「三ケ日みかん」などの農業が盛んな地域でもあります。

ただ、夏は極端に気温が上がることもあり、2013年の8月11日には39.8℃、2001年の8月4日には39.3℃を観測。

最近では、2016年8月9日に38.3℃を記録しました。

気温が35℃を超えるような日は、ただ外を歩いているだけでも体に負担がかかりますので、屋外での塗装作業はより体力を消耗しやすくなります。

地球温暖化の影響で平均気温は上昇傾向にあり、極端な暑さになる日が増えることが予想されます。

長時間、屋外で作業をする外壁塗装にとっては過酷な状況となっていきますので、暑さへの対策がより不可欠になっていくでしょう。

作業日のスケジュールを立てる際はあらかじめ週間予報などで予想気温を確認し、特に暑くなると予想される日には作業時間の短縮なども考えた方がいいかもしれません。

作業前や作業中のこまめな水分補給はもちろんのこと、定期的に休憩をとるなど、無理のない作業スケジュールを組むことが大切になってきます。

夏の作業は時間によって場所をかえて

また、暑い時期は時間帯によって作業場所を変えるというのも、安全に作業する上では取り入れていただきたいポイントです。

暑い夏場はなるべく日陰にいる時間を増やすことで、直射日光をさけるようにし、暑さで体力を奪われないようにすることが大事だからです。

なるべく建物の日陰に入るように、太陽の位置を確認しながら作業場所を変えていくと、日差しを暑さがしのぎやすくなります。

東側に太陽がある午前中は建物の西側を中心に塗装を行ない、逆に午後は建物の東側を中心に作業をするようにすることで、直射日光に当たらず作業する時間が多くなるわけです。

屋外で長時間作業する外壁塗装は、ふつうに生活しているよりも熱中症になるリスクが高い作業です。

安全面から作業服は夏でも長袖基本とありますし、腕まくりなどをすることもできません。

熱がこもりやすい服装での作業が長時間続くこともありますから、夏場の作業は暑さへの対策をしっかりしておきましょう。

浜松名物ともいえる冬の「からっ風」 塗装にとっていい面と悪い面

一方で、冬の浜松市は、「遠州のからっ風」と呼ばれる強い季節風が吹くのが大きな特徴です。

「からっ風」は北西の風で、肌に刺さるような冷たさが体感的な寒さを強めます。

一般的には1メートルの風が吹くと、体感温度は1℃下がると言われていますが、冬の浜松市の平均風速は4メートルから5メートル。

つまり、予想気温が10℃だったとしても、からっ風が吹く時の体感温度は5℃くらいしかないということです。

ちなみに、東京や大阪の冬の平均風速は2メートルから3メートルなので、浜松の方が風は強め。

気温が同じくらいだった場合は、風が強いぶん、浜松の方が体感温度は低くなるわけです。

同じ風でも暖かい南風なら寒くはなりませんが、浜松に吹くからっ風は体温を奪ってしまう冷たい風。

実際に肌に感じる寒さは、気温の数字より厳しいものになりますので、冬場の外壁塗装作業は風冷えへの対策が必要となります。

特に冬型の気圧配置が強まるような日は、よく晴れていても日差しの暖かさをかき消すくらいの冷たい風が吹き、強く吹きつけることも少なくありません。

塗装は屋外での作業が基本となるため、長時間の作業になれば、それだけ体が冷えやすくなります。

気温がそれほど下がらない予想となっていても、からっ風が吹くことを考えて、数字よりも寒くなることを想定しておきましょう。

また、風が強い日も外壁塗装はできますが、周囲への配慮が必要になってきます。

風が強いと、塗料を塗っている時に飛んでいってしまうおそれがあり、最悪のケースはトラブルを引き起こしてしまうおそれも。

からっ風が吹きやすい冬場の塗装作業は、このあたりにも注意して進めていきたい所です。

ただ、この「からっ風」は乾いた空気をつれてくるため、湿気は少なく、塗料を乾かすのにはいい条件といえます。

風と寒さへの対策を万全にすれば、浜松市での冬場の塗装作業はやりやすいと思います。

雨が多いのは6月と9月 台風のコースになることも

全国で日照時間がもっとも多いほど晴れた日が多い浜松市ではありますが、大雨になることも少なくはありません。

年間降水量の平年値をみると、最も多いのは9月で月降水量は248.9ミリ。

続いて多いのは6月で241.3ミリと、一年の中では初秋と梅雨時が浜松の大雨シーズンとなります。

最も月降水量が多い9月は秋雨前線による雨に加え、台風シーズンでもあるため、特に大雨に注意が必要な季節。災害レベルの雨量が観測されることもあります。

台風が浜松市に上陸または再上陸したことは、これまで(2018年9月末)に4回あり、近年では2014年に発生した台風18号が10月6日に上陸しています。

また、静岡県内にはこれまで多くの台風が上陸または再上陸しており、浜松市に近い所を台風が通ることも珍しくありません。

2017年の10月に発生した台風21号は、23日に静岡県掛川市付近に上陸しましたが、浜松市では10月21日から23日にかけての降水量が200ミリを超えました。

9月は台風の進路が西日本から東日本を通過して北上するようなコースをとることが多いため、浜松市でも台風の直接的な影響をうけやすくなります。

上陸しなくても大雨や暴風が吹き荒れることもありますので、秋の塗装作業は台風の進路や接近タイミングにも十分注意する必要があります。

梅雨と秋の塗装作業はスケジュールに余裕をもって

梅雨と秋の塗装作業はスケジュールに余裕をもって※ 提供:ウェザーマップ

9月は秋雨前線が日本の南海上に停滞することが多く、浜松市にはそれに伴う雨雲がかかりやすくなります。

秋雨前線というのは北にある秋の空気と南にある夏の空気の間にできるものなので、季節の変わり目となる9月はしばらく居座るようなことも。

そうなれば、雨雲も同じような所にかかりつづけるため、雨が長引き、雨量も多くなります。

いくら日照時間が多い浜松といっても、前線が近くに停滞してしまえば、雨から逃げることはできません。

雨が降らなかったとしても雲が多くなるため、湿度が高く、外壁塗装には向かない天気となってしまうわけです。

同じように梅雨時も雨量が多い時期で、長雨になると塗装スケジュールにも大きな影響を及ぼします。

この時期の主な雨の原因は梅雨前線ですが、これも本州の南岸に停滞してしまえば、浜松にもまとまった雨を降らせることになります。

秋よりも空気自体の湿気が多い6月は、湿度も高いため、塗装作業がしにくい時期。

秋雨前線や梅雨前線による雨は長引くことも多く、予定通りに作業を進めることが難しくなります。

スケジュールの都合もありますが、梅雨と秋に行なう塗装作業は、なるべく余裕をもったプランを立てておいた方がいいかもしれません。

夏は急な激しい雨に注意

浜松市は海からの湿った空気がダイレクトに入ってくるため、それが雨雲の素となって急に雨雲が発達することも多いです。

特に夏は天気が急変することが多く、穏やかに晴れていたのが嘘のように激しい雨を降らせることがあります。

月降水量の平年値をみても、9月と6月に続いて多いのが、7月と8月といった夏場。

特に7月には平年で200ミリ近くの雨が降り、災害につながるような雨量になることも。

夏は、梅雨や秋雨シーズンのように毎日のように長時間降るタイプの雨ではありませんが、夕立のように急に雨雲や雷雲が発達して激しい雨を降らせます。

晴れているので安心して作業を進めていると、気づいたら雨がザーザー降ってきたといった状況になりやすいのです。

また、このような状況になる時には、雷を伴うことも少なくありません。

「急に真っ黒な雲が近づいてくる、ゴロゴロと雷の音が聞こえてくる、急に冷たい風が吹き出すなどの現象が起きはじめたら、積乱雲が近づいているサイン。

そのような兆しを感じたら、ただちに塗装作業を中止する必要があります。

また、事前に予想できる場合には、穏やかに晴れているうちに作業を切り上げることも検討したい所です。

夏場に外壁塗装をする場合には、常に天気の急変があることを考慮して作業を進める必要があります。

日差しがあっても空模様の変化には十分注意し、気象庁ホームページなどで確認できる雨雲レーダーなども利用しながら進めるようにしましょう。

何よりも安全第一の作業を心がけていただきたいです。

 

一方で、冬場は降水量がかなり少なく、12月の月降水量は52.3ミリ。

1月も57ミリと、9月や6月とくらべると4分の1ほどしかなく、季節ごとの雨量が違うのも浜松の特徴です。

また、浜松は真冬であっても雪が降る日は少なく、過去に観測された降雪量は最大でも4センチ。

雪は降っても、しっかり積もるようなことはほぼない場所です。

先の作業スケジュールは週間予報の“信頼度”も参考に

塗装プランを立てる際は、週間予報で先の予報を見つつ、晴れ間のタイミングを狙う必要があります。

その際に参考になるのが、気象庁の週間予報にのっている”信頼度”ランクです。

気象庁の週間予報には、あさって以降の予報に関しては”信頼度”というものがかかれているんです。

先の作業スケジュールは週間予報の“信頼度”も参考に※ 出典:気象庁ホームページ。(9月26日11時発表予報)

これは、あさって以降の降水の有無の予報について、「予報が適中しやすい」ことと、「予報が変わりにくい」ことを表す情報で、信頼度が高い順にA,B、C。 このランクをみることで、今でている予報が、現時点ではどれくらい当たりやすいのかを知ることができます。

たとえば、同じ雨でも「信頼度A」のときは雨が降る可能性が高く、降らない予報にかわることはほとんどありません。

一方、同じ雨でも「信頼度C」の日というのは、雨が降るかどうかの予報適中率が低いか、もしくは、翌日に予報が変わる可能性がやや高いことを意味しています。

長期間におよぶ作業など、一週間単位でのスケジュールを立てる際や、あさって以降の予報が心配な時は、信頼度のランクも合わせてチェックしてみていただきたいです。

まとめ

四方を豊かな自然に囲まれた浜松市は温暖で日照時間が多く、外壁塗装がしやすいエリアです。

特に冬は乾燥した冬晴れが多く、雪もほとんど降らないため、一年の中でも特に作業が進めやすい時期といえるでしょう。

ただ、冬は浜松市の一番の特徴である「からっ風」が吹きます。

冷たい風が体感的な寒さを強め、塗料が飛んでしまうというトラブルが起きる可能性もありますので、風への対策は必要となりそうです。

執筆者 多胡安那(気象予報士・熱中症予防管理者[指導員])
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