- | 屋根修理(20)
どんな場合に屋根修理を頼んだらいいのか、またそれぞれ修理の費用相場など、屋根修理をしたいと思った時の情報がまとめて分かることで、安心して屋根修理を行うことができるようになります。
外壁塗装コンシェルジュ 建物工事のアドバイザー
普段は見えにくい屋根。雨漏りがしだして初めて気にされる方がほとんどです。
しかし、雨漏りが発生している状態はすでに屋根に何らかの問題が発生している可能性が高いです。そんな時、「屋根の困った」を解決できる情報をまとめましたので、一つずつ見てみましょう。
どんな症状が出たら修理を頼めばいいのか知りたい方は、
1.みんなはどんな時に屋根修理を頼んでいるの?を、
屋根修理の内容から知りたい方は、
3.屋根修理の種類は?を見てください。
- 目次
- 1.みんなはどんな時に屋根修理を頼んでいるの?
- 2.雨漏りの原因ってどんなものがある?
- 3.屋根修理の種類は?
- 4.一戸建てとアパート・マンションで屋根修理に違いがある?
- 5.生活中に屋根修理が行われる場合に気をつけることは?
- 6.屋根修理の後によくあるトラブルの原因と対策
- 7.屋根修理を無料で行うには?
- 8. 屋根修理前の現場調査って無料でできる?
- 9. 屋根修理って追加費用が多いって聞いたけどホント?
- 10.屋根修理にはどんな業者に依頼すればいいの?
- 11.屋根修理をDIYしたい場合は?
1. みんなはどんな時に屋根修理を頼んでいるの?
どんな症状が出たら、屋根の修理を行えばいいのでしょうか。他の方々が屋根修理を行うことになった状況をまとめてみました。
- 強風で屋根が飛んでしまった
- 天井にシミのようなものがある
- 天井板がたわんでいる
- 天井側の壁紙が剥がれてきている
- 柱に雨ジミがある
- 横殴りの雨の時に雨漏りがある
- 窓サッシからの雨漏りがする
- 雨樋が壊れている
- 雨樋に落ち葉などのゴミがつまって雨水が流れていない
- 部屋の中でポタポタと雨音がする
- 部屋の中がカビ臭い
- 押入れ・クローゼットにカビが生える
これらの症状はすべて、雨漏りが発生している可能性のある症状です。※屋根だけでなく外壁に問題があり雨漏りが発生している場合もあります。
屋根の修理を行うということは雨漏りを直すとも言いかえられます。
それでは次に、これらの症状がどんな原因で引き起こされているのか見てみましょう。
2. 雨漏りの原因ってどんなものがある?
雨漏りは一概に「こんな原因があるから雨漏りがする」と言えません。住宅の構造の複雑になり、プロでもどこから雨水が侵入しているのか確認するのが難しいです。
しかし、共通してよくある雨漏りの原因があります。
瓦・コロニアルなどの屋根材のヒビ割れ
原因ヒビ割れ箇所から雨水が侵入し、雨漏り発展するケース
対策ヒビ割れを発見したら、瓦パテ・防水テープなどで一時的な修理も可能です。しかし、ヒビ割れした瓦自体に環境ダメージが蓄積されているので、他の箇所が割れる可能性もあります。応急処置ではなく、まるごと1枚交換する修理を行いましょう。
瓦・コロニアルなどの屋根材のズレ
原因ズレた箇所から雨水が侵入し、雨漏り発展するケース
対策屋根材取付時の施工不良や強風などで屋根材がズレることがよくあります。定期的なメンテナンスや現場調査をして早めに直していきましょう。
漆喰(しっくい)の剥がれ
原因瓦屋根下の漆喰が剥がれ落ちたりすると、そこから雨水が侵入し、雨漏りに発展するケース※常に雨水や風にさらされている部分なので、経年劣化が進みやすく漆喰は剥がれやすい。
対策屋根は環境ダメージを受けやすい箇所なので、漆喰にもダメージが蓄積されやすいです。定期的なメンテナンスや現場調査をして早めに直していきましょう。
棟の釘浮き
原因釘を打ってある木材下地が経年劣化などによって釘の緩みが発生し、強風・台風などで棟が浮き上がることで釘穴などから雨水が侵入し雨漏りに発展するケース
対策棟を取り付ける際、しっかりと固定出来るようコーキングなどを打ちます。しかしコーキングは経年劣化が剥がれやすいので、定期的な屋根点検を行いましょう。
棟の崩れ
原因瓦屋根の場合、棟が作られますが施工時の施工不良で崩れが進行し、雨水が侵入することで雨漏りに発展するケース
対策施工不良などがないように、屋根工事の時の写真をきちんと撮ってもらい、取り付け後の状況を確認できるようにしましょう。
コーキングの剥がれ
原因棟板金同士の継ぎ目やネジ・釘を打ちつけた箇所のコーキング剤が剥がれ、そこから雨水が侵入し、雨漏りに発展するケース
対策屋根は紫外線や雨水など環境からの刺激も多く、またコーキング材は経年劣化で剥がれやすいので、定期的なメンテナンスや調査を行うことが望ましいです。
雨水が侵入したからといってすぐに雨漏りが発生するわけではありません。
しかし、雨水によって屋根材の下にある防水シート(ルーフィング)や野地板を腐食し、そこから建物内に侵入することで雨漏りへと発展します。
屋根の調査内容に関しては屋根修理前の現場調査って無料でできる?をご確認ください。
3. 屋根修理の種類は?
屋根の修理と一言でいってもさまざまな種類があります。以下が主な屋根修理工事の修理内容になります。
修理内容 | 期間 | 単価相場 | 建坪30の費用相場 |
---|---|---|---|
棟板金の修理 | 0.5~2日間 | 3~5千円/m | 3千~10万円 |
漆喰の修理 | 0.5~2日間 | 3~7千円/m | 8~15万 |
屋根材の取り替え | 0.5~2日間 | 4.5千~5万/㎡ | 5千~20万 |
野地板の張替え | 1~3日間 | 2~3千円/㎡ | 7万~10万 |
ルーフィング(防水シート)の張替え | 1~2日間 | 600~800円/㎡ | 8万~10万 |
上記表のように、屋根修理は何千円~数万円で出来るものが多いです。※野地板の張替えを行った場合、ルーフィングの張替えも同時に行う場合が多いです。
この他に、屋根の勾配(傾き)が急な場合は足場を組む必要があるので、10万円~の費用が加算されます。
しかしながら、これらの屋根修理はあくまでも一時的な修理の範囲なので、屋根全体を変えるのであれば屋根リフォームが必要となります。
屋根修理と屋根リフォームは何が違うの?
屋根修理とは?
屋根修理とは、部分的な修繕・直しのことを指します。部分的な修繕なのでそこまで大きな費用がかからずに行えるものでもあります。
屋根リフォームとは?
屋根リフォームとは、修理の範囲では直せない大掛かりな屋根の修繕です。今ある暮らしをもっと良くするため・キレイにしてより住みやすくするという意味がありますが、費用的にも高くなる場合が多いです。
屋根リフォームの内容としては、以下のものがあります。
- 塗装
- 葺き替え
- カバー工法(重ね葺き)
カバー工法に関しては、2004年以前の屋根(スレート)にはアスベストが含まれていたので、築30年以上たっている建物の屋根の場合はカバー工法を行う方が多いです。
カバー工法の詳しい情報は【屋根】20年間メンテナンス不要?カバー工法の費用と特徴で確認できます。
ラバー工法(ラバーロック)は危ない?ラバー工法と呼ばれる、台風対策として屋根材同士をコーキング(シーリング)でつける方法があります。しかし、風の通り道を作るための隙間を作る必要があるので全てをくっつけません。この知識が無い業者がとても多く、失敗する屋根修理の代表とも言える工法。業者からラバー工法が提示された場合は、疑ってかかりましょう。
4. 一戸建てとアパート・マンションで屋根修理に違いがある?
一戸建てとアパート・マンションでの屋根修理に違いはありません。
ただ、アパートやマンションの方が屋根の長さが広いので、一戸建てに比べると屋根修理費用は高くなります。
アパート・マンションの場合アパート・マンションなどの賃貸物件では、法律で居住者が生活できないような状態の時に、現状を回復する義務があるため、雨漏り等があればできるだけ早めに修理をする必要があります。
5. 生活中に屋根修理が行われる場合に気をつけることは?
雨漏りの箇所を確認するために、屋根修理の業者が宅内に上がらせていただく必要もありますが、普段どおり生活できます。
しかし、足場をかけた場合は、生活中の姿が見えないように雨戸やカーテンを閉めてもらうことも。また、雨漏り調査をするために散水調査などを行う場合は、屋根から水がたれてきますので、窓を締め切る必要が出てきます。
養生する場合は窓を締め切る?屋根塗装の場合は養生といわれる塗装面以外を保護するシートをかける必要があり、窓が開けられなくなることも。窓を締め切らないやり方も存在するので、屋根塗装業者に工事が始まる前お願いしておきましょう。
6. 屋根修理の後によくあるトラブルの原因と対策
屋根修理をしたあとによくあるトラブルとして、雨漏りの発生・再発があります。
どんなことが引き金となってトラブルになるのか見てみましょう。
棟板金を取り替えたら雨漏りが発生した
原因棟板金を取り付けた際の釘穴から雨漏りが侵入
対策釘を留め付けた後にきちんとコーキングなどで埋める
雨漏りを直すために雨水の侵入経路を埋めたのに雨漏りが再発した
原因雨水の侵入経路を埋めたことで、別の箇所に雨水がたまってしまいそれが建物内に侵入
対策雨水の通り道をきちんと確認して、きちんと流れる道を作った上で侵入経路を塞ぐ
追加工事が発生して追加料金をとられる
原因当初契約した内容以外にも直すべきところが発覚して追加費用が発生
対策見積もりの段階で修理内容を確実にチェックしてもらう。雨漏り修理の場合は、散水調査などの雨漏り調査を必ずお願して雨漏りの原因を特定しておくことで、トラブルの発生を防ぐ
隣の建物のモノを汚す・壊してしまう
原因気配りができない業者に多いです。また、修理道具を落としたり塗料などを使う場合は養生をしっかりしないことでトラブルになる
対策お客様目線を大事にしている業者に依頼しましょう。塗装を行う場合は必ず養生をして、塗装部分以外は汚さないようにすることが大事
屋根の上にタバコなどのゴミが落ちている
原因悪徳な業者は利益を優先して粗悪な修理工事しか行いません。そのため、気配りや心遣いなど修理の丁寧さがかけているので、タバコを屋根の上に捨てたりゴミを置いていくことも
対策きちんとお客様目線で工事をしてくれる業者に依頼するのがもっとも安心です。万が一このような自体が起きた場合、業者がどのような保証をしてくれるのか確認
保証修理をしてくれない
原因契約時に聞いていた保証範囲の修理をしてくれない
対策保証内容は事前にきちんと業者とあなたの双方で確認し、納得した上で書面にて保証内容をもらう
7. 屋根修理を無料で行うには?
「え?屋根修理って無料でできるの?」と思われたと思いますが、火災保険を利用すれば可能なんです。
火災保険に加入いただいている方は「風災」に当たる損害費を受け取れます。例えば台風で屋根が飛んでしまった、雨漏りが発生してしまった。
このような自然災害の被害にあってしまった場合、火災保険会社の方で保証金を出してくれます。詳しくは屋根塗装は火災保険で無料になる可能性が高いをご確認ください。
火災保険で無料で修理するのはいいことばかりしゃない
「火災保険で無料で屋根修理ができます!」と大体的にうたっている業者などに依頼した場合、補償額の範囲内までしか修理工事をしてくれない。
保証範囲以外の工事が発生し、追加料金がかかってしまうこともあります。
このような保険のトラブルは年々増加しているので、火災保険を適用して屋根修理を行う場合は、必ず優良業者に屋根修理は依頼してください。
8. 屋根修理前の現場調査って無料でできる?
屋根の悪いところを確認するための事前調査には無料・有料のものが存在しています。
無料 | |
調査内容 | 費用相場 |
---|---|
目視確認 | 0円 |
有料 | |
調査内容 | 費用相場 |
発光液調査 | 5~20万円 |
散水調査 | 10~30万円 |
赤外線サーモグラフィー調査 | 10~40万円 |
主に有料の調査は雨漏りを調査するものになります。特別な機器や液体を使用したりするため、別途費用が発生します。
9. 屋根修理って追加費用が多いって聞いたけどホント?
屋根の修理で追加工事が発生する可能性はあります。追加工事が発生するパターンはどういうものか見てみましょう。
追加費用1:雨漏り調査をしっかり行わずに工事
原因最初の調査で見つけた箇所以外にも雨漏りの入り口を発見し、見積もり以外の工事が発生
対策雨漏りの調査を入念に行い、すべて原因を特定した上で工事を行うことで追加工事の発生は無くなる。散水調査など別途費用が発生しますが、雨漏りの特定に役立つ調査を行うことで、追加工事の発生を防ぎます。
追加費用2:瓦やコロニアルの屋根材交換時に木材下地(野地板)の腐食を発見
原因屋根材のヒビ割れだけで見積もりをしていたが、木材下地(野地板)の腐食を発見し、これも直さないと雨漏りが発生するので追加工事が発生。
対策部分的な補修箇所だけの調査ではなく、きちんと屋根全体を調査してもらった上で見積もりを出してもらいましょう。調査内容報告書などを作成してもらい、どの部分の修理が必要かきちんと書面でもらうことが望ましいです。
追加費用3:大手業者に依頼
原因大手に依頼した場合、下請け・孫請けの業者が作業することがほとんどです。責任の所在が不明になり、雑な工事をされた結果、追加工事が発生。
対策大手ではなく、自社施工をしてくれる地域密着の地元業者に依頼することで、費用も抑えられ安心の屋根修理をしてもらえます。
追加費用4:雨漏り修理を依頼したのに別の修理もしないと先に進めない言われる
原因最初の調査が不十分だったため、追加工事が発生。
対策雨漏りだけでなく、屋根下の下地や防水シートまで、全体の調査をきちんと行ってもらうことで防げます。
よく起こるトラブルとして、最初の段階ですべての修理箇所を調査できていなかったことが多いです。
雨漏りであれば散水調査などの調査を、棟板金・屋根材の取り替えであれば木材下地(野地板)やルーフィング(防水シート)まできちんと調査してもらいましょう。
調査してくれた屋根修理業者に、追加工事が無いようきちんと調査してもらう旨と、追加工事が発生した場合の費用はどうなるのか聞いておくと安心です。
10. 屋根修理にはどんな業者に依頼すればいいの?
屋根の修理を行う場合、どんな業者にお願いすればいいのでしょうか。
業者 | 修理技術 | 詳細 |
---|---|---|
屋根修理専門業者 | ★★★★★ | 屋根修理を専門としている為、経験豊富・手際の良さなどから、安心して屋根修理を任すことが出来ます。 |
屋根塗装専門業者 | ★★★ | 屋根の塗装に関しては強いですが、屋根の修理となると経験が少ない場合もあります。 |
外壁塗装専門業者 | ★ | 外壁を専門としている為、屋根に関しては知識不足な業者が多いです。 |
リフォーム業者 | ★★★ | リフォームを専門としているだけあって、様々なことに対応可能ですが、業者によっては屋根修理の経験が少ない場合もあります。 |
ハウスメーカー | ★ | ハウスメーカーなどの大手に依頼すると、下請け・孫請けの業者が作業することが大半です。マージンが取られて修理費用が高い・トラブルになった場合の責任の所在のなすりつけ合いなども起こります。 |
※★の多さが屋根修理の技術力の高さです。 |
屋根修理を専門としていて、地域密着の屋根修理業者を選ぶことが望ましいです。
特に地域密着業者の場合は、トラブルが発生した際すぐにかけつけてくれたり、あなたの立場になって行動してくれることが多いため、安心して修理工事をお願いすることができます。
屋根修理の依頼先・問い合わせ先
外壁塗装コンシェルジュには、屋根修理の業者から屋根塗装・外壁塗装などさまざまな業者が全国から加盟しています。
どんな業者でも加盟できるわけではなく、私たちの経験や情報から優良業者のみを選定して加盟にいたっています。
あなたが暮らす地域密着の地元業者を無料で複数ご紹介ができるので、お気軽に相談いただければと思います。
電話で無料相談:
フォームで無料相談:屋根修理の見積もり無料相談※ご相談者さまから相談に関して、一切料金は発生いたしません。
11. 屋根修理をDIYしたい場合は?
屋根修理を自分で行いたい方も多いのではないでしょうか。
屋根材のヒビ割れなどは市販のコーキング材やパテで埋めてしまえますが、DIYにはメリットとデメリットがあります。
メリット
- 業者を探す手間がなく自分で直せる
- 市販の安い道具で直せるので費用があまりかからない
デメリット
- 危険が伴う。落ちた時は怪我では済まない場合もある
- 火災保険が適用できなくなる可能性が高い
- DIYしたことによって雨水の通り道が代わり雨漏りが発生
「とりあえず応急処置をしたい」という方も少し待ってください。
屋根から落ちてしまう危険性や屋根材が滑りやすいこともあります。また、不用意に直した部分が影響して雨漏りが発生する可能性もあるので、屋根修理はプロにまかせてほしいです。
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私たちのような中立の立場である無料サービスを活用いただき、アドバイス・サポートで安心できる屋根修理をお手伝いできればと思っています。※外壁塗装コンシェルジュとは
失敗しない屋根修理工事の業者選びから、見積もり金額の適正診断など、全て無料で承らせていただいているので、お気軽に連絡をいただければ嬉しいです。
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