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実は、その値段には裏がある?屋根修理のお金の考え方

屋根修理に付けられた各値段の背景を知ることができるため、悪徳業者に騙されずに、適正な値段で修理・工事・リフォームができるようになります。
外壁塗装コンシェルジュ 屋根修理のアドバイザー

値段の裏とは、その値段がつけられた背景のこと。

屋根の修理・工事・リフォームで付けられた値段には、必ずその値段になった理由が存在しています。

単純に屋根修理の相場などを、工事単体の概算を知るのもいいですが、悪徳業者に騙されないためには、その値段になった意味を知っておく必要がある。

値段の裏を読み、
さらに裏の裏を読んで、
その先の裏の裏の裏を…。

すみません、ちょっと悪ふざけが過ぎましたが、ここでは値段の裏を知るために、解説が多くなってしまうので、少し私の小話なども入れていきたいと思っています。

最初は先輩コンシェルジュに怒られながら、業者さんにも怒られながら、お客様にも怒られながら私が7年間(2,555日分、合計61,320時間)必死に学んできた、値段についての全知識を記載します。

この情報が、あなたの不安を少しでも取り除ける情報になれれば嬉しいです。

なぜ、屋根の修理・工事・リフォームは値段が高いのか?

実は、その値段には裏がある?屋根修理のお金の考え方

屋根修理という言葉から考えると、「補修」「部分的」「一部」のような少額でできる範囲をイメージしますよね。

確かに、屋根修理では屋根材を交換したり、雨樋の一部を新しい樋に変えたり、その部分だけを見れば、修理の値段が安い場合もあります。

しかし、屋根のトラブルは生活に支障をきたす場合が多く、きちんと直さないと被害が増える、または放置することで、将来的に高額リフォームが発生する場合も。

屋根修理の値段を知ることも大切ですが、なぜ屋根修理では値段が高くなる傾向があるのか、その理由を覚えておくといいかもしれません。

屋根は様々な部品が組み合わさって作られている

「屋根は屋根にあらず?」

かなり曖昧な言い方になってしまいましたが……屋根という言葉から考えると、屋根は屋根材だけで作られているイメージがあるのですが、実はそんな単純な話ではありません。

分かりやすくイメージできるよう、階層で表現してみますね。階層が深くなるほど住宅の内側にいき、階層が浅くなるほど住宅の表面の方になります。

1階層目:屋根材(スレート、コロニアル、ガルバリウム、トタン、瓦など)
2階層目:防水シート(下葺き材またはルーフィング)
3階層目:野地板
4階層目:屋根の躯体(垂木や棟木)
5階層目:家の骨組みである躯体

これだけでなく、屋根には軒(のき)、ケラバ、棟板金など、たくさんの部品が組み合わさっています。

細かい部品の名前は覚えなくてもいいのですが、屋根は大まかに分けて5階層分の部品が使われて作られていることを、覚えてほしいです。

例えば雨漏りが発生したりすると、屋根の至る所でトラブルになっていることもあり、それらを直すことで値段が高くなる傾向があります。

影響範囲が大きいと部品の修理・交換の数も多い

屋根を構成している部品が多いのも、値段を高める原因の1つですが、屋根のトラブルは範囲が広がりやすく、修理範囲が大きくなりやすいため、値段も高くなりやすいんです。

屋根修理が初めてだと、修理範囲をイメージしづらいと思うので、以下の例を見てほしいです。

屋根の雨漏り修理①3万円 :屋根材のみ交換
屋根の雨漏り修理②80万円:屋根材、防水シート、野地板の交換

同じ雨漏り修理でも、不具合の範囲が狭い場合は①のように部分的な補修で済みますが、不具合の範囲が広い場合は部分補修では直せないため、周りの部品を丸ごと交換している関係で、値段も高くなっています。

特に雨漏りなどは、雨水が侵入してしまっている箇所が複数あったり、雨漏りが原因で内側の防水シートや野地板が腐食してしまい、交換すべき箇所が多くなっていることも。

これが、屋根修理の値段が高くなる原因の1つです。

屋根を良好な状態へ維持するために継続的なメンテナンスが必要

あなたが住んでいるお家、ご両親さんから移譲されている訳ではない場合、数千万円の高いお金で購入されてますよね。

金額が高いものほど、長期で使えるものが多いです。

もちろんお家はその分類に入りますし、車なども何百万するので、長期で使えます。

お家の場合は30年・40年・50年・60年と、高いお金を払っている分、長い年月使う想定。(仮:5,000万円)
車の場合は長くても10年・20年ほど。(100万円)

車も維持するのに、定期的なメンテナンスをして乗り続けますが、お家も同じで、定期的にメンテナンスしなければ、住めなくなる状態になるのが早まり、かけたお金の分の本来の価値を全うせず取り壊しになることも。

お家は長く住み続けるために、繰り返しメンテナンスすることは避けられないものであり、屋根のトラブルの多くは、お家の寿命を短くする原因を作るため、繰り返し屋根の修理をしていく必要があります。

単発の屋根修理は値段が安い場合もありますが、5年ごと・10年ごとに繰り返し修繕をすることで、屋根修理の将来的な費用は高くなっていく傾向となります。

住宅を購入するだけでもお金が高いのでメンテナンスについて説明されないことも多い

お家を購入された際に、不動屋さんや営業さんから、メンテナンスで将来的にどのくらいのお金が必要なのか、説明された覚えはありますか?

以前、お家を購入された方にアンケートをとったことがあるのですが、97人中11人の方しか、住宅の購入元の会社からメンテナンスについて教えてもらっていなかったという、驚愕の事実が判明したことがあります。

それもそのはず、お家を購入するには大きなお金が必要なのに、住み始めたらさらにお金がかかることなんてデメリットでしかないため、都合の悪いことは教えてくれません。

実際に屋根修理が必要になった場合、値段が「高いな〜」と思われてしまうのは、事前の説明がなく、突然の出費だと感じてしまうことも原因かと思っています。

数年後の修繕のために、毎日コツコツと修繕費を貯めている方もいますが、多くの方は普段の生活にお金を回しているので、「突然発生する・将来的に発生する」お金を少しずつ貯めていくのが難しい状況。

そんな中、聞いていなかった修繕が発生すると、高いという気持ちよりも「聞いていなかった」という気持ちが強く、より値段を高くイメージされてしまうのかもしれません。

屋根だって毎日使っている

雨漏りが発生したり、屋根材が落ちてきたりすると、業者さんに見積もりをとって、本当に直すべきか検討すると思います。

しかし、予期せぬ出費だと考えているため、どうしても「高いな〜」という気持ちはぬぐいきれないかもしれませんね。

そもそも、屋根の不具合が突然発生したと感じているかもしれませんが、屋根というのは毎日使っているため、必ずと言っていいほど、いずれは不具合が発生するものなんです。

「え、毎日使ってる感覚ないんだけど…。」と思われるあなたに、以下の例を見てもらいたいです。

毎日、自ら使って減っていくもの
→ 靴(底がすり減っていく)
→ ボールペン(インクが無くなっていく)

毎日、自動的に使われて減っていくもの
→ 屋根(紫外線や雨風に晒されて劣化して削られている)

いかがでしょうか……?

あなた自身で使っているものの減り具合に関しては分かりやすいですが、自動的に減っていく屋根だと分かりづらいからこそ、毎日使っている感覚もない。

実は、屋根もあなたがお家に住んでいる・住んでいない関係なく、そこに存在している限り、毎日毎日使われてすり減っている状態なんです。

靴やボールペンなどの消費材に関しては、減っていくのがすぐに分かりますが、屋根は普段見えないのと、そもそも強度があるので数日数ヶ月でどうこうなる代物ではありません。

数日数ヶ月ではまだ大丈夫ですが、それが1年・5年・10年経てばどうでしょうか。

同じ靴や同じボールペンを10年も使い続けるのは難しいのと一緒で、屋根も同じ状態を10年も維持し続けるのは不可能に近い。

屋根はだんだんと悪くなっていくのですが、それに気づき辛いため、突然不具合が発生したと感じるのですが、本当はもっと前から不具合が発生しています。

なぜ、見積もりをとると、屋根業者さんごとで値段が違うのか?

屋根業者さんに修理の見積もりをとったら、なんでその値段になったのか不思議じゃないですか?

例えば「屋根修理 一式 40万円」と書かれた見積書があった場合、どこが悪くて・何を使って・どのくらいの量を直すために、その値段がつけられたのか全く分かりません。

屋根修理と言っても、作業内容も、使用する建材も、作業する職人さんも、そこに関わる人たちもそれぞれ違うため、つけられている値段の根拠が分からなければ、信用してはいけない値段とも言えます。

あなたが受け取った屋根修理の見積もりの値段が、どのような過程を経て出されているのか、私と一緒に見てみましょう。

お客様の要望(理想や希望)がそれぞれ違うから

屋根修理の業者さんに、以下の希望を伝えて見積もりをしてもらった場合、こんな状況になるかもしれません。

▼ 要望① 雨漏りが酷いので修理がしたい
A社:雨漏り修理で10万円
B社:雨漏り修理で40万円
C社:雨漏り修理で60万円

同じ雨漏り修理でも、こんなに値段が違うケースもあります。
上記のケースだと少し大まか過ぎるので、もう一つの例を見てみましょう。

▼ 要望② 全体的な修繕は今度行う予定だから、今回は部分的な雨漏り修理がしたい
D社:雨漏り修理は5万
E社:雨漏り修理は8万
F社:雨漏り修理は10万

「部分的な」という要望を出したため、屋根業者さんがその意図を汲み取って、この値段になっています。

要望①と②を見てもらうと、お客様側が出す要望によって、これだけ値段差が出てきてしまうことに、びっくりしませんか?

きちんと最初に要望を出しておかないと、お客様のことを考えて、屋根修理のフルバージョンの修理内容がモリモリの見積書を提示してくる可能性も…。

それだけ、お客様の要望次第で、屋根修理の値段が変わってくるんです。

要望はもちろんなのですが、その要望がきちんと屋根業者さんに伝わらない場合、同じ屋根修理だったとしても、要望①のように各社値段がバラバラなんて事態になることもあるため、お見積もりをお願いする場合は、きちんと要望を伝えた上で進める必要もあります。

屋根業者ごとで値段の付け方が違うから

屋根業者さんには各社特徴があり、どこも全く同じところはありません。

千差万別?とも言いましょうか……屋根業者と言っても、本当に各社それぞれが違います。

例えば、

  • 建材(材料・道具)の仕入れ
  • 人件費
  • 計算の仕方
  • 単価の設定
  • 利益の割合
  • 経営方針
  • 代表の人柄
  • 得意な施工、苦手な施工

もっと話を持ち出せばキリがありませんが、それだけ各屋根業者さんで違いがあるということ。

これが何を示しているかと言えば、お見積もりをお願いしても、修理の値段は各社で100%違ってくることを意味しています。※ 統計などをとっているワケではないですが、状況的に考えて私の主観で100%と言い切っています。

もう少し値段が違う理由について、それぞれを詳しく見てみたいと思います。

建材の仕入れ方
→ 専門道具店で大量購入、ホームセンターで必要な分のみ購入、レンタルする

職人さんの人件費
→ ベテラン:25,000円、見習い:15,000円、事務スタッフ:10,000円

利益の割合
→ 施工費6割:利益4割、施工費7割:利益3割、施工費8割:利益2割

など、各社が異なるため、例えば屋根業者さんのホームページで値段が書かれていたとしても、同じような屋根修理なのに他社だと違う値段が書かれていることが多い。

屋根業者さんごとで、値段が違ってくるのは避けられないことでもあります。

屋根業者さんから見積もりを受け取った方の多くが、見積書の書き方が各社バラバラなので、書き方が違うから値段も違うのかな?と思ってしまいがちですが、根本的に各社の値段の付け方がバラバラなので、値段も違っているんです。

職人さん、スタッフさんの人件費が違うから

屋根修理の値段の違いで、人件費が違う事で、値段も変わってくることは、なんとなく分かりますよね。

しかし、その職人さんたちの人件費がどのくらいなのかは、イメージが付いていないと思います。

建設業界において、職人さんたちの人件費は人工(にんく)と呼ばれており、1日あたり15,000〜30,000円ほど発生しています。

ベテラン職人さんはもちろん高く、見習いの方は低い人工。

計算としては、

2日間の作業で1人の職人さんが屋根修理を行う場合
2(2日分)×20,000(1人分)=20,000円

2日間の作業で2人の職人さんが屋根修理を行う場合
2(2日分)×40,000(2人分)=40,000円

見積書には、職人さんの人件費を別の項目として切り分けて表記してくれる場合もありますが、多くの場合はそれぞれの作業項目の中に組み込まれて表記されています。

職人さんではないですが、交通上危険な場合は、交通誘導警備員をお雇いする場合もあり、その方々は1日15,000〜20,000円ほどの人件費が相場。

作業工程が違うから

屋根修理では、様々な作業・工程を経て行われます。

大きく分けると以下のようなもの。

  • 材料
  • 施工
  • 足場
  • 雑務

屋根修理と一言でいっても、様々な項目がかけ合わさり行えるようになるため、屋根修理のそれぞれを少し分解して見てみましょう。

板金交換
→棟板金(材料代)+板金撤去・取付(施工代)+足場+雑費

漆喰修理
→漆喰(材料代)+漆喰撤去・取付(施工代)+足場代+雑費

雨漏り修理(部分的)
→コーキング(材料代)+コーキング打ち込み(施工代)+足場代+雑費

屋根塗装
→塗料(材料代)+洗浄(施工代)+下地処理(施工代)+養生(施工代)+塗装(3回分の施工代)+足場代+雑費

屋根重ね葺き
→屋根材(材料代)+屋根材取付(施工代)+足場代+雑費

屋根葺き替え
→屋根材(材料代)+屋根材撤去・取付(施工代)+足場代+雑費

それぞれの屋根修理で、工程も違えば必要なものも違ってきます。

本来であれば、こんなにも各屋根修理で修理内容が違ってくるため「屋根修理」と一括りで言えないんです。

そのため、屋根修理という項目だけで数十万円の見積もりを出してきた業者は危険だと覚えておきましょう。

気をつけたい値段の表記

屋根修理の値段の違い、その背景を少し長々見て頂いたのですが、あなたへ本格的に見てほしいのが、値段の表記の仕方です。

色々な屋根業者さんのホームページを見てきましたが、かなり分かりづらい形で書いてある場合も多いと思っています。

分かりやすく書いてあることは書いてあるのですが、その根拠が分からなくて、なぜその値段になっているのか…。

中には「この書き方だと、嘘じゃない?」という書き方もあったので、値段の表記について知ってほしい情報をまとめてみました。

値段の表記例理由詳細
・格安
・激安
・0円
危険理由安さアピール
安さは惹かれますが、屋根修理は決して安さで解決できるようなものではないため、書かれている安さよりも実際は高くなるケースが多いです。
安心表記信頼性が打ち出してある
安さのアピールではなく、いかに自社がお客様にとって有益か、施工技術はどうかなど、信頼性がアピールされている場合は安心です。
屋根修理
一式
危険理由作業内容が一切分からない
屋根修理としていますが、一式とは何を指しているのでしょうか?屋根材代?作業代?足場代?どんな作業をどのくらい行うのか分からない場合、あなた自身で不正をする抜け道を屋根業者さんに作っている状態。きちんと「屋根修理」の内容を分解して書いてもらう必要があります。
安心表記修理詳細が書かれている
範囲:棟板金◯◯m、単価:◯◯◯◯円、材料:◯◯◯など、詳細が書かれている場合は安心です。
屋根塗装
1㎡1500円〜
危険理由どこまでの修理が含まれた値段なのか分からない
作業範囲として屋根面積が80㎡だった場合、80㎡×2000円=120,000円ですが、80㎡もある屋根ではこれだけの費用で塗装を行うことはできません。塗装何回分の値段なのか、どの品質の塗料を使うのか、その他足場代は含まれないのかなど、安すぎる値段の根拠や、施工範囲が分からないため、不明瞭な値段です。
安心表記値段の修理範囲が書かれている
塗装1回分、足場込みなど、どこまでの修理範囲が含まれた値段か書いてある場合だと安心です。

屋根修理の値段を見たときに、何かモヤモヤした気持ちが残るのは、その値段がどうやって計算されているか分からない時です。

その値段が、

  • 部分的な修理するだけの値段なのか?
  • 修理に関する全部が含まれた値段なのか?

大まかな概要と値段しか書かいていなければ、詳細が分からないですよね。

もしお家を買うときに、見積書で4,000万円と書かれていたとしても、中身が分からないのに4000万円ものお金を、あなたも出さないはず。

お家の購入を決めた際には、立地・間取り・外観のデザイン・内装の設備と、それぞれにいくらかかっているかを確かめて上で決めましたよね。

屋根修理で4,000万円もかかることは、ほとんどないですが、値段に関わらず、しっかりと内訳を確かめなければいけないという事です。

あなたの中で不明な部分がある状態で、屋根修理を契約してしまっては、後々それが引き金となってトラブルになる可能性もあるため、しっかりと内訳を確認してほしいと思っています。

値引きの額

屋根修理の値段で気をつけるべきなのが、値引きの額です。

今まであなたに見てきたもらった通り、屋根修理では様々な作業工程が組み合わさって値段が付けられていることを知ってもらえたと思うのですが、値引きの話も同様。

値引きができる理由や根拠があるからこそ、値引きがされていなければいけません。

少しでも値段が下がる値引きは嬉しいと思いますが、

  • どうして値引きができたのか?
  • 値引き額の根拠は何か?
  • 値引きをしたことで修理内容は変わらないか?

このように、確認をしておかなければ、悪徳業者は単に数字の上げ下げゲームのように不正に金額を操作して、契約を結ぼうとするため、気をつけなければいけません。

そもそも、屋根修理において、値引きはどのくらいまでいけるのか。

結論からいうと、施工費用の1割が最大。

1割でも多すぎるので、消費税分くらいを割り引くのが適量と言えます。

仮に屋根の葺き替え修理が100万円だった場合、施工費用の1割の値引きだと10万円。

本来であれば100万円必要な修理だったのに、90万円しか使えないのであれば、適正な屋根修理ができないと言っているようなもの。

修理プランがそのままなのに、10万円以上の値引きが行われた場合は、手抜きや不正が行われる可能性も出てくるため、値引き額には慎重になってもらいたいです。

屋根業者さん側の利益を減らせば、高額値引きもいけるかもしれませんが、そんな薄い利益でずっとやっていれば、経営が成り立たなくなってしまい、結果的に倒産されてしまって、アフターフォローも受けられなくなる。

屋根修理で行われる値引きの裏が分かっていなければ、トラブルに巻き込まれる場合もあるため、十分注意したいところです。

対応してもらう業者の種類ごとでも値段が変わる

屋根業者さんにも、様々な種類(タイプ)が存在しています。

  • ① 大手ハウスメーカー(ゼネコンなども)
  • ② 工務店
  • ③ ホームセンターや家電量販店
  • ④ 屋根業者

他にもありますが、①〜③の場合は、依頼を受けた会社がそのまま屋根修理を行うのではなく、下請けに回して修理してもらうことが多いです。

何故ならば、屋根の修理は、とっても難しいから。

特に雨漏りなどは、原因が複雑に絡み合っており、直したと思ったのに再発することがあとを絶ちません。

屋根の修理は特に難しいとされる部類なので、専門的な職人さんの知識・経験が必要なのですが、どの会社さんも職人さんを自社で抱えるのは固定費(人件費)がかかりすぎるため、下請けとして別業者さんへ、仕事をお願いして対応しています。

その中で、①〜③の会社が元請けとなって下請けに仕事を頼む際、中間マージンと呼ばれる仲介費用が発生するため、金額が高くなりやすい。

本来は50万円の屋根修理だったのに、中間マージンが発生して70万円になった。

または、50万円のうち20万円が中間マージンで取られてしまい、残り30万円の費用で屋根修理をしなくてはいけなくなった。

高額か、修理費が足りずに手抜きや不正が発生するかのどちらかが多くなります。

地元の屋根業者さんに頼めれば、中間マージンが発生しないため、一番安上がりになったりもします。

業者さんとの距離でも変わる

値段の違いには、あなたのお家と屋根業者さんの距離も関係があります。

  • 10分で着く距離
  • 30分で着く距離
  • 60分で着く距離

30分までなら、まだ許容範囲かもしれませんが、屋根業者さんは修理材料や道具も一緒に持ってくるので、それぞれの運搬費用もかかります。

近場ならまだいいですが、60分もかかるような場合だと、高速道路を使ったりすることも考えられるため、高速代もかかりますよね。

距離の近さでも、値段への影響があることを覚えて頂きたいです。

なぜ、屋根の修理・工事・リフォームの内容ごとで値段が変わるのか?

あなたの状況や屋根業者さんの特徴によっても、修理の値段は変わってきますが、それぞれの施工素材・内容でも値段が変わってきます。

施工素材・内容の違いによって変わる、値段についても見ておきましょう。

屋根の素材によってメンテナンス内容が変わる

あなたのお家で使われている屋根材は何ですか?

スレート
修理:欠け・割れ・浮き・板金・塗装・葺き替え・重ね葺き(カバー工法)

ガルバリウム
修理:釘浮き・板金・塗装・葺き替え・重ね葺き(カバー工法)

トタン
修理:釘浮き・板金・塗装・葺き替え・重ね葺き(カバー工法)


修理:ズレ直し・漆喰・葺き直し

アスファルトシングル
修理:欠け・割れ・塗装・葺き替え・重ね葺き(カバー工法)

だいたいこの5つが、日本で使われている屋根材ですが、それぞれの屋根材によって、現れる劣化や修理内容が異なるため、修理の値段も変わってきます。

屋根修理で使用する建材や使用回数が違う

屋根修理で使う建材(材料)によっても、費用が変わってきます。

雨漏り修理
・調査(散水調査、サーモグラフィー調査)
・コーキング
・屋根材の交換
など

雨樋修理
・軒樋
・竪樋
・集水器
・エルボー
・曲がり
など

屋根塗装
・塗料の耐久性(品質)
・塗料の性質(水性、油性)
・塗料の種類(1液、2液)
・コーキング
・棟板金、谷板金
・塗り回数
など

葺き替え・重ね葺き
・屋根材
・防水シート
・野地板
・棟板金、谷板金
など

葺き直し
・漆喰
・土(瓦下の土)
など

それぞれ1種類しかなければ分かりやすいですが、それぞれ品質や材質、または使用回数なども修理内容で変わるため、それに応じて値段も変わってくるんです。

屋根修理以外も含めると値段が変わってくる

屋根修理だけならいいですが、屋根の不具合を調べている間に、その他の修理が必要なことが発見される場合も多いです。

もし、屋根修理以外も行った場合は、どのくらい値段に違いがあるのか、シミュレーションしてみましょう。

下記の表は約30坪のお家を塗装修理する場合の表です。※ 足場代10〜20万は入れてません。

屋根外壁付帯防水合計
20万30万10万10万70万
20万10万10万40万
20万20万

付帯とは軒天・破風板・鼻隠し・雨樋・雨戸・戸袋など外装周りの細かい部分で、防水とはベランダ・バルコニーなどの部分を指します。

屋根修理をする場合、屋根だけではなく、外壁・付帯・ベランダなど外装全体が悪くなっている場合もあるため、屋根修理以外も一緒に直すと値段は高くなります。

塗装修理の場合は塗り回数で値段が変わる

屋根の塗装修理の場合は、塗り回数で値段も変わってきます。

屋根塗装の基本は、

  • 下塗り(屋根と仕上げ塗料を密着させるための塗料を塗る)
  • 中塗り(仕上げ用塗料の1回目)
  • 上塗り(仕上げ用塗料の2回目)

この3回塗りとなります。

しかし、屋根の劣化が激しい場合は、下塗り塗料が屋根材に染み込んでしまうため、塗装面が凸凹になってしまう。

このままだと、仕上げ用の塗料が綺麗に塗れないため、下塗りを2回ほど行い、合計4回塗りをする場合もあります。

30坪ぐらいのお家であれば、下塗りが5〜10万、中塗りと上塗りそれぞれ10〜20万くらいするので、回数が増えていく分値段も上がります。

ここで注意しないといけないのが、悪徳業者の場合は、無駄に塗り回数を増やす傾向があるため、本当にその塗り回数が必要なのか、根拠を聞いておくのがオススメ。

屋根の大きさで値段が変わってくる

屋根修理の値段は、屋根の大きさによっても変わってきます。

建売で同じような形のお家であれば別ですが、実はそれぞれのお家で屋根の広さは全然違うんです。

分かりやすく例えてみると、正方形の箱の上に、屋根の模型(ハの字)をちょこんと乗せた場合、大きさは正方形の底の面積よりもちょっと大きいくらいと言えます。

目安として、お家の1階の床面積よりも少し大きいくらいが屋根の面積と覚えてもらえると便利ですよ。

正方形のお家で、さらに屋根が1箇所だけであればいいのですが、中には下屋根(げやね)といって、家の高さの中間あたりにも屋根が存在している場合も。

この場合は、屋根の面積がさらに増えるため、それに応じて修理範囲も広くなって値段も高くなります。

お家ごで屋根の広さが変わってくるので、ご近所さんが◯◯万円だったから、うちも◯◯万円かな?とは安易に言えない状態なので、正確に屋根の広さを測量してもらうことが大切なんです。

屋根の広さはどうやって測るの?

屋根の広さの測り方は以下の方法で調べられます。

  • 実測
  • 図面

図面を見れば、屋根の大きさが書いてあるのですが、建築段階で大きさにズレが生じることがよくあるんです。

そうなると、少ない範囲で値段を計算してしまって、結局、屋根修理をする時になって広さが合わなくなり、手抜きや不正が発生…。

このような流れも発生する場合もあるため、実際にレーダーやメジャーを使った実測をしてもらって、現在の屋根の広さを測ってもらいましょう。

実測するのも時間がかかり、30分〜1時間前後は調査時間として見ておくのがいいかもしれません。

逆に、5分程度ぐるっと外周を見て回っただけの調査をするような業者は、正確な測量ができてないため、手抜きが起こる場合も。

優良業者さんの多くは、丁寧に測ってくれるため、調査の仕方や時間なども優良業者を見極めるポイントだったりします。

足場の値段が変わってくる

屋根修理の値段は、足場が「ある」「ない」によっても大きく変わってきます。

足場とはお家の周りに鉄パイプを組み立てて、職人さんが安全で安定した状態で作業をするための場所作りで、階段や踊り場があります。

上記が通常の足場なのに対して、屋根の傾きが急な場合は、作業が危ないので、屋根専用の足場も存在しています。

約30坪のお家に対して、

住宅全体の足場:10〜20万円(ビケ、単管など)
屋根専用の足場:5〜10万円

金額もこれくらいですが、足場は詐欺の道具にされやすい傾向があるため、知っておきたい情報が色々あるんです。

例えば、

パターン①:屋根塗装修理 足場代0円 合計60万
パターン②:屋根塗装修理 足場代10万 合計60万

足場代が0円となっているのに、パターン①と②の合計金額がほぼ同じくらい。

これは、パターン①の見積で、足場の表記を0円にした代わりに、他の項目の値段を高くして金額を釣り上げている可能性が高い状況。

足場代を無料にすると見せかけて他の項目の値段を上げて、結局は通常の値段もしくは高い値段をつけているのは、詐欺の何者でもありません。

足場の詐欺がこっそり行われている可能性もあるため、十分注意してください。

屋根修理では、本当に足場が必要なの?

足場代は10〜20万、屋根専用足場もつけると合計30万前後になることもあるので、値段を抑えたい場合は、足場を除外したいと思ってしまいますよね。

しかし、足場は職人さんの安全確保、さらに安定した状況を作り出すため、適切な修理をするためには欠かせない存在。

もし無理を言って、足場を取り外したら、職人さんが大怪我をしたり、手抜きの修理になる場合もあります。

足場を自社で購入している、またはレンタルしてるかで値段も変わる?

屋根業者さん全てが、足場を自分たちで組み立て解体できるわけではありません。

足場は建設業において人命を預かる重要な部分なので「足場組立作業主任者」と呼ばれる資格がないと組み立て解体ができないんです。※ 法律:労働安全衛生法 第14条 施行令第6条第15号

資格を持っていない屋根業者さんは、足場専門の業者さんに組み立ててもらい、資格も足場も持っている業者さんの場合は自社で組み立てます。

資格がなければ、足場業者さんにお願いしないといけないので、その分多少費用も変わってくる。

そこまで大きく値段が変わることはないですが、このようなことを言うと自社で資格を持っていて足場もある業者さんの方がよくないか?と思われがちですが、そうでもありません。

餅は餅屋と言いますが、足場は足場屋さん、屋根修理は屋根業者さんと、それぞれのプロフェッショナルな方にお願いした方が、うまくいくことも多いです。

逆に、足場に対してそこまで経験もなく技術もない業者さんが足場を建てたら、怖いですよね……いつ崩れ落ちてくるかも分かりません。

そのため、自社で足場がある、またはレンタルしてるかで多少値段は違いますが、そこまで大きな違いはないと思ってもらえればと思います。

足場が必要ない場合もある?

必須と言われている足場ですが、状況によっては必要ないこともあります。

足場が必要なのは、建物の外装全体の修理を行ったり、範囲が大きい場合には必要ですが、脚立で届く位置だったり、屋根の傾きがゆるくて安全を確保できる場合には、足場を建てない場合も。

脚立で対応できない場合は足場が必要なので、お家の状況次第となります。

足場の面積と屋根の面積は違う

業者さんにお見積もりをお願いすると、見積書に書かれている数量が気になる場合があります。

例えばこんな状況、

  • 足場:233.9㎡
  • 外壁:118.8㎡
  • 屋根:80.5㎡

数量とは面積(範囲)のことを指しますが、外壁の面積以上の広さになっていると「あれ?なんで足場ってこんなに広いの?」と不思議に思うことがあります。

最初は私もそう思っていました。

実は、足場は住宅から0.5〜1m離して、さらに高さも1mほど高く設置する必要があるんです。

もし、住宅の大きさそのままで足場を建てようと思ったら、組み立てる際にそこら中にぶつかってお家がボロボロになる場合も…。

足場面積と外壁面積が同じだった場合は危険な可能性もあるので、注意したいところです。

屋根修理が初めてのあなたへ。

ここまで私と一緒に見ていただき、ありがとうございます。

屋根修理の値段の裏側、値段がついた背景などを確認頂きましたが、あなたの抱える値段の悩みや不安が少しでも解決に向かえば嬉しいです。

大切なお家で屋根トラブルが起きたら不安になりますよね。
初めてのことで、誰に頼んだらいいか分からないその不安は、どんな小さなことでも大丈夫なので無料相談をご利用ください。

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