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アパートの雨漏り修理費用を火災保険で抑えられる?適用条件と申請方法

アパートの雨漏り修理をするときに、火災保険を使う場合の条件や申請方法、流れなどを知っておくことで、火災保険を使ってアパートの雨漏り修理ができるかどうかがわかったり、スムーズな申請に繋げることができます。
外壁塗装コンシェルジュ 建物工事のアドバイザー

ある日突然発生するアパートの雨漏り

早めに対応をしないと、入居者が感じるストレスはどんどん大きくなるものですが、オーナーのあなたが迅速かつ丁寧に対応してくれれば、入居者の居心地もよく、今後もあなたのアパートに住み続けようと思ってもらえるかもしれません。

しかし、工事費用が高いのではないかと不安になってしまうと、すぐに行動に移せないと思いますが、あなたにお伝えしたいことがあります。それは、火災保険で雨漏り修理の費用が負担できるかもしれないという事です。

アパートの雨漏り修理は、あなたが加入している火災保険によって、無料に近い値段で工事ができるケースがあるんです。

  • どのようなケースであれば火災保険が使えるのか
  • 火災保険の申請はどのようにしたらいいのか

これらについて、私から詳しくお話させていただければと思いますので、あなたが支払うお金に直結する大切な知識を、ここで付けておいてほしいです。

雨漏りが発生すると入居者へのストレスが増大!

アパートの雨漏り修理費用を火災保険で抑えられる?適用条件と申請方法

雨が降ると、どこからか部屋に響く「ポタン、ポタン」という水音。

雨漏りは、雨が降るたびに雨が滴り落ちる場所に雨受けを置かなければならず、あなたのアパートの入居者の負担が増えてしまうだけではなく、中には大切な家具や家電が雨漏りによって破損・故障してしまうことも。

あなたのアパートの雨漏りが修繕されるまでに、入居者が抱えるストレスは大きいものです。

連絡したにもかかわらず、なかなか対応してもらえない場合は、あなたへの不信感も増してしまい、最悪の場合、退去者が出る可能性もあります。

雨漏りの箇所が1部屋だけではない場合、アパートの入居者が次々に退去してしまい、あなたの家賃収入が一気に減ってしまうことにもなりかねません。

昨今ではゲリラ豪雨や頻発する台風など、大雨が降る機会が多くなり、定期的にアパート屋根のメンテナンスを行っていたとしても、想定外の雨量によって突然雨漏りが発生してしまう可能性は十分あります。

雨漏りが起きてしまったときは、オーナーであるあなたの謝罪と迅速な対応が大切になることを覚えておきましょう。

アパートの屋根や天井の修繕は基本的にオーナーの義務として、民法で定められています。※賃貸借契約時に借主負担と明記されている場合は例外になります。

アパートの雨漏りを放置していると、入居者に出て行かれてしまうだけではなく、損害賠償問題にまで発展してしまう可能性もあるので、「たかが雨漏り」と思わず、早めに雨漏り修理の対応を取りましょう。

アパートの雨漏り修理は火災保険で0円になる可能性が高い

急な修繕工事は高い費用が必要になり、まとまったお金が突然必要になるのは、あなたにとって大きなダメージですよね。

このような負担の軽減に役立つのが、火災保険です。

ただし、火災保険は「災害による家屋の損傷」に対して支払われる保険のため、「建物の老朽化に伴う雨漏り」は火災保険の対象外になります。

雨漏りしたあなたのアパートの屋根を火災保険で修理するためには、原因が「風災」であると認定されるのが前提で、風災とは、雨風や台風などの自然災害によるダメージが損傷原因と考えられるものを指します。

あなたが加入している火災保険に風災が適用されるのか、また風災の適用範囲内、免責金額の設定の有無などを確認しておきましょう。

なお、度重なる自然災害により、知らず知らずのうちにあなたのアパートの屋根が壊れていたというケースも考えられるので、風災認定をもらって火災保険申請をしたい場合は、専門業者への調査を依頼するのもひとつの方法です。

火災保険を申請するための流れ

火災保険を使ってあなたのアパートの雨漏りを直したい場合、以下のように進められます。

流れ内容
STEP01工事業者へ依頼
STEP02工事業者による現地調査
STEP03火災保険の申請
STEP04火災保険会社による審査
STEP05適用の場合、保険金の振込
STEP06雨漏り修理開始

火災保険の申請は、被保険者個人でも行なえますが、オーナーのあなた自身がチェックや申請作業を行なった場合、損傷箇所を見落としてしまう可能性があります。

また、申請手続き自体も手間になってしまうので、ミスの防止や申請が通る可能性を上げるためにも、現地調査や雨漏り修理は専門業者にお願いするようにしましょう。

申請書類を提出したあとの審査では、保険会社の担当者があらためて状況の確認に来ることもあります。

火災保険を申請するためには業者からの見積書が必要

火災保険の申請には業者からの見積書が必須で、見積書を作成してもらうためには、あなたのアパートを実際に見てもらう「現地調査」をする必要があります。

火災保険を適用した雨漏り工事の実績が多い会社であれば、現地調査の段階で申請が通る可能性も上がるので、実績のある会社を選ぶことも大切なポイントです。

見積書と一緒に写真などの記録も必要

現地調査の際には、火災保険で工事をしたい箇所の写真も火災保険の申請に必要です。

写真は損傷している部分の証拠となるので、申請可否の判断のために保険会社の鑑定人が来た時に、写真との食い違いがないかどうかも見られます。

申請したからといって必ず承認されるわけではない

火災保険の申請をしたからといって、必ず保険金が受け取れるわけではなく、雨漏りの原因が雨風や台風などの風災ではないと判断されてしまう場合もあります。

業者のなかには、「絶対に申請が通りますから、先に契約してしまいましょう」と持ちかけてくる悪徳業者もいます。

しかし、火災保険の申請が通らなかった場合、費用の支払いが難しく工事の依頼は一旦保留にするということも考えられるので、必ず保険適用の判断が下されたあとに業者と契約をするようにしましょう。

そもそも、アパートの雨漏り修理の契約をする時は、数社から見積書をもらって比較をすべきなので、「契約は保険適用判断が終わってから」が確実です。

火災保険で詐欺をはたらく業者がいる?

火災保険では、審査を通すために損傷箇所が風災によるものなのか判断したり、写真などに記録をして、保険会社に提出する必要があります。

あなたが申請した書類を元に保険会社の鑑定人が調査に来て判断するのですが、工事業者によっては書類の受付だけで判断することも。

経年劣化の場合は保険の対象外になりますが、明らかに経年劣化であることがわかるような損傷でない限りは、申請を信じて対応してくれる保険会社が多いです。

しかし、明らかに経年劣化が原因であるにも関わらず、「先日の台風のせいにしちゃいましょう」と持ちかけてくる悪徳業者もいるので注意が必要になります。

「プロが言っているのだから、大丈夫なんだ」と軽い気持ちで承諾してしまうと、知らないうちにあなた自身も詐欺行為に手を染めることになってしまうので、経年劣化が対象外だと知っている上でこのような誘いに乗ることは絶対にやめましょう。

また、詐欺行為ではありませんが、火災保険の適用判断がされる前に契約を結んでしまい、工事費用の全額をあなたが自己負担しなければいけなくなったり、契約書に署名を押していないにもかかわらず、「適用されなかったから工事をキャンセルしたい」という要望が受け入れられずにトラブルに発展する例もあります。

  • 契約は保険申請の結果が出てから行う
  • 契約書を交わしていない段階でキャンセル料は発生しない

これらはしっかりと、あなたに覚えておいてほしいです。

さらに、保険金内で工事ができるはずだったにも関わらず、いざ工事が始まってみると、追加工事が発生したという事例も。

火災保険の申請前に業者が行う現地調査が丁寧に行われていないことが原因で、簡単に調査や判断をする業者ではなく、入念にあなたのアパートを見てくれる優良業者を探しましょう。

火災保険の対象に「なる」「ならない」事例

火災保険の対象になる事例

アパートの水漏れが火災保険の対象になるのは、

  • 強風による「風災」
  • 雹(ひょう)がぶつかったことにより損傷した「雹災」
  • 雪の重みにより損傷した「雪災」

これらによって雨漏りが発生していると判断されたものだけです。

ただし、被害がすぐに部屋の雨漏りなどわかりやすい形で表れるとは限らず、被害に合った直後であれば、「あのときの台風が原因だろう」と判断がしやすいですが、時間が経ってから雨漏りが起き始めた場合は、傷がついた部分を見て可能性を推測してもらいましょう。

火災保険の対象にならない事例

自然災害が影響を与えていない雨漏りは、火災保険の対象にはなりません。

経年劣化による外壁のひび割れや、野地板(屋根の下地)・防水シートの腐食などが代表的な例で、換気口や通気口に雨が吹き込むことで起こる雨漏りも、火災保険の対象外です。

また、施工不良が原因で雨漏りが起こるケースもあり、これも火災保険の対象外ですが、施工会社の保証があれば保証を使って工事ができる可能性があります。

現地調査の結果、雨漏りの原因が施工不良である可能性が高い場合は、工事をした会社に連絡を取って、保証で対応してもらうようにしましょう。

なお、あなたのアパートが築10年以内の場合は、平成11年6月23日に設けられた「住宅の品質確保の保身等に関する法律」の対象となる可能性があります。

この法律は、雨漏りについての保証を築10年とするもので、雨漏りの原因が業者の施工不良であると認められた場合、無料で建築時の施工会社に修理をしてもらえるというものです。

このように、火災保険の対象になるかどうかの判断はとても難しいので、信頼できる専門業者に見てもらうことをオススメしたいです。

アパートで火災保険を使うには相見積もりがオススメ

あなたがアパートの雨漏り補修で火災保険を使いたい場合は、2~3社から見積りを取る相見積もりがオススメです。

業者によって雨漏り修理の知識や経験が異なり、1社だけでは判断が難しくなるだけでなく、雨漏りの原因はひとつだけとは限らないため、直したつもりでも別の部分から雨漏りが発生してしまったというケースもあり、何度も工事をすると工事費用入居者の負担ともに重くなってしまいます。

あなたのアパートの雨漏りを、一度の工事で確実に直すためにも、最初の段階で複数の会社にアパートの雨漏り状況を見てもらう方が安心です。

また、見積書をもらうときは工事の内訳まで細かく書かれているかを確認してほしいです。

「雨漏り修理一式」とまとめられている場合は、他社の見積書と比べる時に合計金額でしか比較をすることができないので、まとめられている見積もりをもらった場合は、より細かく分けて出してもらうようにしましょう。

アパートの雨漏り修理の見積書は、数量や単価が記載されているかどうか、雨漏り修理の際に必須となる散水調査(アパートの屋根に水を撒いて雨を再現する調査)に関する項目が含まれているかも、確認が必要になります。

業者さんの対応の良さなど、あなた自身がその会社を信頼して任せられるかどうかといった、あなたと業者さんとの相性も大切な判断材料です。

あなたのアパートを長く守っていくためにも、雨漏りだけではなく今後何かあった時に頼りになる業者さんを選ぶのがオススメなので、ただ安いだけの業者や、インターネットの口コミだけを鵜呑みにした選び方は避けましょう。

最後に…。

ここまで読んでいただきありがとうございます。
火災保険を使ったアパートの雨漏り修理についてまとめてきましたが、分かりづらいところやもっと知りたい情報はありましたか?
どんな小さなことからでもご相談を無料で受け付けているので、お気軽に以下のアパートの外壁リフォームに関するご相談フォーム・お電話にてご連絡くださいね。
あなたにとって、火災保険を使ったアパートの雨漏り修理に関する安心・納得の情報になれれば嬉しいです。

火災保険を使ってアパートの雨漏り修理がしたい…

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