- | 外壁(29)
外壁を部分的に直したいと思っても、間違えて悪徳業者を選んでしまったら、高額補修になってしまうため注意が必要です。
外壁塗装コンシェルジュ アドバイザー
お家の外壁は、歯の治療と同じようにこまめに健康状態を確認する必要があります。そして、小さな異変を見つけた時に、部分的に補修をしておけば、簡単な工事で済ませることが可能です。
しかし、新しくお家を建ててから10年以上放置してしまうと、部分補修にとどまらず、全体的に修理が必要になってしまうこともあるでしょう。
外壁修理は、あなたのお家の寿命を長くさせるためにも大切なメンテナンスです。
外壁の劣化が原因で、建物内部までボロボロにしてしまわないためにも、あなたのお家の状況に合った外壁修理をする必要があります。
寿命を長くできるように、あなたのお家に最適な補修方法や費用の情報を、私と一緒に見ていきましょう。
外壁補修の相談、または、信頼ある業者さん選びに不安を感じている場合は、0120-929-609(相談受付24時間)に電話をかけて頂き、電話口で「外壁補修の相談がしたい」とお伝え頂ければ嬉しいです。※ 事前に情報を伝えた上でご相談されたい場合はフォームをご利用ください。
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お家の外壁の補修(修理)をする時期や劣化の目安
あなたがお家の外壁を修理したい時、部分的な補修で済むのか、全体的な工事になるのかでは、心持ちが大きく変わるでしょう。
外壁補修は一般的に前回の塗装から10年後が目安といわれています。
ただし、実際には使われている塗料の耐用年数が大きく関係しており、それぞれのお家で異なるため、一概には言えません。
さらに、耐用年数がきていなくても、外壁補修が早まる場合があります。外壁補修の時期は劣化が見つかったときです。
外壁補修のタイミングや規模は、築年数や外壁の劣化具合などによって変わってきます。
あなたのお家の外壁に、以下の症状が出た場合は補修を検討しましょう。
- ひび割れ
- 剥がれ
- 浮き
- チョーキング現象
チョーキング現象とは、外壁を触ると手に白い粉が付く現象を言います。
上記の劣化症状が出ている場合は、外壁の補修が必要となります。
コーキング材とは、サイディングやALCといったパネルを張り付けて作る外壁に使われる素材です。あなたのお家の外壁にコーキング材が使われている場合は特に注意しましょう。
コーキング材は弾力のある樹脂で出来ており、目地(めじ)と呼ばれるパネルのつなぎ目を埋めるために欠かせない部分です。隙間から水分や汚れが浸入したり、パネル同士がぶつかってひび割れが起きたりするのを防ぐ役割を持っています。
※ コーキングがクッションの役割をして衝撃を緩和させています。
そのため、あなたのお家の外壁が、サイディングやALCを使っている場合、コーキング材の劣化に注意しておかなければ、雨漏りやひび割れを引き起こしてしまう恐れがあります。
コーキング材の弾力がなくなっていたり、ひび割れしたりしている場合は補修が必要となるので、地元密着の専門業者さんにしっかり確認してもらうようにしましょう。
お家の外壁補修(修理)の種類と費用
外壁修理は以下のように、部分補修と全体補修で分けられます。どんな補修があるのかそれぞれの修理費用と一緒に確認しておきましょう。
部分補修 |
---|
外壁のひび割れ(クラック) |
コーキング材の劣化※全交換(打ち替えとも呼ぶ)と、素材を足して補修する(打ち増しとも呼ぶ)方法があります。 |
鉄などの金属部分のサビ |
穴・へこみ・欠け・傷 |
カビ・藻・コケによる外壁の汚れ |
触ると手に白っぽい粉がつく(チョーキング) |
浮き・膨らみ・反り・剥がれ |
全体補修 |
塗装 |
重ね塗り |
張り替え |
このように、外壁の修理方法はさまざまなので、それぞれの補修の特徴や費用を一緒に見ていきましょう。
部分的な補修の費用相場
お家の外壁の部分補修をしたい時、どの劣化症状を直すのか、どのくらいの修理費用が掛かるのかもちろん気になってしまいます。
専門の工事業者さんにお家を実際に見てもらうことが大切ですが、あらかじめ部分補修の費用相場を確認しておきましょう。
外壁 | |||
---|---|---|---|
劣化症状 | 補修方法 | 費用相場 | |
外壁のひび割れ | コーキング | 約1,700~2,500円/平方メートル | |
鉄、金属部分のサビ | ケレン | 約200円~2,000円/平方メートル | |
穴・傷など | 規模により異なる | 約1,000~6,000円/カ所 | |
カビ・藻・コケ | 高圧洗浄 | 約100~300円/平方メートル | |
触ると手に白っぽい粉がつく (チョーキング) | 塗装工事 | 1,700~5,000円/平方メートル | |
浮き・剥がれ等 | ※ 状況により費用が変わります。 |
コーキング | |||
---|---|---|---|
劣化症状 | 補修方法 | 費用相場 | |
コーキング材の劣化 | 全交換(打ち替え) | 約700~1,200円/m | |
素材を足して補修 (打ち増し) | 約500~900円/m |
また、工事をする際は多くの場合、足場をお家の周りに設置する必要があります。
足場の費用は、約30坪の建物で15万円前後と安価ではないため、お家の外壁補修の見積もりを取るときは、忘れずに確認するようにしましょう。
ひび割れ補修
外壁に使われる素材は様々な種類がありますが、それぞれに長所と短所があります。
モルタルやALCという種類の外壁は、ひび割れが生じやすいという短所があります。
そのため、あなたのお家の外壁にモルタルやALCを使っている場合は、特に注意してひび割れを確認するようにしましょう。
外壁の劣化具合を把握するために、ひび割れの幅を計って確認してみることがオススメです。
また、ひび割れの状況によって補修の規模や緊急性も変わります。
ひび割れの種類 | ひび割れの幅 | 劣化具合 |
---|---|---|
ヘアークラック | 0.3㎜以下 | 外壁に塗られた塗料で出来た塗膜(とまく)と呼ばれる薄い膜が、ひび割れしている状態。この程度の段階で補修をしておくと安心です。 |
0.3~1mm/浅め | ひび割れの補修をするのがオススメですが、ひび割れだけではなく全体的な外壁塗装もしておくと安心です。 | |
構造クラック | 0.3~1mm /深さ5mm以上 | 外壁の深刻なトラブルが起こる危険性が高まっている状態なので、早めに補修をする必要があります。 |
1㎜以上 /ひび割れに段差がある | お家の内部にまで劣化が進んでいる可能性があり、すぐに補修をしなければ劣化がさらに広がり、工事費用も高くなってしまいます。 | |
3㎜以上 | 大きなひび割れの間から雨水が侵入して雨漏りしている可能性があるので、補修はもちろん雨漏りのチェックをしてもらう必要があります。 |
ひび割れの補修は、弾力のある樹脂でできたコーキング材を使って行います。1平方メートルあたり、約1,700~2,500円かかるので、ひび割れの規模が大きくなればなるほど補修費用がかかります。
ひび割れを放置しておくと、雨水や湿気が内部に入り込みやすくなり、建物内部の木材が腐っていく可能性もあるでしょう。なるべくひび割れが小さいうちに対処しておくと安心です。
コーキング材の補修
あなたのお家の外壁がサイディングやALCの場合は、「目地(めじ)」と呼ばれるパネルの継ぎ目にコーキング材が打ち込まれています。
コーキング材には、伸びたり縮んだりしながら、雨などの水分がお家の中に入ってくるのを防ぐ役割があります。
そのため、外壁補修の中でもコーキング材の補修は、とても大切な工事です。
コーキング材は劣化が進むと固くなってしまい、そのままにしておくと、外壁にひび割れが起きてお家の内部に雨水が侵入してしまうことになりかねません。
さらに劣化がすすめばコーキング材が剥がれてきてしまい、外壁材の間を雨から守れなくなってしまうでしょう。大規模な雨漏りとなってしまう可能性があるので、定期的なメンテナンスがとても大切です。
コーキング材の寿命は約10年と言われているので、あなたのお家が建ってから10年以上過ぎている場合は、コーキング補修が必要だと覚えておきましょう。
コーキングは2種類の補修方法がある
コーキングの補修には、2種類の方法があります。
- 打ち替え
- 打ち増し
「打ち替え」は、コーキング材を新しく交換する工事で、全て新品に代わるため、長くお家を守ることが可能になります。
「増し打ち」は、今あるコーキング材の上から、さらに素材を足して補修する工事です。
ただし、「増し打ち」は短くて2年、長く持って5年程度しか持ちません。
応急処置のような工事になるため、あなたの大切なお家にこれからも長く住み続けようと考えている場合は、「打ち替え」をオススメします。
日が当たりやすい部分の外壁補修
お家の外壁の劣化を確認する時に、特によく見てほしいのが、日当たりの良い場所です。
日がよく当たる方角の外壁は、紫外線の影響で塗膜(塗料で出来た薄い膜)やコーキング材の劣化が早まりやすくなり、補修の必要性が高まります。特に北側の外壁では、劣化症状が見られるお家も多いです。
日当たりが良いことは、土地や物件を選ぶときには魅力的ですが、お家の外壁にとっては天敵ともいえます。
日当たりの良い外壁によく生じるのが「チョーキング」という現象です。
チョーキングとは、外壁塗装で塗った塗料の白い顔料が浮き上がり、外壁に触ると白く付着する劣化症状です。
チョーキングは、塗料の持つ効果が落ちてきているサインでもあり、劣化症状への耐性が弱まっている状態なので、塗装をし直す目安となります。
チョーキングを放置してしまうと、ひび割れや剥がれ、浮きなどの症状に悪化してしまうので、劣化が酷くなる前に専門業者さんに見てもらいましょう。
雨漏り補修
雨漏りというと屋根から起きるイメージがあるかもしれませんが、外壁からもよく起こります。
サイディングやALCなどの、目地に打ち込まれているコーキング材が劣化することで、雨水が侵入してくるためです。外壁材のひびや浮き、剥がれなどの劣化が、雨漏りの原因になることもあるでしょう。
補修剤を買ってきてあなた自身で修理する方法もあります。ただし、雨漏りはきちんと工事をしなければ、お家の内部まで腐らせてしまう可能性があるので注意が必要です。
しっかり雨漏りを直して快適な暮らしをするためにも、専門の業者さんに相談して補修することをオススメします。
全体の補修
外壁の全体補修をする場合は、劣化の規模が大きくなるに連れて、塗装・重ね張り・張り替えと、修理費用が増えていきます。
それぞれの費用相場は以下のようになります。
補修方法 | 費用相場(約30坪の場合) |
---|---|
塗装工事 | 約80~130万円 |
サイディング重ね塗り | 約140~150万円 |
サイディング張り替え | 約170~250万円 |
外壁塗装
お家の外壁を守るためには、目地やひび割れにコーキング材を入れて補修することだけでなく、外壁塗装も大切です。
ただ、一言に外壁塗装と言っても、塗料によって値段はバラバラです。さらに、モルタル、サイディング、ALCといった外壁の素材によっても相性の良し悪しが分かれます。
塗料選びは、あなたのお家の外壁に合った種類から、効果を維持できる期間や、金額を見比べるようにしましょう。
外壁材の張り替え
サイディングボードやALCがゆがんだり反り返ったりしてしまっている場合や、築年数が30年以上のお家は、外壁材を新しく交換して修理する必要があります。
外壁の張り替えは大規模な工事になるため、全体的に行う場合の費用相場は約170~250万円と大きくなります。できれば張り替えが必要にならないように、部分補修をしてお家を長く守っていくのがオススメです。
外壁材の重ね張り
外壁を新しく張り替えるほどではないけど、劣化が気になる場合には、重ね張りという補修方法もあります。
重ね張りは、今あるお家の外壁材の上からサイディングやALCなどの外壁材を重ねて張り付ける方法です。
張り替え工事よりは費用を抑えられますが、全体の費用相場は約140~150万円になり、今のお家の外壁状態が少ない痛み具合でなければ重ね張りは行えません。
実際に外壁の補修を行った工事例
外壁修理を行う際は、費用だけでなく塗料の種類や工事方法などから、あなたのお家に最適な方法を選ぶことが大切です。
実際に外壁の補修を行った工事例を下記で紹介します。
修理工事にかかった費用や日数なども一緒にチェックしてみましょう。
外壁やシーリング材のひび割れ補修と外壁塗装工事
大阪府藤井寺市のお客様 | ||
---|---|---|
工事内容 | 外壁塗装、外壁補修 屋根塗装 | |
住宅の種類 | 戸建て | |
築年数 | 22年 | |
施工金額 | 約87万円 | |
施工日数 | 10日間 | |
外壁だけでなく目地のコーキング材にもひび割れが多く目立ち、お家全体に色褪せやコケの付着も見られました。 雨漏りの危険があったため、外壁補修工事と波型厚塗り工法で塗装が行われています。 全てのひび割れ部分にコーキングの増し打ち補修を行い、防水効果を高めています。 波型厚塗り工法とは、マスチックローラーという穴の開いた特殊なローラーを使って波型の模様を付けながら厚く塗っていく方法です。 ラジカル塗料を使い、きれいに仕上がりました。 |
外壁塗装工事と軒天に重ね張り工事
沼津市のお客様 | ||
---|---|---|
工事内容 | 外壁塗装、外壁補修 軒天部分に重ね張り工事 | |
住宅の種類 | 戸建て | |
築年数 | 40年 | |
施工金額 | 約130万円 | |
施工日数 | 20日間 | |
全体的に外壁の老朽化が目立っていたため、外壁補修と外壁塗装が施されています。 外壁にはひびが入り、軒天(建物から伸びている屋根の裏部分)は、色褪せていました。 塗装前に高圧洗浄で汚れを落とし、外壁のひび割れ補修を行っています。 鉄部もサビや汚れを落とすケレンと呼ばれる下地処理が施され、サビ止め塗料と仕上げ材を使用して耐久性を強化しています。 軒天部分には重ね張りが施されて、きれいに仕上がりました。 |
外壁の色褪せ補修にサイディング外壁張り替えと部分塗装工事
三重県のお客様 | ||
---|---|---|
工事内容 | サイディング張り替えと 部分塗装工事 | |
住宅の種類 | 戸建て | |
築年数 | 25年 | |
施工金額 | 約120万円 | |
施工日数 | 30日間 | |
お家には経年劣化による外壁の色褪せが見られており、サイディングの張り替え工事が行われています。 既存のサイディングボードを撤去し、火に強く色褪せにくい特徴をもつ防火サイディングに張り替えました。 一部外壁塗装を行い、明るい雰囲気の外観に仕上がっています。 |
お家の外壁の補修(修理)で注意することは?
外壁補修で最も気を付けることは、業者選びです。
外壁補修に関して何の知識も持たずにいると、何が適正なのかを見極めることができず、優良業者さんを見つけられません。
あなた自身でも外壁の状況を確認してみて、お家に合った工事を提案してくれる優良業者さんを見つけましょう。そして、業者さんに任せたままにするのではなく、お互い相談し合いながら一緒に工事を進めるようにしましょう。
注意点1:補修の規模を優良業者さんに判断してもらう
お家の外壁補修をしたいと考えたら、一度できちんと直したいと誰もが思います。
あなたにとって、全体補修と部分補修ではどちらが最適なのか、きちんとした優良業者に判断してもらうことが大切です。
部分補修では、施工不良によって1箇所を直してもまた別の箇所に不具合が発生する場合があります。元々全体的な工事が必要だとわかっていれば、余計な費用や手間をかけずに済むこともあるでしょう。
また、部分補修は工事をした部分だけ補修の跡が目立ってしまうこともあります。そのため、部分補修にとらわれず工事が一度で済むように、優良業者さんにお家をしっかり調査してもらい、適切な提案をしてもらうようにしましょう。
注意点2:今後の暮らしをよく考える
あなたが、今のお家をどのくらい持たせたいかによっても外壁補修の規模は変わってきます。今後、あなたのお家をどうしていきたいか、どんな暮らしをしていきたいかをじっくり考えて、外壁補修の計画を立てるようにしましょう。
優良業者であれば、あなたとお家の未来を見据えた最適な提案をしてくれます。
例えば、数年後に建て替えや引っ越しの計画がある場合は、今後のプランに合わせて費用を抑えた工事を勧めてくれるでしょう。じっくりと話を聞いてくれて、あなたのこれからの暮らしにぴったりな方法を判断してくれる業者さんに、工事をお願いするようにしましょう。
お家の外壁の補修(修理)はDIYが可能?
近年のDIYブームで、お家周りの修理工事を自分で行う人が増えています。補修剤を買って自分で修理をした方が費用を抑えられるという理由で、DIYを選ぶ人もいるようです。
あなたもDIYで済ませられるならと考えるかもしれません。しかし、外壁は、雨水や汚れなどから家を守るために大切であることを、しっかりと覚えておいてほしいです。
きちんと補修をしておかないと、お家の内部にまで影響してしまうので、結果的に高い費用をかけて工事することになりかねません。
技術力のある専門の業者さんにお願いすれば、あなたのお家を長持ちさせられるでしょう。そのためにも、最適な修理費用や工事内容で外壁補修をするのが重要です。
外壁に不安を感じているあなたへ
ここまで読んでいただきありがとうございます。
外壁の補修についてまとめてきましたが、分かりづらいところやもっと知りたい情報はありましたか?
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