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塗装工事の塗料には「水性」と「油性」の2種類があり、選んだ方で値段も効果も変わってきます。
外壁塗装コンシェルジュ:塗装工事のアドバイザー
塗装工事を考え出し、塗料について調べていくと「水性」「油性」の2種類あることにたどり着きます。
塗料に詳しくないかぎり、塗装用の塗料に種類があるなんて分かりませんよね。
選んだ方によって、値段も効果も変わってくるので、あなたのお家の状況や予算とも照らし合わせながら、どちらの塗料を選ぶべきか。
塗装業者さんに提案された場合も同じく、本当に選ぶべきはどちらの性質か、私と一緒に必要な情報を見ていければと思います。
提案された塗料、または、信頼ある業者さん選びに不安を感じている場合は、0120-929-609(相談受付24時間)に電話をかけて頂き、電話口で「塗料選びの相談がしたい」とお伝え頂ければ嬉しいです。※ 事前に情報を伝えた上でご相談されたい場合はフォームをご利用ください。
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水溶性塗料、油性塗料とは?
水性と油性の塗料の違いを簡単に説明すると、水で溶かして使う塗料か、溶剤(シンナー等)で溶かして使う塗料か、この違いになります。
種類があるなら、使用環境や目的に合わせて最適な方を選びたいですよね。
いきなりどっちを選べばいいの!?と結論を急ぎ過ぎるのもよくないので、まずは外壁塗装に使う塗料について整理してみたいと思います。
外壁塗装用の塗料の種類
外壁塗装に使われる塗料は、大きく分けると下記の6種類になり、耐用年数が長くなるほど価格も高くなります。
- 1. アクリル系塗料・・・耐用年数 約4年
- 2. ウレタン系塗料・・・耐用年数 約6年
- 3. シリコン系塗料・・・耐用年数 約13年 ※最も主流
- 4. フッ素系塗料 ・・・耐用年数 約18年
- 5. 遮熱塗料・・・・・・耐用年数 約18年
- 6. 光触媒塗料・・・・・耐用年数 約20年
さらに、それぞれの塗料は水性塗料と油性塗料に分類できます。
外壁塗装用の塗料は、そのままでは塗ることができないため、塗料を液体で溶かして(または薄めて)から壁に塗って乾かし、溶かした液体を蒸発させることで密着させます。
このときに、水で塗料を溶かすのが水性塗料、シンナーなどの溶剤で溶かすのが油性塗料(溶剤塗料)です。
一般的に油性塗料と呼ばれている塗料は、溶剤で溶かしているので正確には溶剤塗料のことですが、水性の反対という意味で油性塗料と呼ばれることが多いようです。
シリコン系塗料は価格と耐久性のバランスがよく、外壁塗装の業界では主流になっているので、ご近所さんやあなたのお知り合いも、シリコンで塗装されたお家かもしれませんね。
水溶性塗料と油性塗料の特徴
水性塗料について
現在、人体や環境への影響を削減するためにVOC(揮発性有機化合物/Volatile Organic Compounds)削減への取り組みが国際的に広がっています。
そして、VOC削減に向けた開発がさらに進み、新たに登場したのが水性塗料です。
水性塗料は、シンナーではなく水を使って薄めるので、大幅なVOC削減になります。
それ故、水性塗料は「臭いがなくて安全」と言われがちですが、実際はその通りではありません。
塗料を安定させるために若干VOCが入っているので、臭いがまったくないわけではないのです。
換気がされている場所で使用するほか、水性塗料が入った容器の扱いにも注意する必要があります。
油性塗料(溶剤塗料)について
水と違って、油性塗料に使用するシンナーなどの有機溶剤は「ほかの物質を溶かすための物質」なので、強力で危険な物質。
シンナーなどの有機溶剤は、その臭いを吸い続けるだけでも人体に有害な影響を及ぼしうる物質です。
油性塗料には、溶剤(強溶剤)と弱溶剤があります。昔はアクリルシンナー、ラッカーシンナー、ウレタンシンナーなどの溶解力が強いシンナーを使って、ドロドロに溶かしてから塗る油性塗料が主流でした。
強溶剤を使う塗料なので強溶剤塗料、または単に溶剤塗料と呼ばれています。
そのため、人や環境に有害な強溶剤塗料は可能な限り使わない方向性を目指して、大手メーカーは溶剤塗料を進化させて、弱いシンナーでも溶ける弱溶剤塗料を開発しました。
弱溶剤塗料は、比較的低刺激な塗装用シンナーを使用した塗料で、溶剤塗料と比べると臭いも少なく、人体や環境への影響も控えめになっています。
油性塗料には、1液型と2液型があります
油性塗料には、そのまま使用できる1液型と、主剤と硬化剤を混ぜて使う2液型の2つの液型タイプがあります。
2液型タイプは、1度混ぜると6~8時間以内に使い切らなければならないので使い回しができません。
手間や技術を必要とするぶん、耐久性に優れています。
水性塗料と油性塗料のメリット・デメリット
水性塗料と油性塗料の一般的な特徴についてまとめてみました。
水性塗料 | 油性塗料 | |
---|---|---|
塗料の主成分 | 水 | 有機溶剤(シンナーなど) |
内装への使用 | できる | できない |
メリット | ・値段が安め ・臭いが少ない ・現場で安心して保管できる ・人体や環境への影響が少ない | ・耐久性に優れている ・塗料の密着がよい ・艶を維持しやすい ・防汚性に優れている ・低温でも乾燥させやすい ・雨水に強い |
デメリット | ・油性より寿命が短い ・塗装できない下地が多い(鉄など) ・艶が落ちやすい ・気温が低いと施工できない ・雨が多いと塗りづらい | ・値段が高め ・臭いが強い ・現場での保管は注意が必要 ・人体や環境に影響を及ぼす |
液型タイプ | 1液型(そのまま使える) ・扱いやすく、環境への負荷が少ない ・工賃と手間、人件費が安くすむため水性1液型を採用する業者が多い | 1液型と2液型がある。 ・2液型とは主剤と硬化剤を混ぜて使う。1度混ぜると6~8時間以内に使い切る必要がある |
メリット、デメリットなどを挙げてみましたが、メーカーの開発は日々進んでいるため、必ずしもこの通りではない場合もあります。
水性塗料と油性塗料 どちらがお得なのか?
どちらがお得なのかに関しては昔から言われている
- 油性塗料の方が耐久性がよいのでお得
- 今の水性塗料は進化しているので油性塗料にひけをとらない
このような意見など、さまざまな見解があります。
現在は水性と油性の塗料の差は縮まってきましたが、シンナーを使わず人や環境に優しい水性塗料が求められる時代のニーズに合わせて、各メーカーも水性塗料の開発に力を注いでいます。
そのため、水性塗料も油性塗料にひけをとらない程に性能が向上。
しかし、これまで油性塗料で培ってきた長い歴史のもとでは、水性塗料だけでは対応できない下地があるのも事実です。
お得な選択をするためのポイント
(1)機能性を優先する場合は油性塗料
耐久性や防汚性を優先する場合、油性塗料の方がお得です。
水性塗料と油性塗料の耐用年数が同じ場合でも、艶や艶がもたらす汚れにくさ、耐候性は油性塗料の方が優れているため、なるべく長期間汚れにくい家を維持したい場合は油性塗料を選ぶのがオススメ。
溶剤2液型タイプの塗料
特に溶剤2液型タイプの塗料は、耐久性と密着性に優れています。
水性1液型と比較すると、仕上がりも耐久性も明らかに差が出る。
溶剤2液型の塗料は、主材と硬化剤を混ぜる手間もあり、混ぜた後は6~8時間で使わなければいけないので使い回しができず、技術も必要となるため、溶剤2液型はプロが使う一級品として業界でも評価されています。
(2)環境や人体、周囲への影響を優先する場合は水性塗料
シンナーは人体に害があるので、近隣の家が近い場合には油性塗料はオススメできません。
また、家に赤ちゃんや妊婦さんがいる場合も、溶剤の臭いが赤ちゃんや胎児に悪影響を及ぼす可能性があるため、油性塗料は避けるべきだと、私は考えています。
自然環境との調和をテーマにした家の場合も、環境破壊につながる油性塗料を使用するのは、テーマに反します。
現在は水性塗料も油性塗料に遜色のないレベルまで品質が向上しているので、このような場合には水性塗料を選ぶ方が結果的にお得と言えます。
(3)信頼できる外壁塗装業者に相談
水性塗料と油性塗料のどちらがお得なのかを決めるには、現在の外壁や屋根の状況と自分の要望に合った塗料は何かを、信頼できる外壁塗装業者に相談するのが一番です。
個々の家の状況や周辺環境、その土地の気候によっても最適な塗料は違ってきます。
実際に家に足を運んで綿密に調べてくれたよい業者であれば、その家に最適な塗料を提案してくれるはずです。
優良な業者は、基本的な家の状況に加えて、希望の予算、何年くらい塗料をもたせたいのか、近隣の家は臭気がトラブルになるほどの距離かを確認したうえで、どの塗料がよいいかを総合的に判断。
その提案が妥当なのかを知るためには、複数の業者に見積もりをとることも大切なポイントです。
最適な塗料を選ぶには、複数の業者に見積もりをとることを忘れず、信頼できる業者としっかり打ち合わせを行うことが、最終的にお得な決断につながります。
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あなたの塗料選びの不安、教えて頂けませんか?
知らない名前、知らない効果、塗料を調べていくと、初めて知ることが多いですよね。
もし、あなたが何も知らずに塗装業者さんへまかせっきりにしていた場合、どんな効果があるのかも知らずに選んでしまうことになっていたため、今考えるとちょっと怖いですよね。
私たちは、お家のことで不安・悩みを抱えている方のご相談やアドバイス、ご希望を頂いた場合は60項目以上の審査を通過した信頼ある業者さんのご紹介もできます。
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