- 更新 | 2016.01.05 公開
外壁(外装)の素材によって違う性質・特徴を知ることが、失敗しない塗装へと繋がります。外壁材別の情報を、以下の表で見ておきましょう。
外壁材(外装材)ごとの塗装時期と特徴
外壁・外装 | 塗装時期の目安 | 特徴 |
---|---|---|
窯業系サイディングボード | 7~8年 | セメント質と繊維質をもとに作られた板状の素材。防水機能が弱く塗装に頼っているので、塗り替え時期を間違えると危険。 |
金属サイディングボード | 10~15年 | スチールやアルミニウムなどの金属鋼板のこと。断熱・防火・防カビなどの特徴があり、長く美観を保てる外壁。 |
樹脂サイディングボード | 10~20年 | 塩化ビニル樹脂を主な原料にして作られたもの。弾力性・耐久性・断熱性があり、さらに長い間も色落ちがしない外壁。 |
モルタル | 8~10年 | セメント・石灰・砂を混ぜて水で練ったものを塗った外壁。新築時によく使われる素材だが、防水性能が落ちると劣化が進みひび割れを起こす。 |
ALCボード | 8~10年 | コンクリートを軽量化した外壁材。断熱・耐火・耐久性などの特徴があり、マンションなどに多く使われている。しかし防水性が弱い為、塗装時期を逃すと外壁がボロボロになりかねない。 |
コンクリート壁 | 15~20年 | セメント・砂・砂利を水でまぜたもの。強度は高いが防水効果がなくなると劣化が進み、塗装時期を逃すと大規模な修繕になることも。 |
トタン張り | 10~15年 | 金属製の外壁で「プリント」といわれる木目調の塗装されたものが多い。防水・耐久性もとても優れているが、現在は使われることがほぼ無い。 |
羽目板 | 3~5年 | 木材を使った外壁。木材の為、乾燥によって素材の収縮が起こり割れやすい。つなぎ目から雨水が入り込むことも多いため、メンテナンスが必須。 |
タイル | 10~15年 | 色落ちや劣化が少ない、人気の外壁材。メンテナンスはほとんど必要がなく、年月が経つにつれて味わい深くなっていく。 |
レンガ | メンテナンスフリー | 欧米でよく使われている外壁材、1000年前の建物にもレンガが使用されていて、耐久性はかなりのもの。遮熱・遮音・耐火・耐候など様々な特性がありメンテナンスが不要。 |
漆喰 | メンテナンスフリー | 消石灰・砂・海藻糊・すさと水を練り混ぜたもの。お城や蔵の外壁に使用されている。黒ずみも発生することがあるので、抑えるコーディング剤などが部分的に必要。 |
外壁材(外装材)ごとに現れる劣化の症状
外壁・外装 | 起きやすい症状 |
---|---|
窯業系サイディングボード | ・シーリングの劣化 ・ボードの反り ・チョーキング ・紫外線による褐色 ・爆裂(寒冷地) ・凍害(寒冷地) |
金属サイディングボード | ・サビ ・褐色 ・傷が付きやすい |
樹脂サイディングボード | ・変色 ・硬くなる ・脆い |
モルタル | ・モルタルの剥離 ・紫外線による褐色 |
ALCボード | ・クラック ・シーリングの劣化 ・紫外線による褐色 ・チョーキング ・塗膜の浮き剥がれ ・コケや藻の発生 ・爆裂(寒冷地) ・凍害(寒冷地) |
コンクリート壁 | ・クラック ・爆裂(寒冷地) ・内部鉄筋の爆裂、破損 |
トタン張り | ・白サビ、赤サビなどによる腐食 ・風による浮き、退色 |
羽目板 | ・腐朽 |
タイル | ・割れ欠け ・シーリングの劣化 ・剥離脱落 |
レンガ | ・コケ ・割れ欠け ・剥離脱落 |
漆喰 | ・汚れ ・クラック |
劣化の症状ごとの詳しい内容
症状 | 内容 |
---|---|
クラック | 塗膜の硬化や下地素材が割れて起こる大小のひび割れ |
褐色・変色 | 日当たりのよい箇所とそうでない箇所で外壁の色が違う |
外壁の浮き、反り | チョーキングによって水を吸収したボードが表面から乾いて反る現象 |
チョーキング | 外壁を手で触ると白い粉がつく症状。顔料が劣化して粉状になっている。 |
カビ・コケの発生 | 外壁のカビやコケを放置すると、外壁の劣化や汚れの原因になる。 |
サビによる腐食 | 放置すると他の箇所も腐食させてしまう。サビの広がりを抑え、穴も開くまえに対処が必要。 |
塗料の剥がれ | 塗膜が劣化によって、付着力が低下してしまい、ふくれたように見えてしまう現象。 |
シーリングの劣化 | サイディングの場合、目地のシーリングにひび割れや痩せて隙間があいてしまう現象。 |
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業界的に悪徳業者が多いため、「塗装工事に失敗したくない人だけ」を読んでほしいと思っています。また、塗装工事が初めての場合は簡単で分かりやすい知識から学んでみましょう。外壁塗装コンシェルジュ 建物工事のアドバイザー:糸嶺(いとみね)
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