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悪徳業者による手抜き工事の事例を公開。安心できる外壁塗装のためには?

外壁塗装の悪徳業者による手抜き工事の実例を確認していき、安心してお家のメンテナンスを行うための知識も一緒に見ていければと思います。
外壁塗装コンシェルジュ アドバイザー

あなたとご家族が安心できる暮らしは、安心できる住まいがあってこそですよね。

お家は天気や気温の変化など、自然環境からあなたを守ってくれる、大きくて頑丈な存在ですが、メンテナンスが不要という訳ではなく、適切な外壁塗装でお手入れをすることによって、ご家族との安心できる暮らしを保っていくことができます。

しかし、外壁塗装を行う塗装業界では、手抜き工事や不適切な内容で工事費用をだまし取る、悪徳業者が後を絶ちません。

今回、私たちと一緒にお仕事をさせて頂いている優良店さんから、「酷い現場があった」とご報告いただき、現場のお写真を共有してもらったところ、外壁塗装についてまだまだ勉強中の私でも分かるような、手抜き工事ばかり…。

「本当にこんな施工をされてしまう現場があるのか…」と、私自身とても衝撃的だったので、優良店さんの元へ伺い、一緒にお写真を見ながら直接お話を聞くことが出来ました。

もしかすると「悪徳業者」なんて、話にしか聞いたことがないかもしれませんが、実際にこういった被害が起きているため、たくさんの方々に注意してほしいということで、情報を共有してもらっています。

あなたが同じような被害に遭わないためにも、悪徳業者による被害を避けるためのポイントも合わせて、私と一緒に確認してもらえると嬉しいです。

業者さん選びや、見積もり診断など、塗装工事に不安を感じている場合は、0120-929-609(相談受付24時間)に電話をかけて頂き、電話口で「塗装業者選びの相談がしたい」とお伝え頂ければ嬉しいです。※ 事前に情報を伝えた上でご相談されたい場合はフォームをご利用ください。
※ ご利用無料 / どんな小さな事でも相談可(全国対応) / 累計1万人のご利用実績あり(2024/04/27現在)

外壁塗装の「悪徳業者」はすぐそこに潜んでいます!

悪徳業者による手抜き工事の事例を公開。安心できる外壁塗装のためには?

私たちは、全国各地で活躍する、外壁塗装の優良店さんと一緒にお仕事をさせて頂いていますが、今回そのうちの1社さんから、手抜き工事をされてしまったお家があったとご報告いただきました。

ある日、優良店さんの元にこちらのお客様からお電話があり、「助けてほしい」と涙しながらご相談いただいたそうです。

訪問販売でやって来た塗装業者と契約をして、塗装工事をお願いしたところ、

「この部分は工事されていないように見えるけど、いいのかな?」

工事期間中、このようにお客様が施工に関して疑問を感じ、業者へ聞いてみると、

「必要がある部分だけ工事をして、必要がない部分はやらない方がいいです」

このように言われたとのこと。

しかし、ご不安に思われたお客様は工事を途中で止めてもらい、今回優良店さんへ相談することになったそうです。

築5年で外壁塗装?

外壁塗装を行う時期は、お家を建ててから約10年ほど経った頃が一般的で、その後も10年ごとを目安に、定期的なお家の点検をしながら、適正なタイミングでメンテナンスをする必要があります。

しかし、今回被害に遭ってしまったお客様のお家は、なんと築5年目…。

本当にこんな事が起きているのかと、私はますますお客様がかわいそうな気持ちでいっぱいになり、同時に業者はなぜそんな酷いことができるのか…怒りを通り越して悲しくなりました。

お客様は泣きながら優良店さんへお電話いただいたということで、「不安」という言葉では足りない程のお気持ちだと思います。

悲しい想いになりましたが、被害を受けた方々はもっと辛いはず…このような被害を私たちは少しでも減らさなければと、改めて奮い立たせられました。

建築時に施工不良があれば…

お家を建てた業者さんによる施工不良があれば、築年数が浅くとも工事が必要になる場合がありますが、工事後10年間は、無償で補修してもらえることが多いです。

お家を建てた会社に瑕疵担保責任が課せられる「品確法」という法律があり、築10年以内で施工不良などが見受けらた場合、瑕疵(かし)と認められることで補修してもらうことができます。※瑕疵…工事が原因でお家に傷が付いたり、契約では本来あるべきはずの状態になっていないこと。

今回、お家に建築業者さんの瑕疵があったかどうかは定かではありませんが、どちらにしても築5年で、別の業者に外壁塗装をお願いしているという事は、訪問販売セールストークに上手く乗せられてしまった可能性が高いです。

お客様に対する悪徳業者の返事は正しい?

この段落の冒頭にあたる「外壁塗装の悪徳業者はすぐそこに潜んでいます」のところで、お客様が今回、悪徳業者の被害に遭った経緯をお話しさせて頂きました。

その中で、工事期間中に施工へ疑問を感じたお客様が、業者へ質問したところ、

「必要がある部分だけ工事をして、必要がない部分はやらない方がいいです」

このような、何となくもっともらしい返事が返ってきていましたが、この言い分そのもの正しい事。

お見積もりの前に、じっくりお家の状態を調査して、本当に必要な工事が何なのかをしっかり調べておき、お家の耐久面でもお客様の要望面でも、とくに必要ない工事は省くことで、必要最低限の費用のみで済ませることができます。

しかし、恐らくこの塗装業者は、それらしいことを言っても明確な理由がないまま話を進めていたり、根拠が曖昧な状態だったのではないかと私は思っています。

どんなにセリフだけは正しくても、なぜそう言えるのか、どんな理由でそう判断したのかを、お客様に分かるよう伝えられなければ、内容が空っぽの回答ですよね…。

手抜き工事の被害を受けたお家の状況

今回、お客様からご相談をいただいた優良店さんが、実際にお家の様子を調査に行ったところ、とても酷い施工状態だったそうで、私も共有いただいたお写真を見て、衝撃でした。

早速、施工状況を一緒に見ていければと思いますが、その前にお家がどんな外壁や屋根出来ているのか、少しだけお話しさせてほしいです。

外壁…サイディング
屋根…アスファルトシングル

お客様のお家はこのような外装でつくられており、サイディング外壁もアスファルトシングルも、お家の外観がとてもオシャレになるので、きっとデザインにもこだわりを持って、このお家を建てられたのかなと思います。

このお家が悪徳業者に手を付けられたのは、主に外壁部分で、コーキング(シーリング)と呼ばれる工事が進んだ状態でした。

サイディング外壁は、サイディングボードと呼ばれる板状の外壁材を、お家に張り付けて出来ている外壁で、もちろんサイディングボード自体のお手入れも大切ですが、ボードの継ぎ目にあるコーキングの補修も大事になってくる外壁です。

しかし、今回の施工はコーキングの手抜きが多く見受けられる状況なので、優良店さんから共有いただいたお写真を、一緒に確認していければと思います。

コーキング(シーリング)の手抜きが多数

今回、手抜き工事で一番多く見られたのがコーキング部分の手抜きで、そもそもコーキングは、外壁同士の継ぎ目や、外壁と他の部位との間に入れられている、弾力のある樹脂のこと。

サイディングボードの継ぎ目を埋めて雨水の侵入を防いでくれたり、気温や湿度の変化でサイディングボードが動くと、ぶつかり合ってひび割れが起きやすいですが、コーキング材があることでクッションの役目も果たしてくれるんです。

もちろん、コーキング材にも寿命があり、年月が経つにつれて弾力が弱まって、ひび割れたり痩せたりして効果が失われてきます。

外壁塗装と聞くと外壁面に注目しがちですが、サイディング外壁のメンテナンスでは、コーキング工事がとても大切になるんです。

コーキングの工法施工内容
打ち増し(増し打ち)古いコーキングの上から新しいコーキングを入れる
打ち替え(入れ替え)古いコーキングを撤去して、全て新しいコーキングに替える

コーキングは上記のように工法が2種類あり、サイディングボードのコーキングは一般的に打ち替えで行われることが多く、全て新品のコーキング材になるため、長持ちするメンテナンスができます。

今回のお客様の被害では、この大事なコーキング部分の手抜き工事がたくさんあったので、お写真を一つずつ、優良店さんと一緒に見ていきましょう。

ご協力いただいたのは、株式会社ケントリファインの代表・田中さんで、今回のお客様の被害を私たちにご報告いただき、少しでもお客様や私たちのために役立ててほしいと、お写真の共有や解説もしていただきました。

ご協力いただいた株式会社ケントリファイン田中さん

【1】コーキング「打ち替え」のはずが…

コーキング「打ち替え」のはずが...

今回の見積もりでは、コーキングを「打ち替え」で行うはずでしたが、上の写真では、古いコーキング材残ったままになっています。

2階の軒天井近くなので、恐らくお客様からは見えにくい場所だからという理由で、手を抜いている可能性が高いです…。※軒天井…外壁よりも突き出している屋根の部分を軒(のき)といい、軒の裏側を軒天井といいます。

「見えないから手を抜く」なんてことをする塗装業者が実在することが、とてもショックでした。

【2】コーキング材のはみ出し+不足

コーキングのはみ出し+不足

同じく2階の軒天井付近の、別のコーキング部分では、養生をするためのマスキングテープから、内側にも外側にもはみ出したままが残っています。

コーキング材が入れられている継ぎ目の左右に、マスキングテープが貼られていた跡がくっきり見える状態です。

また、一番上までコーキング材が入れられておらず、知識のない人から見ても分かるくらいの、雑な施工が見受けられますが、軒天井は屋根の真下になるため、足場にのぼらなければ見えないですよね…。

まるで職人さんではなく、塗装経験のない人が作業したような状態…むしろ経験のない人でも、もっとキレイにできる気がします。

【3】面倒な部分は施工されていない状態…

面倒な部分は施工されていない状態...

こちらも、軒天井付近のコーキング部分ですが、電線が取り付けられている金具から上は、コーキングされていない状態。

もう少し近くに寄って撮影された写真も見てみましょう。

面倒な部分は施工されていない状態...2

コーキング部分をよく見てみると、金具を境色が違う様子が分かりますよね。

金具から下は、今回コーキング工事をしているようですが、金具から上は何もされていない状態です。

本来であれば、このような場合はきちんと金具を一旦取り外してコーキングを行いますが、恐らく悪徳業者が面倒に思って、この状態で終えらえてしまっている様子。

「取り外すのめんどくさいし…」
「上の方だから見えないだろう…」

悪徳業者のこんな声が聞こえてきそうなお写真です。

【4】見えにくい庇(ひさし)もよく見ると…

見えにくい庇(ひさし)もよく見ると...

こちらは庇(ひさし)のお写真。

…外壁もそうですが、庇を見ても、やはり築5年ともあってまだキレイな状態なのにな、と思います。

庇とは、窓の上に取り付けられている、小さな屋根のことですが、庇と外壁の間にも、雨水が侵入しないようコーキング材が入れられています。

しかし、拡大してみると下のような状態になっていました。

見えにくい庇(ひさし)もよく見ると...2

またもや何も工事されていない様子で、これもお客様からは見えにくい部分の手抜き工事と言えます…。

コーキング材だけ汚れや劣化が起きているのはなぜ?

今回のお家は築5年で、外壁や庇などはまだまだキレイですが、コーキング材はこのように汚れた状態が目立ちます。

一般的にサイディング外壁を使ってお家を建てる時は、

サイディングボードをお家に取り付ける
⇒コーキング材で継ぎ目を埋める

このような施工になるため、コーキング材はむき出しの状態になり、汚れや雨、紫外線などが直接コーキング材に影響します。

一方、お家を建ててから10年程経って、外壁塗装を行う時は、

コーキング部分を補修する
⇒サイディングボードとコーキング材の上に塗料を塗る

このような流れで行われることが多く、コーキング材を塗装で保護することができるため、汚れや劣化に強くなります。

築年数が浅くても、コーキング部分だけ汚れや傷みが出ているのは、新築だからこそなんです。

【5】換気フードのコーキングに穴を確認

換気フードのコーキングに穴を確認

こちらは、換気フードと外壁の境目に入れられているコーキング部分ですが、小さな2か所見えますよね。

コーキング材が切れてしまっているのに、補修をしてくれていない事が分かります。

換気フードは、換気扇などで室内の空気を入れ替えるための、出入り口に取り付けられている屋根のようなもので、雨やホコリが吹き込まないための部位なのですが、庇などと同じく、換気フードの周りにもコーキング材が入れられています。

今回の悪徳業者は、切れている部分を見落としていたのか、手抜きでわざと工事をしなかったのかは分かりませんが、ほかの部分を見る限りでは、わざと手を抜いたのかな…と感じられますよね。

【6】せっかくのオシャレな外壁が…

雑なマスキングが多く目立ちます

ここまで見てきた外壁と見た目は違いますが、こちらも同じお家の外壁を映したお写真です。

レンガのように見えますが、レンガ調のデザインで作られているサイディングボードの一種で、2種類のサイディングボードを使ったオシャレなお家というのが伝わってくるため、酷い施工をされてしまった事が、ますます心苦しくなりました…。

コーキングを行う時は、マスキングという養生作業を丁寧に行う必要があります。

外壁と継ぎ目の境目にマスキングテープ(マスカー)を貼って、その上からコーキング材を入れていくと、コーキングの必要がないサイディングボード部分をテープが守ってくれるというもの。

しかし、マスキングテープを貼る位置ズレていると、今回のように見栄えの悪い仕上がりになってしまうんです。

コーキングのあとに塗装を行えば、コーキング部分と外壁部分の色が同じになるため、はみ出したところは目立たなくなりますが、「普通ならもっと継ぎ目のギリギリにマスキングするよね…。」と田中さん。

【7】雑なマスキングが多く目立ちます

せっかくのオシャレな外壁が...

ほかの面を見てみても、コーキング材がはみ出してしまっており、レンガ調のオシャレな外壁が台無しです。

遠目から見ても、大きくはみ出してしまっていることが分かりますよね。

この面はとくにはみ出し方が酷く、マスキングテープの真っすぐな跡も残っていないため、マスキングをしないでコーキングしたように思えます。

まさに文字通りの「手抜き工事」…本当に恐ろしいです。

【8】打ち増しの形跡がチラリ

打ち増しの形跡がチラリ

コーキング部分の一番下を見てみると、最後までコーキング材が入れられていないことが分かります。

さらに、よく見るとベージュの古いコーキング材が、白くて新しいコーキング材の下から少し見えるので、打ち替えの見積もりで契約しておきながら、打ち増しで施工していたということ…。

コーキングの打ち替えは、古いコーキングの撤去代も含まれるため、上から新しく入れるだけの打ち増しに比べて、費用が高くなります。

そのため、打ち替えの見積もりでお客様から費用をもらい、実際の工事では打ち増しで終わらせてしまう、という手口の可能性が高いです。

お客様に嘘を付いて工事費用を不正に多くもらっている、という事になり、ちょっと神経を疑ってしまいます…。

【9】コーキング材の厚みが足りていないような部分も

コーキング材の厚みが足りていないような部分も

こちらは軒天井の近くの外壁ですが、初めに見ていただいた白い外壁部分の状況と同じく、一番上まできちんとコーキング材が入っていません。

どうやら他の部分と同じように、屋根に近く高さがあってお客様から見えにくいのを良いことに、手抜きをしている様子。

コーキング材の厚みが足りていないような部分も2

さらに別の箇所でも、一番上までコーキング材が入っていませんが、中の方に黒く影が出来ていることから、空洞になっているように見えますよね。

コーキング材の十分な量が入れられていない可能性が高く、端のコーキング材は裂けるような形になっているため、すぐに切れてきてしまいそう…。

【10】至るところに「雑な施工」が目立ちます

至るところに「雑な施工」が目立ちます

こちらは別の面のコーキング部分で、ここでも端までコーキング材が入れられておらず、外壁には左右にはみ出してしまっています。

今回、外壁部分の塗装が始まる前に工事を止めてもらっている状況ですが、こんなにも至るところで工事の手抜きが見受けられると、このまま外壁塗装まで進められていたらどうなっていたのか…考えると怖いですよね。

【11】穴の開いたコーキング施工

穴の開いたコーキング施工

このお写真は、よく見るとコーキング材がしっかり入れられておらず、隙間が空いてしまっています。

コーキングは、外壁の内部に雨水が侵入しないようにする役割も持っているため、このようにが空いてしまっていると、そこから雨水が侵入したり、穴が広がったりしてしまう事も。

きちんとコーキングの役割を知っていれば、こんな施工にはならないはずですが、この業者は役割を知っていてもいなくても、関係なさそうです…。

【12】マスキングテープが貼られたまま…

マスキングテープが貼られたまま...

少し葉っぱに隠れていますが、サイディング外壁の継ぎ目近くに、黄色いテープが貼られたままになっています。

これはマスキングテープと呼ばれるテープで、コーキング材がはみ出さないように、ギリギリのところへ貼って保護しておきますが、よく見ると、継ぎ目のギリギリではなく、継ぎ目から離れて貼られてしまっていますね。

むしろ離れすぎて、これではマスキングの意味がない気がします…。

また、今回工事を中止するようお客様にお願いされたとは言っても、よく見ると業者はすでにコーキングをしているため、中止の際にテープを剥がしてもいいはず。

コーキングをした後は、コーキング材が完全に乾ききらないうちにマスキングテープを剥がさなければ、テープが剥がしにくくなって外壁に残ってしまったり、継ぎ目に入れたコーキング材まで一緒に剥がしてしまう事に。

何だか、中止をお願いしたお客様に対する嫌がらせのようにも感じられますよね。

【13】屋根の様子

屋根の様子

アスファルトシングルという種類の、海外生まれのオシャレな屋根材で作られているお家ですが、まだ築5年ともあって、屋根材はとくに問題なくキレイな状態。

太陽光パネルも設置されており、現代的なお家と言えるかもしれません。

今回、見積もりには屋根の工事は入っていなかったそうですが、調査を行なった田中さんの考えでは、「せっかく塗装工事をするなら、板金部分は塗装してあげてもいいと思う」とのこと。

お写真の真ん中に映っている金属部分が屋根の板金で、屋根板金は金属で出来ているため、塗装工事で定期的にサビ対策を行う必要があり、サビが出てきていればサビを落として、サビ止め用の塗料を塗ります。

ただ、せっかく塗装工事をするなら…というところなので、築5年であれば、そもそも「塗装しないといけない」ような、深刻な状態になっているとは考えにくいです。

また、見積もりに屋根が入っていないというお話を聞いて一つ思ったのは、ここまで見てきた部分以上に、屋根の上はお客様から見えない部分ですよね。

そのため、屋根の工事は見積もりにすら入れず、お客様から見えやすいところだけを施工して「施工した」感を出し、費用は不正に高い金額で請求するという手口なのかな…と思いました。

【14】使われる塗料は…

使われる塗料は...

塗料の缶も用意されていたようですが、日本ペイント、関西ペイント、エスケー化研といった、大手塗料メーカーさんの製品ではなく、ベテラン職人の田中さんもご存じない様子。

しかし、この塗料の名前は見積もり診断の際によく見るもので、私にとって何度も見覚えがあり、「この塗料は…!」と驚きました。

私たちは、外壁塗装の見積書が適正な内容かどうか、無料で診断させていただくお仕事もしています。

お客様それぞれに経緯がありますが、中でも多いのは、訪問販売で突然やって来た塗装業者からもらった見積書が、適性かどうか分からないので見てもらいたい、というご相談。

訪問販売での見積書は、単価が相場よりも高額になっていたり、曖昧な書き方や、高額値引きといった、悪徳業者のよく使う手口が多く見受けられるのですが、このような見積もりでよく使われている塗料があるんです。

そのため私たちも、お客様の見積もり診断をいくつもさせて頂く内に分かってきた事ではありますが、訪問販売の塗装業者がよく使う、大手メーカーでない会社の塗料が存在しており、オリジナル性を出すことで、大手と差を付けていると考えられます。

悪徳業者による被害を避けるためには?

ここまで、訪問販売の悪徳業者による被害を受けたお客様の、手抜き工事の様子を一緒に見てきましたが、専門知識を持っていなくても、雑な作業が分かりやすいお写真も多かったと思います。

  • 見積もり内容と違う工事が行われている
  • お客様から見えない・見えにくい部分は特に手を抜いている
  • マスキングなどの細かい作業が雑に行われている
  • 必要な作業でも、面倒であれば省く・手を抜く

被害状況を見ると、このような悪徳業者の手口が見えてきましたが、実際に写真で見てみると、「我が家にもこんな工事をされたらどうしよう…。」と不安になってしまいますよね。

外壁塗装の悪徳業者は、全国どの地域であっても潜んでいる可能性があるので、あなたのお家も被害に遭わないために、注意すべきポイントを一緒に確認してもらえると嬉しいです。

訪問販売の塗装業者に要注意

今回被害に遭われたお客様が、工事をお願いしてしまった悪徳業者は、訪問販売でお家にやって来たということですが、このように、訪問販売の塗装業者は、工事の手抜きや不正を働く悪徳業者が多く見られます。

訪問販売の塗装業者すべてが悪い業者とは限りませんが、不適切な工事や契約トラブルなどにお困りのお客様から、私たちの元にご相談いただく内容も、訪問販売の塗装業者とのトラブルがとても多いのが現状です。

外壁塗装の悪徳業者が訪問販売を使うのは、

  • 外壁塗装を知らない人が多い
  • 大事な住まいの事なので、危険をあおるとすぐに工事をしなきゃと焦る
  • 高いお金が掛かるものなので、高額値引きなどをするとつい契約してしまう
  • 必要か分からなくても、高機能な塗料(高額)を提案されると、大切なお家のためと思って契約してしまう

このように、専門業者が突然やって来て、お家の不安事を指摘されると、焦って契約してしまう方々が多いため、とにかくお金が欲しい悪徳業者にとって、訪問販売は営業しやすいんです。

訪問販売の悪徳業者による被害を避けるには?

訪問販売の業者さんが100%悪徳業者とは言えませんが、それでも可能性が高いものなので、まずは「訪問販売」という時点で慎重に考えてほしいです。

その際、下記のポイントに注意してもらえればと思います。

  • その場で契約しない
  • 少しでも怪しい、信頼に欠ける場合は相見積もり

塗装業者が訪問販売でやって来たその日に、即決して契約したり、3日以内、1週間以内といった、早い期限を付けて迫られ契約してしまうと、悪徳業者思うつぼになっている可能性が高いです。

優良業者さんであれば、最低でも1ヶ月はお返事を待ってくれたり、ほかの業者さんと比べる時間をくれるはず。

また、少しでも気掛かりなことがあったり、不安に思う事があなたの中に残ったまま、契約をしてしまう事も危険です。

悪徳業者に言いくるめられている可能性もあるので、ちょっとでも心配な場合は、ほかの塗装業者さんにもお話を聞いてみてから、判断するようにしましょう。

「初めて会う塗装業者さんが訪問販売」という危険性

訪問販売は、さまざまな業界の営業方法として使われていますが、「外壁塗装の訪問販売」で怖いところは、あなたが初めて外壁塗装の話を聞く機会が、訪問販売の業者である可能性が高いという事。

もしかするとあなたも、お家に訪問販売の業者がやって来て、初めて外壁塗装というものを知ったかもしれません。

元々外壁塗装は頻繁に行うものではなく、専門性が高いため、知識のないところに、悪徳業者からの間違った知識やセールストークをされてしまうと、だまされてしまいやすいんです。

工事中でも怪しいと思ったらすぐに行動!

今回の被害でお客様は、まだ工事が途中だったものの不安になったため、一旦中止するように業者へお願いした状態です。

下のお写真のように、雨樋(あまどい)の塗装が途中で終わっている部分も。

塗り欠けの雨樋

もとの雨樋の色と塗料の色が似ていて分かりにくいですが、矢印を境に、赤い点線部分は薄いベージュで塗装されており、青い点線部分はまだ塗装されていない真っ白な状態で、中止とは言えあまりにも中途半端ですね…。

現時点で、コーキングの工事が多くの部分に行われていて、約20~30万円請求されているというお話だそうです。

しかし、このあとも塗装工事が続く予定だったことを見ると、思い切って中断してもらい、別の塗装業者さんへ相談したのは、とても良い判断だと思っています。

このような手抜き工事をする塗装業者は、工事費用も不正に高額な可能性が高いため、もし最後まで工事が進んでいたら、もっと高いお金を請求されていたかも…。

「もう工事が始まっちゃったし…。」
「何を言われるか怖い…。」

このように、不安に思ってなかなか中断するよう言い出せないかもしれませんが、あなたの大切なお家やお金、そしてご家族との暮らしを守るためにも、はっきり伝えることが大事です。

売り手と買い手は平等

そもそも、外壁塗装以外にも言えることではありますが、何かお買い物をする時は、売る人買う人平等なはずですよね。

たとえば、飲食店でごはんを食べる時、あなたとお店の立場は下記のようになっていると思います。

立場サービスとお金の関係
お店(飲食店)美味しいごはんや、それを楽しめる空間を提供する代わりに、お金をいただく
あなた美味しいごはんを、居心地の良い空間で提供してもらう代わりに、お金を支払う

そのため、サービスとお金のどちらかだけが上がったり下がったりしてしまうと、平等な関係を保つために、もう片方も変更して補おうとしますが、これも飲食店で例えてみましょう。

もし、お店がごはんに異物を混入させてしまい、あなたに不快な思いをさせてしまった場合、サービスの価値は下がってしまいます。

お店がお金を頂くための「美味しいごはん」を提供できていないため、何とかしてバランスを整えて平等にしようとするんです。

たとえば、「お代は要りません」といった対応を取ったり、提供するはずだった「美味しいごはん」を作り直したり、別のサービスを無償で提供したり…もしかすると、こんな場面をあなたも経験したことがあるかもしれませんね。

あなたと塗装業者も平等

売り手と買い手の平等は、外壁塗装の世界でも変わらずに、あなた塗装業者さん平等な立場のはずです。

立場サービスとお金の関係
塗装業者さん塗装工事でお家を強くキレイにする代わりに、お金をいただく
あなた塗装工事でお家を強くキレイにしてもらう代わりに、お金を支払う

平等ということは、お互いが納得していなければ成り立たないとも言えるので、どちらかが納得していないまま進めるのは、ある意味お買い物が成り立っていない状態。

そのため、工事中であっても不安に思ったら、工事をお願いする側のあなたは、塗装業者へ中断するようお願いしましょう。

優良業者さんであれば、お客様が納得していない状態で契約したり工事を続けても、お互いのためにならないと考えて、あなたの意向に合わせてくれるはず。

あなたが納得してお願いできる塗装業者さんかどうか

今回のように、訪問販売で来た塗装業者はセールストークがとても上手なので、気が付いたら契約していたという事もあります。

突然やって来て、お家が危険な状態になっている話や、よく分からない外壁塗装の話をされると、冷静さを失ってしまうのも当然です。

とくに、大切なご家族との暮らしを支える住まいのことなので、危険をあおられると、よく知らない目の前の訪問業者にもすがってしまいます。

このような状態では、あなたが塗装業者の話に納得しているかどうかを、あなた自身も確かめる余裕がありません。

そのため、まずは落ち着いて考える時間を確保することが大事になり、3日以内、1週間以内というように急かしてくる場合は、その時点で怪しいと思ってほしいです。

外壁塗装の見積書は、一般的に有効期限が設けられていますが、優良業者さんは短くても1ヶ月は期限をくれたり、「ほかの業者さんと比較してみてください」と、優良業者さんの方から相見積もりを勧めて、じっくり考えさせてくれます。

訪問販売で来た塗装業者の話を、改めてゆっくり考えてみたり、ほかの塗装業者さんの話も聞いてみて、あなたが納得できる、心からお家の工事をお願いできる塗装業者さんを選んでほしいです。

このページを見てくれたあなたへ。

ここまで私と一緒に読んでいただき、ありがとうございます。

外壁塗装の悪徳業者による手抜き工事について確認してきましたが、この情報で、あなたのお家の塗装工事や業者選びが考えやすくなったり、お家の悩みが少しでも解決に向かうと嬉しいです。

今のお家でこれからも安心して過ごすために、外壁塗装でのメンテナンスは欠かせませんが、手抜きのない丁寧な工事や親身な対応ができる優良業者さんにお願いしたいですよね…。

私たちは、どんな小さなことからでもご相談を無料で受け付けているので、お気軽に以下の外壁塗装のご相談フォーム・お電話にてご連絡くださいね。

かべぬりコンさん適正な価格や工事内容で屋根・外壁塗装がしたい…

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私たちのような中立の立場である無料サービスを活用いただき、アドバイス・サポートで安心できる外壁塗装をお手伝いできればと思っています。外壁塗装コンシェルジュとは

適正な価格や工事内容で塗装工事ができる工事店選びから、見積もり金額の適正診断など、全て無料で承らせていただいているので、お気軽に連絡をいただければ嬉しいです。

「屋根・外壁塗装の相談がしたい」とお伝えください。

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