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外壁塗装でコーキング(シーリング)を知らないと騙される?費用・特徴をまとめました。

コーキング(シーリング)は外壁塗装に欠かせない存在であると同時に、悪徳業者の手抜きの手口にもなっています。費用や使い方、メリット・デメリットなど併せて知ってほしい情報をまとめました。
外壁塗装コンシェルジュ 建物工事のアドバイザー

あなたがお家の外壁塗装をしたいと思ったとき、工事内容について塗料やお金のことばかり気にしていませんか?

もちろん、どんな塗料を使うのか、お金のことも大事ですが、それらと同じくらい大事なのがコーキング(シーリング)です。

コーキングは、外壁塗装と切っても切れない関係にあります。

あまり考えないまま外壁塗装を進めてしまうと、せっかく納得のいく塗料選びや金額にできたとしても、失敗してしまうことがあるのです。

また、コーキング(シーリング)について知ることは、悪徳業者による手抜き工事について警戒するきっかけになります。

ご相談をお客様から直接頂くこともあれば、悪徳業者による手抜き工事の情報などを業者さんから頂くことも、とても多いです。

見えづらい部分だからこそ、被害も分かりにくいため、この記事を書かせて頂いています。

あなたのお家の外壁塗装を成功させるために、

  • コーキングとは一体何なのか
  • コーキングの費用や寿命はどのくらいなのか
  • コーキングでは何に気を付ければいいのか

このように、コーキングについて疑問や悩みが生まれやすい部分を、一緒に解決していきましょう。

塗装工事の相談、または、信頼ある業者さん選びに不安を感じている場合は、0120-929-609(無料受付24時間)に電話をかけて頂き、電話口で「塗装工事の相談がしたい」とお伝え頂ければ嬉しいです。※ 事前に情報を伝えた上でご相談されたい場合はフォームをご利用ください。
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コーキング(シーリング)って一体なに?

外壁塗装でコーキング(シーリング)を知らないと騙される?悪徳業者から身を守る知識まとめ

コーキング(シーリング)とは主に、コーキング材という液体を、お家の外壁のひび割れや外壁材同士の隙間、窓枠や水回りの縁などに注入する工事をいいます。

隙間に注入するとは、一体どういう事なのでしょうか。

その理由や工程について解説します。

コーキング(シーリング)ってどんな工事?
外壁塗装の時にコーキング(シーリング)を行う箇所ってどこ?
コーキング材(シーリング材)の役割は?
コーキングとシーリングの違いは何?
「シーラー」に注意!
コーキングって、なんで使われるようになったの?

コーキング(シーリング)ってどんな工事?

コーキングは、どんな工事?

ひび割れは、「モルタル」や「漆喰」というような、セメントや石灰と水を混ぜたものを塗り固めて作る「塗り壁」という種類の壁に起こりやすい現象ですが、コーキングは、基本的にそのひび割れを補修する工事です。

また、塗り壁とは違うパネル状の壁材をお家の側面に張り付けていく「サイディング」や「ALC」といった種類の壁材を新しくする時にも、コーキングは必要になります。※ALCとは、高温で発泡加工した軽量のコンクリートのことを指します。

そのため、外壁を補修したり新しくしたりしたい時に、コーキングは欠かせない工事なのです。

外壁塗装の時にコーキングを行う箇所ってどこ?

外壁塗装でコーキングを行う箇所

外壁塗装を行う際、一緒にコーキングしておきたい箇所がたくさんあります。

コーキングする箇所を塗装業者まかせにするのでなく、あなた自身でもどこを施工しておくべきなのか、把握しておきましょう。

コーキング箇所詳細
外壁塗装をした場合
サイディングボード(パネル外壁)同士の隙間(目地)サイディングボードなどのパネル式の外壁を使用すると、必ず目地と呼ばれる隙間が生まれるので、コーキングを使って埋める必要があります。
ガラスサッシ・窓枠ガラスサッシなど窓枠に関しては、屋外と屋内を通す穴を開けている状態で、そこにガラスなどをはめ込んでいるので、どうしても隙間が生まれてしまいます。ここをコーキングでしっかり埋めておくと、雨漏りを防ぐことにつながります。
パイプ・配管まわりパイプや配管は、お家のいたるところを通しているため、まわりに隙間ができやすくなります。コーキングでしっかり塞ぐことで、余計なトラブルを防げるようになるでしょう。
内装のリフォームもした場合
浴室・浴槽浴室・浴槽では水を使うため、しっかりと隙間を埋めておかないと、水が漏れてしまいます。水を使う箇所だからこそ、しっかりしたコーキングが必要です。
キッチンまわりキッチンまわりも水を使うため、しっかりとコーキングして隙間を埋めておきましょう。
洗面化粧台まわり洗面化粧台でも水を使うため、しっかりとコーキングして隙間を埋めておきましょう。

このように、様々なパーツを組み合わせていく関係で、隙間というのは発生しやすく、お家の外も中もコーキングをしておかなければいけない箇所がたくさんあります。

外壁塗装にも必須ですが、内装に対するコーキングの重要性も高いことを覚えておきましょう。

隙間には別名がある?

サイディングボード同士の間に出来てしまっている隙間の事を、建築業界では主に目地(めじ)と呼んでいます。

塗装業者さんが目地と話していたら、基本的に隙間の事を指しているのだと考えてください。

コーキング材(シーリング材)の役割は?

コーキング材の役割

コーキング材とは、主にシリコンやポリウレタンなどから出来ている樹脂製品のことで、水や空気を通さないため、物と物の隙間に注入することで基本的には密閉状態にすることができます。

私たちの身近で言えば、お風呂場のタイルや浴槽と壁との境目に、線状に埋まっているゴムのような柔らかいものなどがコーキング材です。

コーキング材は、「コーキング剤」と表記されたり、コーキング材自体を「コーキング」と呼んだりしますが、

コーキング=コーキング材を使った工事
• コーキング材=コーキングに使う材料

ここでは上記の定義で紹介していきます。

コーキング材は、外壁塗装においてどんな役割を持っているのか見てみましょう。

役割1:サイディングボードやALCパネル同士の隙間を埋める

サイディングボードやALCパネルを使う場合、どうしても建材同士の間には隙間・溝ができてしまい、雨水や汚れが侵入し、サイディングボードやALCパネルの寿命が短くなったり、あなたのお家全体が傷んで大規模な工事をしなくてはいけなくなったりすることがあります。

お家の外壁にとって、内部への雨水の侵入は命取りで、雨漏りに発展してしまったり、外壁が腐食して大規模な工事をしなければならなくなったりする原因になるので、外壁塗装においてコーキングはとても大切な工事です。

雨水や汚れの侵入を防ぐことは、お家の寿命を延ばして安心した生活を送ることに繋がるため、コーキングはお家を守る上で基本的に欠かせません。

役割2:ひび割れ防止

コーキング材は、シリコンやポリエーテルなどの樹脂でできているので、ゴムのように弾力があり、コンクリートと違って柔軟に形を変えることが可能です。

基本的にお家の外壁は、温度の変化や地震によって、私たちの目ではわからない規模で膨張と収縮を繰り返しています。

外壁は、コーキング材とは違って硬い素材でできているため、外壁材が押し合ったり引っ張りあったりすることでひび割れが起き、壁材同士に隙間ができてしまうことがあるのです。

お家の外壁材同士の間に、柔軟性を持つコーキング材を注入しておくことで、コーキング材がクッション替わりになり、外壁材同士が押し合いや引っ張り合いをしても衝撃を緩和して、ひび割れや隙間を作りにくくします。

役割3:サイディングボードやALCパネルを長持ちさせる

ボードやパネルが固いのに対して、コーキング材はゴムの性質を持っているため、クッション性に優れた柔らかい素材です。

ボードやパネルの代わりに膨張や縮小の動きをするので、ボードやパネルを破損することなく長い寿命を保ちやすくなります。

コーキングが持つ機能の中で、サイディングボードやALCパネルを長持ちさせやすいことは、最大の魅力です。

コーキングには防水性が備わっているため、外壁だけでなくキッチンやお風呂場の水回りにも基本的に使用できます。

キッチンの場合はカビ防止剤も一緒に使用するとよいでしょう。

コーキングとシーリングの違いは何?

コーキングとシーリングの違い

コーキングについて検索すると、「シーリング」という言葉も一緒に出てくることが多いと思います。

コーキングとシーリングは同じものなのか、それとも違うものなのか、疑問に思うかもしれませんが、この2つは基本的に同じものだと考えて大丈夫です。

コーキング……caulking

意味……詰める、2つのものを1つにくっつける、ふさぐ

コーキング(caulking)は、ワインの栓などに使われるコルク(caulk)から派生している言葉なので、コルクのように隙間を詰めるという考え方をするとわかりやすいかもしれません。

シーリング……sealing

意味……封印する、密閉する、ふさぐ

シーリング(sealing)は、私たちがステッカーやラベルと同じような意味で使うシール(seal)から派生している言葉で、シールのように密閉すると考えると意味が見えてきやすいですね。

それぞれの意味を見ていただくとわかる通り、コーキングとシーリングに大きな違いはありませんが、2つの始まりを知ると、名前が別になっている理由がわかるでしょう。

「日本シーリング材工業会」という団体では、日本で初めて使われた建築用のシーリング材は「油性コーキング材」と呼ばれるシーリング材だと明示しています。

つまり、シーリング材の中の1つに油性コーキング材という種類があるということです。

油性コーキング材は今ではあまり使われなくなっていますが、かつて主流だったため「コーキング材」という言葉だけが残り、現在はコーキングとシーリングの2つの呼び名が使われていると考えられます。

実際のところ、塗装業者さんごとに呼び名はバラバラで、同じ意味合いで使われていることがほとんどなので、外壁塗装でコーキングとシーリングを考えるときは、別々に考えずに同じものと考えて問題ありません。

「シーラー」に注意!

シーラーの注意点

シーリング材は、シーリング・シール材・シーラント・シーラーなど呼び方がたくさんあり、塗装業者さんによっても呼び方が違うことがあります。

注意点は、「シーラー」という呼び方が、外壁塗装に使われる材料の中で全く別の物の名前でもあることです。

「シーリング材」としてのシーラー

コーキング材、シーリング材と同じように、外壁の隙間に注入して、雨水の侵入やひび割れをしにくくする役割があります。

「下塗り塗料」としてのシーラー

外壁塗装は基本的に塗料を3回塗るのですが、1回目に塗る下塗り塗料のことを、シーラーと呼ぶことがあります。

とてもややこしくて混乱しやすいですが、外壁塗装でのシーラーという言葉は、2種類の意味で使われている場合があるということを覚えておきましょう。

コーキングって、なんで使われるようになったの?

コーキングはなぜ使われるのか

昔は外壁塗装と言えば、モルタルと呼ばれるセメントを主成分にした塗材が主流でした。

しかし、モルタルはセメント材であるため、外壁へ塗り付けるには、左官作業ができる職人が必要なこと、職人の腕が試され誰でも簡単に出来るものではなかったことから、外壁塗装の工事としては難しい部類に分類されていたのです。※左官作業とは、モルタルや日本壁などに塗りつけて外壁を仕上げる作業のこと。

左官作業は限られた職人しかできないといった背景があったので、セメント材を塗り固めるのではなく工場で作られたサイディングボードやALCパネルなどの建材を持ってきて、貼り付けるというやり方が使われるようになっていきました。

サイディングボードの方が簡単にできるからコーキングが増えてきた?

サイディングボードやALCパネルを用いる場合、もともと工場で作られた建材をお家まで運んで貼り付けるだけなので、それほど難しい技術や職人の経験などを必要としません。

そのため、今では多くのお家でサイディングボードやALCパネルが使われるようになり、コーキングが行われることが増えています。

コーキングが使われるようになった理由

時代の流れとともに、難しい外壁塗装から簡単な外壁塗装ができるようになったため、コーキングが使われるようになり、その重要性が高まってきました。

コーキング(シーリング)の費用と寿命はどのくらい?

コーキングの費用と寿命

あなたのお家の外壁塗装で、コーキングについて考えるとき、気になるのはやはりお金がどのくらい掛かるのか、どのくらい長持ちするのかというところではないでしょうか。

コーキングに掛かる費用や期間はどれくらいなのかを見ていきましょう。

コーキング(シーリング)の費用は?
コーキング(シーリング)の寿命は?

コーキング(シーリング)の費用は?

コーキングの費用

以下は、コーキングの費用相場です。

コーキング工事の種類平米単価相場工事の内容
コーキング打ち増し工事500~900円/m外壁に注入されている古いコーキング材の上から、新しいコーキング材を重ねて注入する
コーキング打ち替え工事700~1,200円/m外壁に注入されている古いコーキング材を取り除き、新しいコーキング材を注入する

上記の表を見ていただくとわかるかと思いますが、コーキングは2種類の工事があるのです。

打ち増しと打ち替えの2種類のメリット・デメリットや、そもそもコーキングは具体的にどうやって工事をするのかについては、後述する「コーキング(シーリング)はどんなことをするの?種類は?」で紹介していきます。

見積書のコーキング(シーリング)の数量はm(メートル)

外壁塗装の塗料は、外壁面に塗っていくので平方メートルの単位で計算されますが、コーキング材は、外壁のひび割れや外壁材の隙間といった、外壁と外壁の間を線状に注入するものなので、基本的にm(メートル)の単位で計算されます。

あなたのお家の外壁塗装工事を塗装業者さんに見積もりしてもらったとき、見積書に書かれている単位で混乱しないように覚えておきましょう。

あまり知られてない?コーキング費用を安くする方法

短期的にかかる費用で比較すると、打ち増しと打ち替えでは、古いコーキングの上から注入する打ち増しのほうが、コーキングの量も少なく、費用を抑えられることが多いです。

また、サイディングボードやALCパネルの場合、隙間が多いのでコーキングをする箇所が多くなり、費用がかかるため打ち増しを選ばれる方が多くいますが、打ち増しを選ぶのは避けたほうがよいでしょう。

もし打ち増しを行った場合、年月が経って劣化しているコーキングの上に新たにコーキング材を注入するので、すぐにダメになってしまう可能性が高くなります。

短期的な考えだと費用が安い方の打ち増しを選んでしまいがちですが、コーキングは外壁塗装と一緒に新しくするほうが、結果的に長持ちし、費用を抑えられることを覚えておきましょう。

コーキング(シーリング)の寿命は?

コーキングの寿命

コーキング材の寿命5〜10年

コーキング材は絶えず膨張や縮小を繰り返しているため、コーキング材そのものの寿命はそれほど長くありません。

そのため、コーキング材はサイディングボードやパネルに比べて早く劣化してしまいます。

もちろん、コーキング材も常に進化しているため、新しいコーキング材であればそう簡単に破損することは少ないですが、それでも平均すれば5〜10年ほどの寿命(耐用年数)が精いっぱいと言ったところです。

コーキングの寿命の見分け方

コーキングの寿命については、基本的に見た目ですぐに判別することができるので、どんな状態が修理どきなのか見ていきましょう。

ひび割れコーキング材に細かなひびが入っている状態
剥離コーキング材が剥がれている状態
肉やせ隙間を埋めていたコーキング材がやせ細ってしまう状態

これらがコーキングの寿命を判別する代表的な症状です。

見た目でもすぐ分かるので、一度お家のコーキング部分を確かめてみてください。

コーキングの取り替えサイクルは何年で考えればいい?

外壁塗装の塗り替えサイクルが約10年となっているので、この年数を基準にコーキングの取り替えサイクルを考えて、費用を計算してみましょう。

例えば、コーキングの打ち増しをした場合は、仮に4年後に再度コーキングの打ち替えをすることで、10年間の間で3回コーキングが発生する可能性が高いです。

1年目 + 5年目 + 10年目 = 3回分の費用

しっかりとコーキングの打ち替えをした場合は、10年間で2回のコーキングで済むという計算になります。

1年目 + 10年目 = 2回分の費用

これは、しっかりと丁寧なコーキングを行った場合10年保つと想定したものなので、悪徳業者にコーキングを依頼してしまった場合は、手抜き工事もあり得て、3回では済まないかもしれません。

しっかりと長い間、コーキングをよい状態に保たせるためには、優良業者にお願いする必要があることを覚えておきましょう。

コーキング(シーリング)はどんなことをするの?種類は?

コーキングは、どんな作業?種類は?

コーキングは、平面に塗料を塗る塗装と比べて隙間にコーキング材を入れていく作業なので、塗るのではなく「打つ」と表現されることが多いです。

コーキングの工法には、「打ち替え」と「打ち増し」の主に2つの工法があります。

コーキング(シーリング)の2種類の工法

コーキングの2種類の工法

打ち増し

現在外壁に打ち込まれているコーキング材(シーリング材)の上から、新しいコーキング材(シーリング材)を重ねて注入する工事

打ち替え

現在外壁に打ち込まれているコーキング材(シーリング材)を剥がして、新しくコーキング材(シーリング材)を注入する工事

2つの主な大きな違いは、現在お家の外壁に打ち込まれているコーキング材を撤去するかしないかという点で、コーキング材の撤去作業にもお金が発生するため、費用にも違いが出てきます。

それぞれのメリット・デメリットを見てみましょう。

メリット

デメリット

打ち増し

現在外壁に打ち込まれている古いコーキング材(シーリング材)を撤去せずに工事をするため、費用を安く抑えることができます。

上から新しいコーキング材(シーリング材)を重ねても、その下には古いコーキング材があるため、打ち替えよりも劣化が早かったり、すぐに剥がれてしまったりすることがあります。
外壁塗装も一緒に行った場合、次の工事の時期が外壁面の塗装とずれてしまうので、同じタイミングでメンテナンスすることができず手間になってしまう可能性もあるでしょう。

打ち替え

コーキング材(シーリング材)が全て新品になるため、次の工事時期までの期間を長くすることができます。

現在外壁に打ち込まれている古いコーキング材(シーリング材)の撤去作業も入るため、その分打ち増しよりも費用が高くなります。

コーキング(シーリング)の容器の種類による違い
コーキング(シーリング)は外壁塗装工事の中でいつやるの?
コーキング(シーリング)はどのくらい時間がかかるの?
コーキング材(シーリング材)の種類で掛かる時間が変わる場合
コーキング(シーリング)の目的で掛かる時間が変わる場合
乾燥時間もコーキング(シーリング)工事の一工程
コーキング材(シーリング材)はどのくらいの量を使うの?
カートリッジタイプのコーキング材1本でコーキングできる長さは?

コーキング(シーリング)の容器の種類による違い

コーキングの容器の種類による違い

コーキングは容器の種類によっても分類できます。

カートリッジタイプ
• 缶に入っているタイプ

コーキング材は主にこの2種類に分けられ、どちらを使うかによって使う道具も変わります。

それぞれどのように使うのか、詳しく見てみましょう。

カートリッジタイプのコーキング材(シーリング材)

カートリッジタイプは、細長い筒状になっています。

カートリッジをコーキングガンという銃のような形をした道具に取り付けるだけで補充ができ、作業効率がとてもいいと評判です。

しかし、コーキングはただ注入して終わりではなく、コーキング材を外壁材同士の間やひび割れの中に隙間なく密着させるために、ヘラを使って押さえ込んでいく「ヘラ押さえ」という仕上げをします。

「隙間を埋める」というコーキング材の役割を果たすと同時に、仕上がりをキレイにするためにも、ヘラを使って整える作業はとても大切です。

缶タイプのコーキング材(シーリング材)

缶タイプは、外壁塗装に使われる塗料やペンキが入っているような缶に入っていて、大体4リットルのものがほとんどです。

缶タイプのコーキング材は、2液型という種類のコーキング材であることが多く、カートリッジタイプのものとは違って、色を付けるための着色剤や、適切な硬さに固めるための硬化剤などと混ぜ合わせて使います。

カートリッジタイプと缶タイプの主な違いは、カートリッジタイプを使う場合、コーキングガンに基本的にそのまま取り付けるのに対し、缶タイプは基本的に空(から)のタンクが取り付けられているコーキングガンにコーキング材を充填しながら使うという点です。

コーキングガンを使うため、カートリッジタイプの紹介に記載の「ヘラ押さえ」も基本的に行います。

プロは缶タイプを使うのが一般的なので、もしカートリッジタイプを使っていたらシーリングの専門家ではないかもしれません。

2液型については、「コーキング材にはどんな種類があるの?」にて紹介していきます。

コーキング(シーリング)は外壁塗装工事の中でいつやるの?

コーキングは外壁塗装工事の中でいつ実施するのか

コーキングは、外壁塗装と密接な関係にありますが、外壁塗装工事をするときどのタイミングで行うのでしょうか。

ひび割れ補修の場合

ひび割れを補修するためにコーキングをする場合、外壁に塗料を塗る前にコーキング材を注入して、そのあとに外壁用の塗料を塗っていくことが多いです。

コーキングでひび割れ補修をすると、どうしても補修の跡が目立ってしまい、お家の見栄えが悪くなってしまいます。

また、コーキング材の上から塗装をすることで、表面が塗料で覆われて長持ちさせやすくすることも可能です。

このためひび割れ補修のコーキングは、最初に行うことが多くなります。

サイディング、ALCの場合

サイディング・ALCのコーキングも、ひび割れ補修と同じように、洗浄や塗装の前に済ませておく場合がほとんどです。

サイディング・ALCは、パネルを何枚も張り付けていくためパネル同士に目地(めじ)と呼ばれる継ぎ目ができますが、この目地をしっかりと埋めたりくっつけたりしなければ、隙間ができて雨水が入り込みやすくなってしまいます。

「コーキング(シーリング)の2種類の工法」で説明したように、打ち替え、打ち増しのどちらの工法にするかは、現在打ち込んであるコーキング材の劣化具合で変わってくるでしょう。

コーキングのタイミングは実は決まっていない?

実は、コーキングをするタイミングは、外壁の状態や使うコーキング材・塗料、塗装業者さんの工法によって変わることがあります。

コーキング・高圧洗浄・外壁の塗装について、工事の順番がどのようになっているのか見てみましょう。

塗装とコーキングはどっちが先?

コーキングの順番の呼び方に、先打ちと後打ちというものがあります。

一般的に、コーキング材の先打ちは、外壁の塗装をする前にコーキングをすることで、コーキング材の後打ちは、逆に外壁の塗装をした後にコーキングをすることです。

コーキング材を打つタイミングは、

  • お家の外壁の種類や状態
  • 外壁塗装に使う塗料
  • コーキングに使うコーキング材
  • 塗装業者さんの施工方法

これらによって変わることもあるでしょう。

コーキング材の先打ちではコーキング材の上に塗料を塗ることになりますが、 多くの塗料メーカーは、コーキング材の上に塗料が重ならない後打ちをするように提唱しています。

一方、現場に立つ塗装業者さんには、先打ちを勧める業者さんが多いことも事実です。

先打ち・後打ちには、どちらもメリットとデメリットがあるので、コーキング材の先打ち・後打ちのメリット・デメリットを詳しく見ていきましょう。

メリットデメリット
先打ち
・上から塗装をするため、コーキング材が保護されて長持ちさせることができます。
・周りの外壁と同じ色になるため、コーキング材の部分を目立たなくすることができます。
・上に塗る塗料は乾燥すると「塗膜」と呼ばれる薄い膜になります。コーキング材は塗膜に比べて柔らかいため、塗膜がコーキング材の柔軟性についていけずにひび割れてしまうことがあります。
後打ち
・上から塗装しないため、コーキング材の部分で塗膜のひび割れが起きにくいです。・コーキング材がむき出しの状態になるため、紫外線や雨風などの影響を直接受けてしまいます。

コーキングを先打ちにするか後打ちにするかは、あなたのお家の外壁でどんな素材を使っているのか、また今の外壁の状態、使う塗料などを考慮して決める必要があります。

優良業者さんであれば、あなたのお家に合った方法でコーキングをしてくれるはずです。

高圧洗浄のタイミングは?

外壁塗装工事の工程では、塗装の段階に入る前に、基本的に外壁を洗浄します。

洗浄とコーキングの順番は、ひび割れや現在外壁に打ち込まれているコーキング材の状態、塗装業者さんによっても違いがあるでしょう。

コーキングよりも洗浄を先に行う場合は、コーキングする部分をキレイにしておくことで、新しく注入するコーキング材を、外壁にしっかりと接着させることができるという理由によって考えられた順序と考えられます。

洗浄よりもコーキングを先に行う場合の理由は、コーキングで補修をする前に外壁を高圧洗浄してしまうと、ひび割れから外壁の内部へ水が入り込んでしまう恐れがあるからです。

外壁の状態や塗装業者さんのやり方で、どちらの方法でも行われているようですが、洗浄を先に行う場合は、ひび割れを起こしている部分やコーキングが傷んでいる部分へは高圧洗浄機の圧力を下げて、状態をきちんと確認してから洗浄を行うでしょう。

また、コーキングを先に行う場合も、水を使わずにハケなどで汚れを落としてからコーキングする塗装業者さんもいます。

どちらのやり方が正しいというわけではなく、優良業者さんがコーキングをするのであれば、問題なく工事ができるでしょう。

コーキング(シーリング)はどのくらい時間がかかるの?

コーキングにはどのくらい時間がかかるか

コーキング材を、お家の外壁のひび割れや外壁材の隙間に打ち込むのにかかる時間は、コーキング材の種類やコーキングの目的によって変わってきます。

コーキング材(シーリング材)の種類で掛かる時間が変わる場合

カートリッジタイプのコーキング材は、カートリッジからそのままひび割れや外壁材の隙間にコーキング材を打ち込むことができるので、手間も時間もかからずに簡単に作業することができるでしょう。

対して2液型と呼ばれる種類のコーキング材は、主剤とは別の硬化剤などと混ぜ合わせる作業が増えます。

また、2液型は缶に入っていて、そこからコーキングガンなどの道具に移しながら使うため、手間も時間も掛かるでしょう。

しかも、2液型のコーキング材には可使時間が製品によって決められています。

可使時間とは、主剤と硬化剤などを混ぜ合わせてから、使うことができる制限時間のようなもので、約2~4時間のものが多く、この時間を超えて使い続けると、コーキング材がうまく固まらないといった不具合が起きてしまうことも多いです。

現在では、コーキング材が固まる時間を遅らせる「硬化遅延剤」や、逆に早く固まらせる「硬化遅延剤」という製品もあり、コーキング材が固まる時間を調整することができるものもありますが、基本的に可使時間を守って作業するので、2~4時間以内に作業を終えるように進めていきます。

コーキングの施工の速さは、工事をする職人さんの腕にもかかってくるので、職人歴の浅い職人さんとベテランの職人さんで差が出るでしょう。

コーキング(シーリング)の目的で掛かる時間が変わる場合

コーキングにかかる時間は、ひび割れの数や範囲など、サイディング・ALCのコーキングの場合は、継ぎ目の数や範囲などによって変わります。

また、コーキングの傷みが激しい部分とそうでない部分とで、工法も変わってくることがあるので、一定の時間を示すのは難しいと言えるでしょう。

乾燥時間もコーキング(シーリング)工事の一工程

どんなコーキング材を使うのか、どんな目的でコーキングをするのかで、コーキングにかかる時間が変わってきますが、コーキング材をお家の外壁のひび割れや継ぎ目に打ち込んで終わりではなく、しっかりと乾燥させなければいけません。

業者さんやコーキングの目的、外壁の状態にもよりますが、外壁塗装の工程はコーキングのあとに塗装をする場合が多いです。

上から洗浄し塗料を塗るときに、コーキング材がしっかり乾燥していないまま工事を進めてしまっては、コーキング材も、上に重ねる塗料も、お家を守るための機能を発揮できずにすぐに劣化してしまいます。

また、コーキング材の乾燥時間は、製品によって決められていますが、気温が低いほど時間がかかり、高いほど早く乾くので、冬場の気温が低いときは1週間以上かけて乾燥させることもあるのです。

コーキング材(シーリング材)はどのくらいの量を使うの?

コーキング材はどのくらいの量を使うのか

外壁塗装の塗料は、ペンキのように平面に塗っていくので、薄く広範囲に使われますが、コーキング材が使われるのは、基本的に外壁のひび割れや、外壁材同士の隙間です。

そのため、塗料とは違って線上に注入していくもので、塗るのではなく細く深く打ち込んでいきます。

コーキング材を使う量は、ひび割れの補修をするのか、サイディング・ALCの継ぎ目に使うのかで大きく変わるのですが、カートリッジタイプのコーキング材を例に、数字で見てみましょう。

カートリッジタイプのコーキング材1本でコーキングできる長さは?

カートリッジタイプのコーキング材は、手間や時間を欠けずにコーキングができるので、コーキングメーカーもカートリッジタイプの製品を多く作っています。

カートリッジタイプのコーキング材の量は、各メーカーや製品によって差はありますが、1本で320~333mlになっているものがほとんどです。

今回は、サイディングの「目地」と呼ばれる継ぎ目にコーキングする場合、コーキング材1本(320ml)でどのくらいの長さをコーキングできるのかを見ていきます。

1cm×1 cmの目地にコーキング(シーリング)する場合

ひび割れもそうですが、サイディング・ALCの目地(継ぎ目)は、平面ではなく凹型=立体になっているので、単位は立方センチメートルを使います。

幅1cm×高さ1cm×長さ1cm=1立方センチメートルになりますが、1立方センチメートル=1ml(ミリリットル)に置き換えることが可能です。

そのため、コーキング材1本(320ml)で幅1cm×高さ1cmの目地をコーキングしていくと、320cm=約3mコーキングできるということになります。

次は、1cmの半分の、5mmで計算してみましょう。

5mm×5mmの目地にコーキング(シーリング)する場合

5mm=0.5cmに置き換えられるので、0.5cm×0.5cmの目地をコーキング材1本(320ml)でどれだけコーキングできるかは、

320ml÷(0.5cm×0.5cm)=1200cm

つまり、12mコーキングできるということになります。

なお、カートリッジタイプは施工効率が悪いため、缶タイプであればさらにコーキング範囲が広がるでしょう。

コーキング(シーリング)はどういう流れで作業するの?

コーキングはどういう流れで作業するの?

外壁塗装で重要なコーキング工事ですが、コーキングの作業はどんな流れで行われるのか、「コーキング打ち替え工事」を例に確認していきましょう。

STEP1.古いコーキング材(シーリング材)を撤去する

古いコーキング材を撤去する

まずは、外壁に打ち込まれている古いコーキング材を剥がしていきます。

ある程度は一気に剥がすことが可能です。

外壁にへばりついているコーキング材もしっかり落とします。

STEP2.目地の洗浄・掃除

目地の洗浄・掃除

目地や目地まわりに汚れがある場合は、キレイに落としていきます。

コーキング材を打ち込む面をキレイにしておかなければ、新しくコーキング材を打ち込んでも、しっかり接着できないことも多いです。

外壁の状態や塗装業者さんによっては、古いコーキング材(シーリング材)を撤去する前に、先に外壁を洗浄する場合もあります。

STEP3.養生

養生

養生とは、主に工事をする部分以外が傷ついたり材料が付着したりしないように、テープなどを使って保護しておくことをいいます。

コーキングの場合は、目地の縁の両側にテープを貼って、コーキング材を注入したときに目地からはみ出しても大丈夫なようにしておくことが多いです。

STEP4.コーキング材(シーリング材)を作る

コーキング材を作る

主剤と別の溶剤を混ぜて使う「2液型」というコーキング材を使う場合は、材料をしっかり混ぜ合わせて作ります。

STEP5.目地に下地を塗る

目地に下地を塗る

プライマー(主にコーキング材を目地にしっかりと接着させるための下塗り材のことを指します)と呼ばれる液体を、コーキングする目地に塗り、乾燥させます。

STEP6.コーキング材(シーリング材)を注入する

コーキング材を注入する

コーキングガンを使って、コーキング材を目地に打ち込んでいきます。

「2液型」の場合は、可使時間と呼ばれるコーキング材を使える時間が限られているので、迅速・丁寧に進めていくことが重要です。

STEP7.ヘラ押さえ

ヘラ押さえ

ヘラ押さえとはその名の通り、ヘラで押さえる作業のことです。

目地に注入したコーキング材をしっかりと密着させるために、ヘラで押さえていきます。

この作業は仕上がりの見た目にも影響してくるので、コーキングの機能を発揮させるため、また、お家の見た目を美しくするために大事な作業です。

STEP8.養生を剥がす

養生を剥がす

コーキング材が乾く前に、養生していたテープを丁寧に剥がす作業です。

STEP7のヘラ押さえでせっかくキレイに仕上げても、養生を雑に剥がしてしまうと、目地に注入されたコーキング材まで巻き取ってしまう可能性があります。

STEP9.乾燥

乾燥

目地に打ち込んだコーキング材をしっかり乾燥させてから、塗装工事などに移ります。

乾燥時間は製品や気温によって変わるため、2~3日乾燥させることもあれば、1週間掛けることもあるでしょう。

コーキング材(シーリング材)にはどんな種類があるの?

コーキング材の種類

コーキング材は、いろいろな分類をすることができるので混乱しやすいですが、どんな種類があるのか、一つ一つゆっくり確認していきましょう。

コーキング材(シーリング材)の成分形
コーキング材(シーリング材)の基材

コーキング材(シーリング材)の成分形

コーキング材の成分形

コーキング材には、2種類の成分形があり、「1液型」「1成分形」「1成分系」などさまざまな形で表記されます。

種類やそれぞれの違いを一緒に詳しく見ていきましょう。

1液型(1成分形)

1液型のコーキング材は、それ自体が空気に触れることで自然と固まっていくので、固めるための添加剤を足す必要がありません。

基本的にカートリッジタイプが多いです。

2液型(2成分形)

2液型のコーキング材は「2液混合型」とも呼ばれ、主材だけで使うことができず、「硬化剤」を混ぜて使うものです。

硬化剤は、コーキング本体をしっかりと固めるためのもので、使うコーキング材に適したものを合わせなければ硬化不良が起こってしまいます。

2液型のコーキング材は、硬化剤のほかに着色剤(カラートナー)を混ぜることもあるでしょう。

これは、コーキング材に色を付ける用途のほかに、材料がきちんと混ざっているかどうかが確認でき、職人さんがコーキング材を作るために役立てることが可能です。

また、必ず混ぜて使うため、1液型に多く見られるカートリッジタイプのものは2液型にはなく、塗料缶のような大きめの缶に入っており、2液型専用のコーキングガンに充填しながらコーキングを行います。

硬化不良ってなに?

2液型のコーキング材によく見られるのが硬化不良で、主に適切な硬さに固まらない現象のことを言います。

日数をおいて乾燥させても、触るとガムのように付いてきてしまったり、逆に硬くなりすぎて弾力のないコーキング材になってしまったりするなどの問題が起きる可能性があるのです。

  • 隙間をふさぐ
  • 外壁材同士をつなぎ合わせる
  • クッション材になって外壁のひび割れを防ぐ

硬化不良が起きると、このようなコーキング材の役割を十分に発揮できなくなってしまうのです。

硬化不良を防ぐには、使うコーキング材に適した硬化剤を選び、混ぜ方や温度管理などがきちんとできる優良業者さんにお願いすることが一番大切になります。

コーキング材(シーリング材)の1液型・2液型の違い大きな違いは、基本的に1液型は単体で使える、2液型は硬化剤などを混ぜて使うという点です。

また、2液型はたくさんの量のコーキングをする場合に適しており、1液型に比べて価格が安い傾向がありますが、しっかりしたコーキングの知識がなければ扱うことはできません。

コーキング工事は、コーキングについての知識をきちんと持っている、経験の豊富な優良業者さんを選んで工事をお願いしましょう。

コーキング材(シーリング材)の基材

コーキング材の基材

基材とは、製品や物のもとになる材料のことで、基材ごとのコーキング材は、大きく主に4つに分けることができます。

シリコン系

シリコン系のコーキング材は、ホームセンターなどでも売られていて安く手に入りやすいです。

耐熱性や耐水性など、優れた耐久力を持っていますが、上から塗装をするとすぐに剥がれてしまうので、コーキングのあとに塗料を塗る場合は、シリコン系のコーキング材は適していません。

変成シリコン系

変成シリコン系のコーキング材は、シリコン系に比べて耐久性が少し劣りますが、基本的に上から塗装できます。

そのため、シリコン系に比べて外壁や屋根のコーキングに多く使われており、サイディング・ALCの外壁に使うコーキング材は、変成シリコン系であることがほとんどです。

ウレタン系

ウレタン系のコーキング材も、変成シリコン系のコーキング材と同じように上から塗装をすることができて、価格が安くなります。

耐久力と弾力性が優れたコーキング材ですが、紫外線に弱いという欠点があるので、上から塗装をする場合に使用することが多いです。

アクリル系

アクリル系のコーキング材の優れた点は、上から塗装ができるということに加えて、湿った場所にも使いやすい点です。

ただ、ほかのコーキング材に比べて耐久性は劣ります。

コーキング材の劣化現象には、年月が経つにつれてコーキング材の量が減ってしまう「肉やせ」という症状があり、アクリル系のコーキング材は、この肉やせがしやすい種類なのです。

コーキング(シーリング)で気を付けることは?

コーキング材で気を付けること

あなたのお家の外壁で、コーキング工事をするときに気を付けることはどんなことでしょうか。

コーキングは外壁と密接な関係にあるので、外壁塗装工事でコーキングを失敗してしまうと、それ以外がうまくできてもお家全体をしっかり守ることができないでしょう。

あなたやあなたの家族が安心した暮らしをするためにも、コーキングで気を付けることを一つ一つ確認していきます。

ブリード現象
コーキング(シーリング)をしてはいけない部分をコーキングしてしまった
外壁塗装と一緒にコーキングを行ったが、先にコーキングがダメになってしまった
コーキングをしなくていいと言われたが、外壁塗装後に既存のコーキング材が剥がれてきた

ブリード現象

ブリード現象

ブリード現象とは、主に「可塑剤(かそざい)」と呼ばれる成分が年月と共に溶けて表面に染み出てくる現象のことを言います。

着色剤が影響している場合は、変色が起きたり表面がべたべたしたりして汚れやすくなり、コーキング材が黒ずみやすいです。

可塑剤ってなに?

可塑剤とは、材質を柔らかくする成分のことで、外壁に使われる塗料にも入っていることがあります。

プラスチックの消しゴムがベトベトになる現象も可塑剤が原因です。

主に、可塑剤が入っているものが別のものに触れると、可塑剤やそのほかの成分が触れた相手に移る現象を「マイグレーション」と言います。

ブリード現象を防ぐには?

「ノンブリードタイプ」と呼ばれるコーキング材(シーリング材)を使ってコーキングをすることで、ブリード現象を防ぐことにつながります。

以下は、ノンブリードタイプのコーキング材の一部です。

ノンブリードタイプのコーキング材
オート化学工業オートンイクシード
オートンサイディングシーラント
シャープ化学工業シャーピー ヘンセイシリコーン NB-LM
シャーピーシール LM-1 NB
コニシ株式会社ボンド MSシール
ボンド 変成シリコンコークノンブリードLM
セメダイン株式会社POSシールタイプⅡNB
POSシールマルチ
サンライズ株式会社SRシール NB50
サンスター技研株式会社ペンギンシール 2570TYPE1-NB
ペンギンシールPU9000typeNB
株式会社ダイフレックスハイフレックスUA-NEO
ハイフレックスSD-1C
横浜ゴム株式会社Hamatite SC-MS1NB-LM
Hamatite SC-PU2NB
日本ペイント株式会社ニッペ パーフェクトNBシール

コーキング(シーリング)をしてはいけない部分をコーキングしてしまった

コーキングしてはいけない部分をコーキングした

雨漏り修理の時に起きるトラブルで、屋根材同士の隙間を全てコーキング材でふさいでしまうと、逆に雨漏りが発生しやすくなります。

屋根は雨水が内部に入らないように屋根材同士の間に隙間が作ってあり、この隙間から雨水が抜けていくことで屋根の内部に雨水が溜まることなく、雨漏りが起きるのを防いでくれているのです。

よって、屋根材の隙間をコーキング材で全てふさいでしまうと、雨水の逃げ道がなくなって雨漏りの原因になってしまうので、間違った塗装工事や修理をされないためにも、知識や経験を持つ優良業者さんにお願いする必要があります。

外壁塗装と一緒にコーキングを行ったが、先にコーキングがダメになってしまった

外壁塗装と一緒にコーキングしたが、先にコーキングがダメになった

外壁塗装で使われる塗料の耐用年数と、コーキングの耐用年数に違いがあったため、発生したトラブルです。

例えば、塗料の耐用年数が10年前後保てるものを使っていても、コーキング材が5年しか保てないものを使えば、先にコーキングがダメになるでしょう。

コーキング材がダメになると、そのままにしておけないので、基本的にはコーキングだけ新しく行うか、改めて外壁塗装をする必要が出てきてしまいます。

コーキング材は外壁塗装で使用する塗料と、同じくらいの耐用年数のものを選びましょう。

コーキングをしなくていいと言われたが、外壁塗装後に既存のコーキング材が剥がれてきた

コーキングをしなくていいと言われたが、外壁塗装後に既存のコーキング材が剥がれてきた

外壁塗装業者に、コーキングの状態は問題ないので、塗装だけでいいと言われても、信用しないほうがよいでしょう。

外壁塗装を行うタイミングは築10年前後なので、見た目は悪くなくてもコーキングは10年分の劣化を溜めています。

見た目で悪いところがなかったとしても、コーキングは年月が経てば劣化をしている可能性が高いことから、コーキングし直してもらう事をオススメします。

コーキングはDIYできる?

コーキングはDIY可能か

今まで説明してきた通り、コーキングの補修工事は、一見すると簡単そうにも思える工事であるため、DIYでやってしまおうとする人が中にはいますが、実はかなりの腕が必要とされます。

コーキング材には、注入した後に乾燥させるだけでいいものと、凝固剤を混ぜ合わせて固めるタイプのものとがあるのですが、耐用年数が長くて丈夫な傾向があるのは、後者のコーキング材です。

ただ、凝固剤との撹拌(かくはん)の仕方や注入のやり方など、高度な技術が必要とされる工事となるため、やはり素人がDIYできるようなものではありません。

また、サイディングボードが用いられている住宅は、ボードとボードの間の目地のすべてにコーキングが施されているので、広い範囲になればなるほどコーキング部分の補修工事の費用が高くなるのです。

それを個人でやろうとすればかなり大変な作業となります。

たとえ注入した後に乾燥させるだけのコーキング材だったとしても、注入の仕方が粗雑であったり乾燥時間を守らなかったりすると、かえってコーキングに重大な障害が発生することがあるのです。

コーキング(シーリング)で失敗しないためには?

コーキングで失敗しないためには

コーキングは、外壁材同士を密着させ、ひび割れ補修やひび割れ防止など、あなたのお家を守る上で大きな活躍をしてくれるでしょう。

そのため、コーキングは重要な工事と言えますが、コーキングを間違った方法で行ってしまったり、あなたのお家の外壁に合わないコーキングをしてしまったりすると、お家を守るための工事だったはずが、逆に傷つける結果になってしまいます。

コーキングに失敗しないためには、優良業者さんにお願いすることがとても大切です。

どんな塗装業者さんを選べばいいのか、確認していきましょう。

地域密着型の塗装業者さんを選ぶ

地域密着型の塗装業者を選ぶ

なぜ、地域密着型の塗装業者さんがよいかというと、そもそも地域に密着できるということは、その地域で悪い噂もなく何年も営業が出来ていると考えられるからです。

地域密着型の塗装業者さんは、ほとんどが近所の口コミや紹介でお客様からの依頼を受けているので、丁寧で適切な工事ができる、地域密着型の塗装業者さんを選ぶようにしましょう。

知識や経験が豊富な塗装業者さんを選ぶ

知識や経験が豊富な塗装業者を選ぶ

コーキング工事は、一見単純な作業に思えますが、実際には多くの知識や高い技術が必要なので、実際にコーキングの経験を積んできた職人さんがいる塗装業者さんを選びましょう。

知識や経験が多い塗装業者さんにお願いすることで、高い技術はもちろん、あなたのお家の外壁に合ったコーキングをしてくれる可能性が高いです。

施工管理がきちんとできる塗装業者さんを選ぶ

施工管理がきちんとできる塗装業者を選ぶ

コーキングは、コーキング材の選び方はもちろん、コーキング中の温度管理や材料の相性・混ぜ方など、材料や道具の管理がとても大切です。

工事の管理がきちんとできる塗装業者さんを選ぶことで、コーキング材の機能を最大限に発揮させ、長持ちのコーキングにすることができるでしょう。

納得できる説明をしてくれる塗装業者さんを選ぶ

納得できる説明をする塗装業者を選ぶ

コーキングでは、あなたのお家の状態や塗装業者さんの考え方によって、意見が分かれるものがいくつかあります。

昨今ではノンブリードタイプのコーキング材が勧められることが多いですが、ノンブリードタイプではないコーキング材を勧めてきたり、洗浄・コーキング・塗装の順番が違っていたりすることもあるでしょう。

コーキング工事や外壁塗装の相見積もりをする時に、塗装業者さんによって提案が違う場合は、その提案をしてくれた根拠を聞くことを心がけてください。

あなたの暮らしを想って勧めてくれているのかもしれませんし、自分たちだけが得をするためにその提案にしている可能性があるので、あなたが納得できる理由を話せる塗装業者さんを選ぶとよいでしょう。

外壁塗装のコーキングに不安を感じているあなたへ

まとめ
コーキング工事の費用は?
500~1,200円/m程度。詳しくはコーキング(シーリング)の費用と寿命はどのくらい?をご確認ください。
コーキングの際に注意すべきことは?
「ブリード現象」や「コーキングを行う場所のミス」などに注意。詳しくはコーキング(シーリング)で気を付けることは?をご確認ください。
コーキングで失敗しないようにするには?
優良業者に依頼をするのがオススメ。詳しくはコーキング(シーリング)で失敗しないためには?をご確認ください。

ここまで読んでいただきありがとうございます。
コーキングについてまとめてきましたが、分かりづらいところやもっと知りたい情報はありましたか?
どんな小さな事からでも無料相談、お気軽に以下の塗装工事のご相談フォーム・お電話にてご連絡ください。あなたにとって、コーキングの安心・納得の情報になれば嬉しいです。

あなたの外壁の不安、教えて頂けませんか?

コーキングと言われても、初めて聞いた言葉だと思うので、不安ですよね。

さらに、悪徳業者はコーキングの手抜きが多いため、業者さん選びにも気を付けなければいけません。

私たちは、お家のことで不安・悩みを抱えている方のご相談やアドバイス、ご希望を頂いた場合は60項目以上の審査を通過した信頼ある業者さんのご紹介もできます。

累計1万人以上(2024/12/12現在)の方々から、お問い合わせフォームや0120-929-609(無料受付中)でご相談を頂いているため、不安・悩みが1つでもあれば「家の修繕で相談がしたい」と、お気軽にご連絡ください。

不安やストレス無く、今後も安心してあなたと大切なご家族の暮らしが守れるよう、少しでもお役に立てられれば嬉しいです。

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