屋根と外壁の塗装工事で使う塗料には、1液型と2液型と呼ばれる種類が存在しており、塗料を選ぶ上で大切な情報となります。
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塗料の種類「1液型」と「2液型」の違いとメリット・デメリット
外壁や屋根に対して使用される塗料は1液型、2液型に分けられます。そもそも塗料には「アクリル樹脂」「ウレタン樹脂」「シリコン樹脂」「フッ素樹脂」といった塗料のグレードを指している基準があり、それらすべてのグレードに存在している種類分けが、今回説明する1液型と2液型となります。
塗料は、使用する前にグレードや水性、油性に加え1液型と2液型のうち、どれが必要なのかをあらかじめ調べておき、知っておく必要があります。今回はここで重きを置いている1液型と2液型にはそれぞれどういった特徴があるのかについて説明しましょう。
1液型の特徴
塗料はそれぞれ使用する際に別の材料と混ぜる必要があるのですが、1液型の場合、複雑な工程が少なく混合の時間を取られる心配がありません。ただ、使用できる範囲が限られていますので、1液型で検討されている方は塗料が使用可能かどうかあらかじめ確認してから使用する必要があります。
メリット
- ・比較的料金が安い
- ・塗料を混ぜるのに手間がかからないため楽
- ・混ぜた塗料が余っても次の日に持ち越して使用することができる
デメリット
- ・2液型に比べると耐久性が弱い
- ・混合前は少し保管しづらい
- ・使用用途が狭く、限られている
2液型の特徴
2液型の場合、あらゆる用途に対応できるため非常に使い勝手が良い所が特徴的です。また、塗料の耐久性も高いので、長期にわたって剥がれ落ちにくくなっている点も2液型の長所と言えるでしょう。しかし、忘れてはいけない点として挙げられるのは、塗料を混合した後すぐ使用する必要があること。また、混ぜ合わせる工程も1液型と比較しても手間がかかります。こういった2液型にあるデメリットも忘れず使用することでスムーズに作業が進むことでしょう。
メリット
- ・耐久性が高くはがれにくい
- ・混合前は保管が比較的楽に行える
- ・使用可能な範囲が広く使いやすい
デメリット
- ・値段が高いため大量に使用すると費用がかかる
- ・塗料を混ぜた際にはすぐ使用しなければならない
- ・混ぜること自体に手間がかかるため面倒
2種類の塗料はどういった箇所に適しているのか
先ほど1液型と2液型の塗料はどういった特徴があるかご紹介いたしましたが、実際に使用するならどういった場所に使うべきなのかについてそれぞれ見ていきたいと思います。
1液型で使用可能な場所
- ・コンクリート
- ・サイディングボード
- ・セメントモルタル
- ・各種旧塗膜
1液型を使える場所は基本的にこれら4箇所となっています。使用可能な範囲が狭いため、誤って使えない所に使用しないよう注意が必要です。
2液型で使用可能な場所
・1液型で使用できる所 | 鉄部分 |
・ALCパネルスレート板 | 亜鉛メッキ銅 |
・GRC板 | アルミニウム |
・押出成形セメント板 | ステンレスを始めとした金属類 |
2液型では1液型で使用可能範囲を含め、あらゆる箇所に対応することができるよう作られています。リストアップしてみても分かるように、2液型は幅広い用途が存在します。
それぞれの塗料を使用する際には必ず事前に調べておくことが必要です。誤った使い方をしないためにもある程度の知識を頭の中に入れておきましょう。また種類ごとに存在するメリット、デメリットについても覚えておくことは塗装を上手に行うために必要です。
塗料の費用もご確認される場合は、「外壁塗装の適正価格は単価相場で判断できる」を合わせてご確認ください。
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