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関係あったの?外壁の防水不良が雨漏りを引き起こす【方法・費用有り】

雨漏りは外壁の防水効果が失われる事が原因です。雨漏りの原因と防水性を高めるための方法・費用を確認できます。
外壁塗装コンシェルジュ 防水工事のアドバイザー

雨漏りが発生していると、屋根の問題だと思われがちですが、実は外壁の防水性が無くなっている事が原因の場合があるのです。

外壁にヒビ割れが発生し、ヒビが浅くても深くても、雨水が通れる道ができてしまえば、お家の中に雨水が侵入してしまいます。

雨が少ない・多い関係なく、雨が降る地域では外壁に対して防水性を保てる状態が必要です。

防水性はお家にとって、非常に重要になります。

防水性が無くなる原因と、性能を高めるための塗装工事の方法・費用について、一緒に見て頂けると嬉しいです。

外壁の防水性って何?

外壁の防水塗装と雨漏りの関係性

外壁の防水性とは、雨水を弾き、建物内に雨水の浸入を防ぐ機能のことをいいます。

外壁に塗られている塗料には、一般的に雨水を弾く効果は含まれていません。

しかし、防水性は少なからず保てている状態となっています。

塗膜(塗装の膜)が外壁をコーティングすることによって、雨水が滑り落ち、内側に浸入しづらくなるためです。

塗装に劣化症状が現れれば、塗膜で外壁を守れず、雨水がどんどん浸入してくるでしょう。

防水効果を保つためにも、定期的なメンテナンスや防水工事が求められます。

防水の効果が無くなっている状態

  • 築10年以上(最初に塗られている塗料によって目安は変わる)
  • 外壁にヒビ割れが多くなってきた
  • 外壁を手で触ると粉末が手につく(チョーキング現象)
  • 塗装が剥がれて下地がむき出し

そして、防水性が無い状態をずっと続けてしまうと、以下のようなトラブルが発生する可能性もあります。

防水の効果が無くなってしまうと発生するトラブル

  • 雨漏り(放置すると高額リフォーム)
  • シロアリの侵入&建物内部の空洞化
  • カビやダニの発生で空気汚染(シックハウス症候群)

防水性が無くなると、様々なトラブルを発生させることが多いため、外壁の防水性が大事だということを覚えてもらいたいです。

防水の効果が無くなるって、どういうこと?

「防水の効果がなくなる」とは?

防水の効果が無くなるとは、どういう意味なのでしょう。

そもそも、なぜ防水の効果が無くなってしまうのか、原因を知る事はとても大事なことです。

最初に覚えてもらいたい事は、外壁に塗られている塗料は、1度塗れば一生状態を保てるわけではなく、塗り替えが約10年ごとに必要であるということになります。

外壁の防水性が無くなる原因を表した図:原因は紫外線・雨水・ホコリなどを受け続けることによって塗装が剥がれていく

上の図が表しているのは、年月が経てば経つほど、外壁に塗られた塗装が剥がれやすいということです。

塗装は下塗り・中塗り・上塗りの3度塗りで行われるのが一般的になります。

3度塗りを行うことで厚い塗膜が作られ、雨水が内側へ入りづらくなり、防水性を保つことにつながるでしょう。

しかし、紫外線・雨水・チリやホコリなどを年中受け続け、塗装の劣化を促進すると、どんどん塗装が削られ剥がれていってしまう可能性が高いです。※塗装自体、0.1ミリ以下の厚みしかありません。

防水の効果が無くなるということは、主に、塗装が「剥がれる」「削られる」以外にも、ヒビが入る、チョーキング(塗料の中に含まれる顔料が状態を保てず表に出てくること)が現れるなどの劣化症状を指しています。

塗装の防水性とは、塗料の耐用年数のこと

塗装の防水性とは

基本的に、塗装の防水性が高い状態とは、塗膜が良好なことをいい、反対に防水性が低い状態とは、塗膜が劣化していることをいいます。

また、耐用年数とは、主に効果が期待できる年数のことを表しており、防水性が保てる期間とほぼ同じです。

外壁に塗られている塗料は、グレード(品質)が存在し、使われる塗料によって耐用年数が異なります。

塗料の系統防水性が保てる期間(耐用年数)
アクリル系塗料4~7年
ウレタン系塗料6~10年
シリコン系塗料8~15年
フッ素系塗料15~20年
無機系塗料15~20年

塗料の系統によって、効果が保てる期間は異なります。

今あなたが暮らしているお家で最初に塗られた塗料がアクリル系やウレタン系だった場合、築10年が経過する前には効果が切れてしまうことになるでしょう。

塗り直しを考える時期となります。

フッ素系や無機系など、耐用年数が長い塗料が使われていた場合は、築10年程度でもまだ状態を保てている可能性が高いので、急がなくても大丈夫でしょう。

最初に外壁に塗られている塗料の種類によって、防水性を保てる期間が変わるので、お家を購入された際の情報を確認してみるとよいかもしれません。

もし、それぞれの塗料について知識を深めたい場合は、「外壁塗装の塗料の種類」を見て頂くのがおすすめです。

外壁の防水性を高めるには何の工事が必要?

外壁の防水性を高めるのに必要な工事

外壁の防水性を高めるには、新しく塗料で塗り直す必要があります。

ただし、傷だらけの外壁にそのまま塗装を行うだけでは、十分な防水性は保てません。

塗装前に行うヒビ割れや剥がれなどの下地処理はもちろん、シーリング材の定期的なメンテナンスが防水性に大きく影響しやすいです。

シーリング材とは、主に外壁材の隙間を埋めているゴムのことで、つなぎ目から浸入する雨を防ぐなど重要な役割を担っています。

7~10年で縮んだりヒビ割れたりしてくるため、補修せずに塗料をぬれば、劣化箇所から水が浸入してしまうことになるでしょう。

古いシーリング材を取り除き、プライマー(下地)を塗り、コーキング剤(接着剤)で埋めるコーキング補修が必要です。

シーリング材のメンテナンスは10年を目安に行うことをおすすめします。

加えて防水効果をさらに高めるためには、ベランダや屋根の防水工事も行うとよいでしょう。

ベランダや屋根の防水性が衰えれば、下地や建物自体に雨がしみこみ、外壁も影響を受けてしまう可能性があります。

ベランダや屋上の防水工事は主に以下の5つです。

ベランダや屋上の防水工事

工事内容

ウレタン防水

ウレタン塗料を複数回塗り、つなぎ目を作らない防水層を作る方法

シート防水

塩化ビニルや合成ゴムで造られたシートを貼りつける方法

FRP防水

ポリエステル樹脂の上にガラス繊維でできたマットを敷いて樹脂で再度塗り固める方法

アスファルト防水

アスファルトを染み込ませた合成繊維の布を貼り付ける方法

トップコート

ウレタン防水やFRP防水などの防水層を保護するための塗料

ウレタン防水やFRP防水では、約3~5年を目安にトップコートを塗り替える必要があります。

防水工事はそれぞれ異なる特徴があるので、適切な方法を施せば、防水性だけでなく耐久性も強化できるでしょう。

そして、悪徳業者に騙されないようにすることも重要なポイントです。

悪徳業者は、塗料をメーカーが指定している以上に薄めたり、3回塗りを2回塗りに変えたり不正を行うことがあります。

間違った施工方法を行えば、塗膜の厚みが不十分になり、塗料が伸びずに切れてしまい、耐久性が低下してしまうでしょう。

外見だけではわからないので、作業時に塗料缶の数を確認するのがおすすめです。

プロが見てもなかなか見分けが付きづらいことから、不正がもっとも多い工事だと言われています。

防水性を高めるためにも、次は外壁塗装の基本ルールを確認していきましょう。

防水性を高める外壁塗装はどんな工程で行われる?

防水性を高める外壁塗装の工程

防水性を高めるためには、塗装工事の基本をしっかりと守り、ルール通りに進める必要があります。

「塗装工事のルール?難しいのかな…」と不安になるかもしれませんが、難しいことはなく、全体的な流れを知って頂くだけでも大丈夫なので、安心してください。

まずは、防水性を高める外壁塗装工事の流れを知っておきましょう。

順番

   

STEP01

近隣挨拶・塗装準備

0.5〜1日

塗装工事では臭いや音の発生があるため、必ず近隣に挨拶回りを業者さんが行います。行わないとトラブルの原因になることもあります。

STEP02

足場設置

1日

足場を組み立てて、塗装をするための準備を行います。鉄パイプを組み合わせるので、金属音がします。

STEP03

塗装前の洗浄

0.5〜1日

通常であれば1日もかかりませんが、気温によって洗浄した部分が乾いていなければ、十分に乾燥させる必要もあるため、場合によっては時間がかかることもあります。

STEP04

下地処理

0.5〜1日

外壁に発生しているヒビなど細かい補修を行い、塗装面をキレイにしていきます。

STEP05

塗装前の養生

0.5~1日

養生(ようじょう)とは、塗料がついてはいけない部分に対して、保護シートやカバーをかけることです。窓など外壁に面している部分だけでなく、車や植木なども保護します。

STEP06

下塗り

0.5~1日

下塗りとは、外壁面と仕上げ用の塗料を密着させるための下地を作る作業です。下地の塗装が、いかに丁寧にできるかで、壁面の強度も変わってきます。

STEP07

中塗り

0.5~1日

中塗りとは、上塗りの補強効果や密着度を高めるための1度目の塗装です。

STEP08

上塗り

0.5~1日

上塗りとは、外見を美しく見せ、防水性や耐候性などの強度を高めるための仕上げ用の塗装です。

STEP09

点検・手直し

0.5~1日

塗装業者さんと一緒に点検して回って、本当に完了したのかチェックします。もし、不備があれば直してもらいます。

STEP10

足場解体・片付け

1日

最終的なチェックが済み塗装が完成したら、足場を解体して、出たゴミや資材などを片して完了です。

外壁塗装をしっかり丁寧に行う場合は、1~2週間の期間が必要です。

「こんなに時間がかかるの?」と思われたかもしれませんが、外壁塗装では洗浄や塗料を塗った後に乾燥する時間が必要となり、気温によって乾燥時間が変わってきます。

乾燥には、暖かければ半日くらい低ければ1日かかる場合もあるでしょう。

また、外壁塗装は雨が天敵なので、雨が降った時は塗装ができず、乾かしてから塗り重ねることになります。

このように色々時間がかかるのが、外壁塗装です。

防水性をしっかり高めるためにも、基本のルールを守ってくれる、優良な塗装業者さんを選びましょう。

防水を高める外壁塗装の金額はいくら?

防水を高める外壁塗装の金額

防水性を高めるために外壁塗装の流れを見てもらいましたが、ここまでの工事を行うのであれば、金額がどのくらいになるのか気になるところでしょう。

一般的な外壁塗装の金額を見ていきたいと思います。

塗装箇所金額目安(約30坪のお家で計算)
外壁のみ60~90万円
外壁・屋根60~120万円

外壁のみであれば100万円を超えないくらいですが、屋根も含めると100万円を超えることが多くなります。

また、60~90万円と金額に幅がある理由としては、使用する塗料のグレード(品質)によって、防水性を保てる期間が変わってくるからです。

グレードの高い塗料、例えばフッ素系や無機系の塗料を使えば、10~15年前後までは効果を維持できるので、その分金額も高くなります。

少しグレードを落として、一般的なシリコン塗料を選ぶと、7~10年前後での塗り替えが基本的には必要ですが、費用も比較的安く済みやすいです。

さらに、コーキング補修やベランダ防水などの付帯工事を行えば、付随して費用も高くなるでしょう。

付帯工事は、防水性を高めるために重要な作業なので、外壁塗装と合わせて行うことをおすすめします。

外壁塗装をするのに、もっと金額の情報が欲しい場合は、状況によって異なる様々な金額目安が書いてある、下記ページも見て頂くのがおすすめです。

防水塗装が必要な地域ってあるの?

防水塗装が必要な地域

雨が降る地域であれば、外壁の防水効果を高める必要があるのですが、中でも特に防水への意識が必要な地域があります。

下記は、雨の多さを示す表なので、あなたの地域が含まれるか確認してみませんか?

雨が特に多い地域では、防水への意識を高めないといけません。

地域

年間降水量

年間降水量ランキング

宮崎県

3,045.5mm

1位

沖縄県

2,637.5mm

2位

高知県

2,538.5mm

3位

鹿児島県

2,470mm

4位

静岡県

2,390.5mm

5位

富山県

2,097.5mm

6位

佐賀県

2,078.5mm

7位

熊本県

2,026.5mm

8位

石川県

2,009.5mm

9位

山口県

1,974.5mm

10位

※【出典】政府統計の総合窓口(e-Stat) 2019年度

このように、雨が特に多い県は宮崎県になっています。

トップ10ではご自身の都道府県でのイメージが付かない方もいると思うので、中間順位である24位の1,543.0mmを参考にしてみましょう。

また、年間降水日数は24位の都道府県で111日ですのでこちらも使って計算してみます。

• 年間降水量:1,543.0mm
• 年間降水日数:111日

1543 ÷ 111 = 13.9(やや強めの雨に該当する)

1時間あたりの降水量が10~20mmあるとやや強い雨と気象庁が判断しています。

1時間あたりではなく1日あたりの雨量計算のため参考程度ですが、全国的にはやや強い雨に相当する雨が111日も降っていることになります。

また、近年は台風の影響も強くなってきており、さらに防水性への意識が必要になるでしょう。

外壁にできたヒビ割れは雨漏りの原因になるの?

外壁にできたヒビ割れは雨漏りの原因となるのか

外壁にヒビがあると、雨漏りする恐れがあります。

ただし、どんなヒビであっても雨漏りが発生するわけではありません。

では、どんな外壁の状態であると雨漏りが発生するのか詳しく見てみましょう。

どんな外壁の状態が雨漏りを引き起こす?

どんな外壁の状態が雨漏りを引き起こすのか

雨漏りが起きやすい外壁とは、ヒビ割れがある状態です。

ヒビ割れと言っても軽度から重度のヒビ割れまで存在していますので、まずはその種類を以下で確認していきましょう。

ヒビ割れ名危険度内容
ヘアークラック軽度文字通り、髪の毛くらいの厚さのヒビ割れになります。外壁塗装をすると塗膜が形成されますが、この塗膜にだけヒビ割れが起きている状態なので、軽度のヒビ割れになります。
乾燥クラック軽度モルタルによって外壁が塗られている場合、乾燥によって水分の蒸発が起こり収縮する特徴があるため、ヒビ割れが起こりやすいです。この状態のまま外壁塗装をすると塗膜にヒビ割れができやすくなります。
構造クラック重度建物自体の構造的な欠陥や凍害など、建物の構造自体に歪みが起きて起こるヒビ割れです。このままの状態だと雨水が入ってきやすいため、建物の腐食が進んでしまいます。

危険度が軽度の乾燥クラックであったとしても、ヒビの大きさ(幅)が1mm以上ある状態は、雨漏りが起きやすい状態です。

1㎜以上の幅は、ちょうど名刺がすっぽりと入るくらいの幅になります。

しかし、1mm以上のヒビであっても、雨漏りに直結するわけではありません。

外壁の内側には、通常は防水シートが入っていて、ヒビから水が外壁の中に入ったとしても、防水シートによって家の中まで水が入るのを防ぐようにしています。

外壁のヒビを放置することが危険

ヒビを長期間放置すると、防水シートが雨水にさらされ続け、いずれは腐食によって破けて、家の中に水が浸入する恐れがあります。

そうならないためにも、外壁に1mm以上のヒビを見つけたら補修を検討しましょう。

その際、単純にコーキングで埋めるだけでは、ヒビを抑える効果も低く見栄えも悪くなってしまうため、ヒビの部分をカットし、10mmほど開いてからコーキングを詰めます。

手間はかかるのですが、見た目の仕上がり、ヒビを抑える効果を考えれば非常に重要なポイントです。

キレイなコーキングにするには?

キレイなコーキングにするには、優良業者に施工してもらうのが確実です。

コーキングを詰めるだけは誰でもできますが、詰め方・量に関しては、業者が知識を持っているのでキレイに仕上げてくれます。

ヒビ割れの補修費用相場

ヒビ割れは自分でも補修できますが、割れの度合いや詳細な症状の判断には、やはり専門家の力を借りないと確認できません。

自分、または専門家がヒビ割れの補修を行った場合の費用相場が以下になります。

自分で補修2千円〜1万円前後※ホームセンターなどで道具を揃える費用
塗装業者に依頼して補修15〜150万円前後(約30坪2階立て)

自分でやれば確かに安いけど…安さだけを考えるのであれば自分でするのが一番安くできます。

しかし、見栄えやヒビ割れ症状の危険度の診断などを考えると、やはり優良業者にやってもらうのが一番です。

また、雨漏りがすでに発生している場合は、知識が無い方がやってしまうと直らなくなってしまうこともあるので、確実に直してくれる優良業者に頼むとよいでしょう。

ヒビ割れが起きやすい外壁は?

ヒビ割れが起きやすい外壁とは

そもそも、外壁の種類によってヒビの発生頻度は異なります。

たとえば、最近の住宅でよく使われるサイディング外壁は、ヒビ割れしにくいです。

しかしモルタル外壁は、ヒビが発生しやすい傾向があります。

※窯業サイディングの場合、「凍害」といった症状が発生し、割れることがあるので注意が必要です。

ヒビ割れが起きやすいモルタル外壁

モルタルとは、セメントと砂を混ぜ合わせた外壁材で、戦後から使用されてきました。

しかし、乾燥などによってヒビが発生しやすいといったデメリットがあります。

ヒビから雨漏りが発生する理由の多くは、モルタル外壁の性質が原因です。

家の外壁は太陽の日差しや雨風にさらされ、劣化を免れることができません。

しかし、外壁塗装の劣化が進めば、ヒビ割れが起きやすくなり、雨漏りの原因となるでしょう。

モルタル外壁には弾性塗料を使う

モルタル外壁の塗装には「弾性塗料」が使われます。

この弾性塗料は、ヒビが発生したとしてもヒビに追従して伸びるため、割れ目からの雨水の浸入を防げる可能性が高いです。

それでは、次に弾性塗料について詳しく見てみましょう。

外壁に使える弾性塗料とは?

外壁に使える弾性塗料

外壁のヒビ割れは、弾性塗料を使用して補修することが多いです。

弾性塗料は、塗膜の厚さが通常の塗料の10倍あり、さらにゴムのように伸びる性質があります。

万が一、外壁の下地にヒビが入っても、弾性塗料の伸縮性によって、細かなヒビ割れであれば表面に出ることはありません。

このように、弾性塗料の優れた性質は、雨水を内部へ浸入しにくくさせ、自然と防水性を高めています。

弾性塗料は、主にモルタルやコンクリートのような、ヒビの入りやすい外壁に使用されることが多い塗料です。

弾性塗料の効果がある外壁材

弾性塗料はゴムのような性質がある特殊な塗料になりますが、相性によっては塗装したら内部から膨らむ恐れがある外壁材が存在しています。

外壁材効果
モルタル
コンクリート
ALCボード×
サイディング×
○:適している ×:効果なし
サイディングに弾性塗料は合わないの?

弾性塗料は、モルタル外壁のヒビ割れ補修に使用される傾向があります。

モルタル外壁は、乾燥収縮によってヒビ割れが起こりやすいです。

そのため、弾性塗料を使うことで小さなヒビを表に出さないといった効果があります。

しかし近年では、モルタル外壁は地震などにも弱いため、サイディングボードといったほかの外壁材を使うことが増えてきました。

中でもサイディングは、多くの新築の建物に採用されている素材です。

モルタル外壁に比べて丈夫なので、ヒビ割れしにくい特徴がありますが、経年劣化により補修が必要になります。

補修方法は、サイディングボードの張り替えと塗装する方法の主に2つです。

サイディングボードの補修には、一般的に弾性塗料は使用しないのですが、なぜ防水性や耐久性に優れている弾性塗料を使用しないのでしょうか?

理由は熱がこもりやすく、膨れの原因になるためです。

サイディングボードには断熱材が入っているため、日差しがきつくなる夏場には表面温度が60度近くになることがあります。

この熱によって弾性塗料の塗膜がぷっくりと膨らんでくることがあり、見た目が悪くなるため弾性塗料の使用を避けるんです。

また、ALCの場合も同様に膨らむ恐れがあります。

弾性塗料と一般の塗料の違いは?

弾性塗料と一般的な塗料の最大の違いは、塗料の伸び率が高いか低いかになります。

一般の塗料と弾性塗料の違いを表にしました。

塗料の種類特徴
硬質塗料一般的に使われる塗料
微弾性塗料硬質塗料と微弾性塗料の間の特性を持つ塗料で伸び率は約50~100%
弾性塗料伸び率が120%以上の塗料

弾性機能がある塗料はどんな種類がある?

弾性機能がある塗料は各メーカーで出されています。

メーカー塗料名
日本ペイントDANシリコンセラ
関西ペイントシリコンテックス
SK化研セラミクリーン
アステックペイントピュアアクリル塗料のEC-100PCM・EC-5000PCM・EC-5000PCM-IR

弾性塗料の2つの性質

塗料の性質特徴
水性塗料臭いがほとんどしない
油性塗料耐久性に優れ、雨水にも強い

弾性塗料は、上記のように2種類に分けることができます。

外壁の補修には、防水性や耐久性を考えると油性塗料がおすすめです。

油性塗料にも、そのまま使用できる1液型と、硬化剤と混ぜて使用する2液型があります。

また、弾性塗料を使用する場合の主な工法は、複層弾性工法、単層弾性工法、微弾性工法の3つです。

弾性塗料の塗装工法

弾性塗料の塗装工法

1.複層弾性工法

下塗り(シーラー)、高弾性中塗り2回、上塗り2回の計5回の工程で行います。

塗り重ねることで塗膜が厚くなり、防水性が高くなりやすいです。

また弾力性があるため、10~20年ほど効果が持続します。

2.単層弾性工法

基本的に、下塗り(シーラー)、上塗り2回の3工程で行う工法です。

ヒビ割れの発生を抑えることができますが、複層弾性工法に比べると弾力性・防水性は劣ります。

3.微弾性工法

主に、下塗り(微弾性フィラー)、上塗り2回の3工程で仕上げます。

下塗りに使われる「微弾性フィラー」は厚みがあるため、下地の細かいヒビ割れ程度であれば埋めることも可能です。

しかし、密着性はシーラーに比べて悪い傾向にあります。

3つのうち、最も優れた工法は「複層弾性工法」ですが、コンクリートの下地に適している方法のため、一般的な住宅ではあまり選ばれることはありません。

防水性を高めるのは、次の外壁塗装の時期まで、状態を保たせるため!

防水性を高める理由

例えば「なんかヒビ割れが多くなってきたな、外壁塗装しようかな」と思っても、大きなお金がかかるので、気軽に工事は行えません。

ヒビ割れがあるからといって、すぐに外壁塗装をすることができないのが現状です。

しかし、最初から防水性が高い外壁塗装をしていれば、万が一、ヒビ割れが起こったとしてもすぐに慌てる必要がなくなります。

外壁塗装は約10年周期で行われ、費用は約30坪の一戸建てだと80~120万円前後が相場のため、ヒビ割れやトラブルが起こることを考えた上で、塗装をしておく必要があるでしょう。

ヒビ割れは外壁に最も起きやすい症状の一つです。

このように、「防水性」という観点からみても、適度に外壁塗装しておくのがよいでしょう。

外壁の防水性が高いと、寿命が長いお家になる!

外壁の防水性が高いと、寿命が長い住宅になる

外壁の防水性が強いと、雨水が建物内に入りづらくなります。

完全にシャットアウトをするのは、建物の構造上難しいのですが、雨漏りを少なくすることは、お家の寿命を延ばすことにつながるでしょう。

「寿命があるの?」と思うかもしれませんが、実は建物には「寿命」が存在しており、何百年も同じ家には住めません。

しかし、中には60年も住める方もいれば、数千万円の高いお家を買ったのに20~30年で手放すことになる方もいます。

なぜ、このような違いが生まれるかと言えば、一戸建ての多くは木造であり、湿気や雨に弱いからです。

お家の構造上、躯体(くたい)と呼ばれる、建物を支える骨組みがありますが、家を支えてくれている柱がシロアリによってボロボロにされてしまったり、湿気によって腐食されてしまったりすると、建物を支えきれなくなります。※シロアリは湿気を好みます。

躯体がまだ丈夫であれば、外壁塗装などの簡易工事で済みますが、躯体がダメになってしまうと、基本的には全面リフォームや建て替えをするしか方法がありません。

このように、外壁の防水性が強いことは、雨漏りを防ぎ、お家の寿命を延ばすことに繋がっています。

人生100年時代と言われていますが、お家の寿命も伸ばすことを考えている方は、メンテナンスの意識をもって、外壁塗装を行いましょう。

最後に…。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

外壁は環境や年数によって劣化し、耐久性が徐々に落ちていくことが多いです。

はじめは小さなヒビでも、徐々に大きくなっていくこともあります。

大きなヒビになったからと言って、すぐに雨漏りするわけではありませんが、放っておくと雨水や汚れなどが外壁の内側に入り、内部の腐食につながる可能性が高いです。

そのため、なるべく早く防水のための塗装を行うことによって、補修するのが賢明でしょう。

こまめな塗り直しを行うことができれば、費用も安く、工事の期間も少なく済みます。

防水・外壁塗装と雨漏りの関係性についてまとめてきましたが、分かりづらいところやもっと知りたい情報はありましたか?どんな小さなことからでもご相談を無料でできるので、お気軽に以下の防水塗装のご相談フォーム・お電話にてご連絡くださいね。あなたにとって、安心・納得の情報になれれば嬉しいです。

防水性を高める外壁塗装が初めて…。

誰だって初めてのことには不安を覚えるもの。

私たちのような中立の立場である無料サービスを活用いただき、アドバイス・サポートで安心できる外壁と屋根の、塗装をお手伝いできればと思っています。外壁塗装コンシェルジュとは

失敗しない屋根修理の業者選びから、見積もり金額の適正診断など、全て無料で承らせていただいているので、お気軽に連絡をいただければ嬉しいです。

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