- | 足場(4)
足場は「組み立て」と「解体」合わせて1.5~2日間の時間が必要となります。
外壁塗装コンシェルジュ 建物工事のアドバイザー
足場は職人さんの安全を守り、安定した環境で施工を行ってもらうため、お家の工事では無くてはならない大事なもの。
鉄パイプをどんどん組み上げて床を付けて完成させ、解体する場合も速やかに部品を外していきますが、足場の組み立てと解体には、それぞれどのくらいの時間がかかるのか、時間がかかる要因は何なのか。
足場に関しての詳しい情報を、私と一緒に見て頂ければ嬉しいです。
足場の「組み立て」と「解体」にかかる時間
30~40坪ほどの一般的な戸建てなら、2~3人いれば朝の8時くらいから始めて、足場の組み立てが1日(6~8時間)、解体が半日(3~4時間)ぐらいで完了できます。
「何日もかかるのかな?」と心配だったかもしれませんが、それほど時間はかからない事が分かって安心ですよね。
しっかりと時間をかけて組み上げるのは、
- 職人さんの命がかかっているから
- 足場が倒れて施主様のお家を傷つけないため
一歩間違えれば大惨事にもなるため、組み立てには細心の注意を払う必要がある。
普段、ご近所さんや周りを見渡すと、足場が組まれてシートに覆われているお家を見た事がありませんか?
なんとな~く見ると簡単に作られていると感じるのですが、足場の組み立てには「足場の組立て等作業主任者」と呼ばれる資格(国家資格)がなければ、組み立てられないほど、建築・建設現場において重要な存在なんです。
とくにお家の塗装工事、屋根修理、雨漏り修理などリフォームでは必須のアイテムなので、足場の「組み立て」と「解体」について、詳しく見ていければと思います。
なんで足場の組み立て・解体は朝早くからなの?
足場の組み立て解体は、朝の8~9時くらいからはもうスタートしています。それは、職人さんがすぐに次の作業を始められるようにする配慮。また、暗くなってくると足場の組み立ての危険性が増すので、できるだけ朝早くから始めていることが多いです。
なぜ、足場の「組み立て」と「解体」には時間がかかるのか?
足場の取り扱いには、国家資格が必要なほど、建築・建設現場で重要な存在となっており、組立解体合わせて1.5~2日間の作業日数(時間)が必要です。
例えば、組み立てに通常は1日(8時間前後)かかるところを、何も考えず組み立てるためだけだったら、1~2時間で組めるかもしれません。
しかし、安全性が何も配慮されてない足場は、グラグラ揺れるし、ナナメになって外壁にもぶつかりそうだし、とてもじゃないですが危なすぎて、その足場では安心して作業ができないというか…職人さんはそんな足場では絶対に作業をしてくれない。
なによりも、工事を依頼して頂いたお客様に迷惑をかけてしまうことが、職人さんとしては許せない気持ちでいっぱいになり、足場の組み立てをやり直してもらうよう要求するはずです。
足場自体は、骨組みを作り、柱と手すりを取り付けて、床を這わせていくを繰り返し行う単純作業。
パイプをつなぎ合わせていきますが、はめ込むためにハンマーでたたくため、常に「カンカン」という音が鳴り響きます。
組み立ては単純作業なのですが、
- 重労働(一つ一つの部品が重い、腰を壊す可能性もある)
- 現場ごとで足場の部品の数が異なってくる
- 水平に保ち続ける必要がある
- 揺れを抑えるための筋交いを取り付け(ななめのパイプ)
- 障害物をよける(木、カーポート。フェンスなど)
など、体をめいいっぱい使った作業だけでなく、細かい部分にも配慮して組み立てていく必要があるんです。
草木が大きく育って外壁にくっついていた場合は、足場のエリアより外に出したり(折り曲げたりして)、それでも対応できない場合は切ってしまう。※ 草木を切って足場を組み立てやすくすること枝打ちと言います。
カーポートがぴったり外壁とくっついていた場合はパネルを外す。
フェンスが足場の組み立てに邪魔な場合は取り外す。
お家の状況はそれぞれ異なり、それに合った形で足場を組む必要があるため、細かい作業や頭を使って進めていく難しい工事であることを、あなたにも覚えておいて頂けると嬉しいです。
家ごとに違うってどういうこと?
坪数や敷地の広さ、お隣さんとの距離、草木・フェンス・カーポート、住宅の形や高さがそれぞれ違うため、足場屋さんはその時々で調整しながら、足場を組んでいく難しい作業をしています。
足場の「組み立て」と「解体」の時間を短縮するには?
たとえ足場のプロだったとしても、組み立てと解体には一定の時間はかかりますが、段取りが悪かったり、資格はもっているけど考え無しに組み立ててしまうと、それだけで時間がさらにかかる。
一戸建てだと1日(6~8時間)ほど組み立てに時間がかかりますが、これはかかる時間としては早い方。
早く足場を組み立てられる優良な足場業者さんは、無駄な時間をかけないために、色々な取り組みをしてくれているんです。
1. 現地調査を行い足場用の採寸を細かくおこなう(メジャーやレーザーを使用)
2. 必要な足場部品の種類と数を考えておく
3. 組み立ての形や手順を考えておく
4. 足場を組み立てやすい順番にトラックへ積む
5. 当日は速やかにトラックで配送する
6. 順序良く足場を組み立てていく
単純に組み立てるだけではなく、しっかりと組み立て当日に向けて、最大限準備してくれる業者さんは早い。
人数も一戸建てであれば2~3人いれば、1日で完了してしまいます。
例えば、テストなどは予習をしておくと、当日すぐに取り掛かれますよね。
足場も一緒で、予習もなにもしていないと、当日になって組み立て方を考える時間が必要だったり、用意するものが別に発生してくると、それだけでどんどん時間が使われて、遅くなっていく…。
足場の優良業者さんほど、事前準備と段取りがとっても早いです。
下記は加盟店さんとお客様に協力頂いて、足場の撮影をさせて頂いたもので、足場職人さん2人で朝8時から行い、昼の3時には終わりましたので、参考にして頂けると嬉しいです。
足場の担当者が改めて寸法を測る場合がある?
リフォームを請け負った会社が自社で足場が組み立て解体できる場合のお話しですが、足場の責任者がほしい寸法を、営業さんが測りきれておらず、現状の情報だけだと足場が組み立てられないため、改めて測りなおしに行く。寸法だけでなく現地を見て、どのような組み立て方がいいのか写真なども撮って準備をするため、改めて測りにいくことがあります。時間も30~60分くらいかけてしっかり計測。
ある条件が重なると「組み立て」と「解体」に時間がかかる?
足場は職人さんの命を守り、倒壊させないためにも、非常に神経を使いながら組み立てていきます。
また、足場業者さん自身も、高いところでの作業、さらに重いパイプを持っているため、事故が起きたら大変。
そのため、下記の条件に当てはまる場合は、作業は止めなければいけません。
- 雨が降っている
- 風が強い
鉄なので雨が降ったらツルツル滑り、風が強ければ足場の部品を抱えての作業はとっても危険です。
事前に天気予報を見て、雨が降らないかを確認してから現場へ向かいます。
雨が多い雨期(6月の梅雨期と9月の秋雨期)には、もしかしたら足場の組み立てが止まってしまい、時間がかかるかもしれません。
しかし、無理に急ぐと組み立て不良が起こり、足場業者さんや足場を使う職人さんが怪我をしたり、足場が倒れてお家や通行人への被害も考えられます。
時間がかかるとしても、組み立てられない場合は無理してはいけないことを、あなたにも覚えて頂けると嬉しいです。
お隣さんの敷地を使わないと足場が立てられない場合、時間がかかる場合がある?
足場は比較的どのお家でも組み立てられるのですが、
- お隣さんとの距離が近すぎる
- 足場を建てるスペースが自分の敷地では足りない
このような場合は、お隣さんのお家の敷地を使わせてもらう必要があります。
通常であれば、お家の工事を請け負っている会社さんが、お隣さんに対して敷地を使用させてもらうための許可を頂いてから使わせてもらうのですが、悪徳業者の場合は許可もとらず無断で使ったりするのでトラブルになることも…。
一度トラブルになると、なかなか敷地使用の許可を頂けないこともあります。
お家の工事をしたいのにできない…。
こんな状態をずっと続けるわけにもいかないので、法律としても敷地の利用を求めて、裁判で請求することができるようになっています。
許可もないまま、勝手にお隣さんの敷地へ立ち入ることはできないため、このようなトラブルが行った場合は、弁護士の小栗先生に足場トラブルについて聞いているので、こちらも見て頂くのがオススメです。
お家のリフォームを考えているあなたへ。
ここまで私と一緒に見ていただき、ありがとうございます。
足場の「組み立て」と「解体」の時間について確認頂きましたが、あなたの抱える悩みや不安が少しでも解決に向かえば嬉しいです。
いきなり足場が家の周りをグルっと囲んだら、どうなってしまうのか不安になりますよね。
私たちは、どんな小さなことからでもご相談を無料で受け付けているので、お気軽に無料相談をご利用ください。
- この記事を見てくれたあなたにオススメの記事
- 「足場代が無料になります」は、あなたを騙す言葉かもしれません。
- 外壁塗装が初めての人は「足場」の価格相場で騙される
- 塗装後の足場解体で気をつけないといけないこと
リフォームが初めてのあなたへ
どんな業者さんに頼めば、我が家をリフォームしてくれるのか…。
たくさんいる業者さんの中から1社に選ぶのは、誰だって難しい問題です。
私たち外壁塗装コンシェルジュは、リフォームのことで不安・悩みを抱えている方のご相談・アドバイスから、もしご希望を頂いた場合は地元密着の優良業者さんのご紹介も行っております。
ご相談もご紹介も無料なので、累計1万人以上(2019年11月25日時点)の方々からご連絡を頂いているため、もしお悩み・ご不安が1つでもあれば、お気軽にご相談頂ければと思います。
不安やストレス無く、安心のリフォームができるよう、少しでもお役に立てれば嬉しいです。
ご利用無料 / どんなに小さな事でも相談可能 / 365日受付中
- 塗料(35)
- 基礎知識(90)
- 費用(36)
- 部位別(1)
- 色・カラー(11)
- メンテナンス(3)
- 業者(34)
- 塗装(29)
- お悩み・トラブル(27)
- 市区町村(186)
- 屋根(31)
- 悪徳業者(12)
- 外壁(29)
- 外壁塗装(124)
- 屋根塗装(30)
- アパート(19)
- 屋根工事業者(2)
- 詐欺(3)
- 足場解体(1)
- オススメ業者(3)
- 時期・季節(10)
- 屋根修理(20)
- 早見表(5)
- 耐用年数(6)
- 選び方(6)
- 価格(7)
- 見積もり(22)
- 住宅塗装(2)
- 相場(16)
- 地元業者(113)
- 付帯塗装(6)
- デザイン(1)
- コンクリート(1)
- 下地処理(10)
- ケレン(2)
- 助成金・補助金(2)
- 塗布量(2)
- 失敗(4)
- 相見積もり(4)
- 初めて(43)
- ガルバリウム(1)
- 訪問販売(4)
- 単価(5)
- オシャレ(2)
- 劣化の症状(8)
- メリット・デメリット(2)
- サイディング(10)
- リフォーム(21)
- 資格(2)
- 特徴(3)
- 坪(1)
- 保証・保険(6)
- 防水(4)
- アフターフォロー(1)
- 大手業者(2)
- 効果(2)
- 雨漏り(28)
- 見積書(3)
- 種類(1)
- 比較(2)
- 店舗(1)
- 工場(1)
- 塩害(1)
- DIY(1)
- トタン(1)
- インタビュー(1)
- 4コマ(29)
- 雨樋(7)
- 足場(4)
- 外装(1)
- 火災保険(2)
- 中古住宅(2)
- 保険(1)